鰻・エンロフロキサシン・消費者の信頼回復にむけて
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投稿日 | 投稿内容 |
琵琶湖オオナマズ | 2003.07.04 | 新聞・テレビで報道されたので、みなさんご存じだとは思いますが、中国産の冷凍ウナギから、「エンロフロキサシン」という日本では許可されていない合成抗菌剤が検出され、厚生労働省は3日、食品衛生法に基づき、自主検査を義務付ける「検査命令」を輸入業者に出しました。 ということなんですが、私が疑問に思うのは、「別々の業者が3月に輸入した2件の中国産冷凍ウナギの白焼き。」がそうなんですけど、「なんで、今なの?」ということです。(裏で、また、なんかあるんか?) 土用の丑まで、あと3週間。業界にとって、今はかきいれどきなんですね。 それが、この報道でぽしゃってしまいかねない。 国産なら大丈夫・・・・と言っても、国産の比率より輸入物の比率のほうが高いのが実際です。 中国物が売れないとしたら、相場は上がるだろうし、国産と言っても生産には限りがあるし・・・下手すると、鰻の市場が縮小してしまう可能性もあります。 消費者のみなさんが、「中国はやめて国産を食べよう」ということになるとまだいいのですが、「鰻はこわい」となってしまったら、鰻自体の消費が減ってしまいます。これは困ったことです。 「エンロフロキサシン」が使われていたこと自体は問題ですが、厚労省は「すぐに健康への影響があるわけではないが、食べ続けると問題がある」という見解を出していますので、冷静に対処してほしいなあと思います。 |
長谷川 | 2003.07.05 | 鰻のことですが、すでに中国産は売れ行きが落ちているのだと思います。 今まで国産の養鰻業者が、散々泣かされて来ました。 娘の勤務している、養鰻組合も毎年夏のボーナスは、一部現物支給でしたが、今年は、それが無いそうです。(娘は喜んでいます) そんな事から、国産ウナギの需要は、良くなってきたのだと思います。 皆さん今年の丑の日には、国産ウナギを食べてください。 |
sughimoto | 2003.07.05 | 確かに今回の件は問題ではありますが、全ての中国の養殖池で使われていたわけではありません。 国内の養鰻業者がさんざん泣かされてきたのは、中国産の大量搬入以前の問題ではな いでしょうか。 まともに作った中国産ジャポニカ種冷凍うなぎ蒲焼であれば、ほとんどの人が国産より評価は高いですよ。 スーパーて゜売っている国産鰻蒲焼を食べておいしいというバイヤーやお客さんに、僕は会ったことがありません。 ここ二〜三年で売り場の主体が国産にシフトされてきてから、うなぎの消費量は確実に落ちています。 本来国産がおいしいのならば、販売量は増えるはずでしょう。 そもそも月間で台湾から2000tの活鰻が搬入され、そのほとんどが加工場に行くという現実をみて、国内の養鰻家の人たちからなにも意見が出ない時点でおかしいじゃないですか。 |
のちゅ | 2003.07.06 | 昨日、新聞で知ったのですが、あわてて、とりあえず自店のうなぎを撤去しました。 それから、他店を見に行ったのですが、○Yさんは、平気でなにも謳わずに特売をしていました。 中国産うなぎ、たぶん7.80尾サイズを298円で。(ばら売りでした。) ○ピタさんでもふつうに売っていました。 ○ナカさんは、ほとんど撤去に近い状態で説明書きをして売っていました。 当店では、さっそく仕入先に電話をして確かめたところ、「何も問題ない」とのことで証明書もよく見ると添付されていましたので、すぐに現場復帰ということになりました。 で、本日、40尾サイズを398円での特売をしたところ、10キロ(40尾)売れました。 どうなっているのでしょうか? 関心のない人なのか?よく、情報を理解している人なのか? ただ安いからなのか?食べたかっただけなのか?わかりませんが、少しはまだ、売れるようです。 これから、土用に向かって厳しいかもしれませんが、何とかうっていきます。 スーパー関係の方大変でしょうけど、お互いにがんばりましょう。 |
琵琶湖オオナマズ | 2003.07.06 | ダイエーがテレビで、中国産蒲焼き、1尾200円で宣伝してますねーーー。 うーーん、なんとも言えんわ。 えーと、このスレッドの最初の私の投稿が、ちょっと誤解されてるようです。 私の投稿は、国産がいいとか悪いとか、中国産がどうたらこうたら、そんな議論をしようとした内容ではありません。(議論自体は、していただいたらいいですけど。) 中国産でも美味しいのがあるし、国産でも皮が固くて食べられないようなのがあります。特に、中国産の鰻蒲焼が、この5年くらいの間で、大きく質的改善がなされたと感じています。 ただ、鰻の場合、地域の文化がありますから、関西の蒸しの入ってない炭焼き鰻を関東に持っていっても売れないでしょう。 同様に、関東のトロトロの鰻を関西に持ってきても、こりゃ鰻やないと思う人が多いと思います。 ですから、そういう議論をしようというのではなく、中国産の蒲焼きに認められていない薬品が使われていて、それがこの時期に暴露されたことに対しての疑問と危機感を書いたのです。 つまり、中国も台湾も国産も、みんな消費者にとっては鰻なんです。 消費者サイドで、輸入鰻業界と国産鰻業界とに分かれているわけではないのです。 業界の人達は、このへんをしっかり認識して欲しい。 今回の問題、そして今年おこった国産鰻蒲焼きの質の悪い製品の混入問題、いずれも、結果的には「消費者無視」(という言葉は言い過ぎかもしれんけど)と言わざるを得ないようなことなんですね。こうしたことは、鰻全体にかかわることなんですよ。このへんの認識をしっかりしてもらいたいと思います。 竹内さんのレスでわかるとおり、こういう発表があれば、現場サイドではうろうろさせられるんですよ。 輸入業者さんや開発輸入をされておられる方は、そういうところまで見て欲しいと思うのですね。 昨年からのホーレンソー問題は、中国からの輸入生鮮物に対して、決定的な打撃を与えています。 私は、毎日、消費者の方のそうしたご意見を聞く仕事もしているのですが、中国製品に対する不信感は根強い物がありますよ。 中国産ではないですが、○印は○グミルクと名前は変わりましたが、いまだに忌避する人がおられます。 そういう現実があるということは、認識しておいて欲しいと思いますね。 滋賀は今日も雨降りです。 気温も低いので、本格的な鰻日和になりません。 あと2週間で土用の丑、暑くなって欲しいですね。 |
オバQ | 2003.07.06 | この件が業界のことで、しかもきちんとした説明がなされないままに無用の混乱を招いているようなので、あえて投稿します。 もし「それ違うよ」ということがあれば教えていただけると幸いです。 今の段階で分かっていることを書かせていただきます。 > 私の投稿は、国産がいいとか悪いとか、中国産がどうたらこうたら、そんな議論 > をしようとした内容ではありません。(議論自体は、していただいたらいいですけど。) そうですね。私もわかります。 > 中国産でも美味しいのがあるし、国産でも皮が固くて食べられないようなのがあ > ります。特に、中国産の鰻蒲焼が、この5年くらいの間で、大きく質的改善がな > されたと感じています。 特に、中国のこの数年の技術的な向上は目を見張るものがあります。 泥臭や小骨のクレームも、欧州種の養殖が成功したことでほとんどなくなった感じですし、なによりもまず品質が安定しましたね。 > 中国産の蒲焼きに認められていない薬品が使われていて、それがこの時期に > 暴露されたことに対しての疑問と危機感を書いたのです。 おっしゃることは良くわかります。 まず、一連の報道の中で気になるのが、エンロフロキサシンはペットや畜産関係で認められている薬です。ただ、魚には国内で仕様の前例がなく、使用の申請も出されていないために、水産用薬品の中に入っていないだけです。 それが一連の報道で「禁止されている薬物を使用した」という、一方的な「中国のウナギに毒が入っているような」表現になっていたように感じます。 勿論、そういう状況であることを認識せずに使った中国の養鰻業者は批判されるべきですが・・・。 それと、「なぜこの時期に」というのは、今業界内でも様々な憶測が飛び交っている状況で、何も断言できません。 ただ、ひとついえることは「通関時に蒲焼からエンロの違反品が出たことはない」ということです。3月に出たのは白焼でした。 白焼で出るなら蒲焼にも出るはずといったことで、蒲焼も検査項目に入ったようですね。事実、日本鰻輸入組合の自主検査で一部出ましたから・・・ しかし、既に中国の加工場はほとんどがエンロを検査項目に組み込み、5月には体制を整えました。 スーパーさんにも検査証明書を提出していたはずですし、問題はクリアされていたんです。その中で、なぜ、この時期を選んで急遽蒲焼を強引に組み込んだ命令検査を出したのかということなんですね。なにせ、6月上旬までは白焼の命令検査だけで、蒲焼はモニタリング検査のみということで方向性が定まっていたのですから。 > つまり、中国も台湾も国産も、みんな消費者にとっては鰻なんです。 > 消費者サイドで、輸入鰻業界と国産鰻業界とに分かれているわけではないのです。 > 業界の人達は、このへんをしっかり認識して欲しい。 おっしゃるとおりですね。本当にそのとおりだと思います。 でも、そう認識している人は業界に本当に多いんですよ。 ウナギの業界は変な人の集まりだと思われたくないので、あえて言いますが・・・ > 竹内さんのレスでわかるとおり、こういう発表があれば、現場サイドではうろう > ろさせられるんですよ。 事実、その当日から関係するところに問い合わせが殺到しましたし、パニックのようになっていました。ただ、大半のスーパーさんがエンロの検査証明書をもらっており、素早い対応がとれたのではないでしょうか。 騒ぎは沈静化しています。が、鰻に対する不安感を「一番印象に残るとき」に煽ったことの影響は計り知れないです。 > 私は、毎日、消費者の方のそうしたご意見を聞く仕事もしているのですが、中国 > 製品に対する不信感は根強い物がありますよ。 これが一番問題となるでしょうね。「漠然とした不安感」ほど解消しづらいものはありません。すべての説明が終わった後に「でも・・・やっぱり・・・」といわれるのはつらいです。 長い長い旅になるのでしょうか |
大分の末吉 | 2003.07.06 | >これが一番問題となるでしょうね。「漠然とした不安感」ほど解消しづらいものはあ >りません。すべての説明が終わった後に「でも・・・やっぱり・・・」といわれるのは >つらいです。長い長い旅になるのでしょうか この言葉は痛いです。食べ物を扱う人たちの共通の憂慮です。 立場は違いますが、同様の言葉を聴くことがあります。 「漠然とした不安感」の原因に関する情報を、消費者のみなさんに解説するのが私(行政)の仕事のひとつです。 不安感を解消しようとする意思が強すぎると、やはり偏った発言をしてしまいがちです。自分なりに情報を集めて、事実だけを正しく伝え、間違いを冷静に確実に指摘し、分からないことは分からないと言うことが時間がかかっても、良い方法かも知れません。 でも、判断は消費者のみなさん(小売店さんもそうかも・・)に委ねられています。 残念ながら消費者のみなさんは忙しくて、新聞の見出しを読むのが精一杯です。 記事を隅から隅まで読む人はまれです。 短く単純で、分かりやすい回答を準備する必要があります。 長い旅から少しでも早く帰るために・・ |
symphily | 2003.07.07 | > 中国産ではないですが、○印は○グミルクと名前は変わりましたが、いまだに忌 > 避する人がおられます。 先日、NHKBS1でこの一連の事件以降、企業と消費者が今後どうあればいいのか、上記企業から依頼され社外取締役となった、「消費者ネットワーク」の日和佐信子さんのお話を拝見しました。 http://www.nhk.or.jp/persons/archive/index.html まだ、詳細は記載されていませんけど
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琵琶湖オオナマズ | 2003.07.07 | > 自分なりに情報を集めて、事実だけを正しく伝え、 > 間違いを冷静に確実に指摘し、分からないことは分からないと > 言うことが時間がかかっても、良い方法かも知れません。 その通りだと思うんですけどね、うちの場合、生協ですから、中間に立つのではなく消費者側に立つわけです。 それでも、我々から見れば、消費者の意見が全て正しいわけではないとうことなんです。誤解もあるし、明らかに間違ってる意見もあります。 でも、それを指摘すると、「生協は消費者の立場に立ってない」とか言われることもあります。これはツライですよ。 さらには「分からないことは分からない」とすると、「生協の怠慢」と取られることも多いです。これもツライ。生協は全能じゃないのですからね。 今回の鰻の問題でも、この前のキンメダイ等の問題でも、「危険だ」「怖い」ということだけが前面に出てしまうんですね。 それを我々が修正をしようとすると、一部の消費者の方には「企業より」「行政より」に見えてしまうんです。 個々の消費者で、基本的に依って立つ「立場」が違う人がおられますから、やむをえない部分もあるのですが・・・・・・・・ いずれにせよ、事実と正しい知識をしらせることが大事だとは思っていますけどね。 |
いなかおばけ@よこはま | 2003.07.07 | > さらには「分からないことは分からない」とすると、「生協の怠慢」と取られる > ことも多いです。これもツライ。生協は全能じゃないのですからね。 5月の中ごろ、中国産のうなぎを買った組合員さんから、「このうなぎ食べたらSARSに感染しないのか?できれば返品したい」というクレームを受けました。 「SARSは空気感染だから一応問題ないはずですよ、行政サイドからSTOPかかってないから、はっきりしたことはわかりませんが、調べてお答えしましょうか」と返事したら、家辺さんの云うところの「生協の怠慢」ととられ、エライ目にあいました。 先週末からの抗菌物質騒動ですが、私のとこの店は、生協らしく、抗菌物質検査合格済み、安心してお召し上がりくださいと掲示していつもどおり販売しています。 きょうの時点では、売り上げに大きな変化は見られません。 水銀問題のほうは、新聞記事が出て、3日後くらいから極端に影響が出てきましたが、先週あたりから、元のとおりの売れ行きになってきたかな、といった感じです。 ただ、相場が下がってきたからかもしれないので、生産者の方には、お気の毒な限りです。 |
大分の末吉 | 2003.07.08 | >その通りだと思うんですけどね、うちの場合、生協ですから、中間に立つのでは >なく消費者側に立つわけです。 私の仕事は生産者側に立ってきました。でも、食品衛生や健康被害の問題では生産者側に偏ることは許されなくなります。事実は事実として公開する必要がある場合もあります。 でも、誤解や拡大解釈を避けるための周到な準備をしても、風評被害がゼロということはまずありません。そして風評の加害者は特定できない。生産者は見えない敵を恐れているようなものです。 >さらには「分からないことは分からない」とすると、「生協の怠慢」と取られる >ことも多いです。これもツライ。生協は全能じゃないのですからね。 私のいう「分からないこと」というのは、現在の科学では解明できないことや評価の定まっていない説のことです。少々きつい言い方をすれば、メディア好きの研究者が説く危険性の話の中には、評価が定まっていないことや異論があることがあります。専門家でも意見が分かれている場合、私たちは「分からない」と自信を持って(?)一般の方々にそのことを説明するべきでしょう・・と思います。ダイオキシン、カドミウム、水銀等そういうことは多いと思います。 だれも全能ではありませんよ。ただ、予測や想像で話したりしないようにすればいいと思います。分からないことがあれば、シロウトなりに勉強して、理解するしか方法はないでしょ。 |
琵琶湖オオナマズ | 2003.07.08 | > これから「商売」で忙しくなるといいですね。 今日の京都は朝方は雨降り、午後からは夏日になりました。 こうなると、鰻が売れるんですよ。 なんやかんや言っても、鰻は天気が一番大事。雨や低温には勝てませんから。 > 専門家でも意見が分かれている場合、私たちは「分からない」と自信を持って(?) > 一般の方々にそのことを説明するべきでしょう・・と思います。ダイオキシン、 > カドミウム、水銀等そういうことは多いと思います。 全く、そのとおりだと思います。しかし、なかなかそれが通らないのですね。 傾向として、危険には敏感に反応する人が多く、それに対して、否定的になると反発を食らいます。なかなか難しいところです。 |
琵琶湖オオナマズ | 2003.07.08 | チョーカメレスですが、気になったもんで。。。。(^_^;) > ここ二〜三年で売り場の主体が国産にシフトされてきてから、うなぎの消費量は > 確実に落ちています。本来国産がおいしいのならば、販売量は増えるはずでしょう。 この問題ですが、ちょっと認識が違います。 国産は中国産より高いです。 今でも、多分、国産は中国産の2倍から3倍の値がするはずです。 このデフレの時代、高ければ販売量は減りますよ。 味の問題より、価格の問題のほうが、末端での影響は大きいですよ。 |