産地で漁業振興のために頑張っている友人から、「漁業生産の現場にいて、漁業者が高齢になり櫛の歯のごとく一人二人、、、、といなくなる現実に直面しております。その中で、獲れば売れた、作れば売れたの意識を変えているところです」と言うメールが来ました。 消費地で活動していれば、消費する側の変化は良くわかるのですが、産地ではなかなかそのあたりの理解がされにくいようですね。
どこの産地でも同じように漁業の担い手の高齢化が問題になっており、それだけに意識の変革も難しいようですが、生き抜くためには避けられない道だと思います。
小売りの側でも、消費者の変化に対応する形で、品揃えの変化がおこっています。
生協のカタログの魚切り身を見ても、以前は4切れパックが主流だったのですが、2切れ・3切れのダブルアイテムに変わり、最近では、高齢化&個食対応として、1切れ・2切れのダブルアイテムが増えてきています。
また、小さな子供やお年寄りが食べやすいようにということで、数年前から「骨なし魚」が売られており、人気商品になっています。
考えてみれば、これは「コストアップ」であり「単価減」でありますから、売る側としては採算が取れにくく、厳しい状況になるわけです。
それでも、そうしなければ買ってもらえない時代ですから、合理化策をいろいろと考えながら、やっているわけです。
うなぎ業界を外から見ていて思うのですが、そういう工夫・努力が、あまり表に出てこないですね。
なんかマンネリ的で、毎年、シラスが採れた、採れないで大騒ぎしている感じです。
その時点で、その年の商売の成否は、ほぼ決まってしまう。 中国との関係は、例年、業界に大きな影響を与えているのですが、有効な対策・・・・実際に現地でチェックする体制は、ちゃんと取られているのでしょうか。
米国産牛肉の再禁輸問題を反面教師として、今年こそ有効な対策を取って頂き、私たち消費者に、安全で、かつ安くて美味しい鰻を提供していただきたいと思います。 |