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うなぎ情報は不可解??!!         ウナギのリンク集
寒くなってきました。こうなると、ウナギは売れなくなります。
なんぼ「ウナギは年間商材だ。」と言って、スーパーが頑張って売っても、寒くなると鍋物材料に食われて、ウナギが落ちてくるのは当然です。
なんでも、巷では、9月〜11月と、ウナギが売れてないそうです。(さいわい、うちはそこそこ売れた。)
特に、中国加工品を主力にしているところは、さんざんだったようですね。

土用の丑が終わった時点で、私は下記のように予測しました。

>ボク自身は、活鰻の浜値はあがると思ってます。つまり、小売りの値段も上がると言うことです。
>これは、養殖業者さんにとっての、「妥当な出荷価格」になると言うことであって、昨年夏前のような「バブル相場」になると言うことではありません。
>そうすると、中国産の加工ウナギはどうなるのでしょうか。
>活鰻だけが上がって、加工鰻だけが安くなるなんてことは、まず考えられないし・・・。
>とりあえず、あと一月は、ウナギの需要期なので、その間に大きな値下がりはないでしょうけど、9月からどうなるか微妙です。

活鰻の浜値・・・・少しは上がりましたね。しかし、まだまだ、安い。秋になって、鹿児島と一色に行き、養殖業者さんともお話をしましたが、経営状況は大変なようです。川下としては、安値が続くのはいいのですが、養殖業者さんが成り立たなくなり、日本の養鰻業がつぶれてもいいとは決して思っておりません。川上も川下もそこそこ潤い、消費者が納得する価格帯になるのが一番いいと思うのですが。

中国産の加工ウナギ・・・・売れてませんねえ。在庫は、大変な状況のようですよ。

中国産のウナギについては、いろんな情報があります。
  1. 中国は、加工蒲焼きを6万トン抱えている。これを、日本に持ってくれば、日本のウナギ業界は壊滅だ。
  2. 中国の加工蒲焼き在庫は、25000〜30000トンぐらいだろう。6万トンは無いと思う。30000トンでも、全部日本になだれ込めば、大変なことですよ。
  3. 中国のことはよくわかりませんが、そんなにたくさん無いでしょ。あっても、1万トン程度かな。あんまり心配することは無いです。
私のまわりでも、このように三者三様なんですね。さて、どうしたもんでしょう。

日本人が一年間に食べる鰻蒲焼の量は、12万トン〜13万トンと言われています。
そして、その大半を夏場に消費します。したがって、今は消費量が少ない時期です。
もし、今の時期に、ほんとに中国が6万トンも在庫を抱えていたとして、それが日本になだれ込んできたら、ウナギの相場はどうなるでしょう。
市場は満杯状態、とりあえず売らなきゃならない。こうなれば、相場はガタガタですよね。
産地相場は、今でも「底」に近く、生産コストを割ってるのに、相場がさらにさがったら、もう悲惨な状態になります。

情報は、誰もが都合のいいようにしようとしていますから、「情報操作」という側面があることは否めません。(私が書いてるのもそうです。(^_^;)
ですから、60000トンというのが正しいのかガセネタなのか、私にはわかりませんが、一つの可能性としては、頭に入れておきたいと思っています。

いずれにせよ、これから年末にかけて、小売り相場は中国蒲焼き主体に、大崩れするとみるのが正しいようですよ。
中には、粗悪品も混ざり込みそうで、買う方は注意しなくてはいけないと思いますね。


本来なら、11月1日から始まってるはずの台湾のシラス漁の模様が、今年はどこからも流れてきません。
どうなってるのでしょう。

国内のシラス漁は12月1日から。
今の状況から見て、シラス相場は高値になりそうではないですね。
さて、養殖場は、どれだけのシラスを入れるのでしょうか。
                                                       2000年11月14日


  
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