チリメンと一緒に漁獲される小さなエビと「赤腹ちりめん」

お名前 投稿日 投稿内容
エビや@京都 2000.08.28 エビに関する質問が来たのですが、よく分からないのでご存知の方教えて下さい。
  1. ちりめん漁の時に一緒に網にかかる小さい海老について知りたいのですが、 その海老の名前と、食べたときに体に影響があるのかお教え下さい。
amile@神戸 2000.08.29 明石から姫路にかけて秋のとれるちりめんに良く混ざりますが それだったら『あみえび』と思います。
京阪神では、『あみえび』だけでかき揚げの具にしたり、甘辛く煮付けたり、お好み焼きのきじに練りこんで食べたりしますから、食用は問題無いと思います。
琵琶湖の小鮎 2000.08.29 > 明石から姫路にかけて秋のとれるちりめんに良く混ざりますが、それだったら『あみえび』と思います。
これって、イカナゴの新子の腹に入っている、赤いやつの事でしょうか。
いわゆる、「あかはらちりめん」ですね。
これが入っているチリメンのほうが美味しいそうです。
イカナゴのボイルしたのも、赤腹のほうが美味しいと、明石浦漁協の方に教えていただきましたよ。
次郎長@中田 2000.08.30 > ちりめん漁の時に一緒に網にかかる小さい海老について知りたいのですが、その海老の名前と、食べたときに体に影響があるのかお教え下さい
名前はちょっと不明ですが、我々の仲間うちでは通称「人工衛生」と呼んでます。
オレンジ色で、よく見ると頭でっかちの海老みたいなもののことだと思います。
どうも全国的に夏から秋にかけての「しらす(じゃこ)」の中に混じるそうです。
食べても無害ですが、それが混じっている「しらす(じゃこ)」を食べると口や食管に少々当たる(ちょっと気になる程度ですが)感じがします。
また詳しい名前は調べてみます。
因みに以前にお答えした「台湾産の桜海老」の産地は、台湾の「東港(とんこう)」というところらしいです。遅 れましたが、この場をおかりして...。

>  これって、イカナゴの新子の腹に入っている、赤いやつの事でしょうか。いわゆる、「あかはらちりめん」ですね。これが入っているチリメンのほうが美味しいそうです。
赤腹は商材的には価値を低く見られますが(当方地方では)、個人的には私も好きです。
またちっちゃい鮹とかが混じっているのもありますよね!これも大好きです。
どちらも、やはり商材としては嫌われるのでお店では売りませんが、市場では品定めの際にこれを見っけると、バクバク試食するのでよく怒られます。
「安くて美味しい」これが何よりなんですけどね...。

「しらす(じゃこ)」でもう一つ。
以前どなたかのサブジェクトで「しらすうなぎ」の郷土料理は?というお尋ねがございましたよね。
うなぎではなく申し訳ございませんが、一般的な「しらす(じゃこ)」の漁師から教わった食べ方を御紹介いたします。
茹でたしらす(一般的に釜あげしらす)をどんぶり飯に豪快に盛り、刻んだ細ねぎをまぶす。
そのうえにマヨネーズをしぼり、醤油をたらして全体を混ぜる。
これだけのことですが、茹でてそう時間がたってない地場もので食べるとホント美味しいんですね。これが...。
ためしてみます? (漁師さんて結構マヨネーズ好きな方がおおいような気がします)
関西の方面は、乾燥させた「じゃこ」が主流とお聞きしてますので、釜あげしらすは馴染みが少ないかもしれませんが...。
amile@神戸 2000.08.30 > いわゆる、「あかはらちりめん」ですね。これが入っているチリメンのほうが美味しいそうです。
今回のご質問は『えび』 がちりめん漁に混ざる・・・・ ということでしたので、『あかはらちりめん』とは違うと思いますが、如何なんでしょう?
でもあかはらちりめんは美味しいですね!
琵琶湖の小鮎 2000.08.30 > 今回のご質問は『えび』 がちりめん漁に混ざる・・・・ということでしたので『あかはらちりめん』とは違うと思いますが、如何なんでしょう?
ご質問の「えび」を食べたチリメンのことを「あかはらちりめん」と呼ぶと言いたかったのです。

> でもあかはらちりめんは美味しいですね!
そうですね。 京都では、「あかはらちりめん」のほうが、普通のチリメンより評価が高いです。
琵琶湖の小鮎 2000.08.30 > 赤腹は商材的には価値を低く見られますが(当方地方では)、個人的には私も好きです。
しつこいようですが、京都では「あかはらちりめん」の評価が高いです。

> またちっちゃい鮹とかが混じっているのもありますよね!これも大好きです。
そうですね。 昔は、タコとかエビとかタチウオの子供とかが混じっているのが当たり前でした。
これを「つまみ食い」するのが、美味かったのですよ。
今は、これが「異物」扱いになってる。 なんか、おかしいですよね。

> 「安くて美味しい」これが何よりなんですけどね...。
御意!

> 関西の方面は、乾燥させた「じゃこ」が主流とお聞きしてますので、釜あげしらすは馴染みが少ないかもしれませんが...。
京都にも「かまあげ」はあります。 けっこう、利用は多いですよ。
上記のような食べ方は、あまりされてないと思いますので、一度、実験してみよ うと思います。
うまくいけば、売り上げアップにつながるかもしれない・・・・(^_^;)
髭野鯰 2000.08.30 > 今回のご質問は『えび』 がちりめん漁に混ざる・・・・ ということでしたので『あかはらちりめん』とは違うと思いますが 如何なんでしょう?
まず、アカハラの正体は、コペポーダー、アミ類等です。  
アカハラ自体の腹の中を見てみないとこれだという種類は特定できませんが、イカナゴやシラスが食べた腹の中(消化管内の)のコペポーダー、アミ類等が、釜上げで加熱された結果、それらの色素が発色したためです。  
また、ちりめん等に混ざっているエビ類は、アミ等が多いのですが、種類等の判定は現物を見ないとわかりません。
日本国内で漁獲生産されているもので、人畜に有害と言われるものは今のところ無いようです。
YUM@お昼休みは趣味の園芸 2000.09.01 > ご質問の「えび」を食べたチリメンのことを「あかはらちりめん」と呼ぶと言いたかったのです。
これもまたゴミなのですが、私は今日まであれを卵だと思っていました… はずかしい…
で、ということはちりめん、というのは一種類で、アカハラチリメンは種の名前ではなくて、赤いおなかをしているチリメンの事をそう呼ぶのでしょうか。
どなたか寛大な方、無知な私に今一度正解をお示し下さいm(_ _)m
琵琶湖の小鮎 2000.09.01 > これもまたゴミなのですが、私は今日まであれを卵だと思っていました…はずかしい…
いやいや、しかたないです。
私も、おぼろげに、そんなふうに考えかけたこともあるのです。(^_^;)
でも、よく考えれば、チリメンとはイワシの稚魚ですから、まだ親になっていません。
ですから、卵を持つわけがないのです。

> で、ということはちりめん、というのは一種類で、アカハラチリメンは種の名前ではなくて、赤いおなかをしているチリメンの事をそう呼ぶのでしょうか。
そういう事ですね。 見たまんま・・と理解していただければいいです。(^_^;)
YUM 2000.09.03 > でも、よく考えればチリメンとはイワシの稚魚ですから、まだ親になっていません。ですから、卵を持つわけがないのです。
…あ、そうでした。
あるある大辞典でもやっていたのに… 知識だけ詰め込んでも全く身に付いていない証拠ですね…おはずかしい。
蛸の田中 2000.09.03 腹部の赤いイワシしらすについてのメール、興味深く拝見しました。
余計なことかも知れませんが、イワシの専門家の話をお伝えします。
これは間違いなく、イワシのしらすが甲殻類の幼生を餌に食べたもので、その種類はおそらく  Corycaeus、Oncaea, Calanus の3種とのことでした。
いずれもエビ・カニの仲間ですから、ボイルすれば赤くなるのはもちろん、食用にして全く問題ありません。
海の中で、イワシしらすの群と大きな甲殻類幼生が出あうことが問題で、出あったしらすはこれを食べて生き残りは10%以上になるが、出あわなかったしらすの生き残りは0.1%以下になって、それだけでもイワシ資源量に100倍の差が生じてしまうとのことでした。



Copyright(C) sept.01.2000 by Toshio Yabe. Allrights reserved