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今季のシラス採捕状況          ウナギのリンク集
今日は、2000年の元旦、今年の「土用の丑」は、7月30日(日)です。夏休みで、人が動く時期に入りますので、微妙ですね。

さて、今季のシラス採捕状況ですが、今のところ「どこもダメ」という状況ですね。

台湾が11月から、日本は12月1日から漁が始まっていますが、さっぱりのようです。
11月の台湾がほとんど採れなくて、12月に入ってからボチボチ採れ始めたので、業界の見方としては「一潮遅れて、採れ始める」という予測だったのですが、12月末の潮でもほとんど採れなかったようです。

現在の国内での採捕状況は、宮崎・高知中心に500kgくらいではないかと予測されています。
そのため、台湾・中国で採捕されたシラスが輸入され、現在の国内池入れ数量は3トン程度と予測されています。

「一潮遅れ」というのは、今年の特徴で、予想としては無理なものではなかったと思います。
というのは、全体的に海水温が高く、他の魚でも「一潮遅れ」という傾向が顕著だったのです。たとえば、「秋鮭」がそうですし、また「ブリ」「サバ」もそうです。 右記URLを見て下さい。 http://www.ne.jp/asahi/to/fishroom/fishml/ihentop.htm

そんな状況なので、一昨年とちがって12月はじめに採れなかったときも、業界としては「そのうち採れるさ。」と、余裕しゃくしゃくだったのですが、年末にも採れなくて、ちょっと「焦り気味」という感じになってきたようです。
シラス価格も、当初、15万程度と言われていたのが、40万くらいまで跳ね上がりました。
その上、活鰻の在池量にタイト感が出てきて、相場が反発し始めました。まあ、これはしかたがないです。「下がりすぎ」というのが実情だったのですからね。(あの相場が続いていたら、養殖場の倒産・廃業続出という状況だったでしょう。)

さて、この状況は、年が明けてどうなるのでしょう。
  1. シラスは、どの程度採れるのか?
  2. 活鰻の在池量は、ほんとに少なくなっているのか?
  3. 中国産を中心とした加工ウナギは、国内在庫量がどの程度か、今後、どれだけが輸入されるのか?
判断しなければいけない材料はいっぱいあるのですが、みんな「予想」であって「確定」ではありません。
私が尋ねた複数のウナギ関係者は、「シラスが採れていない。」と言う点は一致しているのですが、「今後どうなる?」という質問には、それぞれ異なった答えを下さいました。
まあ、そうでしょうね。「今後どうなる?」という質問に、正解を出せるなら、その人は「大金持ち」になっているでしょうから。(笑)
                                                         2000年1月1日


  
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