オコゼとカサゴのあいの子

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投稿日 投稿内容   オコゼとカサゴのあいの子らしい魚の写真
吉岡@隠岐 2001.08.12 鳥取の自宅へ帰るでもなく、山梨に行くでもなく、島暮らしをしております。
もっとも暑いのでエネルギーを使いたくないのです。
さて、先日、ある港に買い物に行った折に、オコゼとカサゴの合いの子(雑種)なるもの見せてもらいました。
なるほど全体的にはオコゼのようですが体色はカサゴでした。
このような種間雑種はできるものでしょうか。
手元に魚類図鑑がないのでわかりません。
なお、そこではときおりそれが取れるそうです。
河内のハンブル 2001.08.13 とある大学が開発したキンダイというお魚があります。
これはイシダイとイシガキダイのあいの子ですが、これは元々自然に発生していたそうです。
この2種は生殖行動を入り乱れてするそうです。だから両者のカケアワセが簡単に起こると。
某大学のK教授の授業で聞きました(嬉しそうなお顔で「乱交パーティーや」言うてはったなぁ)。
その大学には様々な交雑魚がいますが、自然界でも起きているというのはこのケースでしか聞いていません。でも結構有りそうな気もします。

> なお、そこではときおりそれが取れるそうです。
キンダイはほとんど見たことがありません。
一度、農学部祭の魚販売手伝った時見て以来かな?
三重@宮田 2001.08.14 学生の時、学会のオマケツアーで水族館に行ったことがありました。
大学の先生方が大水槽に群泳するサカナを指さして「あれは@@@と###(ブリ系だった)のハイブリッドに違いない」などとおっしゃっていたのを覚えています。
 **大学にお勤めだった故・**先生が講義で、サカナは哺乳類で言えば象とキリンほども離れた血縁でもハイブリッドが成立する、みたいなことをおっしゃっていたのが印象的でした。
今はもう書いても良いと思いますが、手違いでとんでもない遠縁を掛け合わせてしまったことがあるんだそうです。
母の姿と父の模様を受け継いで見事大きくなったそうですが、異種間のハイブリッドはF2(孫)以降個体発生が上手くいかないみたいですね。
しかしF1世代で血縁が終わると言うことは、その交雑魚が養殖魚として有用な形質を示した場合、交雑の技術を持ったところが継続的に種苗供給の権利を持ち続けることを意味しますので、ある意味オイシイかもしれません。
 そういえばソビエトはチョウザメを研究用などに輸出する際、近縁種と交雑した魚のみを出していたそうです。
そうするとキャビアの生産が他国に取られる心配が無くなる、というわけです。
ただ、今は輸出されたサカナの中で先祖帰りみたいな現象が起こって良いタマゴを作る奴が出てきたみたいです。詳しいことはゴメンナサイ、WEB検索をお願いします・・・
 10年ほど前には中国でドジョウの卵にキンギョの核を移植し個体発生を成功させた、と発表したグループがありましたが、最近の動向は途絶えたままです。
彼らの提示した写真にはドジョウの形をしたキンギョが写っていました。
 伝聞ですが、海洋調査などでたまにハイブリッドと思われる魚が捕れるみたいです。
底魚などにニンゲンから見てもものすごく見分けが付きにくい連中がいますので、魚同士でもそそっかしい奴らが居るのでしょう。
相手が見つからないときの妥協にも使われるそうで・・・と言う話を聞きましたが、魚に聞いてみないとそこらへんの真相究明はむつかしいですね。
見分けが付きにくいにもかかわらず種が保持されていると言うことは、種が分化した時点で異種間ハイブリッドが起こると致死性の障害などが発生して結局は淘汰されるということではないかと想像します。
吉岡@隠岐の晩学生 2001.08.17 魚の場合でも、植物の場合でも(私は植物が研究対象ですが)まず着目するのは形態ですが、今、はやりの核酸の分析は魚の分野ではどの程度来ているのですか?

>くいかないみたいですね。しかしF1世代で血縁が終わると言うことは、その交雑魚
>が養殖魚として有用な形質を示した場合、交雑の技術を持ったところが継続的に種苗
>供給の権利を持ち続けることを意味しますので、ある意味オイシイかもしれません。

おいしい豚なんかはF1が主流だと聞きます。

>なる、というわけです。ただ、今は輸出されたサカナの中で先祖帰りみたいな現象が
>起こって良いタマゴを作る奴が出てきたみたいです。

そうですね、魚の場合は個体数が多いのでそんなのがたまに出る可能性と生き残る可
能性はあるかもしれませんね。

> 彼らの提示した写真にはドジョウの形をしたキンギョが写っていました。
でも、ドジョウとキンギョの交雑種はなににつかうんでしょうかねー?

>相究明はむつかしいですね。見分けが付きにくいにもかかわらず種が保持されている
>と言うことは、種が分化した時点で異種間ハイブリッドが起こると致死性の障害など
>が発生して結局は淘汰されるということではないかと想像します。

もう盆は終わりましたが、宗教的な話は別として、計算上はある個体(例えば自分)
が発生するのに10世代さかのぼれば1024個の個体が必要になり、20代さかのぼれ
ば100万以上の個体が必要となるということを考えれば、すごいことですね。
三重@宮田 2001.08.17 > 今、はやりの核酸の分析は魚の分野ではどの程度来ているのですか?
あじめどじょうやアマゴなど流域(地域)によって系統間の違いが予想される魚種では、ミトコンドリア高変異部位などのDNAシーケンスが行われていると思います。
・・・すみません、もうすでに業界内で業種分化が起こっていて、詳しくフォローできなくなってます(自分が勉強してないだけ、とも言う)

> おいしい豚なんかはF1が主流だと聞きます。
なるほど!

> でも、ドジョウとキンギョの交雑種はなににつかうんでしょうかねー?
観賞用、だそうです・・・というより、ドジョウの卵が研究に適していたみたいです。
もうそれらの個体は居ないそうです。
私はこれ、とあるクローズドの国際学会で発表されていた物を見ました。
この先生は個人的にも(ほんのちょっと)知り合いで、いい人です。
中国のエライ人、の穏やかな風格をお持ちです。
当時(今もか)英語があんまり分からなかった私は内容が掴めませんでしたが、英国の学者さんと大激論してました。
例えて言えば、どうも「人のクローン化」に対するアレルギーと似たような方向の危機感を感じられたみたいです。
 今の中国は遺伝子分野、外国で活躍していた人たちを呼び戻して設備を整えてものすごいイキオイで仕事を始めてます。
論文読むと、仕事の質が全然変わっていることが分かります。
欧米流の、客観性を重視したシステマティックな手法で仕事を進めています。
怖いのは水産物や電気製品ばかりではありません。
そのうち日本人も含め世界中の学生が、今アメリカに行ってる代わりに将来は中国に留学するようになる?
吉岡@隠岐の晩学生 2001.08.17 >知り合いで、いい人です。中国のエライ人、の穏やかな風格をお持ちです。
いわゆるダイジンの風格を持ち合わせたかたですね、私はそのような方を「ターリエン」と呼びます。

>仕事を進めています。怖いのは水産物や電気製品ばかりではありません。そのう
>ち日本人も含め世界中の学生が、今アメリカに行ってる代わりに将来は中国に留学するようになる

そんな可能性もありますね、
それにしてもフホトウとパオトウの中間位で食べたコイの塩茹ではうまかった。
中国は淡水魚の宝庫であり、内陸にも塩分の高い湖が沢山あります。
しかし、日本に酸性雨が降り注がなくなるのには相当時間かかりそうです。
また、西日本の黄砂は年々多くなる傾向にあります。
それにしても今年は西日本が暑く、東日本が涼しく海水温なんかどうなっているんでしょうかね?
髭野鯰 2001.08.21  オコゼとカサゴの混血魚について、どなたも疑問に思われていないので、発信します。
 オコゼは卵生、カサゴは卵胎生です。生殖行為について、これだけ違うと人偽的以外では自然では
混血は起こりにくいのではないのでしょうか。
 したがって、オコゼとカサゴの混血魚の様に見えた魚は、ヒメオコゼもしくはそのほかの魚ではないのでしょうか。  みなさん、どう思われます。
釣りきちのSeabass 2001.08.23 オコゼとカサゴのあいの子の件ですが、海釣りに行くと大抵の釣り師も間違えるのが、イズカサゴです。
オコゼのように背鰭がとんがっていて、背鰭の棘に毒があるのかと言うことも、よく議論されていますが、結論は何処にも記されていません。
 あまりお金にならないからか?生態研究もあまりされていないのが、現状のようです。
 わりと、良く釣れる魚で、初めて釣った人や、漁師さんたちもあいの子とよく言っていますが、私が知る限り、殆ど、イズカサゴです。
又、オニカサゴ、コクチフサカサゴ、フサカサゴもあいの子として扱われることが多いようです。
 写真を添付できないのが残念ですが、ちょっと種類の多い魚類図鑑を見て頂ければ、大抵記載されています。
手ごろな値段で買える図鑑では、週間つりサンデーから出版されている釣魚検索(1,900円)がありますので、一度見てください。
吉岡@隠岐の晩学生 2001.08.24 あいの子の件についていろいろありがとうございます.
家辺さんのwebにアップして頂きましたのでご覧になり、また御意見をお聞かせ下さい.
家辺さんありがとうございます.

>オコゼとカサゴのあいの子の件ですが、海釣りに行くと大抵の釣り師も間違えるのがイズカサゴです。
そうなんですか.

>オコゼのように背鰭がとんがっていて、背鰭の棘に毒があるのかと言うことも、よく議論されていますが、結論は何処にも記されていません。
その毒の正体(化学構造とか)はなんでしょう?

> わりと、良く釣れる魚で、初めて釣った人や、漁師さんたちもあいの子とよく言っていますが、私が知る限り、殆ど、イズカサゴです。又、オニカサゴ、コクチフサカサゴ、フサカサゴもあいの子として扱われることが多いようです。
わかりました、ありがとうございます.
琵琶湖オオナマズ 2001.08.24 写真は、下記にあります。
「「オコゼとカサゴのあいの子」
 http://isweb3.infoseek.co.jp/business/hodaka/okozetokasago.htm
 http://www.fishml.com/uonokenkyu/okozetokasago-photo.htm

見ていただいて、ご評価をいただけると有り難いです。
釣りきちのSeabass 2001.08.24 写真を見せて頂きました。
予想していたイズカサゴではありませんでしたが、オニカサゴ(フサカサゴ科オニカサゴ属)で間違い無いと思います。



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