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奇怪なメール?!   ウナギのリンク集
このメールは、2004年3月6日に来ました。件名は「初めまして **です」となっていました。
  • この度 シラスウナギの販売を始めました。品種はAnguilla bicolor pacificaです。
    この近年、沖縄でとれ始めた品種です。ほしい方がいれば教えてあげてください。
    FAXでの連絡でお願いします。 FAX0**−2*1−8*6*です。お願いします。
そして、2通めのメールは、2004年3月26日に来ました。ご丁寧にも、これの件名も「初めまして **です」となっているのです。
  • 教えて頂きたくメールした次第です。
    私どもの方でシラスウナギを取り扱いが出来るように成りました。
    ですが販売に関しては未だに出来ていません。
  • 品種は、近年沖縄でとれ始めている、パフィシカです。産地はフィリピンです。
    他社で利根川に、先週30s程卸してます。
    何かいい方法があれば教えていただければ、幸いです。
    よろしくお願いいたします。
おいおい、いーかげんにせーよ。
最初のメールは、「初めまして **です」でもいいけど、2回目までおんなじ件名だったら、怪しいのがバレバレやないか。もうちょっと、考えなあかんで。
このメールについて、鰻に詳しい友人に尋ねてみました。
「Anguilla bicolor pacifica」は、俗に言う「インドネシア鰻」で、以前、ジャポニカしらすが少なかったときに、実験的に養殖した人がおられるそうです。
顔かたちがジャポニカやアンギラと違う上、食味が良くないので売り物にならないらしいです。
こちらに写真がありますが、とぼけたような顔ですね。
 http://www4.ocn.ne.jp/~uca2/unagi2/eelsp/eelsp.htm

シラスウナギの異種混入というやつで、ちょっと前のシラスウナギの大不漁だった頃に起きたことらしいですが、意図的に「育たない」シラスウナギを混入させるようです。
(どこがやってるのかわからないけど、いまだに、そういうことがある業界だということでしょうか。)

表向き「ジャポニカ種」ということで、kg当たり5000尾のところを、2000尾こいつを混ぜたら、高いジャポニカ種は3000尾で済むんですから・・・ボロモウケですよね。
シラスウナギは、ジャポニカとそれ以外では、全く値打ちが違うんです。
シラス価格が大きく違いますから、このような異種のものを混ぜてジャポニカ種だっていって売れば、濡れ手に粟の大儲けですよ。

ですから、まあいわゆる「犯罪」ですよね、これは。
いつまでもこういうようなことが続くようでは、鰻業界の夜明けは遠いなーーと、僕は思いますね。


  
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