駒形どぜうオフと泥鰌の話
投稿された 会員さん |
投稿日 | 投稿内容 |
石黒@海洋研 | 2006.01.12 | メーリングリストオーナーさんより、24日(火)ミニオフ会が出来ないかという事でしたので、僭越ながら考えてみました。 場所は、駒形どぜう渋谷店 http://www.dozeu.co.jp/ にしたいと思います。 一度は行ってみたいと思われている方も多いのではないでしょうか。 実は、私もまだ行った事ないんですが。 集合場所と時間は参加希望者の意見も取り入れて、後々決めて行こうと思いますが、平日ですし、お店も22時までですので、なるべく早く(おそらく6時半ころ?)開始にしたいと考えています。 |
琵琶湖オオナマズ | 2006.01.13 | いいところを提案していただき、喜んでおります。 以前から気になっていながら、一度も行ったことがないので、楽しみです。 沢山の方が参加をされますと嬉しいです。 |
くりさん@水産雑学コラム | 2006.01.13 | コラムにも書いた、「駒形どぜう」とあっては、参加しないわけにはいきませんね。 久しぶりで皆さんにお会いできることを楽しみにしています。 |
いなかおばけ@よこはま | 2006.01.17 | 自分が行きつけのうなぎ屋さん(それでも行くのは年に2,3回程度)は泥鰌も食べさせてくれるのですが、むかしは、泥鰌の刺身もありました。 裂いて、水洗いしただけだったように思います。 しょうがとにんにくで食べました。 他じゃ食えないと思い、よく注文しました。 いつの間にか、お品書きから消えてしまいました。 保健所かどこかから指導されてしまったようでした。 |
琵琶湖オオナマズ | 2006.01.17 | 泥鰌の刺身ですか。川魚だから、寄生虫が怖いですね。 でも、いちど食べてみたい気がします。 |
浪花 つきこ | 2006.01.20 | オフ会。゜+.(´.ω.`)+.゜。イィ!!ですね♪ 私は大阪なんで参加できませんが みなさん楽しんできて下さい で 聞きたいのですが・・・どじょうですか?どじょうを食すわけですね? 私、どじょうてまだ食べたことありません! うなぎみたいな味がするのでしょうか? どんな味がするのでしょ? 関西では、あまりどじょうを食べません? 食べてみたいです。興味津々のつき子でした。 o('ω'=o)(o='ω')o ワクワク |
そのくみ | 2006.01.21 | 駒形でどじょうを1回だけ食べたことがあります。 どじょうの味というより、そのときのシーンがかなり印象的でした。 江戸っ子の案内で行ったのですが、食べた時期は夏。 どじょうは江戸っ子の暑気払いの食べ物で、暑さの中で汗をかきながら食べるのが旨いんだとか。 お店にもエアコンがなく、待っている間にうちわをもらってバタバタ。 テーブルの上にはコンロ。 その上にどじょうの丸鍋を乗せて温めるんですよ。ホント暑かったわ〜。 丸鍋はドジョウがそのまま鍋に入って、ネギたっぷりに山椒を好みで。 蒲焼きは香ばしくて美味しかったです。 柳川も食べたけど、暑くてよく覚えていません。 でも、あの小さなドジョウの骨をきれいに取ってありました。 その丁寧な作業に感心しましたね。 そして、食べたらさっさと帰る・・・みたいな雰囲気で、何だか落ち着きませんでした。 やはり江戸っ子は気が短い! でも、汗をかいて外に出ると、夜風が涼しくて気持ちよかったんです。 これが江戸流暑気払いかと、妙に納得したことを覚えています。 ところで、私の友人はどじょう、ウナギは大嫌いです。 子供の頃食べたときの泥臭さが忘れられないとか。 半世紀生きた年代にとって、どじょうはそんな感じのようです。 |
アバタノオジサン@東京網干坂 | 2006.01.23 | 浅草の「駒形どぜう」には、昔行った事があります。 料理も然る事ながら…玄関には下足番のお爺さんが居たり、畳の大広間の所謂「追い込み」で古典落語に出てくる様な雰囲気が良かったです。 関東地方、特に東京の下町等では、泥鰌は昔からよく食べられていたようですし、家の近くでも、泥鰌を常備している魚屋はけっこう有ります。 くりさんの雑学コラムにも… あゆのおらぬ 下総の国や どじょう汁 (正岡子規) ‥‥って云う句がありましたね‥‥ |
地球極楽とんぼ | 2006.01.24 | 駒形どぜうの本店は浅草ですが、もう一つ浅草には名店があります。 http://r.gnavi.co.jp/g498600/ 内容は同じですが、駒形は、はとバスなど団体が入るので、少々落ち着かないのです。 浅草へ行くと、飯田屋のどぜう鍋で一杯飲るのが恒例です。 こちらのフアンは、粋な人が多いようです。 駒形どぜうの渋谷店へも何度か行きましたが、久しぶりです。 どぜうは本来庶民のもの?最近はウナギより高価かも? |
Roku@北摂三田の消費者・魚食少なく“心臓”弱し | 2006.01.24 | むかぁ〜し、子供のころですが、夏休みになると郷里の田舎(伊予の松山)では、よく“どじょう汁(ドジョウを丸々油で炒め素麺汁にしたもの)”を食べたものです。 何年か前にも、久し振りにやはり郷里で食べたことがあり、夏場の伝統的?な料理なのだなと思ったものでした。その事をこのMLに投稿したこともあります。 それで、色々な食材の季節感がなくなってきているなかでも、“ドジョウ”は夏のものだと手前勝手に思っておりました。 同じ愛媛県でも東予・中予・南予と地域によって、ドジョウ汁やドジョウの料理にも結構バラエティのあるものだと、その時は興味深かったものですが、やはり、夏の料理と云うイメージでした。(さすがに、刺身の話は記憶にないですが。) 今回、年中営業のドジョウ料理屋さんの話題を見て、ちょっと疑問に感じましたのでお尋ねします。 この時期・冬場の食材としての“ドジョウ”は、どのような流通で確保するのでしょうか? 冬のドジョウって養殖物でしょうか? 或いは、冬場の冬眠前や直後の脂がのった“自然のもの”を漁って蓄養するのでしょうか…? それとも外国からの輸入品でしょうか? “冷凍ドジョウ”などを使うのでしょうか?? 東京ミニオフ会参加の方など、話題の一つに、お店の方にでも聞いてみて戴けないでしょうか? |
大分の末吉 | 2006.01.24 | ドジョウ養殖が行われていますが、冬場に加温して養殖する人は国内では少ないと思います。 台湾あたりからの輸入が多いとは思います。 冷凍ドジョウなるものがあると言うのは聞いたことがありませんが、少なくとも駒形どぜうの渡辺社長(名刺には「越後屋助七」となってたりする)のドジョウや食材に対するこだわりは深いものがあるので、冷凍ものを使ったりすることはありえないと思います。 駒形どぜうはドジョウに対して柔らかさやぬめり具合などにシビアです。 余談ですが、昨今の灯油値上がりで加温養殖している人は苦しんでいます。 40数円/Lだった価格が80円/Lに近づいています。 さらに余談ですが、三年前行きました・・ http://www.coara.or.jp/~sueyoshi/food01b/20030205komagata.html |
くりさん | 2006.01.25 | 渋谷の「駒形どぜう」のお店は、なかなかの雰囲気で楽しい一時を過ごさせていただきました。 アルコールに強い方ばかりのようで、かなりお飲みになったのでしょうね。 有り難うございました。 |
石黒@海洋研 | 2006.01.25 | 週末から急遽忙しくなり、最終告知の連絡メールが打てず、開始時刻や集合場所の徹底が出来ずにご迷惑をおかけした事申し訳なく思っています。 なにはともあれ7時過ぎには無事参加表明7名で駒形どぜう渋谷店でオフ会を開催する事が出来ました。 お店は落ち着いて食事が出来る雰囲気で、渋谷のど真ん中らしからぬたたずまいでした。ドジョウのコース料理にはせず単品でドジョウ中心に注文しました。 どぜうなべ、からあげ、蒲焼き、、、味の方は、他の方のメールをご覧ください。いつも、旨いっ、か、うーん、というアバウトな評価ばかりの自分の上に幹事でしたので料理を評価できるような状況ではありませんでした。 |
amitake | 2006.01.25 | ドジョウは、私は50年ぶりくらいでした。美味しかったです。 |
いなかおばけ@よこはま | 2006.01.25 | 丸泥鰌をそのまま鍋にすると、骨っぽい食感が残るのですが、とても柔らかかったのが驚きでした。 |
Roku@北摂三田の消費者 | 2006.01.25 | > ドジョウ養殖が行われていますが、冬場に加温して養殖する人は国内では少ないと > 思います。台湾あたりからの輸入が多いとは思います。 やはり生きているものを使うのですね。台湾等からの輸入品があるのですね。 しかし、輸入しているとしても、おそらく直で扱うのでしょうね。 一般市民の消費者が、冬場などに生きたドジョウを手に入れること、魚屋などから購入することは困難なことでしょうね? 沖縄などの暖かいところにも、食用のドジョウはいるのかな〜? http://www.coara.or.jp/~sueyoshi/food01b/20030205komagata.html などを見ますと、柳川や蒲焼などは、何処の店でも一般的な(全国共通の様な)感じですが、“どじょう汁”は地域による個性豊かなものの様な気がします。 最近では、専門店などでなければ、なかなか食べられなくなった感が強いだけに、食べてみれば…、幼少期の食体験の記憶とは全く違うものに感じるのではと思ったりしております。 長じてもドジョウの話など聞くと触発されて、“ドジョウ汁”を食べた記憶が現れ、個人的にも不思議だなと思っております。希少性の故なのでしょうか。 お江戸の“ドジョウ汁”も体現してみなくては……。 |
神奈金 | 2006.01.26 | ドジョウの入荷について、一言。 活のドジョウは、冬場でも少ないながら市場には入荷しています。 中国からが多いです。最小ロットで2キロでしたか・・・・。 それと、割きドジョウ(パック詰め100g位から)も、チルドの状態で中国から輸入されています。 ですから、量の問題はあると思いますが、お近くの魚屋さんに頼めば、ドジョウの入手は可能だと思います。 |
宮古島市のカニ | 2006.01.26 | > 一般市民の消費者が、冬場などに生きたドジョウを手に入れる > こと、魚屋などから購入することは困難なことでしょうね? > 沖縄などの暖かいところにも、食用のドジョウはいるのかな〜? 今日の宮古は、最高気温が20℃超、最低気温が17℃くらいで、川魚が元気に活動できる気候ですが、平坦な宮古島には、河川と呼べる水域はほとんどなく、上水道も農業用水も地下水に依存しています。 2週間くらい前に、那覇牧志公設市場の鮮魚コーナーで活鯉と一緒に活ドジョウ(種類は不明)が売られていました! 少し前の養殖関連資料に、鯉の養殖業者が記載されていましたが、それらがドジョウを生産しているかどうかはわかりません。 台湾で生産・採捕があるなら、その流れかもしれませんね。 |
琵琶湖オオナマズ | 2006.01.26 | 泥鰌は、柳川鍋をどっかで食べたような気がするんですけど、今回のような料理は初めてでした。 どぜう鍋も蒲焼きも美味しかったですね。 ボクは、こういう傾向のものは好きで、蒲焼きにしろ、どぜう鍋にしろ、いくらでも食べられそうな感じでしたよ。 ひと目見て、太い泥鰌やなあと思いました。 当然、養殖でしょうが、意図的に太らせているのでしょうね。 あの大きさで蒲焼き用にさばくのは、えらい手間やなーとも思いました。 |
Roku@北摂三田の消費者 | 2006.01.26 | 一般の消費者が手に入れることも可能だということがわかり、ネット上で調べてみますと、“活けドジョウ100g(1〜2人前分?)
630円送料別”とか“青森県産の活きたどじょうですから美味しいですし、安心して食べられます。……”等と、値段や個体の大きさも色々なのが、通販で空輸販売されていること等も解かりました。 ただ「品切れ」の表示や「雪」のことなどが書かれており、冬場も商品を提供しているが流通上の問題で入荷が途切れているのか、冬場は入荷がないのか判断をしかねています。 しかし、沖縄からではなく、青森からの商品供給は以外な感じでした。 試しに、品切れ表示のないところに、注文を出してみようと思っています。 冬の活けドジョウの話をしていると、某氏から、コウノトリの飼育等のように、動物園等では活餌供給の需要が年中あり、こちらが主で養殖されているものの余分が人様用に廻されているではないかなどと云う、うがった声も聞かれました。 真偽の程は……?? |
山口 | 2006.01.27 | 便乗で質問です。ご存知の方よろしく教えてください。 日本中で水田の休耕面積が増大しているという現状で、その利用について色々な工夫がなされている(行政の横槍で、それができないでいる?)ということがチラホラと見えていますが、ドジョウの粗放的な養殖に水田を利用することは昔から行われていたのではないかという一点、そして現在のルールでは放棄された水田の転用としてドジョウなりコイなりの養殖場所として使って採算見込みはどうなるかという点、です。 大昔ですが、現在さいたま市になっている南浦和に東京から移転して、近所の溜池でドジョウ釣りに興じた記憶が鮮明に残っていますが、ドジョウの釣堀なんてのはあるのかしら。 |
宮古島市のカニ | 2006.01.27 | >しかし、沖縄からではなく、青森からの商品供給は以外な感じでした。 以前、テレビの中継で青森の温泉の排水が流れ込む川にテラピアが自生、というのを見たことがあったのでwebで調べてみると「かつて、温水で飼育(養殖?)していたテラピアが温泉排水口付近に棲息」という内容の記述を見つけました。 真冬でもドジョウが出荷されているとすれば、温泉を利用している可能性はないでしょうか。 |
高知の紙乃 | 2006.01.27 | >動物園等では活餌供給の需要が年中あり、こちらが主で養殖されているものの >余分が人様用に廻されているではないかなどと云う、うがった声も聞かれました。 今のことは、情報を持ち合わせていないのですが、10年ほど前に内水面の仕事をしていた時に、泥鰌養殖をされている方からお話を聞かせていただいたことがあります。 この方は、長らく料理用の泥鰌の養殖をされていて、いろいろな系統の泥鰌を交配して、成長が良く、大きくて、骨が柔らかい、独自のものを作られていました。 そのため、外部の者は養殖池に近づくことも断られていました。 また、出荷先も固定されておりました。 一部種苗を分けていただき、飼育試験をしていましたが、最終的に種苗が外に出ることがないよう、担当していた者達の胃袋に納めてしまいました。 その後、残念ながら廃業されたと聞いています。 なお、動物園で使用する泥鰌は安心安全に心がけられていると聞いたことがあります。 |
静岡の金太郎 | 2006.01.27 | 私の店も柳川を出していますので、ドジョウは一年中使用しています。 遅ればせながら、知っている範囲で少し書きますね。 輸入物は地方によって、入荷するドジョウの産地は異なります。 輸入物は主に、韓国、台湾、中国、から活きのドジョウは送られてきますが、荷が到着する場所が違いますので、淡水問屋さんが何処から仕入れるかによって産地が別れます。うちの問屋だけかもしれませんが、例えば同じ首都圏でも東京と横浜では違います。(輸入量などは、専門の方お願いいたします) もう一つ国内の天然物ですが、青森産は天然うなぎと同じく冬眠?しますので、4月から10月までの出荷が主です。冬場は出荷していません。 ただ、10月にとれたドジョウを備蓄して出荷しているので、12月初旬ぐらいまでは入荷が可能ですね。(確実に痩せてきますし、歩留まりも大変悪いです) それと、↑の話につながりますが、青森での主なドジョウ漁は(全国的だと思いますが) 水田のアゼに沿った狭い水路に網をしかけ、上流か下流かわかりませんが網に向かってスキーのストックのようなもので地面を叩きながら追い込む漁や、「ど」と呼ばれるドジョウ専用の小さなモジを水路の合わせて仕掛ける素朴な漁ですので、用水路に水がある時期に限定されると思います。 昔は、今頃の季節に泥を深く掘って、「寒ドジョウ」とよばれるドジョウを取る漁があったそうですが、今はまったく聞きませんし、流通していないと思います。 ドジョウは農薬には敏感で、田んぼに農薬が多量に使われていた時代には、日本の殆どの場所でこれらの漁ができなくなっていました。 みなさん、最近の田んぼを覗いた事がありますか? ドジョウをあまり見かけませんよね。 (私は素人ながら、間違っているかもしれませんが天然ウナギの産地に行った時はドジョウを水質の指標の一つにしています) はたして、農薬漬けされた休耕田だったとしたら、簡単な養殖では、できないのではないかと思っています。 それと、養殖の採算性の話ですが、ウナギや他の魚と違いドジョウの需要はそれほど多いものではないと言うか、少ないので、わざわざ寒い地域でボイラーを焚いて養殖するような事はないでしょうね。 (あと、料理人の立場から、いくら活きていても産卵後のドジョウや痩せているドジョウは使いませんので、私は天然、養殖、産地にはこだわっていません) |
地球極楽とんぼ | 2006.01.27 | どじょうの話がどんどん出てきたので、幼い頃のどじょうの体験です。 農薬が散布されない頃の田舎。中学まで育った現在の千葉県富里市でした。 苗がほどほど育ったころ、夜、灯油のカンテラの灯りをたよりに田んぼに出て、ヤスで沢山捕ったものでした。当時はそれをどじょう鍋やどじょう汁で食べました。 駒形で食べるような手の込んだ食べ方ではなく、結構骨が口にあったことを思い出します。 しかし、子供ながら美味かった気がします。餓えていたのですかね? また、冬場の田んぼでは、泥の中をほじくり返して簡単に捉えたことも記憶にあります。確かに冬場のどじょうは痩せていました。 田んぼや小川は子供のよき遊び場でもありました。 その頃は、小川に足を入れても、メダカがツンツン足を突いていました。 まさにメダカの学校でした。 ある時期から突然環境が変わり、昭和35年の東京に出たころには、突然、そんな光景は亡くなりました。強烈な農薬散布からですね。 そのころから、日本人の心が少々おかしくなってきた気がします? 厳寒の今ですが「♪どじょっこだ〜のふなっこだ〜の...」の季節が来ます。 やっぱり人間が古くなったな〜?と、どじょうの話で感じた次第です。 |
琵琶湖オオナマズ | 2006.01.27 | 駒形どぜうで食べた料理を、下記にアップしました。 http://web1.nazca.co.jp/namadu/dozeu/dozeu.html |
大分の末吉 | 2006.01.28 | > 現在のルールでは放棄された水田の転用として、ドジョウなりコイなりの > 養殖場所として使って、採算見込みはどうなるかという点、です。 答えにならないのですが、農地の転用については手続きは結構手間を喰います。 地域によって異なるとも思いますが、場所によっては農地の機能を失う(例えば農地のど真ん中の大きな施設を作るとか)場合はなかなか認めてもらえません。 さらに採算見込みがはっきりしないと難しいです。 私は現場で養殖しているわけではないので技術的なことは分かりませんが、採算は販路の確保によって決まると思います。 販路を確保するには、年間出荷は大きなメリットになるとは思います。 そうすれば加温しないとできません。 買う側のニーズに合わせた商品として、どんなどじょうを作るかによっても変わると思います。 駒形どぜうなら、太くて骨が柔らかいどじょうを作るとか・・ |
山口 | 2006.01.28 | 加温ですが、小規模の休耕田をビニールハウスのようにして温室化して日照で十分な温度上昇が見込めるかどうか、調べてみたいと思っています。 夜は温度がかなり低下して変化が激しいでしょうが、そのような環境でドジョウが餌を食べるかどうか、ダメモトで調べるのも面白いかも。 手間隙をかけない粗放的な養殖で農家の副業、転業ができないかしらん。 ところで、私はドジョウに限らず、かつての身近な水辺の生物を再び身近な存在にするための工夫を考えています。 学校教育では「ビオトープ」なる箱庭生態系をでっちあげているようですが、その維持管理が必ずしもうまく行かないのです。 そもそも放置されたら安定な形では維持されない小規模系であることが生態的にわかっていないようです。 擬似自然ではなく、むしろ人間が生活空間に作ってきた里山生態系を復活させて、都市の近郊でも夏の夜はホタルが舞い踊り、ため池、小川や農業水路などでメダカやドジョウなどが当たり前にみられるようにしたいものです。 |
アバタノオジサン@東京網干坂 | 2006.01.28 | 昭和三十年代前半頃の東京練馬の石神井川沿いには、未だ田圃が残っていました。 アメリカザリガニは幾らでも居て、トモサマガエルも珍しくありませんでしたが… 泥鰌は既に貴重な獲物で、手網でドジョウを掬った幼稚園児は、大変得意げでした。 家の食卓でも、時々泥鰌(の味噌汁?)を食べましたが、その度に話題になるのが… 水を張った鍋に豆腐の固まりと活きた泥鰌を入れ、そのまま 火にかけると泥鰌達は苦し紛れに豆腐に頭を突っ込んで死ぬ ‥‥と云う話です。 実際に此の残酷な調理を試した事はないのですが…… 試しにネットで検索してみると結構、一般的に知られている話しのようです… 皆さんの地域にも伝わっている噺でしょうか……? それとも、落語のネタだったでしょうか……? |
白浪@舞鶴 | 2006.01.28 | > 加温ですが、小規模の休耕田をビニールハウスのようにして温室化して日照で十 > 分な温度上昇が見込めるかどうか、調べてみたいと思っています。 福島県で試みてる方がいらっしゃるようです. http://www.fukushima.info.maff.go.jp/sokuho/genti/genti_0508.html > かどうか、ダメモトで調べるのも面白いかも。手間隙をかけない粗放的な養殖で > 農家の副業、転業ができないかしらん。 このページは農水省のページなんで,農水省も農家の副業としては応援しているようです.ここ10年くらい,日本中で休耕田を利用した養殖が試みられてます. 農家以外の参入の障壁は相変わらず高いですが(^^;) > 擬似自然ではなく、むしろ人間が生活空間に作ってきた里山生態系を復活させ > て、都市の近郊でも夏の夜はホタルが舞い踊り、ため池、小川や農業水路などで > メダカやドジョウなどが当たり前にみられるようにしたいものです。 で,こっちも農水省のページなのですが, http://www.kanto.maff.go.jp/nou_seibi/topics/tone/13.htm ************* 水田に冬期間湛水して、ドジョウやカエル、渡り鳥などの生きものの生息地となる「擬似湖沼」として管理する事例が増えてきました。「地力づくり」や「雑草対策」にも効果が認められ、水の再利用、再発見とあいまって、環境と農業が共生し、健康で豊かな自然を残すために有効な手段として、浸透してきています。 ************* なのだそうで,これ割といい取り組みのような気がするのですが.... ドジョウの話に戻りますが,ドジョウの消費量って首都圏と京阪神でメチャクチャ違いますね. 首都圏では東京都中央卸売市場の統計によれば,昨年のドジョウ取扱量は約68トンに上り、ウナギの約5分の1に達した...これは活けの入荷量ですかね 京阪神では大阪市中央卸売市場で出回るドジョウは、ウナギの約40分の1。 大阪市の某淡水魚問屋さんの最大のお得意さんは天王寺動物園のコウノトリとかサギなんだそうです(^O^) 美味いものには目がない関西人がドジョウを食べないのはかなりおかしいので,こんなことを考えてみました. 冬期に雨の少ない大阪平野や瀬戸内では,江戸時代,あるいはそれ以前から冬期の裏作で乾田化して麦作り,あるいは畑にして綿作りが盛んになり,水がないと暮らせないドジョウがすごく少なくなり,ドジョウを食べる食習慣が廃れた. その代わりに,麦が原料のうどん文化とか繊維産業が栄えた. どんなモンでしょう? |
山口 | 2006.01.29 | > ************* > 水田に冬期間湛水して、ドジョウやカエル、渡り鳥などの生きものの生息地とな > る「擬似湖沼」として管理する事例が増えてきました。「地力づくり」や「雑草 > 対策」にも効果が認められ、水の再利用、再発見とあいまって、環境と農業が共 > 生し、健康で豊かな自然を残すために有効な手段として、浸透してきています。 > ************* > なのだそうで,これ割といい取り組みのような気がするのですが.... 良いことを教えてくださり、有難いことです。 鳥が落としてくれる栄養には気が付きませんでしたね。 そういえば、何とかカモ農法なんぞもあった。 関東と関西の食文化の違いについては、その道に詳しい人に期待します。 |
佐藤@石狩 | 2006.01.29 | > 水を張った鍋に豆腐の固まりと活きた泥鰌を入れ、そのまま > 火にかけると泥鰌達は苦し紛れに豆腐に頭を突っ込んで死ぬ… > ‥‥と云う話です。 > 実際に此の残酷な調理を試した事はないのですが…… 私の実家は栃木県宇都宮市ですが、母はいつもドジョウをこのやり方で調理していました。 特に特別な料理というわけでなく、ドジョウはこういう食べ物だ、という感覚です。 その調理法だと、ドジョウは、本当に豆腐に潜り込んでいました。 小学生だった私自身は、調理前に見つけると「食べないで飼う!」と主張してたくらいなので、食べたことがないのですが・・・。 |
金太郎 | 2006.01.29 | 山口先生、養殖に関してはよくわかりませんが、採算と言う面から言うと、私もやはり一年を通して出荷が可能であれば採算はとれると思います > 加温ですが、小規模の休耕田をビニールハウスのようにして温室化して日照で十 > 分な温度上昇が見込めるかどうか、調べてみたいと思っています。夜は温度がか > なり低下して変化が激しいでしょうが、そのような環境でドジョウが餌を食べる > かどうか、ダメモトで調べるのも面白いかも。手間隙をかけない粗放的な養殖で > 農家の副業、転業ができないかしらん。 ドジョウは、皆さんご承知のとうり「泥鰌」です 温度が低下しても高温になっても泥に潜りますので、やわらかい泥さえあれば↑の条件でも充分大丈夫のように思いますが、なにせ私は経験者ではありませんのでわかりません。 先生には物足りないかもしれませんが、 村野博 著 『ドジョウ―養殖から加工・売り方まで』 と言う本が出ていますので、よろしかったら一読してみてください この本の中で少しだけ書かれていますが、筆者はドジョウが田んぼに居なくなった原因は水路、畦のコンクリート化によってドジョウの田んぼと水路の行き来が容易でなくなってしまった。 態と田んぼにドジョウを放してやると、今度はドジョウが雑草や虫を食べてくれて除草剤や殺虫剤などを使わなくて済む田んぼが出来たそうです。 また、ドジョウの養殖池の周りには水生昆虫が増えて、昔の田んぼの模様が帰ってきたとも書かれていました。 と言う事で、もし試験的にやってみるなら、休耕田の利用と言う事にこだわらずに、水田を利用して試験的にやってみるのもいいかもしれませんね。 ドジョウだけで採算をとるのではなく、無農薬米と副産物のドジョウなら年間を通して出荷ができなくても出来そうな気がするのは、やはり私が素人考えなんでしょうかね? |
山口 | 2006.01.29 | > 村野博 著 『ドジョウ―養殖から加工・売り方まで』 ドジョウで書籍検索したら、土壌関連、それも土壌汚染と微生物関係の本がゾロゾロと出てきて、なるほどなーーでした。 早速、ご紹介いただいた本とその他、合計4冊を発注しました。 ドジョウ―水田養殖の実際 渡辺恵三、農山漁村文化協会、昭和54 図解/ドジョウの養殖 緑書房 駒形どぜう六代目の浅草案内―今に生きる江戸っ子の味、技、人情 > ドジョウだけで採算をとるのではなく、無農薬米と副産物のドジョウなら年間を > 通して出荷ができなくても出来そうな気がするのは、やはり私が素人考えなんで > しょうかね? 実はホタルの養殖を考えていまして、休耕田を使うのがその基本となっているため、ついでに泥鰌もできるのではないか、ということです。 米を作る必然性がなくなった山間部の水田で、湧水を利用し、老齢化した農民が従事できる仕事を模索中です。 美しい田園風景、健康な食べもの(海と山の幸)、そこでホタルが乱舞するような場所を作れば、国内、海外から観光客が見に来るはずだ、と思っています。 宮崎や大分などの田舎でもこれで村おこしができないか、というわけです。 エコツーというのは自然を食い物にするのではなくて、自然の恵みをうまく活かすことなり、というのが私の持論です。 しかし、杉ばっかりの山林が視界をふさぐことは興ざめです。 |
白浪@舞鶴 | 2006.01.29 | σ(^ ^;の暮らす綾部市は山間部がとても広くて,大雪ではしばしば孤立化. もちろん高齢化と過疎化はいうまでもなく...で 村興しと,夏は鮎と蛍,冬は猪とあれこれやってて,σ(^ ^;も少しはお手伝いしているのですが,これがなかなか... まず,休耕田を利用したワサビ作りはヨコエビが大発生して敗退. 水田の圃場整備で給排水分離方式がとられたため川が無茶苦茶汚れ,鮎も蛍も激減. ビニールハウスに他所から捕ってきた蛍を放して蛍祭りをする羽目に(^^;) 蛇足ですが,給排水分離方式の水田っていうのは,川を農業用水堰(だいたい高さ1mくらい)でせき止め,そこからコンクリの水路で各水田まで給水. 給水路の下に埋め込まれた排水管で排水するって仕組みです. こうすると各水田ごとに自由に水位調節ができ,農作業が自分の好きなようにできるので,兼業で高齢・過疎の農家にとってはとても便利. 昔のように,村中が一斉に農作業をするのはかなり難しいのです でも,かっての上流側の水田で利用した水を下流側の水田で利用する畔越灌漑では,上流側で流出した泥や栄養塩が下流側の水田に沈殿したのに対して,全部がもとの川に流出. つまり,川に対する汚濁の負荷量がとんでもなく大きくなっています. また,用水堰に貯めておく水の量も桁違いに増えるので,魚道は全部閉鎖ってのが当たり前. 給排水路はコンクリなので生物は住めず,貯水期間も長いので用水堰の上流では水の華(淡水赤潮)が湧くことも珍しくありません. > 美しい田園風景、健康な食べもの(海と山の幸)、そこでホタルが乱舞するような > 場所を作れば、国内、海外から観光客が見に来るはずだ、と思っています。 そうなるように行政だって考えてはいたのですが...みごと空振り. この春からどうすればいいかってことを考えるための調査を始める予定です. |
アバタノオジサン@東京網干坂 | 2006.01.30 | >> 水を張った鍋に豆腐の固まりと活きた泥鰌を入れ、そのまま >> 火にかけると泥鰌達は苦し紛れに豆腐に頭を突っ込んで死ぬ… >私の実家は栃木県宇都宮市ですが、母はいつもドジョウをこのやり方で >調理していました。 >その調理法だと、ドジョウは、本当に豆腐に潜り込んでいました。 「話だけ」かと思っていたら…本当にある料理法だったんですね。 (ドジョウには御気の毒ですが) 家では、酒で仮死状態にして調理していた様に記憶しています。 > ドジョウの消費量って首都圏と京阪神でメチャクチャ違いますね. > 冬期に雨の少ない大阪平野や瀬戸内では,江戸時代,あるいはそれ以前から > 冬期の裏作で乾田化して麦作り,あるいは畑にして綿作りが盛んになり, > 水がないと暮らせないドジョウがすごく少なくなり, > ドジョウを食べる食習慣が廃れた > その代わりに麦が原料のうどん文化とか繊維産業が栄えた 成る程… そうかも知れませんね… もう一つ、別の推理は… 京阪神を始め、日本の多くの都市はすぐ山に接しているのに対し… 江戸(東京)は、広大な関東平野の水田地帯に接している。 ↓ ですから、江戸から離れた中上流域で漁獲されるアユ等の川魚は手に入り難くかった。 ↓ 逆に、近辺の田圃で大量に獲れ、活きたまま江戸への運搬も容易なドジョウは, 極低価格で売られて居た。 * 一方、江戸では、職人や使用人として働く大量の若い庶民プロレタリアが地方から流入する事で人口が急増し、安くて栄養のある簡便な食品が大規模に供給される必要があった。 ↓ そこで、其れ迄、下魚と看做されていたドジョウが彼等に見直され大量に消費される様になった。 * 江戸湾でザックザクと幾らでも獲れたらしい、深川飯のアサリも大変価格の安い、庶民の食品だったようですし… また、屋台で売られ始めた握り鮨も、今日で云うファーストフードの様に、作るに能っても食べるに際しても、その簡便さが庶民労働者の好みに合っており… ドジョウも同じような理由で、其れらと共に江戸庶民の食文化を形成していったのではないでしょうか… * つまり、京阪神地方では敢えてドジョウを食べる理由が無かったんですね… ‥‥あゆのおらぬ 下総の国や どじょう汁 (正岡子規)‥‥ |
髭野 | 2006.01.30 | ちょっと疑問に思いましたので、出てめいりやした。 新しい物好きの江戸っ子も、元を正せば、各地からの流入者の集まりです。 食生活は意外と保守的だと思われますが。 江戸は、大きな水郷地帯ではありません。 水郷地帯は、潮来笠で有名な霞ヶ浦を含めた利根川流域の水郷地域の方です。 したがって、ドジョウの供給源は水郷地域だと思いますが、如何でしょうか。 戦前も、鮎は多摩川、荒川、江戸川で漁獲されています。 > 江戸湾でザックザクと幾らでも獲れたらしい、深川飯のアサリも > 大変価格の安い、庶民の食品だったようですし… > また、屋台で売られ始めた握り鮨も今日で云うファーストフードの様に、 > 作るに能っても食べるに際しても、その簡便さが庶民労働者の好みに > 合っており… > ドジョウも同じような理由で、其れらと共に江戸庶民の食文化を > 形成していったのではないでしょうか… > つまり、京阪神地方では敢えてドジョウを食べる理由が無かったんですね… これについては、確証はありませんが、ちょっと疑問に思っております。 > ‥‥あゆのおらぬ 下総の国や どじょう汁 (正岡子規)‥‥ 鮎はいないことはないのだけれど、下総が河川条件等で生産地には、成りにくかったと思います。 |
山口 | 2006.01.30 | 先行事例、特に失敗例について教えていただけて大感謝です。 > まず,休耕田を利用したワサビ作りはヨコエビが大発生して敗退. > 水田の圃場整備で給排水分離方式がとられたため > 川が無茶苦茶汚れ,鮎も蛍も激減. > ビニールハウスに他所から捕ってきた蛍を放して蛍祭りをする羽目に(^^;) ヨコエビはドジョウさんやテナガエビなどが片付けてくれませんか。 そのようなものの混養で何とかなりそうな気がします。 クレソンとカワニナとホタルの幼虫、そしてドジョウとエビがセットになれば、安定した系ができないかしら。 > 給排水路はコンクリなので生物は住めず,貯水期間も長いので > 用水堰の上流では水の華(淡水赤潮)が湧くことも珍しくありません. 給排水の構造的な問題は、それができている場所では絶望的です。 ホタルは上陸して土中で蛹になるのでコンクリ土手はノーノーです。 そもそもホタルが全国的に消えたのは農薬の影響だけではなくて、ライフサイクルの重要なポイントであった水辺の産卵場所と上陸して蛹を作る場所が無くなったせいでしょうね。乾田方式もいけませんが。 山間部で上流に汚染源が無いような湧水・清流がいくらでもあって、川沿いに小規模な水田が段々に並んでいて、それが放棄されているようなところを多く見かけたのでした。しかも、舗装された林道がどこまでも整備されていて、交通アクセスがとてもよろしい。 冬の間の日照時間が長い日向地方は絶好の環境条件が整っていると思います。 |
mae@和歌山 | 2006.01.30 | ドジョウについて、少し。 琵琶湖オオナマズさんの指摘のとおり、刺身や踊り食いをされると、顎口虫症になる危険があります。 http://www.med.kyushu-u.ac.jp/facul/parasite/board/4-12.html http://www.miyazaki-med.ac.jp/parasitology/lab/service/gnathostoma.jp.html 皮膚内爬行が多いようですが、上記に示した眼球、その他脳を含め、全身に迷入することが知られています。ご注意ください。 子供の頃、水田の近くのドブ川でザリガニと一緒にすくって喜んで遊んだ思い出があります。最近では、見かけなくなりました。 しかし、近くの紀ノ川の清流で砂地のところを砂ごとすくうと、ドジョウが捕れることが分かって、夏の間の子供とのお気に入りの遊び場の一つとなっています。 子供の頃見た、いわゆるドジョウではなく、シマドジョウで清流に住んでいて心なしか品のあるような気がしました。こっちの方がくさみがなく、おいしくいただけそうな・・・・・・ 毎回、安物の網ですくうので、ボロボロに破れます。 今では家の水槽でサーモなしに元気に泳いでます。 ありがたいことに、近隣ではホタルやカブトムシもよく見られ、自然浴を楽しめる貴重な環境です。 |
白浪@舞鶴 | 2006.01.30 | > ヨコエビはドジョウさんやテナガエビなどが片付けてくれませんか。 > そのようなものの混養で何とかなりそうな気がします。 ドジョウとかカジカはいいかもしれませんね. σ(^ ^;は食べたことがないのですが,30年来淡水魚を追いかけている知人の話では,アジメドジョウとカジカは,しんじられんくらい美味いのだそうです(^O^) テナガエビの陸封型は遺伝子の攪乱の方でマズイかも知れません. 東京水産大学(現海洋大学)の調査では,琵琶湖も諏訪湖も霞ヶ浦産テナガエビだそうです. とにかくたくさん獲れるので,日本中に霞ヶ浦産がばらまかれたらしい. 鮎の放流の時に余ったお金でテナガエビが放流されるのですが,それが,すべて霞ヶ浦産テナガエビというお粗末な話です. > クレソンとカワニナとホタルの幼虫、そしてドジョウとエビがセットになれば > 安定した系ができないかしら。 クレソンも帰化植物なので,う〜みゅというとこですが,でも,こういう系を作るのがたぶんいいでしょうねぇ. 私が調査をしている川でも,あちこちにクレソンの群落ができてます. セリとクサソテツ(こごみ),湖沼化した休耕田だとジュンサイとかも. 干上がって裸地化されたトコだとタラの木とか. エビ・カニ類の養殖は,中国をはじめとする東アジアとコスト競争になるので,かなり苦しいのではないでしょうか. |
山口 | 2006.01.31 | > ドジョウとかカジカはいいかもしれませんね > σ(^ ^;は食べたことがないのですが30年来淡水魚を追いかけている知人の話で > は,アジメドジョウとカジカはしんじられんくらい美味いのだそうです(^O^) アジメとカジカは日向地方にはいないようですね。 そのかわりにアユカケというのがいるみたいです。こいつはどうかしら。 > 鮎の放流の時に余ったお金でテナガエビが放流されるのですが, > それが,すべて霞ヶ浦産テナガエビというお粗末な話です 水産生物では、何でもどこでも放流というのが、昔から続けられているわけですが、その功罪の総括が必要になっています。アユの放流は特に! 野性生物の保全での遺伝子撹乱の問題と、資源生物利用の場合とがごちゃごちゃですね。野性生物集団との遺伝交流が起こるような放流が、水産関係では無頓着になされすぎだったということでしょう。 ところで、日向地方の河川には、みごとなテナガエビ類が生息しています。 対岸の足摺地方で河川のエビ類を資源利用しているのですが、日向ではなぜか特に利用されていないみたいです。 延岡の五ヶ瀬川などがアユの名所になっているようですが、まさかここでも放流がされているのかしら。 ついでに、日向市では河口干潟でハマグリ、そして外洋に面した砂浜でチョウセンハマグリの放流が続けられています。 そして、どちらも現状はまるでダメ。 昨年の漁獲はさっぱりで、地元の名物のハマグリ料理に、鹿島灘から取り寄せたのを使っていました。 放流すれば増えるという錯覚を捨てないと、多大な税金の無駄遣いに終わり、さらに遺伝子かく乱や病原体の持込で、現地の土着集団がクラッシュしかねません。 > エビ・カニ類の養殖は中国をはじめとする東アジアとコスト競争になるので > かなり苦しいのではないでしょうか 日向地方の河川には、エビ類だけでなくモクズガニが豊富ですね。 中国との関係が、何時までも今の異常な状態で続くとは思われません。 あちらの経済発展と地元消費の拡大で、炭などがすでに廻ってこなくなっているのではないかしら。 コスト競争は付加価値つきの工夫で乗り越え、フェアートレード時代になるのを待つことでしょう。 ドジョウの話から大いに脱線でした。 |
Roku@北摂三田の消費者 | 2006.01.31 | 出張や月末多忙でメールチェックを怠ってましたら、環境問題も絡んでスレッドが多様な方向に伸びてて驚いています。 多様なご意見の開陳ありがとうございました。 動物(鳥類)への給餌用に、やはり使われていたのですね。 人様とどちらへ振り向けるのが商業効果が高いのでしょうね。 動物は姿かたちの不揃いにたいしての文句は言わないとは思いますが、動物用がもっぱら生食が主流であれば“鮮度”の最良形“活け”を求めるのでしょうから、通年需要がある訳ですね。 通年の水田湛水などによる粗放的な“どじょう養殖”と云うのは農林業なのか水産業なのか……? 素人には不可思議な世界ですが、自然環境回復に向かった課題などと結びつき取組みが広がってゆければ、マイナーと云うか懐古趣味的な側面が強い“どじょう食”の問題(復権)だけでなく、子供達や地域社会の文化的な側面とか、生態的系の維持からも喜ばしいことですね。 ドジョウ食の東西比較論?は面白かったです。 ドジョウはその土地の“土壌”に根ざすものですから、方言等のように差異を持った歴史的な独特の文化としての持ち味がかもし出されるのでしょうね。 輸入ドジョウに頼らざるを得ない現状は自らの文化性の放棄でもあるような……。 手元の「食材魚介大百科」という薄い本の(1)には、ドジョウの仲間はコイ目ドジョウ科で、46属 230種が含まれる。日本にはドジョウ科とタニノボリ科フクドジョウ亜科という2科6属10種が分布し、食用としては主にドジョウとアジメドジョウらしい(p116-117)ですね。 そう云えば、小学生の夏休みなどに田舎の畦畔等でドジョウすくいをした頃は、縞模様のドジョウ等は取り除き、かなり大きい黒っぽいものは“牛どじょう”と称して自慢していたのを思い出します。 アジメドジョウと云うのはよくわからないのですが、渓流に住み口髭が3対ということで識別できるらしい。 我が山林の渓流にも時折、薄茶色の小型ドジョウが棲んでいるのを見かけましたので、これかなと思ったりしています。暖かくなり山遊びが始まれば調べてみます。 また、琵琶湖の“ドジョウのなれずし”の話(p106-107)も出ていて興味深かったです。 >> あゆのおらぬ 下総の国や どじょう汁 (正岡子規)‥‥ 松山が郷里ですが、この句は知りませんでした。^^; 下総といえば千葉県の方ですよね。ドジョウの「天然物では、色の黒い千葉県産のものが最上とされている。」との記述もあり、美味いドジョウを食べたという子規の気持ちとして私は感じとりました。 |
白浪@舞鶴 | 2006.01.31 | > アジメとカジカは日向地方にはいないようですね。 > そのかわりにアユカケというのがいるみたいです。こいつはどうかしら。 アユカケもむちゃくちゃ美味しいそうです. カジカとアユカケなんて,素人には見分けるのが難しい(^O^) > なぜか特に利用されていないみたいです。延岡の五ヶ瀬川などがアユの > 名所になっているようですが、まさかここでも放流がされているのかしら。 鮎釣りで日券とか年券を発行している川では,入漁料を取る代わりに放流することが漁業法で義務づけられています.で,五ヶ瀬川の昨年の放流実績は6.8トン100万尾.ただし,全数が地元産稚アユです. かっては放流稚アユといえば琵琶湖産だったのですが,冷水病の蔓延などで地元産に切り替え(努力中のトコが多いですが) > まるでダメ。昨年の漁獲はさっぱりで、地元の名物のハマグリ料理に > 鹿島灘から取り寄せたのを使っていました。放流すれば増えるという > 錯覚を捨てないと、多大な税金の無駄遣いに終わり、さらに遺伝子 > かく乱や病原体の持込で現地の土着集団がクラッシュしかねません。 実は,かっての教え子が鹿島灘にある水産工学研究所で,チョウセンハマグリの遺伝子を追いかけてます. 明治時代から無茶苦茶移植放流されてるので,かなり難しいらしい 放流事業は,たぶん近いうちに大幅な見直しがされる,いまの放流事業は失業対策と同じようなものですから,というのが水産関係者の大方の見方です. > 日向地方の河川にはエビ類だけでなくモクズガニが豊富ですね。 そうでしたね. ブランド好きの日本人には,モクズガニの方が有望かもしれません. 日本産上海ガニとか(^O^) > 中国との関係が何時までも今の異常な状態で続くとは思われません。 > あちらの経済発展と地元消費の拡大で、炭などがすでに廻って > こなくなっているのではないかしら。 です.すでに中国は食料輸入国になってますから,今後,日本との間で食糧の取り合いが起こるのは必至. 先日,NHKで日本よりも高値なので,中国に販路を求める問屋や漁連の話が出てました. 少子化で,産めよ増やせよって無責任な掛け声かけてるけど,ヘタすると飢え死にするぞって感じです. |
アバタノオジサン@東京網干坂 | 2006.01.31 | ドジョウに惹き付けられている皆さん こんにちは… ドジョウには皆、多かれ少なかれノスタルジーや、極普通だが田舎らしい田舎のイメージ、等をを抱いているようですね。 泥鰌の話題、随分発展して面白いんですが… Roku@北摂三田さんからの始めの話題にもどりますと… 東京 駒込近くに、染井銀座(染井吉野発祥の地)と云う商店街がありますが、 先日、そこの魚屋さんで、樽に入った活けドジョウを見かけました。 「駒形どぜう」の物に比べるとサイズは相当小さいのですが、茨城の天然物だそうです。 茨城の地では、冬期に「掻掘り(カイボリ)」と云う方法でドジョウを捕る人が未だ居るので、お願いしているとの話です。 静岡の金太郎さんが仰っていた… > 昔は、今頃の季節に泥を深く掘って「寒ドジョウ」とよばれるドジョウを取る漁 > があったそうですが、今はまったく聞きませんし、流通していないと思います …が、まだ残って居たんですね。 100グラム450円で、養殖の物より安いそうです。 サイズは本当に小さいのですが、冬の天然のドジョウは夏に比べ、痩せて小さいのが普通らしいです。 |
山口 | 2006.02.01 | > 実はかっての教え子が鹿島灘にある水産工学研究所で > チョウセンハマグリの遺伝子を追いかけてます. > 明治時代から無茶苦茶移植放流されてるのでかなり難しいらしい 以前、チョウセンハマグリのサンプル提供を依頼して来た人物かな。 沖縄のチョウセンハマグリらしきものは、とっくの昔に絶滅です。 殻が少しばかり残っているだけ。殻からDNAは出ませんね。 チョウセンハマグリ殻の色彩模様の表現型から、日本全国の集団を比較している所ですが、九州西岸域と能登半島とが、それぞれ実に変てこりんで、統一的な解釈ができません。ましてや遺伝子においておや、ですね。 日向灘には、昔から鹿島灘産のチョウセンハマグリが大量に放流されています。 その影響が出ているかどうかと思って眺めているところです。 四国沿岸の集団と日向灘集団とはかなり違います。 ナミノコガイと同じように黒潮連結集団があると予想したのが外れてしまったのはなぜだろう、と悩みが尽きません。挑戦ハマグリ。 幼生分散でつながっているようでいて、かなり地域的に分化しているようです。 その上に、放流の影響があるかもしれない。厄介です。 田んぼでドジョウを養殖する手引書が来ました。 ネット古書店が充実してきて、とても便利です。1967年初版、1979年改訂版で、まさに水田が様変わりしだした時代だったのか、と思われます。 |
金太郎 | 2006.02.01 | > 茨城の地では、冬期に「掻掘り(カイボリ)」と云う方法で > ドジョウを捕る人が未だ居るので、お願いしているとの話です。 なんと!!そうですか。大変嬉しい話ですね。 > 100グラム450円で、養殖の物より安いそうです。 > サイズは本当に小さいのですが、 > 冬の天然のドジョウは夏に比べ、痩せて小さいのが普通らしいです。 こちらの話もちょっとびっくりです。 東京の小売りの養殖物は、それ以上の値がつくと言う事ですね。 昨年の秋に、青森の産地を見学に行った時の話なんですが、ドウジョウはサイズ別に売られていて、針子から小ド、中ド、大ドと別けられていますが、全ての値段が同じだったんです。 私の住んでいる地域では、殆どの店でドジョウは「柳川」として売られていますので、割きますから一番大きな「大ド」しかつかいません。 値段も一番高いです。 (偶に魚屋さんで「針子」「小ド」は売られています) 青森の問屋さんに尋ねると、その地域では味噌汁として丸のままドジョウを使うのが多いので「針子」の需要が圧倒的に多く、そのような値段設定になっているそうなんです。 (そしてこの辺より相場が3割弱やすく、東京の小売の半値強でしょうか・・・) 商売をしている為の薄識がかえって仇になり、地域によってドジョウへの認識はまったく違うと言う事を痛感させられました。 もし、寒ドジョウを召し上がられたら、感想もぜひ教えていただけたら嬉しいです。 |
白浪@舞鶴 | 2006.02.01 | > 茨城の地では、冬期に「掻掘り(カイボリ)」と云う方法で > ドジョウを捕る人が未だ居るので、お願いしているとの話です。 σ(^ ^;が育った東大阪の河内では、水田に水がいらないいまの季節、皆堀り(かいぼり)といって溜め池の水を落として魚を獲っていました。 掻掘りと皆堀りって、語源は同じなのでしょうか? |