サンゴの腫瘍???
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Carcharodon | 2002.12.09 | 土日に沖縄に所用があり出かけていたのですが、偶然、沖縄の新聞を読んでいたら、新しいサンゴの腫瘍が見つかった。と言う記事を見かけました。 まー、サンゴも生き物なので、腫瘍はあると思うのですが、サンゴの腫瘍とは、どの様なものなのでしょうか??? やはり、サンゴ虫の中の体細胞がやはり異常増殖しているのでしょうか? 写真では、サンゴそのものが増殖しているようでしたが、そのメカニズムが、イマイチ想像しにくいので・・・。 魚の話題ではなくて申し訳ありませんが、どなたか、お分かりの方がいらっしゃいましたら、教えて頂けないでしょうか。 |
Masashi Yamaguchi | 2002.12.09 | 一般的な造礁サンゴは多数のサンゴ虫が集合した群体を造り上げます。 個々のサンゴ虫(ポリプ)は同じ形をとるものが多数を占めていて、群体の形は(環境によって同じ種類でも変化しますが)基本的にきまっています。 名桜大学の山城さんの研究発表を直接聞いていないので詳細はわかりませんが、本来は規則的に生長する群体の骨格が不規則になり、周囲の骨格の姿と異なってコブのように見える状態を示されたようです。このようなコブの部分を占めているポリプが正常な部分のポリプと違うのは、特に共生している藻類が少なく(白化と同じ)、骨格が透き通って見えますので白いコブとなって目立ちます。ポリプの形まで違っているかどうか、自分で詳しくみていないのでわかりません。 サンゴの骨格の一部が変形するのは、他の生物が骨格内に入り込んだ場合には普通に見られます。サンゴの骨格内にもぐりこんで住みつく動植物は結構たくさんいますが、今回発表されたものは目に見えるような生物は関係していないようなので微細生物が関与しているのかも知れません。今後の研究結果を待ちましょう。 |
Carcharodon | 2002.12.10 | 山口さん、早速のレスありがとうございます。 何となくですが、判ってきたような感じです。 でも、もう一つ質問があります。 サンゴは確か共生藻と共生関係にあり、共生藻がポリブから抜けてしまうと、死んでしまい、サンゴの白化現象を起こすと思ったのですが、この「腫瘍」と呼ばれる部分は、共生藻を持たないのに、増殖すると言う事なのでしょうか? 癌化している訳ではないものの、まさに腫瘍って感じですね。 でも、この現象は、造礁珊瑚を形成する上で、有害な因子として、働いているのでしょうか? もし、そうだとしたら、近年珊瑚の減少が叫ばれる中、また、新たな頭痛の種になってしまいますね。 本当に、逼迫した事態にならない事を祈るばかりです。 |
Masashi Yamaguchi | 2002.12.10 | > この「腫瘍」と呼ばれる部分は、共生藻を持たないのに、増殖すると言う事なのでしょうか? サンゴの群体を構成するポリプはお互いに「共肉部」でつながっているし、組織が独立しているわけではありません。栄養分も群体内でやり取りしています。 > でも、この現象は、造礁珊瑚を形成する上で、有害な因子として、働いているのでしょうか? > もし、そうだとしたら、近年珊瑚の減少が叫ばれる中、また、新たな頭痛の種になってしまいますね。 数十年前からちらほら見ていますが、もし最近になって蔓延しているならば、何かしらの環境変化を示しているものかも知れません。今後の詳しい研究が待たれます。 正体がはっきりしないうちから騒ぐのはまずいでしょう。 |
沖縄のかに | 2002.12.10 | > 沖縄の新聞を読んでいたら、新しいサンゴの腫瘍が見つかった。と言う記事を見かけました。 http://www.ryukyushimpo.co.jp/news01/2002/2002_12/021208a.html ↑ これでしょうか。記事を読まれていない方へ参考まで。 |
Carcharodon | 2002.12.10 | Masashi Yamaguchi様 そうなのですか。サンゴもなかなか複雑です。 そうですね、何も判らない内に騒ぐのも、今後の研究者の方々に謎の究明を頼みましょう。 また、新しい情報がありましたら、是非教えて頂きたいと思います。ありがとうございました。 沖縄のかに様 そう、その記事です。 前は、他の人が見ているのをチラッと見ただけなので、今回、詳しく読めました。 |