諫早湾水門開放

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Roku@北摂三田 2001.01.22  NHK「生きもの地球紀行」“驚異・陸に上がった魚 ヨダレカケ・鹿児島・口永良部島”(1/28)を垣間見ました。 
 「ヨダレカケ」は見たところはトビハゼか、ムツゴロウといった感じですが、イソギンポ科の魚だそうで、孵化後の稚魚の時期を除いて水中生活を殆どしないということや、陸上で産卵をするというきわめて珍しい習性をもっているのですね。
 それでムツゴロウの連想から思い出したのですが、昨日(1/21)の毎日新聞の投書欄(オピニオン)、「漁業者の苦悩分からぬ農水省」 神父 水浦 征男59(長崎市)の投稿記事が気になって、読み返してみました。

『元日に続き、九州・有明海のノリ養殖業者による大規模な海上デモが13日、繰り広げられた。
 佐賀、福岡、熊本、長崎4県の約1200人が、漁船300隻を連ねて諫早湾の潮受け堤防前に集結した。1997年4月の堤防締め切り以来、最大の海上抗議デモである。
 漁業者の抗議文はこうだ。「堤防の締め切りと、調整池から著しい汚濁水を堤防外へ排水することにより、海底に変化が生じた。この結果、潮流がよどんで悪水がたまり、赤潮が多発した。このため、大量の魚介類が死ぬとともに、潮位も上がるなどの被害が発生している」
 農水省は「不漁と諫早湾干拓の関連性は不明」と言うばかりで、本気で原因を究明しようとはしない。ここにも官の奢りが見え隠れする。
 国民の血税で安定した給与が保証されている農水省職員には、水揚げがなければ収入ゼロという有明海漁業者の苦悩が分からないのだろうか。諫早湾締め切りから3年9カ月。干拓事業見直しの時期ではないだろうか。』
 というものです。

 このような抗議行動の記事などは、地元紙でもなければ、報道も小さく丹念に読まないとわからないし、なかなか地方の記事が全国に流れることも少なく、この投稿はニュース性も含んでいて頭の隅に残っていたようです。
 300枚近くの“ギロチン”が走るように落ちたショッキングな映像から、もう、4年近くもなるのですね。

 熊本日日新聞 2000年7月30日朝刊の“ルポ 諫早湾を歩く”にも、『四月十四日、波穏やかな長崎県・諫早湾に漁船七十隻が集結、横たわる巨大な排水門に向かって怒りの声が上がった。』の書き出しの記事があります。
 地元漁業者の運動は大きな広がりを見せているようですね。さらに同記事は、
一部抜粋してみますと、    http://www.kumanichi.co.jp/

『同漁協では、堤防閉め切り前の平成八年度に三百十八トンだったタイラギの水揚げが、年を追うごとに激減。十一年度はついにゼロとなった。
 潮受け堤防に近い小長井町漁協(長崎県)のタイラギ漁は、工事が本格化した七年前から休漁中。養殖アサリも不漁が続き、陸に上がった人も少なくない。
「毒水」と呼び、漁民が漁業不振の一因に挙げているのが、調整池の水だ。
 潮受け堤防内に設けられた調整池には諫早市内を貫く本明川が、生活排水や農業排水を運んでくる。浄化機能を果たしてきた干潟が消え、汚濁が進んだ調整池の水は、水深調整を目的に排水門から数日に一回、湾に放流される。その結果、魚介類を死滅に追いやっている、というのが漁民らの言い分だ。
 実際、汚濁度を示す調整池のCOD(化学的酸素要求量)は閉め切りから三年たっても、環境保全目標値の「五ppm以下」を達成していない。排水門から放たれる「毒水」の写真を、大鋸さんが見せてくれた。黄色くよどんだ、今にもにおってきそうなドブ水だった。
 長崎大学の東幹夫教授(61)=水生生物学=が二月に発表した調査結果は、漁民の訴えを裏付けるものとして注目を集めた。潮受け堤防の外側海域で、ゴカイやヨコエビ類などの底生生物が、湾が閉め切られてわずか二年で六割も減っていたのだ。潮受け堤防用に海砂を採取した現場周辺では、海水中の酸素量が低いことも分かった。 』


『長崎大学の宮入興一教授(財政学)は「農水省が費用に計上しているのは工事
費のみ。干潟が持つ浄化機能の喪失など、社会的費用が抜け落ちている」。
諫早で失われた干潟の経済的価値は人口三十万人分、建設費二千六百億円の下
水道施設に匹敵するという。
 幸か不幸か、事業完成の遅れに伴い、来年度には五年ごとに事業を再評価す
る「時のアセスメント」の対象となる。事業の進み具合や費用対効果などを評
価するのは、学識経験者らによる第三者委員会。結果によっては、事業中止の
可能性すら出てくる。』
 と続いています。

 “農地造成と防災対策”という当初の目的から外れてきた今、“諫早湾干拓の早期に見直しを !! ”と、“ヨダレカケ”の岩場を飛び跳ねる映像を見て、北摂三田の山の中からも思わずにいられなくて、長々と引用しました。
Roku@北摂三田 2001.01.23 、今朝(1/23)の朝日新聞「時時刻刻」を見ますと、“色づかぬ有明ノリ”と題して、「有明産」とブランド化され、国内4割のシェアを占める有明ノリが、黒く色づかず商品価値が無くなる「色落ち」で深刻な状態になっていると報じています。
 記事によれば、元旦と13日の海上デモに続いて、「26日には諫早湾に向けて沿岸四県で数千隻規模の海上デモをする。」ようです。
 諫早湾干拓事業で潮受け堤防が締め切られた後、有明海では赤潮が多発、今回
も大量に発生したプランクトンが栄養塩を吸収してしまったのが、ノリの色落ちの要因とか。
 長崎大の東幹夫教授(水産生物学)の調査でもこの間、ゴカイなど底生成物が七分の一に減っていると報じています。
 状況証拠はかなり核心に近づいたと思いますが、22日九州農政局(熊本市)での対応は、「環境モニタリングでは、堤防締め切り前後で水質の変化はみられない」というのが“公”の現在の認識。
関根@浦和 2001.01.24 有明海苔不作対策本部が18日水産庁内に発足した。
当面の対策として
(1)不作の現状把握
(2)不作の原因調査
(3)不作への対策
を、急ぐ事に決めた、そうです。
お役所仕事だから年内の結果は恐らく出ないでしょう。
「諫早湾干拓事業で潮受け堤防が締め切られた後、有明海では赤潮が多発、今回も大
量に発生したプランクトンが栄養塩を吸収してしまったのが、ノリの色落ちの要因とか。」
そう思っていても、建設省のメンツもあって、水産庁は認めないでしょう。
調査結果は・・・・「水門閉鎖と有明海苔の不漁の因果関係は不明」でしょう。
「とりあえず、水門を開けてみる」
これが原因追求の1番の近道・安上がりだと思うのだが・・・
琵琶湖
オオナマズ
2001.01.24 > お役所仕事だから年内の結果は恐らく出ないでしょう。
早くしなければ・・・・・・

> 「諫早湾干拓事業で潮受け堤防が締め切られた後、有明海では赤潮が多発、今回も大量に発生したプランクトンが栄養塩を吸収してしまったのが、ノリの色落ちの要因とか。」そう思っていても、建設省のメンツもあって、水産庁は認めないでしょう。
面子なんか、どうでもいい。

> 「とりあえず、水門を開けてみる」  これが原因追求の1番の近道・安上がりだと思うのだが・・・
全く、同感です。
鹿児島の高山 2001.01.24 この有明海においての海苔と、赤潮については、11月でしたか、私は投稿した記憶があります。
しかしながら、みなさま、あまり反応がありませんでしたね^^;;
この時期に。。というのもなんだか、手後れってわかっているような気がしないでもないですが、ノリ養殖業者にとっては、前年比で4分の1にしかならなかった所もあると聞いています。
表題にしています、「やぶさかではない」は今日の毎日新聞に掲載されている農相のお話の中の言葉です。
水門をあけても、変わらなかった。と結果がでるのでしょうか?
私が小学校4年生の社会科見学で教えられたように、理想の農場としての力にこれから先も尽力をつくされるのでしょうか?

> 「諫早湾干拓事業で潮受け堤防が締め切られた後、有明海では赤潮が多発、今回も大量に発生したプランクトンが栄養塩を吸収してしまったのが、ノリの色落ちの要因とか。」そう思っていても、建設省のメンツもあって、水産庁は認めないでしょう。
環境省もからんでくるのではないでしょうか?

1997年、4月、水門があの板によって閉められました。
あの音とそれをみながら、拍手をした関係者の顔が忘れられません。
関根@浦和 2001.01.25 与党3党幹事長まで視察に行きます。もう、水門を開けるしかないでしょう。
見舞金・保証金では、漁師も我慢しなくなった。
しかし、問題は水門をどれくらいの期間、開けるかです。
4年かかって、おかしくなった有明海。短期間じゃ、原因追求など無理でしょう。
役人の狙いは・・・・「開けました・再度閉めました。ナンの因果関係も認められませんでした。」と、結論出したい。
もし、水門が原因と決定されたら・・・・他の開拓事業は全部ストップ・見直しだけですまない。
計画・建設に対して責任問題が出てくる。
御役人さんは、絶対、因果関係は認めない。
認めるとしたら、この事業にかかわった人間が全員定年退職した後。
Roku@
北摂三田
2001.01.25 > 御役人さんは、絶対、因果関係は認めない。
> 認めるとしたら、この事業にかかわった人間が全員定年退職した後。

なかなか、辛辣なご意見ですね。

 今日(1/25)の朝日「天声人語」に、近刊『海を売った人びと』(南方新社)の韓国北西部の“始華(シファ)干拓事業の調査報告書”のことが書かれています。
 1987年着手、1994年に堤防が締め切られ問題が起こり始め、96年韓国水源公社は水門を開放、98年には、水質汚染を理由に農業用水への利用を断念した、旨が報告されています。
 日本の行政も対応を始めたようですが、貴重な前例があったのですね。
明日、26日は漁民たちの、今年三度目の海上デモが予定されています。
 行政サイドの思惑を越える大きな世論(力)となれば、「責任問題」はすぐに取らなければならなくなるでしょうね。
関根@浦和 2001.01.25 有明だけに終わりそうもありません。
不知火で有名な、熊本県八代海でも被害が見とめられました。
ここまで来ると、因果関係の解明は無理に近い。

> 1997年、4月、水門があの板によって閉められました。
> あの音とそれをみながら、拍手をした関係者の顔が忘れられません。

今、彼らは青い顔をしてるかも?

> どうぞ、前向きな結果となりますように。
選挙がらみでもナンでもいいから、水門を開けることです。
多分、開きます。
そして・・再度閉めさせない事が、1番大切かもしれない!
鹿児島の高山 2001.01.25 > ここまで来ると、因果関係の解明は無理に近い。
有明海は、トリブチルにしても、他の汚染状態からして、ワーストからすれば、上位から数えた方が早かったように思います。
これは、なんらかのデータがでているはず。
今はさがせませんが、随分と前からいわれてはきました。
しかし、干潟がどんな作用をしているのかは、30年前にはまだわからなかったとはおもいますが、現在は、その必要性はわかっていらっしゃるはず。
70年代に流された化学物質も、最近になって福岡県の川ですが、発見されましたよね。
要は、人為的なものがあまりにも多く流れ込んだため、その自浄作用もオーバーワーク気味となり、あの諫早も閉められたわけですから、こうなる可能性は疑いをかくせないでしょう。

> 今、彼らは青い顔をしてるかも?
さぁ、、それは、わかりません。

> 再度閉めさせない事が、1番大切かもしれない!
そうですか。どうすればよいのでしょうね。

いつも実家にかえるたびに、あの水門を遠くからみます。
人間ってすごいですね。あんなおおきなものをつくる事が出来る。
鹿児島の人工島も当初観光船が停泊できる施設をつくるために作っていますが、年末、国から許可はでなかった。
あぁ、、2月から、埋め立てているあの島も、なんのための島なのか。。。
借金して島をつくる。
そのお金は少子化となった、子供達が払う事になります。
くりさん@横浜 2001.01.25 有明海の海苔、大変心配です。コンコセリスが正常にいてくれればいいのですが。
干満差が大きいのに、あのような状況ということは、かなりなものでしょうね。
かに@沖縄 2001.01.26 > あぁ、、2月から、埋め立てているあの島も
> なんのための島なのか。。。借金して島をつくる。

沖縄でも、広大な干潟が、地域振興のためのリゾート開発という名の下に埋め立てられようとしています。
計画はバブルがはじける前に作られたものであり、採算性は疑問、その他多くの問題があるとして市民グループによる反対運動が続いています。
が、昨年末、県が埋め立てを認めてしまいました。
興味のある方は、以下、ご参照ください。

「泡瀬の干潟」 (ジュゴン情報へのリンクあり)
http://www.ne.jp/asahi/awase/save/

「泡瀬干潟埋め立て計画問題」
http://homepage2.nifty.com/~jaga/awase/

1)沖縄タイムス  <2001年1月18日 朝刊 27面>
  中城港湾埋め立てで住民が事業凍結を要求
http://www.okinawatimes.co.jp/day/200101181300.html#no_10

2)琉球新報 更新 2001年1月18日 木 11:05
  市民団体が監査請求/泡瀬埋め立て
http://www.ryukyushimpo.co.jp/news01/2001/2001_01/010118d.html
多田@東京都調布市 2001.01.26 >もう、水門を開けるしかないでしょう。見舞金・保証金では、漁師も我慢しなくなった。
本日、asahi.comにも記事が掲載されていました。

・有明海ノリ不作で与党3党幹事長が現地視察
http://www.asahi.com/0126/news/politics26001.html

・「水門開けての調査も」 有明海のノリ問題で亀井氏
http://www.asahi.com/0125/news/politics25003.html

・ノリ不作で漁民共済金の半額を前払い方針
http://mytown.asahi.com/fukuoka/news02.asp?kiji=1637
(管理人注、asahi.comのリンクは、すでに切れているかもしれません。)

>4年かかって、おかしくなった有明海。短期間じゃ、原因追求など無理でしょう。
短期間での原因究明が難しいだけでは無いでしょう。
自然環境に関しては、可逆反応(条件を戻したり逆にしたりすれば元に戻る反応)であることは稀です。
もちろん絶滅させた種を復活させることはできません。
破壊した環境を元に戻すには、破壊に要した時間より遙かに長い時間を要すのが通常ですし、戻らない場合も多いのです。

>役人の狙いは・・・・「開けました・再度閉めました。ナンの因果関係も認められませんでした。」と、結論出したい。
私も、この狙いが見え透いたような展開だと感じます。

視察だ協議だと少し時間を稼いだ後に一応水門を開いてみる。
そして因果関係は調査中だが被害は認められるのでといって、暫定的に見舞金を支払って、総選挙までお茶を濁す。
万一、超特急で話が進んでも開くのは2月。総選挙まで半年弱。
開いたことによる目に見えた効果が出るには短すぎるでしょう。
でもって小手先の方策を使いまくって政権が維持できると、途端に強気になる某与党のこと。選挙が終わったら平気な顔で「ナンの因果関係も認められませんでした」と発表。そのまま水門を閉ざしてそれっきり。
以上は、証明可能な根拠がない単なる私の想像です。
とはいえ、某与党の実績を考えると残念ながら妄想だとも思えません。
そういう事態だけは避けたいと思うのですが、そのために私達が出来ることは何があるのか、考えたのですがわかりません。
# 選挙権を持つものとして某与党連合への投票はしませんが。
家辺@fishml管理人 2001.01.27 「諫早湾水門開放」のスレッドをWeb化したいと思います。
状況は緊迫しています。
多くの方からの投稿を、Webに掲載していきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
家辺@fishml管理人 2001.01.28 本日、諫早湾の関連漁業者による「大規模海上デモ」が行われます。
(26日予定でしたが、時化で中止になってます。)
午前11時で終了と言うことなので、たぶん、もう諫早湾は漁船でいっぱいになってるでしょうね。

さて、告知させていただいておりました、「色づかぬ有明のり」と「諫早湾水門開放」のスレッドを合わせて、Webにしました。下記にあります。
 http://www.fishml.com/sonotairoiro/isahayawan.htm

投稿された方は、必ず内容をチェックしていただき、問題があるようでしたら、私の方までDMを下さい。必要な修正などをさせていただきます。

あわせて、ご報告ですが、私のサイト「湖南アルプスの麓から」のトップページに、
「諫早湾を守るための緊急リンク集」をつくりました。
 http://www.ne.jp/asahi/to/fishroom/

最近の各政党の動きも、各政党のサイトを見てリンクしていますが、残念ながら、3党しか見つけられませんでした。
「こんなページがあるよ」という情報を頂けるとありがたいですね。

> そういう事態だけは避けたいと思うのですが、そのために私達が出来ることは何があるのか、考えたのですがわかりません。
Internetは大きな力を発揮しますので、今回の諫早湾問題について、言いたいことが有るという方は、ぜひ、fishmlに投稿してください。
「諫早湾水門開放」のページに追加していきます。

> # 選挙権を持つものとして某与党連合への投票はしませんが。
どの政党に投票するかというのは、全く個人の自由なのですが、今回のような事態は、政治との結びつきが非常に強いわけですから、そういうような方向での発想・思考が必要なことは、みんなが理解すべきだと思いますね。
家辺@fishml管理人 2001.01.28 海上抗議行動は、総勢約1400隻、約6000人が参加して行われています。
 asahi.com
  http://www.asahi.com/0128/news/national28005.html

この問題のニュースは、↓ ここがまとまってますね。
ヤフーのニュースサイトです。
  http://news.yahoo.co.jp/Full_Coverage/Ariake_Laver/
高橋GO 2001.01.28 表題に触発されて、私も調べて覗いてみました。

★諫早湾と防災
 http://www.fsinet.or.jp/~hoteia/isahaya/isahaya.html
★'99国際湿地シンポジウムin 敦賀
 http://www.vis.gr.jp/~hsc/mailnews/19990914.txt
★諫早干潟の残した課題と日本の干潟(山下弘文)
 http://www2.justnet.ne.jp/~sanbanze/san010.html
●赤トンボの向こうにあった風景を思い出せますか?
 http://plaza.harmonix.ne.jp/~hashi-m/azumaya/nakaikemi/nakaikemi_03.html
●破綻した近代河川工学
 http://www.ne.jp/asahi/workers/net/wk169item.html
●藤前干潟の保全
 http://www.nacsj.or.jp/database/fujimae/fujimae434.html
そのくみ 2001.01.28 > Internetは大きな力を発揮しますので、今回の諫早湾問題について、言いたいことが
> あるという方は、ぜひ、fishmlに投稿してください。

 意見があるというほどわかっていないのですが、モタモタしてはいられない状況を感じて投稿しました。
 25日のニュースステーションで有明湾の悲惨な現状を紹介していました。ショックでした。97年に諫早湾の水門が閉鎖されるときは干潟の重要性など知らず、ムツゴロウが可哀想くらいにしか思っていませんでしたが、海草、貝、魚など生活の糧であった多くの生き物がいなくなったことを知りました。
あのギロチン水門の映像も初めて見ましたが、異様な光景でした。
 海や魚介のことを知らないシロウトの私にも色づかない海苔、貝の死骸、魚のいない海は変だと思います。
国の関係者の皆様には諫早湾水門を政治的に利用するのでなく、真剣に考えていただきたいです。将来歴史の教科書に諫早湾を復活させた人・・・として名前が載るような人物が出ることを願ってます。
岡山@釣バカ永守 2001.01.28 > モタモタしてはいられない状況を感じて投稿しました。
同感です。

>  97年に諫早湾の水門が閉鎖されるときは干潟の重要性など知らず、ムツゴロウが可哀想くらいにしか思っていませんでしたが、海草、貝、魚など生活の糧であった多くの生き物がいなくなったことを知りました。
ムツゴロウは有名ですが、有明湾北部周辺にしか生息していない魚で、ハゼクチ(マ
ハゼに良く似ているが、60cm以上になる)や、ワラスボがいます。
いずれも、海底に暮らす魚なので、絶滅が心配されます。
他府県で、あまり知られていない魚なので問題にはなっていないようですが・・・・
平成の絶滅種とならなければよいのですが・・・・・

> 国の関係者の皆様には諫早湾水門を政治的に利用するのでなく、真剣に考えていただきたいです。将来歴史の教科書に諫早湾を復活させた人・・・として名前が載るような人物が出ることを願ってます。
まったく同感です、参議院選挙での与党タタキでは遅すぎます。
まっちゃん@明石 2001.01.29 有明の惨事に対しては、ただただ、水門の開放を願うばかりです。
こういった惨事は阪神大震災の時もそうだったと思うのですが、一方で利益を受ける人が出るのも事実だと思います。
今回の惨事の影響を受けて兵庫海苔は空前の高値が付いております。
しかし、人としてこのことをどう受けとめるかが大切なのではと思います。
お偉い?お役人さんは、自分のメンツ或いは体裁だけを気にしているようにしか思えません。
人の気持ちが分かっていなのではと・・
余談ですが今回、震災の慰霊祭には、首相は神戸を訪れておりません。
このような人たちに生活の場を破壊され、地元漁師さんの怒りは相当なモノだと思います。
我々も同じ海の恵みを受けて生活している者として、他人事とせず怒りを示すべきだと思います。
アツシ@千葉 2001.01.29 > 本日、諫早湾の関連漁業者による「大規模海上デモ」が行われます。
TVで見ました。すごいですね。
今のエネルギーのない日本で久しぶりの力にあふれたデモでした。
農水大臣は行ってどうするんでしょうね。
考えたら、農水が自ら撒いたたねですよね。
水門がとりあえず開けば(そのあとの対応がどうかは別として)、日本もそうやって、一歩一歩変わっていっているということになっていると、期待をこめて思います。
Roku@北摂三田 2001.01.29  諫早湾海上デモについてマスコミや各紙が報道していますが、やはり報道に温度差が感じられるなと思っている、  Roku@北摂三田です。
 解説の中身は省いてみても、例えば、新聞報道でのデモに参加した漁船数・参加者数等の扱いにも、かなりの差がみられます。

大阪版の全国紙及び地方紙。
紙名 掲載面/総頁 隻数 人数 備考
Ma紙 26/28 1,500 無し
Nk 39/40 920 4,000 三池海上保安部調べを採用か
As 3/28 1,345 5,860 主催者発表
Ak 1,3,15/29 1,500 7,500 (陸から700人呼応の関連記事あり)
Ko 24/26 1,300 6,000 三池海上保安部調べ 920を併記

という感じですね。 実数は一つですが、振れ巾は結構大きいですね。 
読者(市民)にとっては、どの情報源を選んでるかによって、有る意味、日常的に情報操作されているとも言えますね。
 TV映像などでも航空機による全体の写真がありましたから、誰かカウントして正確な情報を伝えて欲しいな。
琵琶湖
オオナマズ
2001.01.30 1月28日の海上抗議行動に参加されていた漁師さんから、有明海の現状についてのメールを頂きました。
ご本人の承諾をもとに、MLに転送致します。
なお、問題の性格上、漁師さんのお名前は伏せさせていただきます。
このメールの内容についての意見・疑問などがございましたら、MLに投稿して下さい。
必要がありましたら、私の方から漁師さんに転送させていただきます。
−−−−−−−−−−−−−ここから転載−−−−−−−−−−−−−−−
有明海の現状
おそらくこのままでは来年の水揚げは0(ゼロ)です。
今年の海苔は人間でいうと少年の時に食料難になったような物です。
それが赤ちゃんの頃から食料難になってしまえば、育たないというのは、誰の目にも明らかだと思います。
せっかくの食料が、川の土砂から流れてくるのに、すべてプランクトンに食われてしまいます。
2001年元旦に諫早湾干拓事業反対運動に行った時のプランクトンの量は異常です。
肉眼で離れて見えます。
あの小さいツブツブのプランクトンが、一つ一つつながって、海草のように大きくなっています。
諫早湾干拓閉め切りが行われてから、海底の生物が激減しています。87%減です。
二枚貝のタイラギの水揚げは年々減っていき、今では0(ゼロ)です。
貝類の不作は今までありましたが、どんなに少なくてもいなくなることは絶対にありませんでした。
3年9ヶ月前に締め切られてからは、私達漁民はいつもプランクトンを考えて仕事をするようになりました。
海苔講習があるときは、必ずプランクトンの話はありました。
年々、海苔をとる時期が短くなっていき、今年はほとんど採れていません。
前年比23%です。大赤字の大凶作です。
このままでは、海苔を採ることも、潮干狩りをすることも昔話になることでしょう。
公共事業の名の元に始まった諫早湾干拓事業。
はじめは農地を増やす目的(名目)で行われました。
それが減反政策により目的(名目)がなくなってしまった為に、かわって水害対策へと変わりました。
今の干拓の公共事業は、すべてこのようになっていると思います。
一度決まった公共事業はなかなか潰せないからですね。
しかもこの水害対策、無意味です。
なぜか?そこの水害は、50年に1度くらいだからです。
どこも一緒です。この確率なら。
去年福岡市で大洪水が起こりました。それなら博多湾を水害対策に干拓してしまおう
というようなものだと思います。
もし東京だったら東京湾をというふうに(博多湾も東京湾も水害対策にはなりませんが)干拓できるはずがありません。
農地拡大から水害対策へと変わった諫早干拓は、無意味だと思います。
有明海には有明海しかいない生物がたくさんいます。
このままでは、有明海は有明海じゃなくなってしまいます。
二度とこのような無意味な公共事業はあってはならないと私は思います。
これから、いろんな環境問題が有明海以外でも定義されると思いますが、こういう問題も解決できなければ、地球の環境問題・温暖化とかは言うだけで実現できないと思います。

−−−−−−−−−−−−−ここまで転載−−−−−−−−−−−−−−−
高橋GO 2001.01.30 > このメールの内容についての意見・疑問などがございましたら、MLに投稿して下さい。
> 必要がありましたら、私の方から漁師さんに転送させていただきます。

今朝の地元新聞を見たのですが、『地域利害で不協和音も』という見出しで、諫早湾近辺の4漁協だけが反対デモに不参加、とありまして、ガッカリというか、政府を歓ばせる元になるのでは、と、憤りを覚えます。
なぜ反対しないんでしょうかね?
・補償金や対策金の額の大きさに目がくらんでいる?
・漁民と漁協は一枚岩なのだろうか? どうも組織一人歩きでは?
・諫早漁民のホンネは水門賛成なのだろうか?
その漁師さんはどっちですかね、4漁協の人ならはホンネを聞きたいところです。
関根@浦和 2001.01.30 盛んにTVで取り上げてるけど・・・・・
水産庁の調査は「4月から始めて、9月に報告」だって。やる気無いね。
すでに、答えが用意されている?
原因はリゾソレニア?の大量発生。
00年10月の多雨・11月の日照時間長が、プランクトンの大量発生させた。
閉門以前も発生していて、00年がたまたま気象条件が重なり大発生したため。
と、報告。
「閉門とは無関係」、もしくは、「因果関係は不明」で、終わると思います。
琵琶湖オオナマズ 2001.01.30 fishmlホームページの「諫早湾水門開放」のページを読んでくださった消費者の方が、
私の掲示板に、下記のように書き込んでくださいました。
掲示板ですので、ご本人の了解は頂けておりませんが、こちらに転載させていただきま
す。(一応、「転載します」と、掲示板に書き込んであります。)
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fishml読ませていただきました。
難しいことはわかりません。
ただ、一消費者として単純に思うことは、「海苔が食べられなくなったら困るからさっさと水門開けろ!」ということです。(私もデモに行きたかったくらい)
生協の海苔も有明産でおいしくて好きなので、なくなったら困るのです。
きのう、組合員同士で話をしてました。
「海苔も自然からの贈り物だということを、みんなが思い出さんとあかんね〜」と。

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琵琶湖オオナマズ 2001.01.30 > 原因はリゾソレニア?の大量発生。
リゾソレニアの写真は、下記にあります。
 http://www.plantbio.com/biodic/Pl/mp20.htm
 http://www.shimoda.tsukuba.ac.jp/SMRC/MarineEcology/planktonDB/diatom.html

栗原さんがお書きの「コンコセリス」も、私には?だったので、さがしてみました。
 http://www.fish.metro.tokyo.jp/tokyowatching/umi/iwanorino.htm

以上、参考情報です。
くりさん@横浜 2001.01.30 > 栗原さんがお書きの「コンコセリス」も、私には?だったので、さがしてみました。
水産雑学コラム平成12年10月号「海苔と浅草」の中に、小見出しで、「コンコセリス」を書きました。
   http://www2s.biglobe.ne.jp/~kurisan/koramu/asakusanori.htm
福岡の田嶋 2001.01.30 大好物のタイラギと海苔の大不作を嘆いている消費者の一人です。

> 今朝の地元も新聞を見たのですが、『地域利害で不協和音も』という見出しで、
> 諫早湾近辺の4漁協だけが反対デモに不参加、とありまして、ガッカリというか、
> 政府を歓ばせる元になるのでは、と、憤りを覚えます。
> なぜ反対しないんでしょうかね?

1週間くらい前の朝日新聞では、水門を開くことについて反対する理由として、「現在の潮止め部分は長さ7kmあり、それに対して水門は2箇所あわせて250mしかない。もしもこの水門を開けば、水流により水門付近にはヘドロが舞い上がり、今よりも逆に水質が悪くなるおそれがあるので水門を開くことには消極的である。ただし7kmすべてを開くことになると話は別である。」という内容の記事がありました。
高橋GO 2001.01.30 あぁ、水門開放をいうのは、2ヶ所のことなのですか・・。
それでは干潟浄化力が期待できそうもありませんね。 
全部を開けても、干潟が戻るのは大変な年数が掛かるでしょう。
どうやら私は甘くみていましたね。
私は、この問題は、反対運動とか市民革命運動の次元ではありませんね、国の犯したことへの『 犯罪訴訟 』として戦う方針しかないのでは? と思いはじめましたよ。
琵琶湖オオナマズ 2001.01.30 高橋GOさんのご質問を、有明の漁師さんにお伝えしましたら、きちんと返事を下さい
ました。下記に転載致します。
−−−−−−−−−−ここから−−−−−−−−−−−−−
干拓事業反対に参加していない漁協があるというのは知っています。
どこの漁協かはわかりませんが、海苔・貝類を採っていない漁協だと思います。
魚類もあまり獲れていないらしいので、何の漁協かは私にも分かりません。
海苔・貝類では絶対無いと思います。
その反対している漁協は、有明海漁民人口の1〜3%(おそらく1)くらいです。
有明海の漁民はほとんど海苔漁民ですから。
もちろん私の漁協は、その4漁協ではありません。
仲間の間で、反対運動に反対している漁協があるのを聞いて、びっくりしました。
みんな「なんで?、なんのため?」、原因はわかりません。
答えはおそらく別の所にあるのでは?と私は思います。
漁師なら、今の現状をだまって見ていることはできないはずです。
”百聞は一見にしかず”のとおり、諫早湾にいけばすぐ分かります。
海苔漁民は一致団結です。有明海すべての海苔漁民は絶対反対です。
これだけは、はっきり断言できます。

−−−−−−−−−−ここまで−−−−−−−−−−−−−
坂東 2001.01.30 私の田舎は徳島県、吉野川第十堰の近くにあります。
ここでは昨年新堰の計画があり、住民投票で反対派が多数を占めました。
しかし本当の地元の人に話を聞いてみると、「騒いでいるのは都市部の人だけ」「昔はよく氾濫で人が死んだ。あんなのはもういやだ」と言う人もいました。

諫早湾は確かに重要な問題です。
しかし最近の状況を見ていると、あまりにも周囲が騒ぎすぎていると感じます。

> 今朝の地元も新聞を見たのですが、『地域利害で不協和音も』という見出しで、
> 諫早湾近辺の4漁協だけが反対デモに不参加、とありまして、ガッカリというか、
> 政府を歓ばせる元になるのでは、と、憤りを覚えます。

一番の被害を被っているはずの地元の方が参加しない、というのならそれなりの理由
があるのでしょう。
外部の人間が「なぜ反対しないんだ」と押しつけるのはいかがなものかと。
振り返って自分を見れば、私の住む横浜の近くには、自然海岸がほとんどなくなった東京湾があります。
東京湾にもかつては豊饒の海を支える干潟があったのです。
「わしらの地元の話や。人に文句言う前に東京湾何とかしろ」といわれれば、私には返す言葉がありません。

私は現時点での水門の開放には反対です。
有明の漁師さんの言葉通り
> おそらくこのままでは来年の水揚げは0(ゼロ)です。
であれば、直ちに水門を開けることの有効性は疑問です。
・現在の状態を調査する。
・水門を開放し、解放後の状態を調査する。
・開放前後を比較する。

ここで因果関係が明らかにされて初めて、「水門は閉めない」という流れにすべきだと思います。
現在の、「とにかく開けろ」、「いいから開けろ」という圧力のみで進めると、諫早湾が大きな「単発花火」で終わってしまうことを懸念します。

各地で程度の差はあれ、同じような状況が起きていることと思います。
「諫早湾と同じ理由でここも中止すべき」と言えるだけの、しっかりしたデータを取るべきです。
「結果が役所から出てこない」のであれば、データを一般にも公開、あるいは水門開放派グループと共有するよう要求すべきではないでしょうか。
そうしなければ、建設推進派は「圧力に屈して」負けたことになり、よそでは「圧力に屈しないよう」対応を取ることとなるでしょう。まさに悪循環です。
GOさま、なんとなくGOさまへの批判めいた文章になってしまいましたが、私の想定している対象は「世間一般の論調」です。
たまたまその中のGOさまの文章に反応してしまった、ということで他意はありません。ご容赦下さい。
高橋GO 2001.01.30 > しかし本当の地元の人に話を聞いてみると、 「騒いでいるのは都市部の人だけ」・・・
> 一番の被害を被っているはずの地元の方が参加しない、というのならそれなりの理由
> があるのでしょう。
> 外部の人間が「なぜ反対しないんだ」と押しつけるのはいかがなものかと。

そうでしょうか? 
いろんな大局感があると思います。

●この大自然は誰のものか? という設問をして見ましょう。
・地域住民のものでしょうか?
 漁協のものでしょうか?
 自治体のものでしょうか?
●この工事費や補償金の資金はどこから拠出されたものか? という設問もあります。
・漁協経済事業での利益ではありません、
 地域経済からの利益からではありませんね。
・国民の税金です、厳密に言うとほんの一部の「都市」の企業群や都市市民からの税金 です。
・地方で稼いだものではありません。補助金を貰うための呼び水としての自己負担は、理由としては希弱でしょう。
●縄文からの営み以来、これから何百年先に係わる大切な資産をこの一瞬にして壊滅させるのは犯罪です。
・犯罪かどうかの判断は今は明確でないけど、近い将来に犯罪であったと分かるんです よね。その事例は地球には無限にあるので、いまでは常識人ならいま証明しまくたって 犯罪だと分かるんですよね^^
●地方の大自然は、戦いに疲れた都市市民とその家族など、国民全員の為に残さねば ならないと思います。  (ちょっと結論を急ぎ過ぎた嫌いがある^^)     
●地域振興面から観てみましょう。
・都市生活者を粗末にし、世論に背をむけたら、相手にされなくなります。
・地域振興の原点は、地域の豊かさにあります。豊かさとは多様で無限にある。
・また、大自然との厳しく辛い闘いの日常生活、これも豊かさの一つですね。
 その生活に触れてみると分かります、人々の心は豊かなのです、自然やコミュニティ
 の共生の豊かさです、真理がみえるし癒されることが多い。
・大自然は、人との係りのなかでこそ、豊かさや価値が派生します。人と係わってナンボでしょう。
・豊かな地域には、いい商品やいいサービスやいい心があります。
 豊かさは商品高く売り付ける付加価値ではなく、豊かさのオマケが商品であるのでは
 なかろうか?と最近思いはじめました。
・地域産業の闘いは、現在は経済面でした、お金を追求する限り輸入に確実に負けます。 日本の地方が一方的に負けない戦略の一つに「大自然の豊かさ」があります。
●漁協は経済組織です、経済至上主義になってきました。
・コストダウン、効率経営、大規模経営と価格競争で戦う戦略は、20世紀後半で負け
 と決着がついたのです。
・21世紀は、経済至上ではなく価値創造産業だろうと思います。
 一次産業がその地域の基盤の一つとなっていくと信じています。
・自然の壊された地域には、人材も新サービス産業もまともなお金は来ませんね。

長くなってスイマセン^^
簡単に言っちゃえば、「地域の将来は都市生活者との地域というワクを超えたコミュニティの形成」にあると思っています。 世論や都市生活者に無頓着な地域は、だれも相手にされないと思います。

以上は、坂東さんへの反論とみないでくださいね。
21世紀の地域づくりの基本な想いを皆さんに提案しているのです。
開門反対漁協とその地域への未来づくりへの提言なのです。味方はコッチです^^
公共事業全般の国の勝手なお仕着せではなく「地域の自立」の根幹を訴えています。
河原@福山 2001.01.31  干拓と海苔の関係、おそらく気の遠くなるような複雑な要素が絡まりあってバランスを取っていた自然を、人間の都合で一瞬にして、まさしく一瞬にして劇的にナタを振るうがごとくに分断した結果だろうと考えるのは感情的過ぎるでしょうか。
 干拓とは違いますが、福山市でも、昭和51年に芦田川河口堰が出来たおかげで、河口にあった優良海苔漁場が姿を消しました。
           (参考)
 http://ww4.tiki.ne.jp/~ikawahara/uminosachi.htm

確かに漁業者は補償金をもらいましたが、海苔漁業者の生活だけが償われるべきものでは無いのではないかと思います。
 河口堰が出来る前は、年間8億円の生産額をもたらす海苔をはぐくんだ栄養塩が、堰の完成後は堰の上流で有害なアオコに変化し、建設省(国土交通省)は税金でアオコ回収装置をつくり、アオコの焼却処理施設で燃やして二酸化炭素を作っています。
不都合が生じた場合の手当てにかけるお金も馬鹿にならないでしょう。
 国の水産研究所には、干潟の生産力に関する優れた研究を行っている人もいます。
しかし、同じ国がその重要性がわかっていないということは、精密な調査や研究を行っても、それを理解(しようと)しない行政によって無に帰する可能性が大きいといわざるを得ません。
 だいたい、こんな広大な干潟をまるで実験施設のように、元に戻らない可能性のある人為的な環境下においてデータを取るべきと考えるのは、ナンセンスだと思いますし、水門を開けたからといってすぐに回復するとは限らないのですから、出来るだけ早く水門を開けるべきだと思います。したがって、坂東さんの意見にはこの点で反対です。
 疑わしいと判断したら、とりあえず原状に復す努力をして、別に小規模なモデル実験を、要因を絞って行い結果を積み上げていくのが筋のような気がします(言うは易し?)。
私の予想。
植物プランクトンの大発生、干潟があれば、干潮時にカニやゴカイのえさとなり、排泄物になって、短期間のうちに栄養塩にリサイクル。
一方、干潟が無いといつまでも浮いていて群体を形成し、魚などにとっては食べにくくなる。その後枯れて、海底に沈んで分解される。このながれで栄養塩は、海底に移動する。
プランクトンの一部は海中に漂い、次の繁殖期の元種となるとすれば、その絶対量は年々増加すると考えられ、繁殖に好条件となると、従来になく爆発的に増える。
また、干潟に住むゴカイなどの生物は、底の土を掘り返すことで、土の中の栄養塩を水中に放出する物理的な効果もになっているらしい。
heita@沖縄 2001.01.31  有明の不漁は被害も大きいようですね、関係者の皆様にはこの場を借りてお見舞い申し上げます。
オオナマズさんからの投稿の呼びかけがありましたが、重要な問題なので勉強してからということで、遅くなっております。でも、勉強しようにも情報が少ないと思います。
 最初に断っておきますが、私は干潟を埋めることには絶対反対です。
 従って、諫早湾の件についても基本的には反対ですが、そこに生活している人々の意向が伝わってこないので、逡巡しています。
 今のマスコミの報道やこのMLでの話題の方向性が、少し違ってきていないでしょうか?
いつの間にか、「堰を開ける」ことが目的になってしまったように思えます。
堰を開ければ満足なんですか?
 海況の異変は、このMLでも頻繁に投稿されてきました。
漁師さんの話を聞いても、特に今年は、これまでの経験が通用しないくらいだといいます。
 私の所でも、異変といえるくらいの違いがいくつもあります。
ごく最近でも、ハリセンボンの異常繁殖、ウミネコの大挙飛来など、故老に聞いても経験がないそうです。
 全国的にも、雨や雪、高温、低温などの自然環境が大きく変動し記録的な数値を残しているはずです。
何よりも、台風の本土上陸が皆無であったことは、特筆すべきことです。
 これらの自然海況の変動は、今回の海苔の不漁とは無縁なのでしょうか?
 再度書きますが、干潟、と言うより海は守るべきです。
諫早湾水門も早期開放、いや、水門以外の所も開放して欲しいと思っています。
でも、今の風潮はスケープゴートを求める魔女裁判に似てる気がして仕方ありません。
 情報不足の中で未だ自分の意見をまとめ切れませんが、関係者の冷静な判断をお願いしたいと思います。
heita@沖縄 2001.01.31 > ●この大自然は誰のものか? という設問をして見ましょう。
  自然の所有権?難しい質問ですね。人間の物でないことは確かです。
でも、人間が生きていくために、自然を切り取ってきた歴史も確かです。

> ●この工事費や補償金の資金はどこから拠出されたものか? という設問も
あります。 ・国民の税金です、厳密に言うとほんの一部の「都市」の企業群や都市市民
からの税金です。

 この議論も、一時期マスコミで流行ってましたね。
私みたいに地方にいる人間は、違った見方をしてしまいます(私だけかな?)。
日本の行政は、大都市の一部の大企業が儲かるような施策を一貫して取ってきました。港湾を整備して大型船舶の往来を活発化させ、巨大空港を建設し一次産業を壊滅させるほどの生鮮品を輸入できるようにしました。
地方や中小企業を投げ捨てた結果が、現在の過疎化であり、日本経済がおかしくなった元凶ではないでしょうか。

> ●縄文からの営み以来、これから何百年先に係わる大切な資産をこの一瞬にして壊滅させるのは犯罪です。
 先に記したように、人間が生きていく以上自然を消費するしかありません。
石油資源が、後数十年で枯渇すると以前から言われますが、だからといって、現在の快適な生活を捨て、戦前の生活に戻れるでしょうか?
先進国が消費量をへらして、後進国に分け与えるでしょうか?
何億年もかかって地球が作り上げた資源を、僅か100年足らずで食いつぶしてしまう人間。後生の人々や後進国の人々に対して犯罪的と判っていても、我慢できない人間。
難しい問題です。

> ●地方の大自然は、戦いに疲れた都市市民とその家族など、国民全員の為に残さねばならないと思います。(ちょっと結論を急ぎ過ぎた嫌いがある^^)
 その大自然と戦って疲れた地方の人はどうするんでしょう?
台風などの自然災害を減らしたい、車での移動を快適にしたい、飲料水を確保したいと言うのは贅沢なんでしょうか?
地方に住む人は、都会人を快適にするための犠牲を、甘受しなければならないのでしょうか?

> 世論や都市生活者に無頓着な地域は、だれも相手にされないと思います。
 地方が都市生活者による観光産業のみで生きて行ければ良いのですが、現実には厳しいでしょう。
ならば、地方に居住するのを禁止して、全て都市部に生活するように決めればいいのでしょうか?

> 21世紀の地域づくりの基本な想いを皆さんに提案しているのです。
> 開門反対漁協とその地域への未来づくりへの提言なのです。味方はコッチです^^

 この件に関して私が逡巡しているのは、開門反対の理由と、地域住民の意向が確認できないからです。
水害対策が設置目的とのことですが、昨年の各地の水害を見ると、50年に一回であれ100年に一回であれ災害を防ぎたいと言う気持ちは理解できます。
地域住民が、干潟の一部を失うことと災害の防止を天秤に掛けて選んだと言うことであれば、やはり遠隔地から物言いを付けるのは遠慮したいと思います。
 もちろん、今問題になっているのは、干拓事業の善し悪しではなく、海苔の不漁の原因とその対策ですよね。

 別のレスも付けましたが、世界的に、そして日本各地で起きている気象異常との関連など、各方面での検討が必要ではないでしょうか。
堰開門にばかりエネルギーを集中してる感があります。
開門しても環境が変化しない場合、一番被害に遭うのは、海苔生産者なのです。
そして水害に遭うかもしれない地元生活者です。

 最後にお断りしますが、恣意的にGOさんへの反論調となり、極論的な内容となっています。がっ、GOさんへの反感ではありません。皆さんの反論を期待しております。
仁家 2001.01.31 実は私、15年前まで海苔養殖をしてました。
わが家は、私が生まれたときにはすでに、海苔養殖業を営んでましたので、いつからかは知りません。
祖父は漁協組合長もしてましたが、15年前、私が「仕事がきついからヤダ」といった一言で、転業しました。
今でも畑のすみに、当時使っていた船が置いてあります。
冬のアルバイトに重油の配送(タンクローリーの運転手)をしてますが、今年は特に、海苔養殖業者からの注文が少ないです。
有明海のことはよくわかりませんが、三河湾も収穫量が減少してますよ。
先日、近所の海苔養殖業者に「価格が上がって良かったね。」と言ったら、「収量が半分以下じゃ減収だ」と言われてしまった。
昔から、わが家の近くで、「暖かい冬」は禁句です。
海苔屋に叱られます。
暖冬がいけないのか・・・よくわからんけど、三河の海苔も生長せず、赤くなってます。
幼いころと比べて、自然も大きく変わったみたいです。(^_^)/~
坂東 2001.01.31 論点を分けます。
1.緊急に水門を開放する必要性
2.外部の者が諫早湾に関わることの是非

1.について
今朝のTVで、水門開放に反対する地元漁協の人が出ていました。
水門近辺でアサリを捕っている方だそうです。
「水門を開けると、汚泥を含んだ水が一気に放出され、アサリが死んでしまうから反
対だ」
十分あり得る話です。
水門開放→汚泥の放出→付近の低生生物死滅→有機物分解による貧酸素水塊の形成→さらなる生物の死滅→・・・・・
このシナリオが起こらないという保証はあるのでしょうか。
そしてこんなリスクをおかしてまで水門を開放して、海苔はほんとに回復するんで
しょうか。

> 「現在の潮止め部分は長さ7kmあり、それに対して水門は2箇所あわせて250
mしかない。

とあります。
ある人からこんな話も聞きました。
「有明海は閉鎖的で栄養塩が豊富な湾だが、大きい潮汐差による流れが発達しているので、いままで赤潮は起こらなかった。潮止めにより流れが変わったためにこの事態が生じたのではないか」
もしそうであれば、水門を開けても元に戻る保証は何もない。
最悪のシナリオは、圧力に負けてとりあえず水門開放→付近の魚介類死滅→「なぜ水門を開けた。事前に予想できなかったのか」と国に批判が集中→水門開放に反対していた漁協が国を提訴→さらなる混乱

「水門を開ければどうなるか」、調べれば、開ける前にある程度は予想できます。
それをせずにいきなり開放するのは、やはり私には良いことには思えません。
わたなべ 2001.01.31 > 地方や中小企業を投げ捨てた結果が、現在の過疎化であり、日本経済がおかしくなった元凶ではないでしょうか。
地方の振興策については,非常に興味があります.
投じた総金額とそれにより得られた効果(所得の増加と増加した人口)等の資料がありましたらお教えください.
また,地方の投げ捨ての実例等も頂ければ考えてみたいです.

>  その大自然と戦って疲れた地方の人はどうするんでしょう?台風などの自然災害を減らしたい
行われる処置が最適な,もしくは熟考されたものであれば私は反対しません.
ただ,どうせ大金を使うのであれば,危険地域に住む希望者たちを安全で快適な地域に無償で移住していただく.
危険地域には高い安全性を有する非難生活所を設置し,かつ,災害観測体制の強化を行う.危険地域における災害時の家屋の損壊等は全額補償する.
などの手法の方が安くすむのであれば選択肢に入れてほしいものです.

災害を力で封じ込めるのではなく,災害は起こるものとしてとらえて,かわす知恵を磨くことも必用なのではと考える今日この頃です.

> 車での移動を快適にしたい
脱線して申し訳ありません,車の弊害について私は以下のように思うのですが
1. 車の増加に伴い,公共交通機関が衰退し,結果として地方では子供が学校に通えなくなった.
2. 道路ばかり増えてしまい,子供の誘拐等の心配が増えた.
(昔のように一本道だけであればまだ子供の安全を確保できた)
ITが進んで,地方でもいろいろな仕事ができるようになってきたと思います.
しかし,車を持てない子供の安全と,学習環境は結構重要視されているのではないかと感じています.
3. 車がないと非常に不便なため,大手が主催する一部のツアールート以外は,外から訪れようという気にならなくなった.お仕着せの観光以外できなくなった.
4. 近所の子供と話す機会は,特定の集まり等のみになってしまった.
もちろん,集まりに来ない子供の性格はまったくわからなくなりました.

昔は,朝に夕に駅と家の間を大人も子供も一緒になって歩いたものです.
直接会話はなくても,同じ速度で歩いていれば,その子がどんな性格かおおよそ見当がついたものです.
今は,家の駐車場から直接仕事,終わったらまた駐車場でどんな性格の子供が近所に居るのか全くわからなくなりました.
雪の日,雨の日,子供たちは泥はねを避けてひっそりと歩いていく.
我々大人は,カーステレオを付けて,全く別世界を移動していく.
大人はそれがあたりまえだと思い,弱者の痛みを感じなくなる.
事件がおきても当然だと思えてしまう.
そういいながら,自分も車を使用しており,便利さには負けてしまう現実.

5. 山の奥の奥まで道路が敷かれた結果,不法投棄の温床となった.

支離滅裂になってしまい申し訳ありません.
まとめると,
1. これまでの既成概念にとらわれない災害対策を行ってほしい.
災害は起きるものととらえて,それをかわす研究を行ってほしい.
2. どこでも快適どこでも振興すなわち,一点のみを見た開発ではなく,再配置も視野に入れて,どこに幹線を引いて,どのように周辺市町村でネットワークを組めば最も効果的かというように面を見た開発を行ってほしい.と思っております.
もちろん,幹線には低料金の公共交通機関が必要と思います.
3. 工事責任者の責任を明確にして,工事のための工事が絶対に行われないようチェック機構を設ける.
などでしょうか.
琵琶湖オオナマズ 2001.01.31 掲示板に、また書き込みがありましたので、こちらに転送します。
−−−−−−−−−−−−−−−ここから−−−−−−−−−−−−−−−−−
いや〜転送されちゃいましたか。お恥ずかしい(‥;)
みなさんとは全然レベルの低いことを言ってるので、もっとマシなことを書けばよかった。
でもやっぱり有明海苔問題は漁協の利害とか立場を超えて、日本国民全体の問題として
消費者も一緒に行動しなければならないことだと思います。
それは、生協がこの間すすめてきた「食の安全」の運動につながることではないでしょうか?

−−−−−−−−−−−−−−−−ここまで−−−−−−−−−−−−−−−−
琵琶湖オオナマズ 2001.01.31 「地元」あるいは「地元漁協」という言葉が出てきますが、ちょっと疑問があります。
どの範囲を、「地元」あるいは「地元漁協」と位置づけるのですか。
私は、有明海で漁をしているかたは、地元の方だと思っているのですが・・・
ですから、先日の海上抗議行動は、地元の漁師さんの行動だと思うのですが。
みなさんのご意見をお聞かせ下さい。
琵琶湖オオナマズ 2001.01.31 >  “掲載面/総頁”“隻数”“人数”の順、但し、大阪版の全国紙及び地方紙。
---------------------------------------------------------------------- >  Ma紙  26/28   1,500   無し
>  Nk   39/40    920  4,000  三池海上保安部調べを採用か
>  As    3/28   1,345  5,860  主催者発表
>  Ak  1,3,15/29  1,500  7,500 (陸から700人呼応の関連記事あり)
>  Ko   24/26   1,300  6,000  三池海上保安部調べ 920を併記

業界紙「みなと新聞」では、
「有明海ノリ不作 宝の海を返せ!」
「4県漁民 6000人、1300隻が抗議デモ」 と、なっていますよ。
琵琶湖オオナマズ 2001.01.31 有明の漁師さんから、三たび、メールが来ております。転送いたします。
−−−−−−−−−−−ここから−−−−−−−−−−−
今の反対運動は水門のことだと思います。
この水門が開かれて昔の海に戻ることを漁民は望んでいます。
できればすべての潮止めを取り除かなくても、昔の諫早湾になれば、すべて取り除かなくてもいいと思います。
昔から有明海は干拓されてきましたが、干拓のたびに悪くなってきています。
すこしずつですが。
諫早湾は大きすぎます。九州地図でわかるくらいですから。
来年、今年のように不作なら有明海苔の漁協はすべて潰れると思います。
反対している漁協は反対して自分たちの組合を潰したいのかな?
反対してる漁協の考えが分からないというのはその為です。

−−−−−−−−−−−ここまで−−−−−−−−−−−
高橋GO 2001.01.31 ●さて、農業と漁業は非常に似ている。
そこで、はじめに私の農コミュニティ研究でのビジョンの一端を覗いてくださいまし。
 http://inf21.region.gr.jp/mlreport_nougyou.htm
少し解説します。
・日本の[農業]はもうダメだと言う人がいる、ほんとうだろうか?
・[農業]を[農]と[業]に分解してみるとよく分かります、[農]がメチャいいんですね、未来があります。すると[業]が悪いことになる。
・では、どうしたらいいか? を分かりやすい構図にしたのがこの図です。
 農業分野で、[農]を希求しその価値を享受するためには、[業]の悪いし仕組みと闘っていかねばならないでしょう。
その最大の味方は都市生活者です、都市生活者の多様なグループである市民組織(NPO)と連携することで[業]に勝てる、または[業]を陳腐化することができる、考えています。
☆この図の[農]を[漁](しっくりこないけど我慢してください^^)に変えて、2割の単語を調整すると、現在の[漁業]のさまざまな問題がみえませんか?
そして、明るいビジョンが見えると私には思えますが、いかがでしょうか?
そして、漁村の振興策が幾らでも湧いてくると思います。
(皆さんのご協力で『[漁][業]』図を完成させたいものです^^)
この視点で諫早問題や有明海域に首を突っ込んで発言しています。
☆私は大風呂敷が好きです、ホラ吹きとも言われている^^ 
 「漁民の生活を保証できるのは都市生活者しかいません!」
       ♂~~~~反論歓迎です、楽しく激論しましょうぞ^^

●なお、市民団体は行政反対運動ばかりしていると誤解をなさっている方が少なくないと思
いますので、ドキリとした方はちょっとNPO全般の基礎知識について、寄り道していただきたい。
・NPOの広義の活動分類です↓
 http://inf21.region.gr.jp/mlreport_kinds.htm
・NPOによって「いい地域つくろう!」の図↓
 http://inf21.region.gr.jp/mlreport_nporelations.htm
・ちなみに、いま私が取り組んでいるNPOのWeb↓です。
 http://inf21.region.gr.jp/
 裏で2個のMLが動いています。
以上の背景を知っていただくと、これからの私の意見に誤解がすくなくなると思いますので、よろしく^^

> > ●この大自然は誰のものか? という設問をして見ましょう。
>  自然の所有権?難しい質問ですね。人間の物でないことは確かです。でも、
> 人間が生きていくために自然を切り取ってきた歴史も確かです。

えぇ、地球に人類が誕生して以来、自然と一体でした。切り取っても限りがなかった。
ところが、歴史上の一瞬であるこの30年で自然は戻れなくなってきた、慌てますね。
急いで、「自然との永続的な共生」を保全しなければならない、危機感が募ってきました。
21世紀の最初の10年で、方向転換を終えなければならないと思います。

> ・・・地方や中小企業を投げ捨てた結果が、現在の過疎化であり、日本経済がおかしくなった元凶ではないでしょうか。
まさにその通りですね。 その要因はたくさんあります、
・「政治」「官僚」「業界」の鉄壁なまでの悪のトライアングル ・生活者無視 
・小賢しい人間の地球自然環境の驕り ・同一性を求める教育と地域社会・・・
・補助金や対策金に群がる卑しい住民の性・・・
もう言うのは飽きました。アチラの世界を批判しても何にもなりませんわな(;;)
『で、どうする?』がいま重要です。

>  その大自然と戦って疲れた地方の人はどうするんでしょう?台風などの自然災害を減らしたい、車での移動を快適にしたい、飲料水を確保したいと言うのは贅沢なんでしょうか?地方に住む人は、都会人を快適にするための犠牲を甘受しなければならないのでしょうか?
いや逆でしょう。すでに、地方の方が都会より遥かに豊かになっていますよ。
20世紀の価値観は20世紀の最後に数年で逆転しました。
・自然災害はコミュニティを深く強くします。
・水道よりも地下水が断然美味い(事務所のがそうだ^^)
・車も便利だが、最近自転車が増えてきました。往復がスポーツです。
・小道に入ればそこは自然の小宇宙ですね。
私は、21世紀は「地方の地域が都市生活者を癒す」時代だと思っています。
これは経済用語では新サービス産業なのですが、私はコミュニティビジネスと捉えたい。 
前者は、競争です、紙幣価値で左右されますが、後者は内部共生志向です、後者は限りなくコストダウンできる仕組みを内包しています。

>  この件に関して私が逡巡しているのは、開門反対の理由と、地域住民の意向が確認できないからです。水害対策が設置目的とのことですが、昨年の各地の水害を見ると、50年に一回であれ100年に一回であれ災害を防ぎたいと言う気持ちは理解できます。地域住民が、干潟の一部を失うことと災害の防止を天秤に掛けて選んだと言うことであれば、やはり遠隔地から物言いを付けるのは遠慮したいと思います。
公共や有明海全域や国民にとって間違った判断をしようとする場合は、物を言わねばならないと思います。 
んで、「天秤」に求める形の政策や手法が悪いと思います。
私の悪い頭でも、三本の天秤がイメージできます。それは「移転補償策」です。
巨額な「総工事費+環境破壊損失コスト」は計算できますから、その数%で数十戸の住居移促進転策費用に当てることができます、という天秤軸がある^^
そもそも、行政が団地を作って居住を促進した訳ではないのでから、補償額は賠償額ではない。転居を勧めることは行政責任です、それに従わないのは自己責任でしょう。 
この視点で、全国の公共事業を見ると、ふふふ、ほとんどが解決できるでしょうね。
すると、自然が残り、過度の開発財政支出が激減する。

ま、アイデアだけなら誰でも出せますね、もっといい案もあるでしょう^^。
こんな知恵を地元漁民は自分で考えれますか、よしんば考える人がいたとしても、体制に大勢に埋もれていくんです。
僅かに残った理性ある地域住民の味方は地域外にしかいないのが現実です。 
その地域の真の価値を分かっているのは、意外や地域住民ではなく都市生活者なのです、その集団としてのNPOなのです。
故山下さんは、これを「諫早問題は市民革命のさきがけになるだろう」と、聞いています。

>  もちろん、今問題になっているのは、干拓事業の善し悪しではなく、海苔の不漁の原因とその対策ですよね。
もう、その次元ではないと思います。有明湾全体の問題に浮上する予感がしています。 
そうしたいですね^^ 岩手から何ができるか?・・・
高橋GO 2001.02.01 > 「地元」あるいは「地元漁協」という言葉が出てきますが、ちょっと疑問があります。
> どの範囲を、「地元」あるいは「地元漁協」と位置づけるのですか。
> 私は、有明海で漁をしているかたは、地元の方だと思っているのですが・・・
> ですから、先日の海上抗議行動は、地元の漁師さんの行動だと思うのですが。

なるほど^^  すると、素人考えですが、
(a)水門の場所と漁業権者(または漁協)との距離による区分
 水門の内部⇒水門の外⇒その近隣⇒隣の自治体⇒隣の県⇒有明海全体
(b)補償金による区分   貰っている⇒貰っていない

そうすれば、
・地方紙が報じるなら、地元=(a)水門およびそれに隣接
・全国紙が報じるなら、地元=(a)県レベル
・岩手から見るならば、地元=(a)有明海
・デモ参加不参加を邪推するなら、地元=(b)貰っている^^

んで、(b)に関してもう少し知りたいのですね。
・補償の有無をどこが決めたのか? その決める手続きは?
・補償金は漁協が窓口か? それとも漁民直接か? 
・たぶん漁協と思うが、漁協の対策管理費的な「取り分」は何割か?
・漁協に入ったお金の使途は明朗か? 
・漁協の過去の赤字補填ではないだろうか?
・赤字の責任を明確にされているか?
・歴代役員の責任の埋め合わせに使われているのかも知れない?
ま、補償金をぶらさげられて決定に至ったのは「総会」でしょうから、全員の共同責任であろうから、この時点で過去赤字責任と共犯として括られる、でしょうね。

メールの主である漁師さんに、上記「補償金の仕組み」を聞いていただけませんかね?

●すでに私は、「諫早水門は全面に開放すべき」という立場でおります。
そして、
・「近隣県民」や「現全国民」や「未来の県民隣県民」への『犯罪性立証』に向けて進めれればいいと思います。
・犯罪立証には、全国の過去の悪例が大きくな判断材料になります。
・そして悪例に共通して係わってきた農水省こそが「訴える相手」です。
・地元の問題で片付けることは「犯罪の立証を困難にする」だけです。
heita@沖縄 2001.02.01 > 投じた総金額とそれにより得られた効果(所得の増加と増加した人口)等の資料がありましたらお教えください.また,地方の投げ捨ての実例等も頂ければ考えてみたいです.
 沖縄の場合は、ご存じのように特別措置法が制定され、独自の政策が多いので一般的な話にはならないと思いますが、沖縄県庁のHPにはお望みの数値も出ていたはずです(最近見ていないので不確か)。
先日の地元新聞には、復帰前の100万人弱から現在130万人になったとありました。
 公共投資も莫大な額が行われましたが、そのほとんどが中央の大手ゼネコンに持って行かれ、県内の業者は良くて孫請けでしょうか。
結局ほとんどのカネは、中央に吸い取られているというのが実感です。
 人口は増えましたが、仕事がありません。沖縄県の失業率は常に全国平均の2倍程度で、現在は8%を上回っています。

 江戸時代以降、時の権力者は中央集権を確立するため拠点都市の整備とその都市間の交通整備を図ってきました。現在でもそうです。
お陰で中央は栄え田舎は仕事がないから、集団就職で都会に出る。
その循環の結果として、過疎と過密が生じています。
田舎で歯ブラシ一本を買っても、その儲けは都会の業者の物です。
 都会の道路にしても、今でこそ狭く感じますが、昭和30年代に先行投資として設置した頃は、費用対効果は考えてなかったはずです。
費用対効果って言い出したのは、この2年くらいでしょう。

 日本列島改造論(個人的には好きではない)に始まる、地方の時代の幕開けに期待し、オイルショックやバブルなど難関を乗り越えて、起死回生を図ろうとする地方。
先行投資で発展してきた中央が、オラの番だと待っていた地方には先行投資を認めない。
なんかねぇ〜、という感じです。
 もちろん、言うまでもなく、無駄や過大な投資を望んでいるのではありません。
必要で適正な投資です。

>危険地域に住む希望者たちを安全で快適な地域に無償で移住していただく.
 そうですよね。だけど、これが人間の難しいところです。
今、避難生活をしている三宅島の人たち。島に帰れる日を待ち望んでいます。
これまで何度も避難を繰り返してきているのに、やっぱり戻りたいんですよね。
 私も学生時代は本土にいましたが、卒業後は沖縄に戻ってきました。
今でも、東京にいい仕事があっても移住したいとは思いません。(東京の方々すみません。「私の場合」の話です。)
都会の便利さも魅力ですが、失う物も多い気がしてなりません。

 昔、ブッシュマンてTV出てました。アフリカの原野から東京に連れてこられてた。
最初は便利さにビックリするけど、やっぱり原野に帰っていく。

> 災害を力で封じ込めるのではなく,災害は起こるものとしてとらえて,かわす知恵を磨くことも必用なのではと考える今日この頃です.
 これはそのとおりだと思います。そのレベルの問題でしょうね。

> 今は,家の駐車場から直接仕事,終わったらまた駐車場で、どんな性格の子供が近所に居るのか全くわからなくなりました.
 これもそのとおり。今の私がまさにこれです。
heita@沖縄 2001.02.01 > えぇ、地球に人類が誕生して以来、自然と一体でした。切り取っても限りがなかった。ところが、歴史上の一瞬であるこの30年で自然は戻れなくなってきた、慌てますね。急いで「自然との永続的な共生」を保全しなければならない
 そうですね。早すぎますね。人間が増えすぎた・・・。その全ての人が同じ便利な生活を望んだら・・・。地球はどうなるでしょうね。

> 『で、どうする?』がいま重要です。
 難しいですよね。結論としては今の生活を諦めて、レベルを落とすしかないんでしょうか?
 
> いや逆でしょう。すでに、地方の方が都会より遥かに豊かになっていますよ。
 もちろん、それだから私は地方に住んでいます。便利さが全てではない、けどもう少し便利になりたい、、矛盾ですよね。

> 公共や有明海全域や国民にとって間違った判断をしようとする場合は、物を言わねばならないと思います。 
 そうです。でも何が間違っているかの判断が、その各人の足場によって異なることが問題です。求める物は、カネなのか、安全?便利?豊?癒し?それとも全て?

> 賠償額ではない。転居を勧めることは行政責任です、それに従わないのは自己責任でしょう。 この視点で、全国の公共事業を見ると、ふふふ、ほとんどが解決できるでしょうね。すると、自然が残り、過度の開発財政支出が激減する。
 そうですけど・・・。人間の感情は杓子定規では計れません。
空港や道路を造るための移転も、必ず反対派がいます。
代替地やカネでは解決できないものが、実際にあるのです。
その人達に、事故責任を強制できるでしょうか?

>僅かに残った理性ある地域住民の味方は地域外にしかいないのが現実です。その地域の真の価値を分かっているのは、意外や地域住民ではなく都市生活者なのです、その集団としてのNPOなのです。
 そこです。真の価値とはナンでしょう?
都市生活者からみる価値は、たまに行った場合の癒し的なものでしょう。
でもそこで毎日生活している者には、生きていくことに必要なものこそが価値あるものなのです。
 何度も強調しますが、私は海が好きです。だから埋立や自然破壊には賛成できません。
美しい沖縄の海を埋め立てて、コンクリートで固めてしまうのは極めて残念です。
ですが、その美しい海を土地に変えたいと考える人が沢山居るのも事実です。
そして、そういう人たちの方が決定権を持っている(多い?)という現実があります。

> ふふふ、楽しんでいます^^  自分の盲点が見えるし^^、自分の埋もれた何かが形になっていくこの実感は、ふふふです^^ オオナマズさん皆さんアリガット^^

 ははは、全く同感です。今考えていることが決定事項でも全てでもないですよね。
議論をしながら検証し、方向を修正し納得できる答えを出したいという欲望。
その欲望だけは持ち続けたいと思います。
高橋GO 2001.02.01 Yahooで調べてみました。

・自然の権利
 http://member.nifty.ne.jp/sizennokenri/
 アチコチで訴訟を起してました^^

★諫早湾自然の権利訴訟
 http://member.nifty.ne.jp/sizennokenri/soshou.html
 訴訟相手は法務大臣

★諫早干潟ネット
 http://www2s.biglobe.ne.jp/~isahaya/
 市民活動が網羅できます。

・〔干拓ニュース〕いさかん  九州農政局諫早湾干拓事務所
 http://www.bekkoame.ne.jp/~signa/kantaku/higata/libr/ls991029isakan99s.html
 ・わたしたちの諫早湾 諫早湾干拓事業環境モニタリング 
  http://www.bekkoame.ne.jp/~signa/kantaku/higata/libr/ls991029monit9910.html
  事務局:長崎県県民生活環境部環境保全課とあったが、農政局と同じホルダにある。

★長崎県 農林部諫早湾干拓室
 http://www.us1.nagasaki-noc.ne.jp/~nagasaki/isakan/
 干拓は諫早湾の宿命だとさ(;;) 
高橋GO 2001.02.01 > > 『で、どうする?』がいま重要です。
>  難しいですよね。結論としては今の生活を諦めて、レベルを落とすしかないんでしょうか?
あ、いえ、昔に戻ることではありません。我々各自の自身の行動のことを言ってます^^
・いま、このMLでお互いに勉強中ですよね。
・結論は特に求めないことでいいと思いますが、
・せっかくハラを割って議論した仲間どうしですから、
・例えば、「海岸線のお魚を守る会」なんてのを発足させてみませんか?
 もちろん、お魚MLの分室的なもの、としてです^^
★その中で、私のライフワークである地域振興提言一つ「漁村の豊かさ復活」ってな目標で更に深くビジョンを追求したいなぁ、と思っています^^
 ・諫早湾には行けないけど、岩手には豊かな三陸海岸と漁港があります
 ・そのビジョンを岩手でやってみたい。娘の嫁ぎ先実家は漁村です。
 ・もちろん、ブレインは「皆さま」です^^
 ・各地で各自がやれる範囲で係わっていく・・・・。
という風な、想いの似たもの同士のネットワーク行動などのことを誘い他かったのでした^^

> > 公共や有明海全域や国民にとって間違った判断をしようとする場合は、物を言わねばならないと思います。 
>  そうです。でも何が間違っているかの判断が、その各人の足場によって異なることが問題です。求める物は、カネなのか、安全?便利?豊?癒し?それとも全て?
もっと大きな視点での、『日本の再生』←『地域の再生』←『大自然の保全』

> > 賠償額ではない。転居を勧めることは行政責任です、それに従わないのは自己責任でしょう。 この視点で、全国の公共事業を見ると、ふふふ、ほとんどが解決できるでしょうね。すると、自然が残り、過度の開発財政支出が激減する。
>  そうですけど・・・。人間の感情は杓子定規では計れません。空港や道路を造るための移転も、必ず反対派がいます。代替地やカネでは解決できないものが、実際にあるのです。その人達に、事故責任を強制できるでしょうか?
話しの原点に戻りましょう。
「自然災害を理由とした過度の大自然破壊開発」に対する抵抗策として、ポジティブな提案をしているのです。「最初に開発ありき」の先の議論にはいまは関心がありませんので、ヒマなときにやりましょう^^

>  そこです。真の価値とはナンでしょう?都市生活者からみる価値はたまに行った場合の癒し的なものでしょう。でもそこで毎日生活している者には、生きていくことに必要なものこそが価値あるものなのです。
そうです。
私の図に(良いも悪いもひっくるめて)価値がたくさん羅列しています、どの価値と組みますか?の選択肢までも親切に表したつもりですたが・・・とほほ(;;)

>  何度も強調しますが、私は海が好きです。だから埋立や自然破壊には賛成できません。美しい沖縄の海を埋め立ててコンクリートで固めてしまうのは極めて残念です。ですが、その美しい海を土地に変えたいと考える人が沢山居るのも事実です。そして、そういう人たちの方が決定権を持っている(多い?)という現実があります。
論評ではなく、統計データではなく、思考を「そんで、どうするの?」と、その先に進めてみませんか?  自分の信念というものを信じて進みませんか?
NPOの重要な価値に『 自分の使命感を実現できる場 』があります。
つまり、自分一人では難しいと思っていてもどんな小さな使命感でも活かして行こう、活かしてあげようよ、という理念が基本にあります(そうであって欲しいのが現実^^)。 
heitaさんの使命感(まだおぼろげだが、多様性はウエルカムだから気にしないけど^^)私は応援しますよ。 
他人の使命感に対してネガティブな論評をすることはNPOの中では馴染まないんです(すぐ「そんなに簡単なものじゃない」というボスは多いけどね^^)
このお魚MLはとても立派なコミュニティです、そこで「で、どうする?」と一歩前進することも狙うなら、それは立派なNPOです。
こんなに凄いヨダレの出るようなブレインがたくさんいるML/NPOは、これまでのリアルなNPOの世界を見渡しても無いですね^^ おぉモッタイない(ーー)

●岩手の実例の「奥産道問題」のサワリをご紹介します。
・奥産道(奥地産業開発道路) 裏岩手(象徴・岩手山の奥の山々)に雫石町⇔松尾村のトンネルを通して観光道路にする、という魂胆でした。
・この写真↓で言うと、
 http://morioka.region.gr.jp/choukanzu/ura_iwate/mituishi_iwatesan.jpg 
 「三ツ石山」と「大松倉山」の間の三ツ石湿原の真下にトンネルを通す計画だった。(鳥瞰図やムービーを見たいお暇な方^^は↓をどうぞ)
               http://morioka.region.gr.jp/choukanzu.htm
・1965〜事業着手 
 1971〜1984 アセスメントで工事中断
 1984〜工事再開。一度狙ったら復活するは常^^
 1995 ブナ原生林破壊事件が発生、世論は騒然となる。
 1996 「原生林を守る会」がの「中止要望書を提出」
 1997 道路検討委員会の設置 
    1998岩手山火山活動開始、 1998M6.1地震発生、道路路肩崩壊
 1998/11・18 県知事は「工事中止」を表明。(私の投稿↓の影響か?^^)
             http://inf21.region.gr.jp/file/rondan.gif
    あと僅かのトンネルを残しての中止に追いやった。
・2000 道路活用検討委員会
    市民サイド検討委員会を発足し、活用案を県に提案した。
このように、
・地元自治体は観光道路(ホンネは公共工事)として賛成していたけど、
・市民活動と世論の力で開発を阻止することができた。 できるのです。
・その責任として、次のビジョンとして、既に出来あがった道路の活用を、市民から提案することができた。 その主な内容は、ブナなどの多様な植生や高山植物の学習林をベースとする環境整備と環境教育人材育成などなどです。 
★本当に地元にとって良かったかどうか、の判断はもう少し先でしょうけど、我々は良かったと信じて行動したのです。
 ・財政拠出44億円と毎年の道路維持費を無にしてあげたのです
 ・原生林の保全とゴミ問題や高山植物盗掘から守ったのです
 ・市民の手で環境教育等へ自立参画が実現するのです
 ・地元にとって最大の宝を守ってあげたのです
 ・この宝は地域の将来の地域振興に多重に利活用されるんです、決して減ることの無い
  宝なんですよ。
ね^^良かったと思いませんか? > ALL
大自然にメスを入れる時の「地元だけの決定」には過ちが多い、と断言しても、
21世紀はほとんどは正解だろうと信じています^^  押せ押せー^^
坂東 2001.02.03 2.外部の者が諫早湾に関わることの是非 についてです。
heita@沖縄さんとほとんど同じなのですが・・・

水門開放賛成派、反対派どちらにもそれなりの背景があると思います。
運動の中心にいる人に話を聞けば、すらすらと答えてくれることでしょう。
そしてその論理は、どちらも「正しい」ものでしょう。
「どちらが正しいか」では解決はありえません。なぜならどちらも正しいから。
ではどうすればよいか。
現場の状況に合わせて判断するしかないでしょう。
水門を開けることと、閉めることのメリット、デメリットを吟味し、そのバランスで判断するしかないと思われます。
ここで重要なことは、「現状を正確に判断すること」です。
新聞、テレビなどを見ると、報道されるのは「水門開放派」の論理ばかりです。「開放反対派」はすっかり悪者扱い。
受け手に正確に状況が伝わっているとはとても思えません。
 ・現在の漁業の正確な状況は?
 ・過去の水害の被害は?
 ・干拓時に漁民に支払われた漁業補償の正確な内容は?
現状を正しく理解することなく、報道を鵜呑みにして反対している人も多いかと思います。
そしてその人たちの声は圧倒的に大きく、強い。
科学的な証明なしに水門を開けさせてしまうほどに・・・

私の意見は以下の通りです。
・外部の人が諫早湾にかかわるのはかまわない。ただし、少なくともある程度は状況を理解してから判断すべきである。報道のみで状況を理解できるとは思えない。
わたなべ 2001.02.03 > ・干拓時に漁民に支払われた漁業補償の正確な内容は?
補償というところで,思わず反応してしまいました.
(またまた脱線で申し訳ありません)
日本は,「お金をあげるから黙っているように」と言っているように思えてなりません.
何か起きたときにどのような対処をしてもらえるか議論してほしいところです.
ごみ処分場にしても,作るときだけの補償だけで,実際に廃液等が漏れた場合,どのように対処してもらえるか、議論できていないように思えます.
−−−−−−−
私の家から5kmの所に,世界最大の原子力発電所があります.
まもなく,プルサーマルが実施されます.
(私個人としては,このこと自体は特に反対ではありません)
しかし,プルサーマル実施にあたり,見返りが自治体に支払われたかもしれません.
危険でないのであれば,見返りを支払う必要はないし,求めてもいけないと思います.
(我々住民の身の安全をかってにお金で売られたような気がしてなりません)

私としては,このようなお金をもらうよりも,何か起きたときに疑わしきは,すべて認めてもらい,その被害に対する対処を速やかに行って頂けるよう議論していてほしいと思います.



Copyright(C) Jan.28,2001 by Toshio Yabe. All rights reserved