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2000年のウナギ商戦         ウナギのリンク集
引き続き、シラスは取れてまいせんね。
情報によると、「闇の大潮」の時でも、シラス採捕場に漁師さんの姿は、あまり見られなかったそうです。
相場安で、シラスを取っても金にならないと言う事情はあるが、それ以上に、採捕場に行ってもシラスがいないという状況らしいです。

先日、市場で聞いた話ですが、中国の龍○グループがアメリカへ進出しているとか・・・・・・・・・・・・・
なんでも、日本商社は相手にせず、アメリカと直接取引をして、そのルートで日本へ入れるとか言う話です。
どこまでが真実なのか、最末端にいる私などには全くわからないですけど、「鰻業界は百鬼夜行」だと言うことだけはわかります。(^_^;)

こんな状況で、今年のウナギ商戦はどうなるのでしょう。

私が思っている「鰻が売れる2大要素」 (そんな、大層なもんか?(笑)
  1. 暑い夏 (特に「5月連休」と「土用の丑」と「お盆」) 
  2. 買いやすい価格 (活鰻蒲焼なら、3pぐらいが980円まで、冷凍蒲焼なら、その3分の2くらいの値段)
もちろん、「美味しい」ことは大前提です。美味しくなければ「リピート需要」が確保できませんからね。

気象庁の長期予報では、今年は「暑い夏」になりそうですね。鰻にとってはバッチリです。

価格ですが、一昨年と昨年の経験を、業界がどう捉えているかが問題です。
はっきりしているのは、「高ければ売れない。」 → 業界のみんなが困ります。不況で、末端の購買力が最低の状況になっているので、これを考慮した価格設定にしなければ売れません。
かといっても「安すぎるのも問題だ。」 → 養殖業者にとっては死活問題です。小売業にとっても、なんぼ売っても売り上げが上がらないと言う苦しい状況になります。安けりゃいいという状況になると、粗悪品も出てきます。業界全体の信頼に関わりますし、下手するとウナギが売れなくなってしまいます。
ということで、消費者が納得する「美味しいウナギ」を「値頃」で売り、中間業者も養殖業者も、それなりに利益を確保できる。そんな状況を作らなければいけないと思いますね。理想論でしょうか(^_^;)

現在の池入れ量(いろんな情報からみた、私の勝手な予測)
 日本が18トン〜20トン、台湾は10トン前後、中国がよくわからないのですが推定20トン強。3国の合計で50トン前後でしょうか。
 これだけあれば、まあ、十分というのが、業界の共通した見方のようですね。
池入れ相場は、多少の上下はあるものの、平均すれば30万くらいというのが一致した見方です。数年前の相場に戻ったという感じがします。養殖池側の苦境で、資金繰り悪化・池入れ意欲喪失と言った感じで、シラス価格が上がらなかったようです。

2月〜3月、ウナギはよく売れています。昨年対比でプラスなのは、ウナギだけと言っても過言ではない状況です。
これから気温が上がれば、ウナギはもっと売れます。
「春土用」 → 「ゴールデンウイーク」にむけて、「美味しいウナギ」を頑張って売っていこうと思っています。
                                                  2000年3月28日


  
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