このページは、業界でウワサの「お魚情報館」の兄弟ページです。(^_^;)
中国鰻の輸出解禁 ウナギのリンク集 この文章は、2003年10月1日に書いています。
日本養殖新聞の9月25日号には、「中国鰻加工品、二ヶ月ぶりの輸出再開!!」の文字が躍っています。広東省の数ヶ所のメーカーが、すでに生産を始めており、輸出は10月はじめ、通関が切れるのは10月中旬までというような状況だそうです。養殖池の数が多く、違反も多かったという福建省は、少し遅れるだろうと予測されています。すみません、10月1日には、上記の3行だけしか書けませんでした。続きを書いている今日は、10月14日ですが、情報に依れば、広東省のJH食品からの積み荷が、明日、日本に着く予定ということです。
広東省の6工場が輸出解禁されており、福建省2工場、浙江省1工場も許可されたようです。
輸出許可されたらしい工場の一つに、福建省のHMがあります。私の友人のうなぎ関係者は、HMが許可されたことに疑問を抱いておられます。なぜなら、HMは直近のエンロ問題で前科があるのに、第一陣で許可されたのには、なんか裏があるのでは・・・・・ということです。
別の友人の話によると、しっかりした検査機械・体制・人員の無い加工場も許可されているようだということです。
なんでも、この加工場は、日本でも有名なRグループの系列で、中国政府筋に食い込んでいるところらしいです。やはり、中国はうわさどおり「人治の国」なんでしょうか。日本側は「あと一回違反が出たら輸入禁止」という方針のようですから、中国側がいいかげんな対応をしてくると、大変なことになりかねません。このあたり、心配なところですね。中国からの輸入が止まってしまっていましたから、当然、国内在庫は少なくなっていました。とりわけ、大きめの鰻は取り合いで、どんどん値段が上がっていたようです。輸出解禁の報で、少しは相場も落ち着きを取り戻すでしょう。
品薄であるにもかかわらず、巷では、えらい安値で売られているウナギもありました。情報通の友人にこのことを話したら「そりゃ、古い製品やろ。****の製品なら、古いのが出まわっててもおかしくないよ」とのこと。
言われてみると、その会社、私にも覚えがあったりして・・・・・(^_^;)
そんなことで、今の時期、チョー安値で売られているウナギの中には、賞味期限切れor期限切れかけの商品が含まれている可能性があるらしいです。まあ、そのウナギを食べたからといって、健康に問題があるわけでもないのですが、味は落ちているでしょうし、消費者のみなさん、ご注意くださいね。全く話が変わりますが、9月に三島の鰻やさんで天然鰻を食べました。先日は、東京の銀座の焼鳥屋さんで、天然鰻を食べました。私の感想としては、鰻自体の味は当然ですが、調理の処理がいいため美味しかったということです。
アジやブリでしたら、天然か養殖かは、見たり食べたりすればだいたいわかるのですが、鰻はわかりません。2003年10月31日追記です。
上の方に書いている「福建省のHM」は、「HF」じゃないのか・・・と、ある方に指摘されました。私は「HM」だと思っていたのですが、業界での略称は「HF」らしいですね。
実は、このメーカーの製品、私が鰻を担当しはじめた頃に扱ったことがあるのです。ジャポニカ種でしたけど、わりと綺麗に作られていて、味も、当時の中国産鰻にしては美味しかったような気がします。店からの苦情もなく、当時の中国物としては良く売れたような記憶があります。ですので、私としては悪い印象はないのです。
ところが、今回のエンロではひっかかってるのですね。その工場がなんで先に輸出許可されたのか。これには何か裏があるのではないか。こういう疑問について業界事情に詳しい人に、無理矢理尋ねてみました。
「たしかに、HFはエンロでひっかかりましたけど、工場自体はいいところですよ。今回の問題で、検査体制もきっちりしたみたいだし、問題はないでしょうね。」ということでした。また、実際に中国に行き、HFの工場を見た人が言うには「あそこは、福建では最高レベルの工場だね。入荷する原料鰻のチェックをきちんとしたら、いい製品ができるよ。」ということでした。ですから、この問題では、特別に「裏はない」と思っていいのではないでしょうか。これも上の方に書いている「Rグループの系列」ですけど、これは業界人には有名なところだと思います。
だいぶ前に、京都市場の友人が「Rさん(Rグループの総帥)が夜逃げした」とか言ってたので、私は、「Rグループ」は無くなったのかなと思っていたのですが、その系列の加工場がいくつか残っているようですね。私の知り合いのなかでは、「ここの工場は良くない」というのが、もっぱらのウワサなんですが、ほんとはどうなのかな???10月の末の段階の情報ですが、15日に輸入された解禁第1号の中国鰻、まだ通関が切れていないというウワサです。なんでも、その原因が、鰻蒲焼自体の問題ではなく、書類上の不備だとか・・・・どうなってんの???
年末用の鰻が確保できないと騒いでるバイヤーもいるらしい。ご苦労さんです。(バイヤーさんの気持はわかる。)