例年のことですが、土用の丑にむけて、各社がどのような品揃えをしているのか、テーマを決めて試食をしています。今年は、インターネット通販最大手の楽天に出店しておられる鰻屋さんの鰻を食べ比べてみました。
まず、買うときですが、一社でいくつものアイテムを出品されており、選ぶのがたいへんでした。
「通販の鰻」と言えば、冷凍で送られてくるのが当たり前という固定観念があって、説明をよく読まずに、冷蔵品が送られてきてあわてたということもありました。注文する前に、きちっと説明を読んで理解することが重要だと切実に感じた次第です。
通販で買ったのは4社ですが、一番美味しいと思ったところだけを実名を書きます。
本当は、すべてを実名で書きたいのですが、名誉毀損とかなんとか抗議を受けたりしてややこしいので、一番以外は匿名にします。
「アイカネ」(浜名湖相兼水産)からは、冷蔵の白焼き鰻が届きました。
まさか冷蔵で届くとは思っておらず、夕食を食べたあとに届いたのであわててしまいました。
しかたがないので一日冷蔵庫で保管、翌日の夕食に鰻丼にして食べましたが、これがうまい!!!抜群でした。
30年ほど前に、私自身が店頭で炭焼き鰻を売っていました(日曜日に、1日で300尾ほど焼きました。)が、この鰻と似た味で、すごくうれしかったのです。なぜなら、あれが私の鰻の原点ですからね。
写真は、アイカネの白焼き鰻で作った鰻丼・・・色は白っぽいが、抜群に美味い。
さて、あと3社ですが、、、、、まず、良くなかったところから書きます。
S社の鰻(表示は国産だった)は、けっこう大きくて1尾850円ぐらいで安かったです。
しかしながら、見たところ体型はアンギラで、この大きさの国産がこの値段で売れるわけないと思いました。
まして、「四国の****産」???との表示、ほんまかいな。
味は、鰻のおいしさが全然無く、なにを食べているのかわからないような味でした。
まあ、ひつまぶしにして子供たちに食ベさせるのなら、これでもいいかとは思いましたけどね。
これが、S社の鰻蒲焼。どうもねーーー???
あとの2社です。
まずは紀州のK社ですが、ここはあまり産地に拘らず、時期時期に良い鰻がある産地から仕入れるというポリシーで、それはそれで納得できます。
全国の生協にも納入していて、生協会員さんに美味しいと評判の鰻ですが、私もやっぱり美味しいと思いました。
ここの鰻は、安心して食べられるのでいいと思います。
もう1社は、東京のY社。ここは本業が鰻の輸入商社で、社長の息子さんがネット通販に進出されています。
ご本人とお話をしたことがあるのですが、良い鰻の販売に情熱をかけておられることがわかり、ネット通販を見ていても、その姿勢が貫徹されています。
もちろん、鰻は美味しいですし、ネットで強調されている「鰻ちまき」も美味しいし、私のおすすめです。
今回、「アイカネ」の鰻は特別でした。
最近、一般市販の鰻で、ああいう昔の味の鰻を食べたことが無かったので、まさに感動ものでした。
これは特別として考えれば、紀州のK社、東京のY社のどちらを選んでも、じゅうぶん満足できると思います。
現在、インターネットの通販は全盛期にあると言っても過言ではないと思いますが、その内容に切り込んでみると、実は「玉石混淆」なのです。
良い物もあれば、良いとは言い切れない(あえて「悪い」とは書きません)ものもあります。
したがって、ネットで買おうという方は、その点をちゃんと理解しておかないと、裏切られることもありますよ・・・・と言っておきたいと思います。(あ、これは鰻に限らず、なにを買う場合でも同じですよ。)
裏切られないようにするにはどうすればいいのか、ポイントを上げておきます。
1,ネットで鰻のサイトなどをさがして、事前の調査をしっかりする。
2,鰻に限って言えば、実店舗を持っていたり、加工場を持っていたり、親会社が鰻商社であったりするところを選ぶ。(つまり、あくまで「ネットは副業」というスタンスのところ)
3,あまり安さを強調しているのはやめておく。(ネットで見ていると、「今だけの価格 6800円を2800円に値下げ」とかいうのがありますが、まあ、インチキだと言っても99%間違いないでしょう。) |