ハマグリと雛祭り
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小野寺@ケセンのフィッシャーマン | 2005.01.25 | HPに新たに「ハマグリ」のページを掲載しましたので、ご覧ください。 http://www7.ocn.ne.jp/~sophia/sea_renaisance.htm ハマグリについての「物語」を準備しているのですが、調べるにつれていろいろなエピソードが出てくるものですから、切り口がなかなか決まりません。 そういえば、巷では早くもひな祭りにむけて商戦が始まっていますが、このひな祭りにもハマグリが登場します。 この日にハマグリを食べるのは、ハマグリの貝殻は互いがしっかりとくっついていることから、将来良い伴侶に恵まれるようにという願いが込められているそうです。 また、平安時代の「貝あわせ」という遊びでも知られているように、ハマグリは決して他のはまぐりとは形が合わないので重ならず、必ず一対になっていることから一夫一婦の象徴とされており、結婚式などのお目出度い席にも登場します。(以下のページ参照) http://allabout.co.jp/family/yarikuri/nlbn/NL000427/vl_16.htm http://www.ajinomoto.co.jp/cluba/backnumber/20040216.html 上記のページでは、3月3日の「桃の節句」がどうして女の子の節句なのか、についても面白い説が紹介されていますよ。 |
くりさん@水産雑学コラム | 2005.01.26 | 小生の水産雑学コラム平成15年9月号の72話「ハマグリの蜃気楼」に、種々書きました。ご覧ください。ではまた。 http://www.kurisan.jp/koramu/hamaguri.htm |
琵琶湖オオナマズ | Web化の時に加筆 | 私のサイトにもあります。京都の風習なども書いていますので、ご覧下さい。 http://www.eonet.ne.jp/~namadu/hinamaturi.htm |
小野寺@ケセンのフィッシャーマン | 2005.01.26 | http://www.kurisan.jp/koramu/hamaguri.htm ↑ 拝見いたしました。 西洋の人たちが貝合わせ絵を見て、何を勘違いしたのか、ハマグリに「メレトリックス・ルソリア(Meretrix lusoria)」という学名をつけた。 だが、その意味は「Meretrix=遊女」、「lusoria=ゲームをしている」、つまり「遊ぶ遊女貝」だった、というのは面白い発見でした。 でも、学名って、ラテン語で仰々しくつけられている割りには、結構いいかげんなものなんですね。 学名の後にその意味をつけくわえてくれたら、もっと親しみやすくなると思うのですが…。 チョウセンハマグリの学名は Meretrix lamarckii なので、これも何か面白い意味があるのかなと思って調べてみたら、lamarckii は単に「ラマルク(進化論者)の」という意味のようですね。 とすると、チョウセンハマグリの学名は「ラマルクの遊女」ということになるんですかね。なんだか変…。 |
くりさん | 2005.01.26 | > でも、学名って、ラテン語で仰々しくつけられている割りには、 > 結構いいかげんなものなんですね。学名の後にその意味をつけ > くわえてくれたら、もっと親しみやすくなると思うのですが… この場合は、標本の貝殻が問題ですね。 貝あわせの貝殻を調べて、学名を付けたことが問題なのです。 多分、良い智恵が出なかったのか、遊女と思ってしまったのか、十二単を着ていれば、遊女なのだと考えた、日本に関する知識不足ですよね。 |
Yamaguchi | 2005.01.26 | ハマグリ属のMeretrixという名前は、リンネが1758年にタイワンハマグリ (現在の学名Meretrix meretrix)を、Venus meretrixとして記載してから今日まで使われているものです。 ラテン語のMeretrixは娼婦という意味で、これでググルと迷惑千万なサイトが山のように出てきます。 ハマグリの種の名前であるlusoriaはlususが元で、その意味は gameですね。 RoedingがハマグリをVenus lusoriaとして記載したのが1798年でした。 Venus属からMeretrix属に変更したのがLamarckさんで、それが1799年。 つまり、最初につけられたハマグリの学名にはMeretrixは無かったのです。 単純にゲームに使われていた貝として命名されたわけで、そのすぐ後に属名が変更され、あいにくの組み合わせとなってしまったようです。 Venusは皆さんご存知のとおり美と愛の女神です。 リンネさんとラマルクさんがいけなかったのであって、レーディングさんはハマグリの学名をつけるときにその貝の絵を見て娼婦を連想したのではなかったのでしょう。 |
小野寺@ケセンのフィッシャーマン | 2005.01.26 | なるほど、貝合わせの絵が娼婦を連想させたわけではないのですね。 でも、とすれば、なぜ貝の名前に Venus とか Meretrix がつけられたのか、ということになりますが、要するに、桃の節句の「桃」と同じことなんでしょうね…。 |
Yamaguchi | 2005.01.27 | 放送禁止用語を使わないで説明するのは難しいのですが、二枚貝は昔から女性そのものを連想させる存在です。 ハーバード大学のスティーブン・グールドは生物進化についてのエッセイを数多く書き残しましたが、その中に、二枚貝が○器を連想させることについてウンチクを傾けていました。細かい内容は忘れてしまいましたが、たとえば二枚貝をちょうつがいを正面にして見ると、お尻にも見えます。ナミノコガイの画像をどうぞ。 http://www.cc.u-ryukyu.ac.jp/~coral/img/AIFigure-2.jpg |
小野寺@ケセンのフィッシャーマン | 2005.01.27 | おおっ、いずれも個性的なお尻、もといナミノコガイですね〜。 僕としては、写真の右上のお尻、じゃなくて貝が好みかな。 ところで、キャプションの juvenile colormorphs (稚貝の色彩型という意味かしら)は、研究される上で何か重要な意味を持つのですか? |
Yamaguchi | 2005.01.28 | 稚貝の時代にナミノコガイの仲間、そしてハマグリの仲間は砂の上に飛び出ては粘液の糸を伸ばして移動します。 ナミノコガイは、さらに波に乗ってサーフィンもします。 隠れ場所から外に出ると捕食者が待ち受けていますが、貝は再びすばやく砂に潜ります。その間に背景の砂浜の色に紛れやすい貝殼の色模様、や縞模様で分割して本体が見えにくいようなものが生き残るチャンスが多いようです。 その上さらに、色々な色彩模様で的を絞らせないという戦略も考えられます。 同じようなことは砂に浅く潜っていて、波で洗い出されやすいコタマガイ、オキアサリ、さらにバカガイの仲間の稚貝でも、程度は違いますが、共通に見られます。 というわけで、ナミノコガイやハマグリの稚貝の色彩型、これはほとんどが生態的に重要な遺伝形質であって、地域集団による大きな差異も見られますので、生態遺伝学、集団遺伝学の研究で重要な課題であると考えています。 |
忠 | 2005.01.28 | ふむ!稚貝でもいろいろ違いが見られますか。 ところで画像を見させていただきました。 どのお尻も、おっと失礼m(__)m 右側と左側のふくらみが微妙に違う気がするのは気のせいかしら? ナミノコダンスを踊る時には、画像の右側が上かしら? |