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セーフガード      ウナギのリンク集
注目の自民党総裁選ですが、地方の党員の投票では、小泉が地滑り的に勝利しそうですね。
橋本派は、もう諦めているようです。  (なお、この文は、2001年4月22日に書いています。)
橋本派の野中を中心にした、暗闇での謀略的・威嚇的な手法が、地方党員に決定的に嫌われたことを示しており、
この間の各種選挙であらわれた無党派層の増大と同質の問題が、自民党内にも発生していると見ることができるのではないかと、私は思います。
しかし、これで小泉が総理総裁となっても、抜本的な方針転換は不可能でしょう。
所詮、自民党であり、その枠から飛び出ることはできないし、多数派を無視して強引に政策展開・実行できるわけでもない。
やはり、多数派の顔色をうかがいながらの政権運営になるでしょう。
小泉の主張である「郵政民営化」ひとつとっても、そう簡単にはいかないだろうと思います。
さて、小泉が総理・総裁になれば、セーフガードがどうなるのか・・・・・ここは気になるところですね。
明日から、ネギなどが暫定発動されますが、ウナギについても、日本のウナギ養殖産業の将来をしっかり見据えて、このへんの判断をして下さることを望みたいモノです。
セーフガードは、自民党の参議院選挙対策だ・・・という捉え方をする方が、けっこう多いようですね。
それはあるかもしれませんが、産地が危機的な状況になってきているという背景は、きっちり見ておかなければいけないと思います。
私が気になるのは、セーフガード発動についてのマスコミの捉え方・報道です。
本質を捉えず、非常に一面的な報道をしている事が多いようです。 単純に言えば、下記のような図式です。
「セーフガード発動」→「安いモノが輸入されない」→「値上がりする」→「日本の生産者は得をする」→「消費者は高いモノを買わされる」→「一部の生産者を守るために、消費者を犠牲にするのはおかしい」
ここには、輸入が急増する中で、国内産地が危機に陥っている事実はスポッと抜け落ちていますし、食料安保・食料自給率の問題も抜け落ちています。
消費者にとっては、安ければいいということはそのとおりなのですが、安いモノが雪崩のように国内に入り、その結果として国内産地が崩壊すれば、それは危機に繋がりますし、景気はますます悪くなります。
マスコミは、ここをきちんと報道し、セーフガードについての正しい理解を国民に促していく役割があると思うのですが。
一昨年、中国に行きました。大連とその周辺でした。
そこでは、多くの若い人が、昼間から道ばたでたむろしているのです。 たぶん、仕事がないのですね。
彼らに仕事を与えれば、非常に大きな力を発揮するだろうなと思いました。
なにせ、私が泊まったホテルの宿泊代と彼らの一月分の賃金が同じくらいなのですから、そのコストで生産されたら、絶対に日本は勝てません。
その時感じたことが、だんだん現実になってきたなあと、実は、思っているのです。
日本と中国の構造的な違い・・・・・・ここを埋めること無しには、抜本的な解決は無いような記がします。
別のところで何度も書いているのですが、消費者物価は下がっています。
つまり、給料が下がったり、商売されている方の利益率が下がっても、生活費(消費者物価の部分)は安くなっているのですから、この部分においては、ある程度バランスは取れるているのです。
実際はバランスが取れずに、生活は苦しくなっていっています。
なぜバランスが取れないのか、ひとつは公共料金が下がらないこと、住宅ローンをはじめとしてバブル時代の借金が残っていることの2点が主要な原因だと思います。
これは、あくまで「個人の生活レベル」の問題ですが、この部分への緊急な対策が必要になってると思います。
そうした中で、「経営レベル」でのコスト削減が可能になると思うのですが。
下記は、ある掲示板に書き込まれていたモノです。筆者の許可を得て、転載します。
こういった所もあるのですよね。世の中、捨てたモノではない。
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  • 昨年、ウナギの売上高 *億円弱。
  • そのうちの60%近くが、活鰻蒲焼でした。サイズは、3.5p〜4p
  • 38%ほどが、国内産の冷凍蒲焼き。主力サイズは同じだが、5p以下も売っています。
  • 中国産は、たったの2.5%程度です。
  • 平均単価は、700円くらい。(1尾単価と言ってもいいでしょう。)
  • こんなところ、他のスーパーでは無いでしょうね。
  • なんでこういう結果になっているのか。
  • 長年、美味しいウナギにこだわって売っているからです。
  • 買う方の消費者も、どれが美味しいのか、ちゃんと知っておられるのです。

  
Copyright(C) Apr.22.2001 by Toshio Yabe. All rights reserved