魚にも狂牛病?

投稿された
会員さん
投稿日 投稿内容
青森@松尾 2001.10.09 魚にも狂牛病?
---近況報告です---
養殖魚の餌、加工品の中の添加物等きりがありませんが、餌の中や添加物に、牛由来の原材料が含まれていないかの調査依頼でごった返しています。
安全性に関する書面の提出で大変です。
みっつ@松江市 2001.10.09 私のところにも、狂牛病の問い合わせがありました。
かまぼこには、品質改良剤として牛由来コラーゲンなどを用いる例があるものですから。

>餌の中や添加物に、牛由来の原材料が含まれていないかの調査依頼でごった返しています。
魚にも狂牛病ってあるのでしょうか?
やはり脳内にはプリオンがあるの? 動物だから、同類の蛋白質は存在するのかな?
琵琶湖オオナマズ 2001.10.10 珍味業界も大変なようですね。私が聞き込んだところでは、年末の方針が立てられないとか。
もちろん、狂牛病の問題だけでなく、年末の需要予測が困難という点もあるのでしょうが。
アメリカのアフガン空爆で、ますます、先行き不透明になってきました。
みなさん、今年の年末はどうなると思われておられますか。
みんなで知恵を出し合って、なんとか乗りきらなければ・・・・

> 魚にも狂牛病ってあるのでしょうか?
> やはり脳内にはプリオンがあるの? 動物だから、同類の蛋白質は存在するのかな?

無いのでしょう。そんな文書は見たことが無いですよ。
このあたりは、慎重な発言が必要だと思います。
みっつ@松江市 2001.10.10 >このあたりは、慎重な発言が必要だと思います。
そうですね。不安を与える文面ですね。失礼しました。
単なる興味を書いただけですので。
正常なプリオンは誰も持っているそうですね。それが異常になるといけないとか。
いわれているほど、危険ではないと認識しています。
佐賀@ゴンズイ 2001.10.10 私みたいに牛関係ばかりだと思っていましたら魚までですか?
今回の事件は、神様の決めた食物連鎖を無視した、人間への警鐘みたいな気がしています。
一つの例として、分娩を終えた草食獣が自分の胎盤(後産のことです)を喰う事はごく自然に行われていました。それ以外の部分を食べることはありません。
今回は本来食べるべくもない部分を、無理に食べさせたことによるもののようだと私は思っています。
詳しくは10月8日の毎日新聞余録をご覧下さい。
それにしても交通事故より遙かに低い確率であって、感染の可能性があるという話に、何故此程の反応があるのでしょうか?
私の携わっている和牛肥育牛に限って話をさせて頂きますが。
まず黒毛和種(黒毛和牛)には全てに血統書が完備されています。
遡れば5代祖位まで簡単に解りますし、どこで誰が飼育していたかも解ります。
また黒毛和牛の肥育には、肉骨粉など使いません。
使うメリットなど何もありません、むしろ使ったとしたら悪影響の方が多いと言えます。
1日1c単位で餌の設計をしながら飼って居るんですよ。
というわけで肉は安心して食べていただければと思っています。
神奈川の金魚 2001.10.10  私の住んでいる県の某生協では、養殖の魚の餌に骨肉粉が含まれているという噂にもとずき、養殖魚の納入業者に証明書を提出させたそうです。骨肉粉を使っていないという。
琵琶湖オオナマズ 2001.10.10 > それにしても交通事故より遙かに低い確率であって、感染の可能性があるという
> 話に何故此程の反応があるのでしょうか?

テレビの影響が大きいと思います。
牛がよろよろしてる映像を、何度も何度も見せられたら、みんな不安になりますよ。
国の不手際が大きいですね。消費者の不信感を増大させてしまいました。
業界関係者のはしくれの一人としては、国に損害賠償を要求したいと思いますよ。
佐賀@ゴンズイ 2001.10.10 もし和牛肥育の知り合いがおられましたら、現場を見てください。
あんな汚い飼い方は絶対していません。
あれほど汚い環境では正常な牛でもよろけます。
寝牛、立馬、と言う言葉があります。
牛は寝ている方が、馬は、立っている方が健康だという中国の諺です。
勉強不足の政府人間は別として。マスコミの人たちも少しは勉強をしてくれています
私たちは安全な食料を供給することが使命だと思って日々活動しています。
牛肉は安全です。わたしたちはそいう牛肉を生産しています。現場を見てください!
多田@東京都調布市 2001.10.10 >今回の事件は、神様の決めた食物連鎖を無視した、人間への警鐘みたいな気がしています。
神様の警鐘かはともかく、商業主義に走りすぎた身勝手な人間の後先考えぬ行動に対するしっぺ返しの気がします。
無知な私はこの事件が起きるまで、草食獣である牛に肉骨粉などを与えているとは夢にも思いませんでした。牧草だけでは効率が悪いから、穀物も与えている程度は知ってましたが。
これは天災と言うよりは人災という感じを受けます。

>それにしても交通事故より遙かに低い確率であって、感染の可能性があるという
>話に何故此程の反応があるのでしょうか?

これは確実な治療法が存在しないからだと思います。
結核もコレラもすでに不治の病ではありません。
隔離の必要はありますが完治すると判っていれば安心できます。
寄生虫も虫下しで殺せるギョウ虫なら恐れることはありません。
ギョウ虫より遙かに低い確率でも、エキノコックスなどのように、特効薬の無い寄生虫の方が恐怖心をあおります。
しかも自然にある病ならまだ運が悪かったと諦めもつきます。
人工的な病気で感染源の特定も可能、予防策まで判明しているにも関わらず国内で発病例が出るまでのほほんと放置している業界と行政。
そのツケを回されて自分がババを引くかもしれない状況となれば、騒ぎ立てるのも無理ないと感じます。
万一でもそんな病気になっては、死んでも死にきれません。

>私の携わっている和牛肥育牛に限って話をさせて頂きますが。
中略
>というわけで肉は安心して食べていただければと思っています。

なるほど、高級な黒毛和牛については安心というわけですね。
と言っても万年金欠病の私には高嶺の花、年に数回程度しか購入していないのですが。
でも牛肉は国産・輸入・種類によって値段の差も大きいですが
味の差はみごとに値段に比例していますよね。
金額の桁が違うのが十分納得できます。たとえ貧乏していても、すき焼きをするならやっぱり和牛という気にさせますし。
逆に安かろう悪かろうの牛肉って本当に落ちると思います。
豚や鶏は安い肉でもそれなりに美味しく感じます。
少なくとも不味くて食べる気にならなかったことはありません。
ところが不味い牛肉は安物の豚や鶏より不味いのがあります。
なんであんなに大きな差が出るのか不思議です。
もっともビーフシチューやカレーなど煮込みなら50円/100g以下の特売輸入肉でも十分美味しくなりますけど。素材に適した料理法次第ということなのでしょうか?

>私たちは安全な食料を供給することが使命だと思って日々活動しています。
>牛肉は安全です。わたしたちはそいう牛肉を生産しています。

ちなみに私達一般消費者が肉屋でそういう牛肉を見分ける簡単な方法ってありますでしょうか?
現場を見てその牧場で買うのが一番でしょうが、なかなかそこまではできません。
千円/100g以上の松阪その他ブランド名付き高級和牛は、佐賀@ゴンズイさん達のような肥育をされているのでしょう。
ただ国産牛でも安物はその限りでは無いわけですよね。
私程度が手を出す200〜300円/100g前後の肉だと、ちょうどそのグレーゾーンあたりの気がするのですが。# もっともいわゆる「肉」の部分は安全らしいですけど。
生協組合員の鯖 2001.10.10 > ちなみに私達一般消費者が肉屋でそういう牛肉を見分ける簡単な方法ってありますでしょうか?
> 千円/100g以上の松阪その他ブランド名付き高級和牛は、佐賀@ゴンズイさん達のような肥育をされているのでしょう。
> ただ国産牛でも安物はその限りでは無いわけですよね。私程度が手を出す200〜300円/100g前後
> の肉だと、ちょうどそのグレーゾーンあたりの気がするのですが。

こういう書き方をされてしまうと、高級和牛=安全でおいしい、安いホルスタインや輸入牛=危険でまずいとスタンダード化されててしまう恐れがあります。
(この前の、「天然魚vs養殖魚」に似てませんか?)
生協の産直牛肉は国産のホルスタインとF1牛、オーストラリアからの輸入牛がありますが、いずれも、肉骨粉など与えていません。もちろん、良い環境のもとで健康に育っています。
味は、もちろん高級和牛とは全く違いますが、(劣る、優れているというのではなく、肉の作り方が違うと思った方がいいと思うのです)まさに「素材に適した料理次第」だと思います。
私は逆に、霜降りのきつい和牛は苦手です。
一般消費者が牛肉を選ぶ基準としては、ゴンズイさんのように真面目にとりくんでおられる生産者を自分の足で探し出すか、生協のように生産者・飼育方法を明確にできる小売業者で買うことだと思います。
それは、牛肉だけでなく鶏肉・豚肉、お魚にも言えることではないでしょうか。
えらそうにでしゃばってすみませんが、生協の牛肉の生産者も今苦境に陥っています。
生産者のみなさんの名誉のために発言させていただきました。
お久しぶりの西やん 2001.10.10 狂牛病については、とある養魚用飼料会社が、実際には納入された可能性はほとんど無かったのですが、問題の肉骨粉を作った会社から肉骨粉を仕入れていたことがプレスリリースされたため、私もてんやわんやでした。

> 魚にも狂牛病ってあるのでしょうか?
> やはり脳内にはプリオンがあるの?動物だから、同類の蛋白質は存在するのかな?

みっつ@松江市さまの上記のご質問ですが、フランス原子力委員会(科学開発担当で、フランスのプリオン病研究の中心となってるところだそうです)が以前に見解を出しており、国の方でも今回この見解を引用してます。
内容の要旨は、
  • 魚はプリオン蛋白を持たないか持っていても哺乳類のモノとは非常に異なっているため、異常プリオンの入った肉骨粉を食べても狂牛病等の関連疾病に感染することが出来ない。
  • 現在の理論では、このような魚を人間が食べても危険にさらされることはない。
との見解です。経口摂取であれば、豚や鶏も魚と同様とのことです。
ついでに現在の状況を申し上げますと、現在、全ての肉骨粉の輸入及び国内の流通が一時禁止されています。国内の流通については現在は農水省生産局と水産庁長官名の通達で対応していますが、今後法規制に格上げする動きもあるようです。
詳細は農水省の狂牛病(BSE)関連のページをご覧下さい
      http://www.maff.go.jp/soshiki/seisan/eisei/bse/bse_j.htm
みっつ@松江市 2001.10.10 ありがとうございます。やはり研究しておられる方はいるんですね。
プリオン蛋白の有無は不明なのですか。
西やん 2001.10.10 フランスで以前サケが疑われて調べられたようですが、現在まで確認はされていないようです。
海童 2001.10.10 >フランスで以前サケが疑われて調べられたようですが、
これについて詳しく教えていただけませんか?文献があるのでしょうか?
西やん 2001.10.10 > 文献があるのでしょうか?
すみませんが詳細は持っておりません。
ただフランス原子力委員会の関係箇所のHPならわかります。
    http://www.cea.fr/gb/actualite/html/Bse/74_4.htm
英語ですので私は内容は理解不能です。^^; よろしければご覧になってみて下さい。
琵琶湖オオナマズ 2001.10.12 国民生活センターが狂牛病のリンク集を作っておられますので、紹介します。

************************************

          “狂牛病”リンク集作成のご案内

 国民生活センターでは、いわゆる“狂牛病”に関連する中央省庁、地方自治体、
企業等の情報をまとめたリンク集を作成しました。ぜひ、ご活用ください。

○“狂牛病”関連リンク集
 http://www.kokusen.go.jp/link/url_BSE.html

************************************
海童 2001.10.12 >ただフランス原子力委員会の関係箇所のHPならわかります。
上記HPをご紹介いただき、ありがとうございました。
拝見しました。
その内容は:
> 魚はプリオン蛋白を持たないか持っていても哺乳類のモノとは非常に異なっているため、
> 異常プリオンの入った肉骨粉を食べても狂牛病等の関連疾病に感染することが出来ない。
>○現在の理論では、このような魚を人間が食べても危険にさらされることはない。

ということですね。
ところで、坂東さんからDMにて文献をご紹介いただきました。
坂東さん、ありがとうございました。

Jr C.G. and Bolis C.L. : Normal isoform of amyloid protein
(PrP) in brains of spawning salmon. Molecular Psychiatry, 2 (2),146-147 (1997).
この論文をすでに読まれた方がおられたら、内容を教えていただければ有り難いですし、私の理解が間違っていればぜひご指摘ください。

さて、要旨を拝見しただけで本文は未入手ですが、産卵期のサケには正常プリオンタンパクが存在するようです。
ただし、タンパクの検出方法と産卵時期のサケだけで検出されるのかどうかが気になるところです。
というのは、私の考えでは産卵時期のサケの組織は自己崩壊を起こしていて、変性したタンパクを生じている可能性が高く、(抗体反応などの血清学的手法では)それらのタンパクのいずれかが正常プリオンタンパクとして誤って検出されたとも考えられるからです。
しかし、(遺伝子増幅などの分子生物学的手法では)検出方法の特異性が高く(成熟前のサケでも認められる場合はとくに)、サケには正常プリオンタンパクが存在するのでしょう。
個人的には、成熟前のサケでは認められずに、自己崩壊の過程(とくに産卵後)に検出されるほうが、非常に興味があるのですが・・・。
それで、サケに正常プリオンがあったとしても、異常プリオンがあるのかどうかは不明ですし、万一異常プリオンも見つかったとしても、そのサケの異常プリオンが人の正常プリオンを異常にするかどうか、また牛の異常プリオンがサケの正常プリオンを異常にするかどうかは実際のところわからないでしょうね。
魚の海綿状脳症、「狂鮭病」、「狂鰻病」、「狂鮃病」・・・なんて出てこないことを祈ります(ないでしょうけど)。



Copyright(C) Oct.11.2001 by Toshio Yabe. Allrights reserved