糞尿の海洋投棄

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Roku@北摂三田 2001.04.04  とあるMLに、下記のような投稿がありました。 個人的にもどうなのかと気になりますので、転載してお尋ねします。
 “深層水”の件は、fishMLでも折に触れて出ますので、ご関心をお持ちの方如何でしょうか?
---------from here----------------------------------------------------
科学と言うより,環境問題という感じで,すみません.
ちょっと前に深層水のお話があったように思うのですが,海洋深層水と<し尿>の海洋投入との関連について,議論あるいは説明がありましたでしょうか.知りたいことは,
”し尿の海洋投入は海洋深層水に(悪)影響をおよぼしていないのか”ということなのです.
未だにし尿の海洋投入は続けられていると聞きます.
印象として,し尿を海洋の深いところに投入する→し尿が海洋深層水と混ざる→それを飲む
というようなことが行われているような気がして仕方ないのですが,間違いですか?
この件についての過去ログ,あるいは詳しいサイトをご存じの方が
いらっしゃいましたら,ぜひお教え下さい.
かに@沖縄 2001.04.04 > 未だにし尿の海洋投入は続けられていると聞きます.
> 印象として,し尿を海洋の深いところに投入する→し尿が海洋深層水と混ざる

私も数年前、し尿を海洋へ、という処理方法を知り、ショックでした。
国民の多くはそんなこと全く知らないのではないでしょうか。
小学校でも、し尿は「汚水処理場」で金魚の住める水にしてから川に流すと教えられました。
深いところに投入しているという話は聴いたことありません。
想像ですが、陸から数十キロ(海里)離れた海面でドバーっではないでしょうか。
深いところに投入したら分解されにくくなり、恐ろしいですね。
かに@沖縄 2001.04.04 > し尿を海洋の深いところに投入する→し尿が海洋深層水と混ざる→それを飲む
すみません、深層水への影響については調べていませんが、
  http://www.nippo.co.jp/97pbsdt3.htm
     ↑ 結構な量が投入されているのですね。

  http://www.kankyo.metro.tokyo.jp/slim/2/tousho/iin7/shiryo-3.html
    ↑ 東京都の関連ペイジですが、これによると、
「航行しながら海面下に投入」ということらしいです。
船を走らせながらだと、そんなに深いところには排出できないだろうと考えます。
落塵@アユや 2001.04.05 > ”し尿の海洋投入は海洋深層水に(悪)影響をおよぼしていないのか”ということなのです.
> 未だにし尿の海洋投入は続けられていると聞きます.

し尿の海洋投棄は大昔から日本では常識でした。
私が子供の頃は、油代をケチってかすぐ沿岸でまいていましたので、例の船が前を通ると急いで海からあがったものです。
なぜって?、その舟が通過した数十分後には必ず、ぷかぷか、です。
健康な人間のウンチは浮きますね。
昔の海は、十分な浄化能力があったから、(一部ウイルスを除いて)問題なかったのではないでしょうか。でも今は、他のことで負荷をかけていますから。
アツシ@千葉 2001.04.05 > し尿の海洋投棄は大昔から日本では常識でした。
> 私が子供の頃は、油代をケチってかすぐ沿岸でまいていましたので、
> 例の船が前を通ると急いで海からあがったものです。

ずいぶんと近くで捨ててたんですね(鉄道もついこの間まで、あらゆるところに屎尿をばらまいていましたが)
私は、し尿の海洋投棄というと、学生時代にきいた故田口宗昭さんの特別連続講座(10回くらいいろんな話を聞きました)できいた話を思い出します。
確か和歌山で、糞尿まみれになって屎尿の不法投棄を摘発したんでした。
本当は沖にでて捨てないといけないのをその辺に垂れ流ししていた業者があったんです。

甲斐さんの挙げた東京都の資料だと、船は”各島の海岸線から50海里(約93km)まで航行できる船であること”とあるから、東京都の場合、数十キロは離れたところに捨てるんでしょうね。

けれど、否定的意見の中に「利用される前に光の届かない深さまで沈んだし尿がどうなるのか。人間は制御できない。」なんてありますね。感覚的には簡単に分解してしまうような気もするけど。
Roku@北摂三田 2001.04.06 > ………、否定的意見の中に「利用される前に光の届かない深さまで沈んだ
> し尿がどうなるのか。人間は制御できない。」なんてありますね。
> 感覚的には簡単に分解してしまうような気もするけど。
 この辺のことを、元記事の方は気にしているのでしょうね。 
糞尿そのものは、本来そんなに害のあるものでもない訳ですよね。 
そのものを食べる動物や、自然界では分解者がいるわけですので……。
 問題は、混入する異物や伝染性のウィールスなどが混ざってる場合の問題ですね。 
本来、海棲生物自身も大量の糞便を、自分の棲む環境に放出しているわけですし(何らかの分泌物でコーティングしているよう?ですが…)、自然の環境循環系では、リサイクルされるのでしょうね。
落塵@アユ 2001.04.06 > 糞尿そのものは、本来そんなに害のあるものでもない訳ですよね。 
> そのものを食べる動物や、自然界では分解者がいるわけですので……。

人糞はなんら問題無いと思います。心理的な問題だけです。
(回虫や、ウイルス、伝染性の細菌はちょっとこまりますが)
問題は、し尿処理場です。
貝や魚は人糞を餌に成長しますから、大循環でいえば結構なことです。
しかし、カルキを食べる生き物の話は聞いたことがありません。
腹が立つことに、うちの村では、水源地より上にし尿処理場をつくりました。
私は、もう水道はのまないぞ!
かごしまの高山 2001.04.07 これって、黄害といわれるものですよね。
海での海洋投棄そのものが注目されつつありますね。
鹿児島ではみなさんが良く飲まれる焼酎の焼酎かすを海洋投棄していたんですが、これはもう、やめちゃいました。
あと、鹿児島でクリーンアップ作戦と言うのを行っていますがいやはや、おもしろいですね。
いろんなゴミがあります。
どの場所にどんなものがあったかを克明に調べてデータ化しています。
最近海に関わる人々とのお話の中でちらっほらと聞く話に
「海に力がなくなってきた。」という言葉があります。痩せて来てる。とも聞いた事があります。。
(私を見て言ってくれてるのかなと思ってましたが、違いました^^;;)
人間がふえ過ぎているのか、もしくは、バランスが崩れているのか、海が自浄する力が衰えたのかは、わからないんですけど、ここ十年でもサンゴは壊滅状態にちかいですし、いろんな意味で、食物連鎖の底辺となる生物達には明らかに異変は起こっているのではないか。と私は考えています
これから気温が上がって行けばマラリアも日本にでてくるでしょうし、いろんな病気もでてくるでしょうね。
脱線しますけどNHK人間講座で、「きれい社会の落とし穴」という講座があります。
寄生虫学の話ですが興味深いものがあります。
特に4月24日放送分は魚介類についての寄生虫の話なので、みなさま、勇気をだしてみた方がいいかもしれません^^
火曜日午後11時からです。再放送も水曜日午後3時半からあります。
書店で本も560円だったかな?売っていました。
隠岐の中上 2001.04.07 > 貝や魚は人糞を餌に成長しますから、大循環でいえば結構なことです。
少なくとも二枚貝には餌の選択性があるようで、貝の種類によって食べる餌の種類(植物プランクトン!)が異なるらしいです。
もうひとつ、私の養殖している貝類は、人糞をひとかけらも食べてません。



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