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活鰻相場大暴落、産地は苦境に・・・・・ ウナギのリンク集 |
9月の末に、「相場はガタガタになっている」と書いたのですが、その後、さらに暴落しました。 現在、主産地(愛知.一色地区)の池揚げ価格は、3P・750円/kg、4P・800円/kg、5P・900円/kgぐらいとなっています。 鹿児島大隅地区の価格は、いつも一色地区より安いみたいですので、私が噂で聞いた「kg 600円」というのも、ガセネタではなかったようですね。99年7月30日時点の池揚げ価格が、3P・2100円、4P・2200円、5P・2100円ですから、ほぼ3分の1の値段になったと言うことです。 これでは、産地の養殖業者はたまりません。 私がきいた話では、原価計算をすると、最低でも「kg 800円」なければ赤字になる、と言うことでした。 つまり、現在の相場では、多くの養殖場が「赤字」だということですね。これは大変なことです。 これから、寒くなりますので、ウナギは売れなくなります。 年末には、少し売れるでしょうが、自動車・電気・銀行など、大企業を中心としたリストラ人減らしの嵐は、政府の保護策もあって、とどまるところを知らない状況にあるわけで、ウナギが大売れするという状況ではありません。 活漫の在池量、冷凍ウナギの在庫量、今後予想される輸入量を考えると、流通量がタイトになることは考えられませんので、相場が回復しても僅かなものでしょう。産地養殖場にとっては、寒い寒い冬になりそうですね。 私が心配しているのは、こうした相場状況の中で、12月から始まる「シラス漁」の事です。 果たして、漁師さん達は、シラスを取りに出るのだろうか。 ちらちらきく情報では、今年の「シラス価格」は、「kg 10万円」から始まる・・・・とか。 去年は、100万円を超えていましたから、今年の価格は昨年の10分の1になるわけです。 寒い中、夜中に水に浸かって1尾1尾とる作業です。 漁模様が悪いときには、500gも取れないそうで、200g・300gの時も、けっこうあるらしいです。 昨年までの相場なら、200gでもそこそこ稼ぎになったわけですが、今年は「小遣い」にもならないような状況です。 こんな中で、漁に出るのだろうか・・・・・・先日、話をした某社の担当者も、同じような心配をしていました。 産地では、養殖場の倒産・廃業が懸念されています。 日本のウナギ業界、まさに「正念場」にさしかかっているような気がしています。 1999年11月9日 |