「スーパーの元日営業について.どう思われますか?」のアンケートまとめを読んで思うこと

「スーパーの元日営業について.どう思われますか?」のアンケートまとめを読んで下さった方からご意見を頂きましたのでご紹介致します。   このページの更新 2004年8月13日
昭和48年生まれ。30歳、2児の母様  匿名希望様  匿名希望2様  Fujii様  元小売業様
昭和48年生まれ。30歳、2児の母様
私の実家は親戚そろっての八百屋
で、私の両親は35年程前から某大手地方スーパー内のテナントとして青果店を営んでおりました。
そんな環境(スーパーマーケット全盛期)に育った私は、『スーパーの元日営業』に断固反対します!!! 
近年の小売業・飲食業の動向には、私自身首を傾げたくなることが多いです。
私自身、幼い頃より“盆と年末”は家業の手伝いをしておりました。(特に年末の日中はしめ縄売り、夜は、野菜・葉付きみかんの袋詰めなどを、従業員を含め大人数で夜遅くまで作業をして、それなりに楽しかったものです。) 
そういった忙しさが、落ち着く大晦日の夕方、母と姉とスーパー内でお正月に食べるお菓子をいろいろ選ぶのが、とても楽しみだったことを思い出します。
母は忙しい中、完全な物ではありませんが、おせちは必ず手作りしていました。(だし巻き卵は近所の魚屋さんの作る物がおいしかったので、いつも頼んでいました。) 
そして、仕事を終えた大晦日の夜、「レコード大賞」「紅白歌合戦」を家族で見ました。
当時、正月3が日は、ある意味、行くところもなく、つまらなく感じるときもしばしばでしたが、ボウリング場・映画館・ゲームセンターなどの娯楽施設は営業していました。
普段、父はパチンコはしないのですが、正月だけ200円分だけパチンコをしました。(もちろん、入店して、すぐさま戻ってきます・・・) 
近年のスーパーは、お客さんを呼ぶ為だけに元旦営業をしています。
たしかにS.Cなどの大型店には映画館・ゲームコーナーなど併設していますので、いたしかたないかもしれませんが、スーパーまで営業する必要はないと思います。
日本のお正月は、今一度“おしょうがつの唄”を口ずさんで、思い出してもらいたいものです。
TVゲームではなく“すごろく”“ふくわらい”。外食ではなく内食。もう1度、本来とるべき家族の過ごし方を取り戻してほしいです。
こう書いている私の主人も、正月もずっと仕事です。某珈琲店に勤めています。
遊びに行ったり利用する方々は長い休みの“暇つぶし”になっていいかもしれませんが、働いている人と、その家族の事も考えていただきたいです。いくら手当が出ても、思い出には代えられません。
諸外国のように日祝は公共が運営する機関のみ利用できれば良いと思います。(正月の寺社・郵便業務は別として)
私達の支払っている税金で公務員の方々はお給料をいただいているのですから!!! 
公務員のほとんどが年末年始9日間も休暇なのはおかしいです。あらゆる面で優遇されているのに。。。
おおげさな言い方ですが、スーパー・その他一般施設の多くが元日から営業しているのは、日本のお正月・家族の崩壊に、つながりかねません。何か制度を作るべきです。
便利な世の中に慣れすぎです!どうしても必要とあれば、車社会の現代、半径10〜20km圏内に1件・年間最も売り上げた店舗のみ営業すれば良いと思います。
おせち料理を含め、日本の文化が失われつつあります。
“昭和レトロブーム”の今、『正月三が日』の言葉を、現代日本に呼び戻したいものです。
***もっとゆうっく〜り、のお〜んびり休まなくちゃ***と思います。 ・・・長々と失礼しました。
(2003年12月31日にメールを頂きました。)
匿名希望様
「スーパーの元日営業について」一言。

休むべきです。
元日営業、年中無休、24時間営業などのことを、「消費者ニーズ」・「お客様の要望」・「営業戦略」など、もっともに感じる言葉ですが、私は都合のいい理屈を並べているだけに過ぎないと思います。
便利なことは良いけれど、消費者が工夫することができなくなっていると思います。
便利なことだけを追求すると、心が失われていくような気がします。
営業時間が24時間のスーパーがあります。また、夜遅くまで営業しているところもあります。
私は、スーパーの売り場が「家庭の冷蔵庫化」しているように感じます。
毎日のように新聞の折込広告にスーパーの特売が入っています。
消費者は特売の商品だけを求めて店舗巡りをして、買いものを楽しんでいるのではないでしょうか。
「良い物(商品)」「他には売っていない物」をスーパーのバイヤー様は求めます。そういう物(商品)に安い物はありません。
「ゆとり」教育は「心のゆとり」を求めていることと思います。社会人にも「心のゆとり」の時間を与えてください。
(2004年1月4日にメールを頂きました。)
匿名希望2様
正月営業の意見
を先ほど読ませていただきました。
労働の意義を無視した過剰な経営方針から出たものであることまでは合意できても、(その)先(のご意見への同意)は難しいですね。
特に、最後は公共機関の職員あてに批判の矛先が向かうというのは、(今の)時代(の特徴)なんだなと思いました。
そうなっても仕方ない状況だとは思いますが、(スーパーなどの)労働者側のチェック機構(労働組合を含む)が機能していない事も大きいと思います。労働組合については積極的に関わってきたとの自負があるので、特にそう思います。
注、( )内の文言は、意味がわかりやすいように家辺が追加しました。
(2004年1月4日にメールを頂きました。)
Fujii様
スーパーに勤めています。

理想としては3が日休むべきです。現状としてそうはいかないのですが、この時休まなければいつ休む?
年末は朝早くから、私は大晦日に関しては朝4時から刺身を切り始めました。だから、少しでも休みたい。
大晦日が済んだら休みだと思えると頑張れる。
大晦日に出勤、元旦も出勤、本人はいつが年明け?となります。
従業員本人のため、その家族のためには正月は休みが理想です。
また、水産に関しては市場が休みの為、鮮度の良い商品は1部しかありません。
年末の余り物とか。だから買う人も少ない、元旦は1年で1番暇と言われます。
何の為に営業するのか分かりません。Max Valueの24時間なんて正月にやっていて意味あるのかな。
休める時は休む!メリハリがないと正月気分もあったもんじゃない。
(2004年2月5日にメールを頂きました。)
元小売業様
読ませて頂きました。本音の出た、面白いホームページでした。
私も、過去に小売業で勤務した経験があります。

元日、いや、正月営業は少なくとも必要不可欠ではないと思います。
企業のお偉方は何かというと、「お客様の為」を大義名分にしたがりますが、消費者はあるから利用するだけの事であって、少なくとも心底元日に営業して欲しいという人は明らかに少数派です。
元日に営業しなければしないで、それなりの対応は可能なはずです。
結局、正月営業というのはお客様の為ではなく、企業のお偉方のメンツや功名心の為ではないかと勘ぐりたくなります。

そもそも「お客様の為」「消費者の為」という言葉に、言いようのない胡散臭さも同時に感じてしまいます。
勤労者、消費者、生活者と人はいろんな顔を持ってるものです。
しかし、今の社会を見ていると「あいつは生産者」「あいつは消費者」と、人の顔を一面的に決め付ける傾向にあります。
だから、生活者としての人間を無視したデスマッチのような営業延長競争だけが暴走し、家庭や地域社会がどんどん置き去りにされ、挙句の果てには小学生までもが犯罪に走るような社会の荒廃が進む。
手間隙かけるよりも、何でも買って済ませる社会が形成される。
文化の保全や人間形成よりも、目先の利益獲得競争にひた走る。
こんな社会を国民は本当に望んでいるのでしょうか?

小売店で働いている人達は、普段から本当に大変です。
休日が極度に制約されてますし、休日出勤もざらです。
はっきりいって、ルール無用の働かせ方が平然とまかり通ってます。
私服を着て、客に声を掛けられないように仕事している休日出勤者を見ると、痛いほどその辛い気持ちが分かります。
安全面では消費者の視点がもっと優先されるべきですが、利便性に関しては逆に消費者側に我慢が必要ではないでしょうか?
自分が小売業の社員の立場だったら、という事を考えるべきです。
営業延長競争は、大量消費社会の容認でもあり、環境問題にも思い切り逆行しているのは明らかです。

元日営業は市場の論理そのものです。
小泉改革に象徴されるように、その市場の論理が、社会のありとあらゆるルールを形成していく事が本当に良いのかというのを、元日営業の問題を通じて同時に問われるべきではないでしょうか?
(2004年8月12日にメールを頂きました。)



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