海の駅
投稿された
会員さん投稿日 投稿内容 林業従事者のRoku@北摂三田 2006.12.01 今朝の毎日新聞を見て“海の駅”って云うのがあるのを初めて知りました。
昨日(12/29)広島市で「全国『海の駅』連絡協議会」が設立されたのですね。
「沿岸の地域文化を楽しんでもらおう」と、今後、駅を結んだイベントなどを計画すると報じています。
「海の駅」登録第一号は、呉市の「ゆたか海の駅」(2002年)で、現在では全国に、82ヶ所が登録されているようです。
波平さんの初夏の船旅の折には、あちこちに寄航されたのでしょうね。記事から推測すると、北海道には…まだ登録がないようですね。波平 2006.12.01 「海の駅」にはいろいろお世話になっています。
また、北海道には云々のことですが、北海道だけは、「海の駅」構想の反対側を向いているようです。この意味で、非常に周航しにくい海域です。林業従事者のRoku@北摂三田 2006.12.01 一般市民が「海の駅」って、“いい構想”だなと思っていても、地域の事情や利害関係者や行政がらみの課題などがあるのですね??
“構想の反対側”の主意は何なのでしょうね? 何方か、お教えください。
そう言えば…新聞の短信コラムを見直してみましたが、沖縄にも「海の駅」登録はないように推測されますが、沖縄も、無いのでしょうか?
同じように“反対構想”なのでしょうか?
また、海洋に面した県で反対しているところもあるのかしら??
呉市の第一号は2002年ですから、もう5年…国や行政が主導の構想ならば、全国的に普及するように思いますけれど…、漁業者への影響や地元負担などの問題があるのでしょうか??
また、道の駅などは駐車料金は無料ですが、海の駅の係留料や接岸費用?は有料なのでしょうか?
もう、数十年来セーリングなどしたことのない…昔ぁ〜しの海洋少年団員の疑問増幅でした。(~-~;)波平 2006.12.01 「海の駅」は、“いい構想”には違いありません。
が、しかし、海のレジャーへの理解が進んでいる「海の駅」と、案外そうでもない駅とがあります。
全般的に概観して、日本の海は、ヨット・ボートの側から見れば、未だ閉ざされた海のような気がします。
その最もひどいのが北海道です。
建前はボート・ヨットから漁港入港の申請があれば、一定の条件のもとに受け入れるとなってはいるが、沿岸一体の海は漁民の占有、漁港は地元漁民だけのもの、といった感じが非常に強い。
北海道漁港管理条例」ってのがあって、これがその元凶です。
北海道では、ボート・ヨットは招かざる客。迷惑至極との受け取りではないでしょうか。
「海の駅」なんぞは真っ平ごめんだと思いますよ。
あぁ、「まな出版」から「海の『守り人』論・ローカルルールの研究」という本が出ていますね。
わたし拝見していますが、実際に列島を周航してまわった者としては、漁民=海の守り人、とは思えない。
と、いうより、そのような錯覚が、擬制が、あってはならないと思っている。
“海は収奪の対象”、漁にはそういう避けがたいところがある。
収奪に足かせをはめるには、漁とは別の価値観が必要じゃないかな。
料金のこと言い忘れた、「海の駅」は有料です。
概ね安く設定されている。なかにひどく高い駅もある。
出港しようとしても、出港できないほど時化ている時は、緊急避難ってことで利用料が免除されるときもある。
これを悪用しようとする向きもある。
あぁ、北海道だけれど、漁港へ入港申請し、許可がでたら、利用料を払い込まないといけません。
たまたま、予定が狂って利用しないことになっても、利用料だけは絶対に払い込まねばならない。
払い込み督促状が来ます。差し押さえ予告が来る。
わたしの艇の場合は1日945円でした。艇の長さで計算です。1b当たり105円。
夕方入港して翌朝出港すると2日分を取られる。でも港ごとにまちまちです。
同じ形式で申請しても、A港では945円、B港では945×2日分、C港では4日分などの差がありましたよ。さっぱり理屈がわからん。
さすが4日分はきついから文句を言いました。途端に945円になった。
なんじゃこれ!林業従事者のRoku@北摂三田 2006.12.02 > 全般的に概観して、
> 日本の海は、ヨット・ボートの側から見れば、未だ閉ざされた海のような気がします。
…………
> 沿岸一体の海は漁民の占有、漁港は地元漁民だけのもの、といった感じが非常に強い。
…………
世界の事情を知らないのですが…一般市民にとっても、嘗て(遥か昔か?)の自由に散策したり遊泳したり、砂浜や堤防から釣りなどもでき、自由に利用が可能であった海岸線(砂浜)が消えていったのと、何処か繋がりがあるような気がいたしました。
『漁港管理条例』と云うは、北洋漁業の特性と云うか、基地としての北海道特有のものでしょうかね?
港湾施設は、道路などと違って、自治体の所有・管理なのでしょう…?
バースなどは私企業の占有所有なのでしょうか??
生業としての漁業者とスポーツや趣味・レジャーの分野などの市民が海面や施設を巡りトラブルになると云うことは、よく見聞するところです。
解決への道のりは、いまだ難しそうですね。
歴史的な海面利用の占有権のようなことが…成文化され条例になっているのでしょうが…、時代の流れや公共水面利用の公益的な視点にも添って見直しも必要なのでしょうね。
これは漁業の当事者、生業として生活してない者だから言えるのかも知れませんが、波平さんの述べてる価値観の部分も拡大は必要なことだと感じました。
海の関係者はどうお考えでしょうね。「海の道」は、そういう新しい価値観への歩みに向かう、まだ緒に付いた、一つのスタートかもしれませんね。
“魚は空港から、木材は海から”やってきていたのですが…、グローバルな環境保全意識の高まり、ナショナリズムや途上国の需要の増大などもあって、今まで大量に海から来ていた木材(輸入)が大きく減ってきています。
“山”も変わろうとしている予兆を感じます。“海”にも変化がやってきているのではないでしょうか??
海のことはほとんど知らない、魚は食べる…山が仕事場の一労働者の感想でした。(^^;MANA 2006.12.02 海の『守り人』論と「ローカルルールの研究」について、批判であれ、どうであれ、甘んじて受けざるを得ない点は、受けざるを得ないのが、現実なので、何度もかいていますから、この言い分についてはペンディングします(でも話題にしてくれるだけで、うれしいです。感謝します)。
《 『漁港管理条例』と云うは、北洋漁業の特性と云うか、基地としての北海道特
有のものでしょうかね? 港湾施設は、道路などと違って、自治体の所有・管理なの
でしょう…? バースなどは私企業の占有所有なのでしょうか??》
《歴史的な海面利用の占有権のようなことが…成文化され条例になっているのでしょ
うが…、時代の流れや公共水面利用の公益的な視点にも添って見直しも必要なので
しょうね。》
さあ、波平さんが、
《沿岸一体の海は漁民の占有、漁港は地元漁民だけのもの、といった感じが非常に強
い。 北海道漁港管理条例」ってのがあって、これがその元凶です。北海道では、
ボート・ヨットは招かざる客。迷惑至極との受け取りではないでしょうか。 》
と書いた「北海道……管理条例」については、ついに「パンドラの箱」を開けちゃった、ということです。
いつもながら、長くなりそうなので、簡潔に、結論だけいいます。2は、「漁業者」は「海の守り人」であるという言い方の表現を使えば、北海道の海(とりあえず港湾と共同漁業権水域を除く海面など)は「国が海の守り人」であるという解釈に基づき、国土交通省管轄の管理権の及ぶ海ということになっています。
- 北海道には、漁業法は通用しない。明治維新後の開拓の歴史によるものなのですが、もうひとつ、重要なポイントがあります。
- 北海道の港湾区域は、公有水面の性質について、国有水面的性質に規定しているという点を注意する必要があります。
つまり、農林水産省の海を「従来からの慣習に任せた管理システム」プラス「漁業法等の近代法システム」によってルール付けをしようとする考え方と、国土交通省(旧建設省)の海は官に属する国が管轄権・管理権をもつ(ほとんど「国有」的「占有」)という考え方のあい対立する海の管理システムの解釈の並立が、日本の「公共用水面」の特徴を規定しているのですが、北海道の水面については、国土交通省解釈にぶれた解釈に基づいているという現実があります。
ようするに、海面は「官有」であるということを表現したものが「海面管理条例」や「海面管理規則」のいわんとしていることです。
どちらかというと、河川管理(こういうと、またここが違うとかやかましいですが、まあおおまかにいえば)の思想と同じです。
山野河海は日本の歴史から、日本という歴史の中でみんなのものなんだが、川は、氾濫や水道として防災と利水という「官」によって管理しなければ、「大事になる」という大義名分を国民が承認していることに基づく河川法の存在があるのと同じような理屈を海にもあてはめようとしているというように理解していただいてよいのであろうと思います。
さて、ここからが、本当の結論なのですが、われわれ日本国民はじつは、海の『守り人』論の主張は(1)でしたが、波平さんのような、海の男の、熱い情熱と実践からすると、もろくも、何の理想主義をいうのか、あんな補償金に目がくらんでいるような漁師に海を負けせられるかという、現実的な主張に抗しきれない現実にあいつつ、(2)の国家的な力はひしひしと沿海域の管理思想に押し寄せてくるのでありました。
- 山野河海はみんなのものなのだから、近代法は尊重しなければいけないけれども、自然領域の管理は、そこに生きてきた人々の管理や利用や占有の慣習というルールを活かしながら法と慣習を連関させながら国全体秩序を考えていこう、とする考え方と
- イや違う、慣習や従来からのしがらみはすべて旧弊なのだからすべて捨て去って、西欧列強の国が秩序立ててきた法システムの近代合理性を軸に国が自然領域(山野河海)を管理管轄する法システムの下に置こうという考え方でいくか
- いやいや、そんな早計に結論を出すのはまだはやい、まだ方法はあるぞ、日本という歴史が育んできた智恵の中に学ぶ、現代(と将来)を生き抜く方法があるはずだと、もう一つの道を考えようとする、ごく大雑把にいえば「三つの考え方」が、あるのではないでしょうか。
そうして、苦肉の策としての(3)の「ローカルルールの研究」というような、小難しい論をも提起しながら、マグロがちょっと食べられなくったって人類死ぬわけないし(ごめん!「マグロ」や「クジラ」をどうこう言うのでなくたとえばの話です!)、もうすこし、生きながらえる手近なところの問題に眼をやりつつ、考えようじゃありませんか、といって、現在の、[季刊里海]というようなへんてこりんな本を出したというわけなのです。
(1)(2)(3)、みなさんは、どのようなスタンスで海と自分を位置づけて考えていくのが良いと思われるのでしょうか。
海も人間世界も、もう一刻の猶予もできないところにきてしまって、こんな悠長な論議ができるのも、人間という考える葦のなせる業なのでしょうね。
一杯飲んで事務所に戻り、メールを開いて、ビックラコイて、さらに焼酎を一杯二杯と……飲みながら、またへんてこりんな理屈をこねたという次第です。波平 2006.12.02 ハイ、パンドラの箱を開けました。
開けるについて一番恐れたのは、“マナさんのご機嫌を損ずるのではなかろうか”との危惧だった。
わたし、マナさんといろいろな面で価値観を共有しています。
この度のことも、根っこは海を愛するゆえのことから来たことだ。
また、真剣に対象を見つめようとの態度も、また共通だと思っている。
なら、わたしはわたしなりに、ささやかな実践から得た印象に過ぎないけれど、想いをそのまま披瀝してみよう。と、考えました。
さて、ここに、わたしと農林水産省担当課との、この問題についてのメールでのやり取りをアップいたします。
まずわたしから質問状を担当課へ発しました。
質問状を受理した旨の連絡があって、後日、回答がありました。
アップは時系列が逆になっています。
回答が一番最後に来ていますが、わたしのお礼のメールを転載したのでこうなっています。
最後に一言、
わたし、なにやかや言っても、現状では、漁業関係者がシッカリ海を守ってくれることが一番よかろうと思っています。
自分のこととして真剣に海に向き合えるのは漁業関係者であるからです。
だが、フット切れてしまって、自分(?)の海を事もあろうに、賠償金で売り渡すようなことが度々あった。
フット目先の漁獲に目がくらんで、とりすぎて生態系を破壊させたようなこともあった。
里海が恋しいですね。自然の海に接したい。
結果、大都市近辺から自然海岸が消え、アマモが消え、魚が居なくなる、……なんとかなりませんか!わたし、イライラしております。
で、マナさんのご機嫌を損じてしまったみたい、(-_-;)
マナさん、平に平にお赦しをたまわりたい <(_ _)>
<政府・農林水産省とのやりとり>
返事いただけそうに無いなと思っていたところでした。
お忙しい中、お返事を賜りありがとうございます。
お便りの趣旨了解しました。
プレジャーボートとの共生にはフッシャリーナなどのことも含めて、いろいろ対策に苦慮されていることは承知しています。
が、しかし、四方を海に囲まれた国で、海へ出るのが、海を楽しむのが、何やかや規制がきつすぎて不自由すぎるのも事実です。
小さな艇に乗るにさえ免許が必要だし、海岸へ出て水辺に立つことさえもままならぬ。
わたしの住まう大阪湾・播磨灘一帯には、もうほとんど自然海岸はなくなっています。
人が生きる上でまず大切なのは生きる糧を得ること。漁師の場合は漁に出ること。
だからといって、漁港を、沿岸海域を、他の市民たちから奪って良いとはならないはずだ。
生きる上で、そう、人間らしく生きる上で必要なことは、食うだけじゃない。糧を得ることだけじゃない。
余暇も、それ相応に大切なのです。
遊びだから、漁の邪魔をするな!これ、一応は正しいとしましょう。
しかし、その“邪魔するな”といって、他を排除する“其の排除程度”が度外れている。
もうご存知でしょうが、わたしの住まう兵庫県の、兵庫県漁業調整規則も、その度外れ排除の色が濃い。
わたし、表面立って、これらのことを主張しまわるつもりはないけれど、時に、漁業者たちのあまりの勝手に憤りを感じる次第。
さて、貴職、なかなか粋なお方のようだ。
最後の一行にわたしホッと和むものを感じた。ありがとう。お気持ちに、感謝します。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
> (ご意見の内容)
> 受付番号:16493
> テーマ:北海道漁港管理条例の法令違反について
>
> (意見内容)
>
> 突然ながら、
> 公務ご多忙のなか、大変失礼とは存じますが、気持ち止み難く、以下勝手を申します。お返事を賜ること、できましょうか?
>
> わたし、愛艇(28Ftプレジャーボート)を駆って、3か年計画で、日本一周を夢みる者(65歳・定年後おっさん)であります。
> 来年5月連休明けから、四国・九州海域を除く列島を、数ヶ月かけて時計回りに周航するつもりです(四国・九州の海域は既に本年周航しましたので)。
>
> で、現在は、次年度(来年)の計画を煮詰めつつありますが、思いもかけず難題に突き当たりました。
> 「北海道漁港管理条例」です。
> “プレジャーボートなどの漁港使用について”と題する“北海道水産林業部漁港漁村課”のホームページを閲覧し、求められる手続きを取ろうとするのですが、あまりにも閉鎖的で厳しすぎる条例なため、事実上、申請が出来かねるわけであります。
> だって、
> 小さな艇での旅は時々の天候に左右されることが多く、いつその港へ入港できるか寸前までわからないからです。
> “許可を得た後でなければ北海道の漁港へは入港できない”“違反すると罰金とるぞ!”これって、いったいどういうことでしょうか?
> 漁港入港の許可を得るには多額の経費が必要? 漁船はタダなのに?
> 誰が漁港は漁船だけの占有だと認めましたか?避難港の役割は放棄しましたか?
> 申請手続きの必要書類を貴職はご承知でいらっしゃいますか?常軌を逸した厳格さです。
>
> 正直言って、この条例は漁業法ほかの基本法例に違反していると、わたし思うわけです。
> 郷に入れば郷に従えと申します。悪法でも法は法、とも、申します。
> でも、この条例は、あまりにも不見識なものではないでしょうか。
> わたし、立腹しております。
> 失礼ながら、貴課は、この法令を見過ごしておられる。職務怠慢ではないでしょうか。
>
>
> きつく抗議申し上げます。
>
> わたし、どの港へおじゃましても、決して漁業者の邪魔をするようなことはいたしません。
> 訪ねた漁港に、係留して邪魔にならぬ係留場所が無い際は、即刻出港し、次の港を目指します。いつもそうしつつ他海域では旅をして参りました。
> しかし、北海道全域にかかる条例の縛りがあったのでは、もうどうにもならん!
> 貴職のご意見をお聞かせください。
>
> わたし、フリーライターでございます。
> 貴職から、もし、ご返事がいただけるようなら、その内容は公にすることがあり得ますので、あらかじめご了承願います。もし、それは困るとのことでしたら、その旨ご指示ください。ご指示は必ず守ります。
> わたし、
> 自分のホームページを運営するかたわら、新聞各社へコラム掲載のことなど行っています。
> 現在は、地元紙「神戸新聞」に掲載を続けています。
> 本年は、冒頭にも記しましたように、東日本海域を周航し、その時々の様子をここに掲載いたました。
>
> 失礼な物言いごめんなさい。よろしく北海道の関係機関をご指導のこと、願いあげるしだいです。
> 以上
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
> (回答)
> 柳本 波平 様
> 農林水産省ホームページをご利用いただきまして、ありがとうございます。また、お返事が遅くなりましたことをお詫び申し上げます。
> 貴殿からご意見のありました「北海道漁港管理条例の法令違反について」お答え致します。
> 漁港は、漁港漁場整備法に基づいて整備及び維持管理が行われております。この法律の第2条において、「漁港」とは、漁業根拠地となる水域及び陸域並びに施設の総合体であると規定されていることから、漁港を利用する船舶は、主として漁業生産活動に従事する漁船ということになります。
> しかしながら、このことは、プレジャーボート等の漁船以外の船舶(以下、単に「プレジャーボート」と表記します。)による漁港の利用を排除するものではなく、漁港本来の目的である漁業生産活動を阻害しない範囲でプレジャーボートを受け入れ、漁船とプレジャーボートとの利用の調整を図ることが適正な漁港の管理であると考えます。
> このようなことから、北海道をはじめ、漁港管理者である各地方公共団体においては、漁港の運営や維持管理を行う上で必要な事項を漁港管理条例に定め、各々の漁港の利用実態に即してプレジャーボートの適正な受け入れに努めているところです。
> こうした中、一部のプレジャーボート利用者による無秩序な係留や係留施設の私物化等により、漁業生産活動の支障となっている事例があることから、秩序ある漁港の利用を確保するため相応の手続が必要となることについてご理解をいただきたく存じます。
> 特に、北海道については、その周辺海域は世界でも有数の漁場であり、漁業生産量の全国に占める割合は約1/4を占め、多数の漁船が漁港を利用していることから、プレジャーボートの利用に係る手続が他の都府県の漁港に比べ多少厳格になっているものと思われます。
> 北海道水産林務部漁港漁村課ホームページに掲載されている「プレジャーボートなどの漁港使用について」は、主に、地元の固定的な利用者を想定した事項について記載しているもので、例えば、貴殿から御指摘のありました許可申請後における入港日時の変更等の取扱いにつきましては、ビジター的利用者の場合には弾力的に対応しているとのことですので、個別具体的な点につきましては漁港管理者である北海道(水産林務部漁港漁村課)に相談されてはいかがでしょうか。
> なお、このような点を含めて当該ホームページにおいて、誤解を招く恐れのある記述につきましては、表現の適正化を検討するよう北海道へ助言いたしました。
> また、漁港を利用するに当たり、さらに疑問等ございましたら、お手数ですが水産庁計画課管理班あてご連絡頂ければ幸いです。
> 来年のクルージングが楽しいものとなりますことを願いますとともに、各漁港の様子がコラムとして掲載されることを楽しみにしております。
>
> 農林水産省MANA 2006.12.02 波平さん
こういう議論はどんどんやるべきです。
関係省庁にきちんと質問をすれば、回答の義務があるわけですから、その積み重ねで、理解も、疑問も両方とも広がっていきます。
そして公開して、その情報を共有していくことが大切ですね。
そうしていくと、漁業者や漁業権の問題かと思っていたのが、実は、自然領域管理についての省庁間の考え方のズレ(対立)の方が問題であったり、国と地方の問題であったり、いわゆる都市住民(市民)の「公」と「共」の意識の問題があったりと、具体的なことが浮き彫りにされてくるはずです。
この質問と回答(波平さんの「これは公開することがあります」ということによって、回答した人と回答しなかった人も具体的にしたほうがいいですね)をどんどん公開していってください。
この2ヶ月の間、海辺や川の管理に関係する、シンポジウムや研究集会に積極的に参加してきました(こういう会合に参加してみるのは10年以上ぶりぐらい)が、官も民も学会も、見かけはカタカナ用語の多用や国民に「開かれた」議論を前提にして「前向き」で「新しさ」を印象付けさせているけれど、どうも、ピンボケで、誰もどこも傷つけないようにオブラートに包んだ報告や意見ばかりでした。
あまり期待はしていなかったのでがっかりはしませんし、それいじょうに、たくさんの面白い課題を発見しました。
そのあたりは、僕のブログでも書いていますが、この場でもご披露していくつもりです。
http://satoumi.cocolog-nifty.com/blog/
波平さんバリバリやってくださいね。白浪@舞鶴 2006.12.03 > こういう議論はどんどんやるべきです。
ですねぇ.お役所って,こちらが聞かない限り何も答えてくれないし
聞けば,けっこう真面目に対応してくれますモンね
> そうしていくと、漁業者や漁業権の問題かと思っていたのが、実は、自然領域管理に
> ついての省庁間の考え方のズレ(対立)の方が問題であったり、国と地方の問題で
> あったり、いわゆる都市住民(市民)の「公」と「共」の意識の問題があったりと、
> 具体的なことが浮き彫りにされてくるはずです。
ですね.今現在だと,農水省よりも国交省,自治体より国の方が環境については敏感なように思います昔,無茶苦茶やったことの罪滅ぼしかな
> この2ヶ月の間、海辺や川の管理に関係する、シンポジウムや研究集会に積極的に参
> 加してきました(こういう会合に参加してみるのは10年以上ぶりぐらい)が、官も
> 民も学会も、見かけはカタカナ用語の多用や国民に「開かれた」議論を前提にして
> 「前向き」で「新しさ」を印象付けさせているけれど、どうも、ピンボケで、誰もど
> こも傷つけないようにオブラートに包んだ報告や意見ばかりでした。
で,これが問題なんですよね....
大学はとにかく正義の味方の顔をして狙うのは研究費
でも,勧進元は開発側なんでそっちの顔も立てざるをえない(^^;)
結局,オブラートがないと何も言えない...自分もやってるんでm(_ _)m林業従事者のRoku@北摂三田 2006.12.04 「北海道漁港管理条例」「兵庫県漁業調整規則」など幾つかをキーワードにサイトを調べたりしましたが、条例や規則は、改定を続けているものの許可申請の手続き上のことが主で、一般市民には“無縁”な感じで、よくわかりませんでした。(~-~;)
“北海道では、平成12年10月に「漁港管理条例」が改正され、ヨット・モータボートは、北海道が指定した漁港以外の利用が禁止されました。
指定の漁港も事前に漁港所在地の市町村役場に入港を申請し、許可されない場合は利用が出来ません。
現在、北海道ヨットクラブの目的の一つであるクルージングによる会員相互の親睦、地域の人々との交流も実質不可能な状態となっています。
私たち北海道ヨットクラブは、この問題に対し検討し取り組んでいきたいと考えています。”
とするページがあり、共通の問題があるんだと分かりました。
また、国交省、中国運輸局のホームページ・マリンレジャー海の駅のホームページ → http://www.cgt.mlit.go.jp/marine/ には、「海の駅」の説明や設立主旨など、瀬戸内海の様子が記載されており参考になりました。
「海の駅」の歩みを見ると、急速にその数を増やしているのが解かりますね。
登録された全国の「海の駅名を」興味深く読みました。(^-^)
道の駅が国土交通省の肝いりで進んだように、社会的な新しいニーズに併せて、「既存の施設を活用した地域活性化のためのツール」としていますから、既存の港湾施設の改修などと共に整備が進んでくる予感はしましたが、今後は「漁港」との折り合いは大きな課題になりそうですね。
作家の五木寛之が…某誌に、晩節の生き方のアドバイスとして「食べる為に生きる生活から、生きる為に生きる生活に…」と云うようなことを書いていますが、マリンレジャーなども、その生活の一環に占める比率が高まってくるでしょうね。波平 2006.12.04 Roku@北摂三田さん、さすが鋭いですねぇ〜、問題点をシャープにとらえておられて、わたし教わるとこが多いです。
> 現在、北海道ヨットクラブの目的の一つであるクルージングによる会員相互
> の親睦、地域の人々との交流も実質不可能な状態となっています。
⇒そうです、一番被害にあっているのは北海道の地元のヨット・ボートたちです。
もう、どうしようもなくて、私財を投じて、仲間らを守っているお方もある。
行政は、ヨット・ボートを悪しざまに言いますが、実はその逆であるような気がします。
また、 公言するのはいかがかと思われますが、 北海道を周航しようとするヨット・ボートの大半は、道の「漁港管理条例」にあきれひっくり返り、まったく無視する方向へ傾いているようです。だぁ〜れも、求められる申請手続きを取ろうとしなくなってきた。
手続きを取ったわたしなどは、実は稀有な存在だったってわけです。
> 道の駅が国土交通省の肝いりで進んだように、社会的な新しいニーズに併せ
> て、「既存の施設を活用した地域活性化のためのツール」としていますから、
> 既存の港湾施設の改修などと共に整備が進んでくる予感はしましたが、今後は
> 「漁港」との折り合いは大きな課題になりそうですね。
⇒似たものにフイッシャリーナ構想があります。
これにも、いまいち、ごまかしの部分があって、利権利権の産物です。
> 作家の五木寛之が…某誌に、晩節の生き方のアドバイスとして「食べる為に
> 生きる生活から、生きる為に生きる生活に…」と云うようなことを書いていますが、
> マリンレジャーなども、その生活の一環に占める比率が高まってくるでしょうね。
⇒まさにここにこそ、新たな価値を見出すべきです。
“遊び”は、イベントや、観光や、パチンコ・パソコンゲームなど等で、その経済効果が云々されることがあっても、純粋に自然に親しもうとする“魚釣り”は、不自然なほど、釣り人たちの所業が悪しざまに言われ続けています。
遊びは、人間が人間らしく生きる上で不可欠な重要事でしょう。この価値を、真摯に見直すべきじゃないか。
ひとり、沿岸を、漁師の漁場として保護(?)し、遊漁を悪しざまに言い続ける社会は間違っています。わたしはそう思っています。
趣味の魚釣りにかかわる産業って、いまや巨大な産業になっていますよね。
国民的経済からみても、大切な位置にあるのではないでしょうか。おろそかにはできないでしょう。
以上、釣り人の、手前勝手な物言いでした。白浪@舞鶴 2006.12.05 > 趣味の魚釣りにかかわる産業って、いまや巨大な産業になっていますよね。
> 国民的経済からみても、大切な位置にあるのではないでしょうか。おろそかに
> はできないでしょう。
実際のところは,既に沿岸漁業は観光や遊漁無しでは継続できなくなってるのではないでしょうか.
平均年齢が60才を越えた漁業協同組合は珍しくありませんし,一番の若手が60才以上なんてところもあります.
そういう中で元気なところはたいてい観光(民宿など)と遊漁を本来の漁業とうまく組み合わせています.
ただ,そういう状況になっていると,波平さんのように自前の船で遊漁する人には,なおのこと風当たりが強くなる...それ以上に,漁業者でなく遊漁船を持ち客を乗せてる人にはもっときつい風当たりが.ここらの折り合いをどう付けるかが,いま,一番の問題なように思うのですが。波平 2006.12.05 まさにそのとおり!!
1.ボート釣りは、贅沢な遊びかというとあんがいそうでもない。
ここが最初の出発点。
ウンニャ、あいつらは、金持ちで贅沢だ!と、色眼鏡で決め付けると、以後間違ってしまう。
2.たびたびの乗り合い遊漁船での釣り行きより、自前船で遊んだ方が本当は安くつく。これほんと。
で、清水の舞台から飛び降りて中古ボートを購入する。
これが、次の出発点。
3.だが、やはり自前船を維持するには、それなりの経費が掛かる。で、ボートを所有する釣友らは互いに誘い合って一隻のボートに乗り合って釣り行きし、必要経費を折半する。
4.この折半釣り行きが嵩じてくると、分相応の経費負担を条件に積極的に同船者を他からも募るようになる。
5.さらに進むと、漁協に釣果を内緒で卸したり、今がその時期なのだが、釣ったフグを料理店へコソット持ち込み買い取ってもらう。
6.少し形態が違うものに、会社の福利厚生の手段名義でボートを所有する場合が、…これはホント多い…が、ある。主にワンマン社長(こういう言い方は差しさわりがありますよ)が使うわけだが、実際の運行は上述形態に順ずるものになる。同船者が、同じ会社の方々や、関連企業の接待がらみであることが加わるようだが、
で、
こんな勝手なことは許さんと、漁協関係者が出張ってきて、これら関連業種はすべて俺らの独占でなけりゃなんねぇ、と、ボート族の排除にかかる。
てな、構図かな?きんのり丸 2006.12.05 話題に乗り遅れてしまいました。
活字が苦手で内容もろくに読まなくて投稿するのも気が気引けますが・・
私は漁業関係者ですがこの海の駅に関しても少しかかわり始めています。
港湾局・海事局の「沿岸域における適正な水域活用等促進プログラム」モデル事業(木更津港吾妻地区)水域活用等促進検討委員会 と言う長ったらしい委員も、短い期間ですが引き受けています。
木更津港も実は海の駅の指定を受けているのですが・・係留施設の予算や場所の問題等でほとんど活用されていません。
木更津全体で受け入れる体制は作りたいのですが・・今後クリアできるように地元関係者と検討中です。
何か良いアイデアがあれば会議に反映したいと思います。
アドバイスいただければと思います。