漁師と編物

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そのくみ 2004.12.09 11日にきんのり丸さん達の主催する漁師体験で、海苔すき、海苔摘みをする予定です。
それで、どんな服装で参加すればいいか考えているうちに、フィッシャマンセーターの由来に引っ掛かりました。
冬の漁がない間、漁師たちが網を編む技術でセーターを編み、それが世界的に流行したものだそうですね。アラン・セーターというのもアラン・アイランドの漁師たちが編んだ独特の模様が流行ったものだそうです。
編物は女性がやるものと思っていたから意外でした。
日本の漁師さんも技術を生かして何か作るのでしょうか?
器用な手先を生かした趣味の世界をお持ちではないかと勝手に想像しています。
ちょっと教えてくださいな。
k.kamijou 2004.12.09 神奈川県三崎の例をお知らせします。
明治41年頃から、漁師の間で毛糸の下着が始まりました。
これは、防寒ということよりももっと深刻な自分の命を守る為でした。
静岡県稲取の船が遭難してほとんどが凍死した中で、只一人助かったのが、スコッチの下着を着けていたとの話が稲取で働いていた漁師から伝わり、網を編む技術が、毛糸編みに役立ち、毛糸を編むようになりました。
漁の合間を惜しんで、自分が着るスコッチの下着のひと針ひと針を、おぼつかない手付きで運んだそうです。
女が毛糸編みを始めたのは、それから後のことだそうです。
上着は、ボタなどという、木綿のゆるい筒袖でした。
焼津の長谷川 2004.12.09 父親が(92才)50年前、鰹船に乗船している頃、(僕が子供の頃)兄弟6人分のセーターすべて手編みで編んでくれました。
確か模様もあったような記憶が有ります。
当時は、セーターも中々買ってもらうことが出来ない時代、鰹船に乗っていた漁師は、編み物をしたそうです。
船も、今のようにスピードが出ないので、漁場までと帰りにセーターを編んだそうです。
現在は殆どやる人はいないと思います。
千葉@きんのり丸 2004.12.09 昔、ウトロで漁師は何でも出来るから便利だと、民宿の親父にこき使われました。
私は網はきおいますが、セーターは編めません。
熊の木彫りにはチャレンジしましたが、下手糞でした。
しーちゃん@実はレース好き 2004.12.09 漁師ではないし、セーターの話でもないのですが・・・
編み物ネタでおじゃまします。
フィレレースというものがあるのですが、これは、魚網から発展し、レースとして作られるようになった伝統的なレースだそうです。
 http://www.chikazawa-lace.co.jp/about/variety/tasuka.html
  (解説のみ)
 http://honos-antique.cside.com/Lace/LC/lace3.htm
  (このページの中に、フィレレースの画像があります)
こういうのもあるんですよー。
fish-mlでまさか編み物の話題が出るとは思ってませんでした。
そのくみ 2004.12.09 > 昔ウトロで漁師は何でも出来るから便利だと民宿の親父にこき使われました。
> 私は網はきおいますがセーターは編めません。熊の木彫りにはチャレンジし
> ましたが、下手糞でした。

きんのり丸さんは手先だけじゃなくて、本当に何でもやっちゃいますね。
今年の活躍ぶりに驚きです。
網の編み方とセーターの編み方って共通点があるのでしょうか?
海苔すき体験の次は編物(網の)体験かな?
そのくみ 2004.12.09 > 父親が(92才)50年前、鰹船に乗船している頃、
> (僕が子供の頃)兄弟6人分のセーターすべて手編みで編んでくれました。
> 確か模様もあったような記憶が有ります。

鮫肝油で髪の毛が再生なさったお父様ですね。お元気ですか?
愛情タップリのセーターを編んでくれたのですね。
どんな模様を編んでいたのかしら?今度聞いて見てくださいよ。
私も子供の頃の洋服は母の手作りでした。
刺繍やアップリケの模様まで思い出します。

> 当時は、セーターも中々買ってもらうことが出来ない時代
> 鰹船に乗っていた漁師は、編み物をしたそうです。

鰹船で編物をしていたとは知りませんでした。
たくましい腕で編物をする姿を想像すると、微笑ましいです。
今でこそ、男性のカリスマ編物師もいる時代ですが、すでに漁師が先を行っていたのですね。興味深いお話をありがとうございました。
そのくみ 2004.12.09 k.kamijouさん、さっそくのレスをありがとうございます。
日本の漁師さんも編物をやっていたのですか。
しかも命を守るために。アラン模様の縄編みも「命綱」を表しているそうですね。
あらためて厳しい冬の漁を思います。
久々に心を込めてセーターを編みたくなりましたよ。
スコッチはスコッチツイードの略で、スコットランドの手紡ぎ紡毛織物のことだそうです。
ツイードの素材は今年流行していましたね。
そのくみ 2004.12.09 > フィレレースというものがあるのですが、これは、魚網から発展し、
> レースとして作られるようになった伝統的なレースだそうです。

フィレって網という意味なんですね。
鈎針の長編みやこま編みを組み合わせてあるのかしら?
手編みの、ちょっと素朴な雰囲気のレース編みです。
波平 2004.12.10 今朝、今期初めて、セーターを着ました。
ついでに、以下、思うところを、書き込んでみました。
だいぶ以前、菅原文太が、北国の漁師にふんした映画があった。
筋立ても忘れたが、あのなかで、彼は、トックリ首のセーターを着ていた。
沖へ出るとき、彼は普段着の上から無造作にセーターを頭から被った。
…と、海の男に変身。
監督は誰だったのだろう。セーターを着るだけで、画面が海モードになった。
北国の荒い冬の海へ挑む漁師の仕事着、それが、あの太い毛糸で編んだセーターであるらしかった。

セーターを漁師たちが自分で手編みしたのかどうかは、いったんおいて、
セーターの仕事着としての、特に海の仕事着としての、効能を思うに、それは、防寒に良く、動きやすく、激しい労働で汗が出ても発汗作用に優れ、まことに使いやすい作業着である。
わたしも、冬場の沖つりには必ずセーターを着込む。

彼ら漁師が、それぞれ見分けのつく手編みのセーターを愛用したことで、海で遭難死した際、身元確認がし易かろうとか、
なぁ〜に、漁の閑散期の余技として、手すさびに編まれただけだとか、
綱(ツナ)や網(アミ)の網目模様を楽しんだのではないか、とか、いろいろいわれるが、
要は、荒れた冬の海の仕事着として、手編みセーターが優れているということかな?

漁師の、冬の、セーター着用は、毛糸が発明されたとたんに始まったのではないか。
毛糸は、羊の毛をより合わせて作る。
羊は、およそ8千年前から人間と生活を共にしておる。
カシミヤの軽く薄いセーターのことじゃない。漁師の仕事着のことを言っている。
いわゆるフィシャマンズ・セーターは、未脱脂ウール太い毛糸で、網目細かく厚く編みこんだトックリ首のセーター。
模様にツナやアミや波を思わせる模様が多用されたもの。
サラリーマンのオフィス着じゃない。冬の海の漁船甲板で男の身を護る物。
北半球の海は、今、冬の海。セーターは世界中の冬の海で、漁師らに愛用されているのではないか。

ガーンジーセーターというのがある。アランセーターというのもある。イギリスが本場らしい。
ノールウエイなど北欧の海や、エスキモーらの世界で珍重されているらしい。
津軽の漁師はセーターを着ると、どこかで聞いたことがあるが、本当だろうか。
でも、いまどきのことだ、どこの国でも、自分でシコシコ手編みするなんてことは無いのではないか。
ほとんどが機械網でしょう。
もう本格的なフィシャマンズ・セーターなんてないのではないか。
全国各地の、今どきの日本の漁師さんらは、冬の海に、主に何を着込んで沖へ出て行くのだろう?

MANAさん、これって取材ネタに使えませんか?
考えようによっては、ベンチャービジネスの起業ネタにもなりそうに思いますね。
客は、全国の、世界中の、漁業協同組合と漁師と釣りキチたち。
漁師特有の、海特有の独創的ファッションを創りたいなぁ〜。
セーター以外にも、雨具とか、ゴム長靴とか、帽子・前垂れなど等がありますよ。
これらを機能本位にかっこうよく創りかえるてぇのはどうか。
品目を更に、養殖漁業用・一本釣り用・海苔わかめ栽培用・釣りキチ用などなどに分
け、ブランド嗜好をあおってもよろしい。
客層を、漁師以外に広げることだって可能だ。
ゴルフウエアーなど、ゴルフの世界は、開発が進んでいる。
だが、漁師の世界は案外放置されている。釣りキチ用はだいぶ開発が進んでいますがね。
でも、ゴム長靴などは、足がむれて気持ちが悪い。
まだまだ開発の余地があるのではないでしょうか?
それにしても、漁師の、冬の海の身支度って、興味がありますなぁ〜。
おおはし@焼津 2004.12.11 > もう本格的なフィシャマンズ・セーターなんてないのではないか。
私がちょっとだけ懐の暖かい時に買物をしに行く
紳士服屋の店主さんの書いた本↓です。
 http://www.savilerowclub.com/book/aranbookf.htm
今でも手編で、その家ごとの伝統の縄模様を編んでいるようですよ。
波平 2004.12.11 アラ〜、アランセーター、
ビックリした。いやまったく!
いなかおばけ@よこはま 2004.12.20 15年くらい前、愛蘭土に旅行に行きまして、そのとき、アラン諸島の玄関口になるゴールウェーのまちで、アランセーターを1枚買いました。
翌日、日帰りでしたが、イニシュモア島にも行きました。
冷たい強い西風がずー―――っと吹きつづけていた2月でした。
愛蘭土西岸にいると、このセーターの有り難味みたいのが良くわかります。
硬い岩ばかりの島で、耕作ができません。
かろうじて生えている草をえさに羊を飼っています。
島民の何倍くらいか、羊のほうが多いでしょう。
荒涼として、ほんとに地の果てのようなところでした。
ここで自給できる唯一の繊維が毛糸です。
寒い愛蘭土、英国を旅行中は着心地良くてずっと着ていました。
日本に帰ってきてからは、横浜付近では彼の地ほど寒くならないので、これを着るのが年に何回もありません。
未脱脂の毛糸というのが良くわからないので、正直言いますと、一度も洗濯してません。
クリーニング屋でも断られました(^^;;
宗谷港mituru 2004.12.23 > 漁師の、冬の海の身支度って、興味がありますなぁ〜。
マイナス気温の海に出るときは、下着の上に登山とかアウトドア用のアンダーウェア、上はフリース、下はジャージ、それに防寒着上下。
くつしたは2枚、それにカッパじょうげに長靴っていうところです。
あ、、帽子も耳まですっぽり隠れるタイプです。
昔はコットン素材が多かったので、ちょっと濡れるととてもさむかったです。
波平 2004.12.24 > マイナス気温の海に出るときは、下着の上に登山とかアウトドア用のアンダーウェア
“マイナス気温の海”ですか!!
デッキが結氷して船の重心が上がるってこと聞いたことがある。
オッソロシイ!!
わたしのテレトリーは播磨灘。
冬の海は寒いでしょうと、呆れ顔でたびたび言われるのだけど、実は、播磨灘はぜんぜん寒くないです。
水温は陸の気温変化から丸一月以上遅れます。まだ充分に温かい。
いまだに水温は17〜8度もあって、寒い朝などは海から湯気が立ちます。
それに、魚釣りに沖へ出るのは凪いだ天気の良い日だけだ。
ぜんぜん寒くないですよ。
どうにかすると、セーターも脱いでしまって、シャツの袖たくりあげて腕まくりしています。
防寒着も一応は用意していますが、ほとんど着ませんです。
北海道の漁師さんたちって、大変ですネェ〜!





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