エビを茹でると赤くなるのは?
海老ってどうして熱すると赤くなるんですか?
書き込み日 2004年9月1日
えびには、アスタキサンチンという物質が含まれています。
これは、カロチン(人参の赤い色)の一種です。

アスタキサンチンは、タンパク質と結び付いているときには、青緑がかった茶色をしています。
タンパク質と離れると赤色になるという性質を持っています。
エビが生きているとき、または、死んですぐの生(なま)の状態だと、アスタキサンチンはタンパク質と結び付いているので、色は出ませんが、ゆでると結びつきがはずれるので、アスタキサンチンの色(赤)が出ます。
カニも同じです。

なお、鮭の身が赤いのもアスタキサンチンが含まれているためです。
銀鮭という鮭がありますが、本来、この鮭の身はあまり赤くはありません。
宮城県などで養殖されている銀鮭は、餌にアスタキサンチンを混ぜることによって、身を赤くしています。
なんでそのようにするかというと、赤い身のほうが美味しく見えて、売りやすいためです。



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