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新子がでてきましたが・・・・         ウナギのリンク集
今日は、土曜日でした。一日、うっとうしい天気で、梅雨に入ったような感じです。
明日の日曜日、大雨の予報です。これでは、ウナギは売れないですねえ。つらいなあ。

今年は、結局、シラスは大不漁でした。
下記は、事情通の某氏からいただいた情報です。(一部、編集してます。かっこ内は私の補足です。)
  • 昨年の土用丑の日以来「うなぎ」の相場が大崩、うなぎ養殖業者の出荷する価格が3分の1にまでなってます。この状況は、養殖業者のところでは「死活問題」となってます。(一部では、kg800円を切っているという。)
  • 昨年(正確には98年12月〜99年4月)、シラスが大豊漁。 日本だけでなく、中国・台湾と韓国も豊漁。東アジア全体で豊漁となった。 シラスを養殖池に入れたまでは、良かったが、入れすぎと天候不順で成長が遅れ、土用丑の日に間に合わず、相場が崩れた。(質の悪いウナギも出まわった。)
  • そこに来て中国から蒲焼うなぎが、大量に輸入され、相場は大崩。そのまた上に台湾のうなぎが、年明け後大量に輸入され、もう相場はどうしようもなくなってしまった。
  • この大量のうなぎで、蒲焼の値段は半値以下。スーパーなどの売上は、それこそうなぎ登り。 高級品からいっきに大衆食品に。我々にとっては、喜ばしいことですが、 養殖業者にとっては、まさに深刻、「死活問題」となってます。 
  • 今年もシラスの池入れは終りました。昨年の60%です。でもこの安値まだ続きそうです。
現状では、若干、活鰻相場が上昇気味ですね。一時の、3桁相場からは脱却しそうな感じです。

数日前から、新子の池あげ(宮崎が22日、一色で24日)が始まっていますが、価格は、4p・・・1,150円  5p・・・1,050円(いずれもkgあたり)と、新子としては安値ですね。昨年の今頃に比べると、半値くらいですね。

我々、ウナギを仕入れている者や、ウナギを食べる消費者にとっては、「安い」と言うことはありがたいのですが、それも程度問題で、養殖業者さんの「再生産費用」をまかなえないような相場は、いずれどこかで反動が出てくるわけで、決して諸手をあげて喜べることではありません。産地にも、中間業者にも、消費者にとってもリーズナブルな価格帯というのがあるはずだし、そうした価格帯で相場が動くのを期待したいと思っています。

この間の末端状況としては、不良在庫を抱えているところなどもあり、いろんな価格帯が出ています。
びっくりしたのは、「大サイズ 3尾 398円」というローカルスーパーのチラシです。
ものは、当然、中国のアンギラですが、今のまともな相場からいえば、いかに「中国加工のアンギラ」と言えど、ちょっとこの値段は出せません。これはもう、在庫処理価格としかいえませんね。
普通に売られているのは、4p位のサイズで、1尾 398円とか480円とか。このあたりになると、現相場からいうとリーズナブルです。

ジャポニカの国内加工品は、輸入物の値下がりに引っ張られて下がってはいますが、どこのスーパーでも「差別化商品」としての品揃えですから、末端価格は安くありません。(これはこれでリーズナブルです。)
某商社にて聞き込んだ事ですが、中国産のアンギラでも、きっちり「美味しく焼」くと歩留まりが落ちる、20%位は落ちるそうです。
つまり、高いウナギは、それなりに高い理由があり、美味しいということでしょう。
                                                     2000年5月27日


  
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