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今年は豊漁模様!      ウナギのリンク集
クリスマスまで、あと5日。お正月まで、11日。いよいよ、20世紀が終わります。

若い頃、21世紀を考え、自分が何歳になってるかを思ったとき、とても現実のモノにならなかったのですが、いよいよ、現実のモノになります。そういう意味では、感無量ですね。

「世紀末」という言葉がありますが、この言葉には「良くない」「不吉」というようなニュアンスが含まれています。ようするに、「この世の終わり」ですね。
残念ながら、日本の水産業界は、「世紀末」といっていいような状態が続いていますね。
あちらでも、こちらでも、倒産・廃業・自殺・・・・・・・・・・
ちょっと具体的な話をすると・・・・・・・・・・
  1. T&T社が倒産、例の「四万十うなぎ」がらみのようです。10億の負債とか。
  2. 博多海産という、辛子明太子の中堅メーカーが倒産、関連して、いくつかの子会社も・・・・・。高値のタラコ原料を仕入れたが、末端が売れない状況で資金繰りに詰まった。他の明太子業者も、ぎりぎりでやっている状況とか。
  3. 四国の某県では、アユの養殖業者の15%が倒産・廃業。今年は、中国からの輸入が増えそうなので、さらに苦しくなる可能性がある。
  4. 九州の某県では、養鰻業者が自殺。大隅でも、ほとんどの養殖業者が、つぶれる一歩手前にあるとか。他も同じ。
あ、こんなことを書くつもりではなかったのですが・・・・・・・・・・
台湾では、画期的な豊漁のようです。11月だけで、10トン取れたらしいです。
特に、闇の大潮に「バカ獲れ」したらしく、この時に三河・大隅の鰻問屋が現地に行って、たくさん買いつlけたといいます。
これが、三河や大隅にも入っているというのは、先月にも書きました。
香港周りの密輸が摘発されたとかいう話もあります。

国内の状況は、養殖新聞の最新号では、「目立って獲れたという話はない」という事ですが、波崎のシラスが三河の養殖池に入った、それもかなりの量・・・という話もありますので、期待できるのではないかと思います。
今月の「闇の大潮」は、26日〜28日、年末でバタバタしているときですが、いい情報が入ることを期待したいですね。

ところで、中国・台湾・日本  3国の在庫状況ですが・・・・・多いですね。
下記の情報は、信頼できるところから出たモノですが、これをどう受け止めて、どういう方針を立てて望むのかは、あくまで「自己責任」=KKDの世界です。ご承知おき下さい。(KKDの世界=「経験」「感」「度胸」=古典的ですね(^_^;)
  • 活鰻  日本10,000トン・台湾50,000トン・中国110,000トン。中国は、大きなサイズが多いらしい。500gとか1kgとか。これだけの在庫があれば、単純に言えば、今年のシラスがゼロでも、1年間ウナギの販売はできると言うことです。
  • 加工鰻 8月末の在庫が25,000トン、現在も25,000トン。つまり、売れてない。特に中国産蒲焼きの在庫が多い。
  • 養鰻業者の数(日本)  約400企業体、2年まえと比較すると、20%の減少。
  • 今後は、来年4月からの原産地表示義務づけとの関係で、加工地を日本国内にするため(そうすると「国内産」の表示ができる。)「白焼きウナギ」「生開きうなぎ」での輸入が増えるだろうと言われています。(さすが、プロの業界人は、いろんなことを考えますね。)
ウナギの輸入について、セーフガードの発動が検討されているようです。
けっこうなことだと思います。与党の「選挙対策」で終わらないでほしいと思いますけどね。
(業界では、そういう見方が多いようです。)             今回は、これにて終了。


  
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