サバの中毒?について

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yusa@福島 1999.10.25 私のホームページにご来訪頂いているかたより依頼があって、サバの中毒について調べています。
1. サバ中毒は寄生虫ですか、バクテリアですか
2. 危ないサバを見分ける方法はありますか
3. 注意事項は有りますか
webからの転載なので、あまり書けないのですが、こういった内容の質問でした。
塩崎@東北大水産化学 1999.10.25 サバ中毒と言うとアニサキスもそうですが、ジンマシンなどの症状が出るアレルギー様食中毒もそうですよね。

サバなど赤身の魚にはヒスチジンというアミノ酸が多く含まれています。
ヒスチジン自体はほとんど害はないのですが、酵素の働きによってヒスタミンに変化してしまうといろいろな症状を引き起こします。

魚肉の質が劣化するとヒスタミンの含量が増えていくのですが、実はヒスチジンをヒスタミンに変換する酵素は人間の腸の中にも存在しているのでヒスチジンの多い新鮮な魚肉を食べてもアレルギー様の中毒が起こることがあります。

ちなみにこの魚肉および魚肉製品に含まれるヒスタミンとその誘導体であるジゼロシンが80年代に大きな問題になったのは有名ですのでご存知の方も多いと思います。(魚粉ベースの飼料を食べたブロイラーの大量死など)

さらさらと書いてしまいましたが(的外れだったかな?)なにか疑問がありましたらよろしくお願いします (^^ゞ
塩崎@東北大水産化学 1999.10.25 ヒスチジンとヒスタミンの話をしましたついでにもうひとつトピックスです (^^ゞ

現在私が興味を持っているトピックスのひとつに、「魚を食べてダイエット」というのがあります。
最近話題になっているのでご存知の方も多いと思いますが紹介いたします。

先ほどのメールにもかきましたが赤身の魚にはヒスチジンという物質が多く含まれています。
これが体内に入ると一部がヒスタミンに変化するわけですが、このヒスタミンが脳のどこか(忘れました (^^ゞ)を刺激して食欲を落とすんだそうです。
満腹中枢だったかな?

最近いろいろな大学の先生が発表されていますが、私はおいしい魚でご飯(お酒も)がどんどん進んでいってしまうのでまったくダイエットにはなりません(笑)
そもそもほんまに食欲落ちるのかな?と疑問がありますが、マウスなどでは実際に証明されているそうです。

ダイエットになるかどうかはおいといて水産物にはさまざまな生態調節機能物質が含まれているので、バランスさえ守れば究極の食材(おおげさかな)だと思います。

魚の奥深さを改めて思い知ったわたしでありました。



Copyright(C) Nov.3.1999 by Toshio Yabe. Allrights reserved