鰻・98年6月末の末端の状況

天候不順、冷夏模様で、鰻の販売は厳しい状況です。
今年の梅雨は、けっこう「梅雨らしい梅雨」で、雨の日が多いです。
雨の日が多いと、どうしても買い物に出ることが億劫になり、どこのスーパーの売り上げも厳しいようです。
「橋本不況」だけでも大問題なのに、その上、この天候不順は、スーパー業界にとっては「踏んだり蹴ったり」と言うべきでしょう。鰻業界にとっても、この天候不順は大きな影響を受けています。
ところで、土用の丑(今年は、7月29日)の1ヶ月前ですが、鰻に関わる状況はどうなっているのでしょうか。
京都市南区に配達されている新聞に入ったスーパーのチラシから、状況を読んでみたいと思います。

店名(仮称) 鰻の産地名 サイズ 価格 その他 コメント
○国屋 なし 特大 680円 通常価は1280円と表示
しじみ、100g78円もある。
フランス物の大サイズか?
もちろん、加工は中国でしょう。
ジャンボ○○むら なし 特大 698円 通常価は1200円と表示 これもフランスでしょう。
○○ゼン なし 750円 2本入りの価格 フランスでしょう。
サイズには疑問があります。
ア○レト○ワ なし なし 2割引 活鰻・炭火焼鰻を
表示価格より2割引
これだけでは何も分からない。
京都生協 鹿児島指宿 800円 産地の地図を入れている。 国産種の鰻を使用、加工場も明確。
サイズが、「大」とか「特大」とか書かれていますが、実際はそれぞれ違うはずです。通常、「大」は、「4p」サイズくらい(焼き上がり重量165gくらい)をいうのですが、このサイズ2本入りで750円という「○○ゼン」の価格は全く信じられません。これはもっと小さなサイズを使っているのでしょう。
産地が表示されているのは京都生協だけです。国内産の鰻と表示しているのも京都生協だけです。
価格は、1尾700円以下のところが「フランス鰻」の相場のようです。京都生協の国内産は相場より100円ほど高い。
なお、「フ○バ」というスーパーのチラシも入っていましたが、鰻は特売になっていませんでした。
今回は、吉祥院近辺のローカルスーパーのチラシだけになりました。
次回は、「イズミヤ」「ライフ」「ジャスコ」「ダイエー」など大手スーパーのチラシも検証してみたいと思っています。                                    1998年6月28日


  
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