のれそれ

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奈良近ハンブル 2001.03.06 2年前だったか学校近くの居酒屋(正確にはお好み焼き屋ですが)で、「ノレソレ」というものを食べたことがあります。
店のオヤジさんに聞くと,アナゴの稚魚だと言っていました。
見た目は,白く透き通ってシラウオの縦に平べったい風でした。
生のままワサビ醤油で食べました(もちろん死んでます)。
昨日の晩、フト思い出してまた食べたいなぁ,と。
このノレソレ,どこにいったらあるのでしょうか?
季節はちょうどいまごろだった気がします。
どなたか知っておられる方,いらっしゃらないでしょうか?
きはら@横浜 2001.03.07 > 店のオヤジさんに聞くと,アナゴの稚魚だと言っていました。
> 見た目は,白く透き通ってシラウオの縦に平べったい風でした。
> 生のままワサビ醤油で食べました(もちろん死んでます)。

アナゴの稚魚でございます。
東方ではノレソレ、西方ではベラタと呼ばれています。
生のままショウガ醤油で、あるいはお澄ましに卵とじで…淡い甘味と旨味、春の珍味?ですね〜

> このノレソレ,どこにいったらあるのでしょうか?  季節はちょうどいまごろだった気がします。
今頃の季節になると、ちらほらとこの魚の話題が出てきますね。
けれどもいかなごと比べるとスーパーマイナー。忘れられない程度?といったところでしょうか。
しかし、旬を感じさせる魚でだと思います。
春先から5月頃までが時期ですね。
地域は…分かりません。 アナゴの漁場の近くならばよく獲れるのでは?
市場、魚屋では見た事が無いです。

ちなみに私は、10年の海鮮料理屋・お寿司屋さん通いで、これを食べたのは3回。
ヒットは少ないですね。出ている時に食べる、これしかない!
菊池 2001.03.07 「のれそれ」がどこで手にはいるか(あるいは食べられるか)という話ですが,土佐料理屋さんに行けばかならずあると思います。
おおはし@焼津 2001.03.07 のれそれは、四国方面(太平洋側?)では春の郷土料理として普通みたいです。

>アナゴの稚魚だと言っていました。
マアナゴのレプトセファルス幼生(柳葉幼生)を中心に、その他のアナゴやウツボの仲間も混じると聞いています。(見た目は素人のには判別出来ません、黒色色素胞の数や位置で分類出来ますが、かなり似ているので難しいです。)
恐らくはシラス漁が盛んである事から混獲が多いのでしょう。
(しかし、私の住む静岡県ではあまり多くの漁獲は無いでようで市場にはあまり出回りません)
(たまにスーパーで100円で売ってますが、、、)
学生時にシラス網混獲魚類分類調査の手伝いをしたときに何度か食べましたが、味はマアナゴも他も
区別は出来ませんでした。(茹でると少々苦かったような記憶が、、、)
以下にマアナゴのレプトの生活史を簡単に書いておきます興味のある方はどうぞ↓
  • 多くのデータからマアナゴの産卵場は、ウナギと同じように深海水域だろうと推定されているようです。また、この産卵場となる深海は、ウナギのほど日本から遠く離れたフイリッピン海溝のような所ではなく、深海が沿岸に接近して、かつ黒潮本流や対馬海流と関係の深い海域、水域であろうと考えられています。
     春から夏に孵化し、そして接岸してきたレプトセファルスの体は一気に伸長し、およそ12cmに達します。(いわゆるのれそれですね)その後体は縮んできます(これを変態期といいます)変態期の終わり頃には体が丸くなり、外見では稚魚に似てきますが、体色はまだ白くこのころをシラス幼生といいます。変態が終わった時の最小体長は7〜8cm位でなんと3分の2の長さとなり、伸長末期から変態期間中は餌をとらず、変態期に入って、浮遊生活から底層への降下を始め、体長9cm前後になると白いひも状になり、泥中に潜り底生魚類としての生活が始まります。
このマアナゴ、意外に成長が遅く4年で40cm(太さは親指程度でしょうか)、私の住む焼津では夜釣りをしていると全長80〜90cm胴廻り20cm以上のマアナゴ(マアナゴです)が普通に釣れますが、一体何年生きてるんでしょうねぇ?
奈良近ハンブル 2001.03.07 > 生のままショウガ醤油で、あるいはお澄ましに卵とじで…淡い甘味と旨味、春の珍味?ですね〜
私ん時もショウガ醤油だったかな?ちょっと前の話なんでねー,記憶の方がアヤシイ。
でもワサビよりショウガのほうがちょっと良さげですね。

> ちなみに私は、10年の海鮮料理屋・お寿司屋さん通いで、 これを食べたのは3回。
> ヒットは少ないですね。出ている時に食べる、これしかない!


珍味のなかでもまだマニアな部類に入るんでしょうね。稚魚だから季節影響も大でしょうし。

> 「のれそれ」がどこで手にはいるか(あるいは食べられるか)という話ですが,土
> 佐料理屋さんに行けばかならずあると思います。


おっしゃるとおりインターネット検索をすると土佐料理屋さんに多く見られました。
ノレソレ自体はあまり高くないものですが,なんせ土佐料理って言うたら皿鉢料理ですからね。
こちらが高い。2名様から8000円。うーん,私にゃちょっとキツイですわ。
まぁ,一品もので攻めれば問題ないのですが。
そういえばお店のホームページでは,ノレソレよりもドロメのほうが多く見られます。
なんかイワシの稚魚らしく,湯掻いたらチリメンジャコだな。

> のれそれは、四国方面(太平洋側?)では春の郷土料理として普通みたいです。
そですね。土佐湾でとれるって書いてありました。

> マアナゴのレプトセファルス幼生(柳葉幼生)を中心に、その他のアナゴやウツボの仲間も混じると
> 聞いています。(見た目は素人のには判別出来ません、黒色色素胞の数や位置で分類
> 出来ますが、かなり似ているので難しいです。)

ちょっとウツボはイメージさがるな。オイシイとは聞きますが。

> 学生時にシラス網混獲魚類分類調査の手伝いをしたときに何度か食べましたが、味は
> マアナゴも他も区別は出来ませんでした。(茹でると少々苦かったような記憶が、、、)

やっぱりそうですかね。私が食べたのも実はウツボの稚魚かもしれない?
マアナゴのレプトの生活史ありがとうございます。勉強させてもらいました。

> このマアナゴ、意外に成長が遅く4年で40cm(太さは親指程度でしょうか)
> 私の住む焼津では夜釣りをしていると全長80〜90cm胴廻り20cm以上のマアナゴ(マアナゴです)
> 普通に釣れますが、一体何年生きてるんでしょうねぇ?

成長遅いんですね。単純計算で1年に10cmかぁ。
成長が遅いって個体数の減小とかいうイメージがわくのですが。
漁業体験に行ったときもゴッソリ籠に入っていました。
それより80cmのアナゴ,旨いんですか?
くじら@姫路 2001.03.07 のれそーれメール拝見、穴子の子。
すぐに書こうと思いつつ2日の間に大勢の方の書き込み拝見しました。
 じつは当地方(播州室津)でいかなご(新子)の漁に混獲され、むかしは浜に頼んでおけばタダ同然で手に入っていましたが、最近ではグルメブームで料理屋へいくのか、あまり見かけなくなりました。
ガラスの器に入れ春の風物詩といったものでした。  
別名 “チュウザブロウ” と呼んでいましたョ。
新子の釜揚げに時々混じっていますが、生で食べるとおいしいのにボイルするとドローっとして気持ち悪いものです。 
 昨日から遅ればせながら当地方のいかなご漁解禁、活況を呈しています。
高知の魚屋
山本
2001.03.07 本場の者が コメント遅れて 申し訳御座いません。
  今年は 「のれそれ」が不漁です。
 今の主な産地は  高知 愛媛 徳島 仙台です。
 太平洋側ではどこでも獲れますが、ドロメことイワシの稚魚を獲る漁が行われている場所で獲れます。
 価格は、ブリブリした鮮度の良いモノは、キロ当たり6500円以上の高値で、現在取引されています。
 3日前に、新たに「愛媛」の漁が解禁しましたので、天候が良ければ値段は下がります。
 3月イッパイが良い品物が続く時期で、それ以降は歯触りが悪く安値です。
 私は取り扱わなくなります。
 
> このノレソレ,どこにいったらあるのでしょうか?
 鮮度がわかりませんが、いろんな名前で量販店にもでているようです。
 
 実は、「インターネット博覧会の2月のプレゼント」に、のれそれを提供していました。
 ここに書くと宣伝になるので控えていました。m(._.)m ゴメン
原田@下関 2001.03.08 大変勉強になりました、ところで、以前下関で韓釜フェリーにて入荷して来る鮮魚の荷物の中に、俗に言うリビングでのれそれを見たことがあったのですが、輸入では今でも入荷はあるのでしょうか?
単価はどのくらいなんでしょうか?教えていただきますか?
奈良近ハンブル 2001.03.08 > 別名 “チュウザブロウ” と呼んでいましたョ。
こんな人の名前みたいな地方名って結構好きだな(意味も無くなんかいい感じです)。

> 新子の釜揚げに時々混じっていますが、生で食べるとおいしいのにボイルすると
> ドローっとして気持ち悪いものです。
 
幼魚すぎて筋肉組織が完全でないためではないでしょうか。

> 昨日から遅ればせながら当地方のいかなご漁解禁、活況を呈しています。
イカナゴ漁は播磨灘の春の景色といたところでしょうか?
2,3年前江井ヶ島に知人が居ました(まっちゃん@明石さんのほうが近いかな?)。
春先の播磨灘がとても綺麗だったのを思い出します。ノリの養殖もしてたな。
松尾@青森 2001.03.08 「のれそーれ」の話題が続いていますね!
「のれそーれ」=「のれそれ」?
津軽弁で「ものすごい・とっても・たらふく」とう意味です。
あんまり使いませんが、物事を誇張したい時に使います。

話は変わりますが、「人工キャビア」に興味ある方いませんか?
販売を試みているのですが・・・・・。の状態。
その前に、本物のキャビアの勉強もしなければ!
高知の魚屋
山もと
2001.03.08 いろいろな品質の「のれそれ」が出回っています。
もう何年も前に、そのような品物が市場にあったような記憶があります。
評判は 良くなかったと思います。
今は不漁で、鮮度の良いモノはキロ単価8000円、それも夜中に市場で取り合いバトルしています。
料亭・ホテルの注文がほとんどです。
こんな状況で姿を見ないと言うことは、今は輸入していないのかもしれません。確実ではありませんが。
ちび波大将 2001.03.09 1昨年、TVのクイズ番組「クイズところ変れば」で、のれそれの呼び名の事が出題されました。
  • 問題:三重県の北勢地方では「穴子の稚魚」のことを何と呼ぶか??
    • #え〜〜?何て呼ぶかって?「のれそれ」とちゃうんかぁ?  俺もそう呼んでるし・・・。
  • 答え: 「おばさん」!
    • #・・・・・えっ? 今なんて言った??
  • 三重県の北勢地方では、「こうなご」漁に混じってこの「穴子の稚魚」がとれるのだが、網に混じっている「穴子の稚魚」をおばさんが一つ一つとるので、穴子の稚魚のことを「おばさん」と呼ぶ。
    • #どっかぁ〜〜ん!(爆) ホントかよーー!
その後、納得が行かなかったので自分で調べたところ・・・。実際に、海に近いところで住んでいる人達は「おばさん」と呼んでいるとの事でした。
 しかし・・・それは本当にごく一部のローカルな呼び名であって、海から10数キロも離れてしまうとまったくそのような言い方はしません。やはり「のれそれ」です。
それから・・・、
わたしの住んでいる鈴鹿でも「のれそれ」は採れるのですが(若松あなごの稚魚にあたりますよね)、もともとあまり美味しいものではないという認識があったらしく、(どうやら自分達では釜揚げにしていたらしい・・・)もっぱら高級珍味系食材として名古屋・大阪方面に送っていたそうです。(こちらは当然“生”でです。)
しかし・・・いまでは鈴鹿でもすっかりブレークして、「のれそれ」は大人気です。
今年は漁が少なく相場が高いらしく、うちの店でも2月の中頃に1度出たしただけで、それ以降は一度も仕入れる事が出来ません(泣)
これって言うのは来シーズンは穴子が取れないって事でしょうか?
反対に・・・成魚?の穴子は、昨年11月頃から豊漁らしく、相場も激安です。
今のうちに買いだめして仕込んどこかしら?
奈良近ハンブル 2001.03.09 >  今年は 「のれそれ」が不漁です。
うーん,不漁ですか。よけいに手に入りにくいかな?
ドロメはどうなんでしょうか。今年はイワシがとても少なかったそうですが。

> 3月イッパイが良い品物が続く時期で、それ以降は歯触りが悪く安値です。
3月イッパイですか。あと少しですね。

> 鮮度がわかりませんが、いろんな名前で量販店にもでているようです。
大阪ならどこかのお店に入ってそうです。「司」なんかはどうですか?
まっちゃん@明石 2001.03.09 明石では、穴子の稚魚は4月頃から、ときおりイカナゴの中にまじってきます。
ちなみに"ハナタレ"と呼んでます。
けっこう良い値がつきますヨ。
ふじた 2001.03.09 食べた事のないのれそれ、本で見つけました。
高知新聞社刊、土佐の魚料理(だったかな?)にのれそれのちり酢が載っていました。
おいしそうですね。ぜひ食べたいです。
これを読まれた方から投稿がありました。 2002.03.25 はじめまして。こんにちは。
実は先日食べた“のれそれ”のおいしさが忘れられなくて、思わずネット検索してみて、ここを見つけてきてみたのですが。。。
会員ではないのですが、みなさん盛り上がってらっしゃるので・・・。
私は奈良のスーパーで買いましたヨ。よく覚えていないのですが、1パックで¥298か¥398くらいだったと思います。初めて食べたので質の善し悪しとかは全然分からないのですが、ポン酢で食べて、衝撃的においしかったです。     from osaka.



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