白子について 及び タラなどの肝臓について
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琵琶湖オオナマズ | 2004.1.06 | またメールが来ましたので、みなさんにお尋ねさせて頂きます。 あんこうに、白子(精子)は入ってるのでしょうか。 白子だけでなく、卵も見たことがないので・・・・・・・ 関連しておたずねですが、白子が製品として流通しているものには、どんなのがあるでしょうか。鱈、河豚、鮭なんかはポピュラーだと思うのですが・・・・・ たとえば、鯖の卵・精子はすごく美味しいのですが、ノルウェー鯖はどうなってるのでしょう。抱卵期は禁漁なのでしょうか。 北海道のホッケも、大量に獲れて加工されると思うのですが、これの卵・白子はどうなってるのでしょう。 島根では、トビウオの卵が流通してますが、白子は見たことがありません。 白子はダメなのでしょうか。 ご存じの方、教えて下さい。 |
多田@東京都調布市 | 2004.1.06 | 子供の頃、学研の科学だか誠文堂新光社の子供の科学だかで、ある種のアンコウは小さな雄が雌に寄生して一生離れないという記事と写真を見たことがあります。 Webで探したら以下のページが見つかりました。 ●千葉県立中央博物館 -企画展「深海魚の不思議」- 深海で「殖える」 (ページのほぼ最下部) http://www.chiba-muse.or.jp/NATURAL/exhibitions/special_ex/kikaku_shinkai/shinkai.htm 寄生すると精巣以外はほとんど退化しちゃうそうですが、仮に身体の半分が白子だとしても、この大きさでは食用には無理そうですね。 その他のアンコウも一般的に雄は小さく、流通されているアンコウは全て雌だそうですね。 私も著名な「つるし切り」という解体風景はまだ見たことがないのですが、アンコウは七つ道具といわれ、捨てる部分がないという話はよく聞きます。 七つ道具とは、皮、肝臓(アンキモ)、ぬの(卵巣)、水袋(胃)、えら、とも(尾の部分)、柳肉(ほお肉)のことで、すべて食べることができるそうです。 これを見ると、卵は知られた可食部位のようですね。 とはいえその、ぬの(卵巣)はもちろん、水袋(胃)、えら、についても、魚屋さんで見かけた記憶は無いのですが。 でも、「えら」まで食べられる魚がいるとは知りませんでした。 >関連しておたずねですが、白子が製品として流通しているものには、どんなのが >あるでしょうか。鱈、河豚、鮭なんかはポピュラーだと思うのですが・・・・・ 鮭の白子が出回るようになったのは、東京では比較的最近の気がします。 知名度が低いせいかかなり安く、でもけっこう美味しいのでお気に入りです。 鱈やスケトウダラの白子は、タラコや筋子並みに高価(500円/100g前後)ですが、鮭の白子だと(50円/100g前後)ですから。 >北海道のホッケも、大量に獲れて加工されると思うのですが、これの卵・白子は >どうなってるのでしょう。 季節は忘れましたが、親指大の卵を抱えているのを見たことがあります。 焼いて食べましたがあまり特徴はありませんでした。 同時に送ってもらった十数匹のうち半分くらいに卵がありましたので、残りの半分がオスなのだと思いますが、明らかに白子とわかる大きさのものはなかったと記憶してます。 シシャモは卵を抱えたものがメインで出回っているようですが、オスも時々出回ります。 ただそのオスにも、白子とはっきり判別できる大きさのものは見かけません。 キャペリンではなく鵡川の本物のシシャモだと、オスも良く干したのが出回っています。 じつはこれ私の大好物なのですが、やはり白子は判別できません。 もっともシシャモの場合は、卵巣以外の臓物自体が判別しにくい感がありますが。 キビナゴも時期によっては半分くらい卵を抱えていますが、残りの半分に白子とわかる大きさの精巣は見かけません。 カレイやニシンも子持ちは有名ですが、白子って見かけませんね。 素人考えですが、卵ははっきりわかる大きさになる魚でも、白子ははっきり判別できるほど大きくならない魚が多いのでは? 少なくとも半分が子持ちと認められた上記の魚の場合は、残り半分はオスだと考えるのが自然でしょうし、そこに白子が見あたらないのはまとめて捨てる内臓に紛れてしまう大きさしかないと考えるのが自然という気がします。 でもニシンについては産卵期に海が白くなったという言い伝えを聞くので、それなりに大きな白子があってもいいような気がします。 >島根では、トビウオの卵が流通してますが、白子は見たことがありません。 >白子はダメなのでしょうか。 トビッコは東京でもよく出回っていますが同じく白子は見かけません。 やっぱり白子は小さくて食用にするほどじゃないのでは? 卵子に比べれば精子は桁違いに小さいので、卵子の数万倍の精子でも卵巣の1/10とか1/100とかの体積の精巣で足りる気がします。 そしてその大きさなら可食部位として認識しないと思います。 以上、あくまでも素人考えですが、そんな気がしてます。 私には魚介類の解剖学的知識はほとんどありませんので、ご存じの専門の方がいらっしゃれば是非教えてください。私もなんかとても気になります。 |
めめちゃん@東京 | 2004.1.07 | 気になったので「アンコウ オス 白子」で検索をかけてみたら、以下のサイトに関係する文章が出ていました。 ☆TBSモーニング天気のHP http://www.tbs.co.jp/mo-ten/lib/20020126_io.html ↓ 福島県いわき市でアンコウ鍋を食べたレポートの中に、下記のような文章が。
http://www.tsukiji.or.jp/ryori/ishitatsu/ankou/9701.html ↓ 「オスなら白子もきれいに洗い」・・・・という言葉が・・・。 ただ、いろいろ検索してみると、 「アンコウのオスは非常に小さいので市場に並ぶのはメスだけだ」 と書いてあるサイトなんかもありました。(多田さんもそう書いていますが) でも、オスが非常に小さいっていうのは、チョウチンアンコウの話しですよね? ホンアンコウのオスの場合はどうなんでしょうか??? 結局よくわからないままです。。。どなたか詳しいかた〜〜〜HELP〜〜〜〜 |
札幌のあいみ | 2004.1.07 | アンコウのことはよくわかりませんが え?!と思ったのでちょっと顔を出してみました。 > 鮭の白子が出回るようになったのは、東京では比較的最近の気がします。 > 知名度が低いせいかかなり安く、でもけっこう美味しいのでお気に入りです。 そう言って下さる方が少ないので、うれしいお声です。 味噌漬けや醤油漬けを焼いて食べると美味しいですよね。 > 鮭の白子だと(50円/100g前後)ですから。 末端で販売されるとg50円もするんですかぁ〜。 タダ同然で、箱代にもならないキロ50円の世界かと思っていました。 (嫌ですね、業界慣れしてくると感覚が無くなって…) >北海道のホッケも、大量に獲れて加工されると思うのですが、これの卵・白子は >どうなってるのでしょう。 卵だけで入荷してくることもあります。 もちろん、季節産地限定の商品です。 アシも早いので、道外にはあまり出回らないそうですよ。 醤油漬けにするとか聞いたことがありますが、 気持ち悪いので食べたことはありません。 白子は基本的に食べませんし、入荷もしていませんが、食べる人、いるのかな? > カレイやニシンも子持ちは有名ですが、白子って見かけませんね。 入っていますよ。ごっそりと卵と同じくらい入っています。 ねっとりしています。 鮭の白子に比べて、あまり美味しいとは思いませんが、面倒なので食べちゃいます。 > 素人考えですが、卵ははっきりわかる大きさになる魚でも > 白子ははっきり判別できるほど大きくならない魚が多いのでは? 私も深く考えたことはないのですが、大きくならないのではなくて、抜けてしまった後なのでは?? ホッチャレみたいなもので笑。 > ご存じの専門の方がいらっしゃれば是非教えてください。 > 私もなんかとても気になります。 そうですね。私も気になります。 そもそも産卵期以外はそれらしきものがないお魚もいれば、産卵期でなくても(索餌期)鮭のように「ちょこらっ」と抱いているお魚もいると思うので・・・ふつふつとギモンになってきました。 レス、楽しみにしていますっ |
しげる | 2004.1.07 | >> カレイやニシンも子持ちは有名ですが白子って見かけませんね。 >入っていますよ。ごっそりと卵と同じくらい入っています。 だいたい、有ると思っています。 釣ってきたシロギスなんかも結構入っているときがあります。 ただ、白子は食べたことはありません。真子はがんばって取り出して食べることもあります。 # 40,50匹とれれば、それなりのつまみになります。 比較的おいしいと思うのは、マダイの白子でしょうか? やはり、釣ってきたマダイの白子を食べますが、結構いけると思います。 |
多田@東京都調布市 | 2004.1.07 | >そう言って下さる方が少ないのでうれしいお声です。 やっぱり知らない人が多いんじゃないでしょうか。 私は97〜98年の年越しに、羅臼に遊びに行ったときに初めて食べました。 それまで東京では全く『目にした記憶』が無かったのです。 もっとも、ただ知らなくて扱いが小さかったので気づかなかっただけという可能性も高いのですが。(「のれそれ」とかも、このMLで知るまでは見た記憶が無かったですし。) そこで鍋にしたのが美味しかったので、東京に戻ってから探したのですが、ほとんどの魚屋さんには置いてなかったんです。 ある魚屋さんでも、恒常的に置いてあるお店は少ないんですよね。 >味噌漬けや醤油漬けを焼いて食べると美味しいですよね。 そうなんですか。それは初めて知りました。 美味しそうですね。今度作って食べてみます。 その他に美味しい食べ方はありますか? 私は鍋にするか、塩茹でしてポン酢醤油で食べていただけでした。 ただ、しばらく前にグラタンにこっていたことがあり、その時に鮭の白子と小女子のグラタンを作ってみました。それもけっこう美味しかったです。 知名度の低いものは、調理法も知られていないという問題がありますよね。 鮭の白子とかも、安くて美味しいと思っていても、私みたいに鍋しか知らなければあまり買いません。続けば飽きてしまいますから。 でもバリエーションが広がれば、もっと食べられますよね。 鮭の白子もあらかじめ味噌漬けや醤油漬けにして売られていれば、もっと消費者の需要を喚起できるのではないでしょうか。 「後は焼くだけ」であれば、魚料理には慣れていない方もOKですし、何より食べ方が判っていれば、初めて買うときの敷居が低くなります。 ちなみにふと思ったのですが、味噌漬けや醤油漬けが美味しいなら、粕漬けにしても美味しいかもしれませんね。 今晩帰りに買って帰り、味噌漬け・醤油漬け・粕漬けの3種を作って試してみます。 それにこれらなら日持ちもききますしね。 >末端で販売されるとg50円もするんですかぁ〜。 >タダ同然で、箱代にもならないキロ50円の世界かと思っていました。 まぁ手間賃なんでしょうね。 東京に「肉のハナマサ」という24時間営業業務用食材販売店があります。 ここだと発砲皿に7〜8本入って198円。(これって500g位、もっと??) またここはたまにマグロのしっぽも、1尾分198円で売っています。 これは脂のノリを見る為に切った捨てる方の部位で原価はタダのはず。 でも輸送して半分に割って背骨をとってパッキングしてという手間を考えると、198円は良心的ですよね。 普通は捨てるしっぽとはいえ、本体で百キロあるマグロのしっぽです。1匹分だと1kg近くある気がします。フライパンや七輪で焼いて食べるとけっこう美味しいし食べでもあります。 ちなみに地元の魚屋さんだと、鮭白子3〜5本入りで198〜298円です。 > > カレイやニシンも子持ちは有名ですが白子って見かけませんね。 >入っていますよ。ごっそりと卵と同じくらい入っています。 なるほど、店頭に並んでいないだけで、同じくらい大きいのですね。 まぁそうでなければ産卵期に海が白くなることはないですよね。 さほど美味しくないので流通に乗らないということでしょうか。 >大きくならないのではなくて、抜けてしまった後なのでは?? なるほど、オスの方がせっかちなのかな? (^^; |
めめちゃん@東京 | 2004.1.07 | アンコウのオスについて気になったので、 困ったときはさかなクンに聞け、ということで直接聞いてみました。 電話の向こうで速攻、本で調べてくれました。 「新・北の魚たち」(北海道新聞社)によると、キアンコウの最小の性成熟のサイズは メスで60センチ、オスで34センチ、だそうです。 (たぶんホンアンコウも似たようなもんなんでしょうね…) オスメスそれぞれが最大どのくらいになるかがわからないのですが、たぶん大きいアンコウを獲ると、結果的にほとんどメスばかりってことになるんでしょうか。 で、アンコウの中では ・ミツクリエナガチョウチンアンコウ科、 ・ヒレナガチョウチンアンコウ科、 ・オニアンコウ科、 の3種のオスが「矮小オス」と呼ばれて、メスに外部寄生するそうです。 私の前のメールで >オスが非常に小さいっていうのはチョウチンアンコウの話しですよね? と書いたのはチョウチンアンコウのオスも小さくてメスに寄生すると思っていたのですが、 ・ミツクリエナガチョウチンアンコウは…ミツクリエナガチョウチンアンコウ科、 ・チョウチンアンコウは…チョウチンアンコウ科 (長いっつーの!) と別だったんですね。。。 チョウチンアンコウは、メスが60-100センチなのに対して、オスは4センチくらいらしいんですが外部寄生はしないそうな。 最初の質問メールに >白子だけでなく、卵も見たことがないので・・・・・・・ とありましたが、茨城の大洗水族館でアンコウが産卵した時の写真を見たことがある、という話を別の人から聞きました。 「丸くて結構大きかったよ」と言っていましたが、どのくらいの大きさだったか聞くの忘れました。。。。 さかなクンもアンコウの仲間は結構よく水槽で産卵することがあって、パイプがつまっちゃうことがある、と言っていました。 自分で調べてみて、自分的には70へぇ〜くらいだったんですが、最初の質問者への答えにはなったんだろうか・・・。 |
琵琶湖オオナマズ | 2004.1.08 | > 自分で調べてみて、自分的には70へぇ〜くらいだったんですが、 > 最初の質問者への答えにはなったんだろうか・・・。 最初の質問者の「意図」としては、「あんこうの白子は売り物にならへんのかなーーー」というようなことです。 私自身、その質問を受けて、「そう言えば、あんこうのキモは見ることも食べることもあるけど、白子も卵も、見たことないなーー」と思ったわけで・・・・ 今までの情報から考えると、売り物になるような状況じゃないですね。 かなり貴重品のようですから。 僕は、サバの白子や卵を、おふくろが甘辛く炊いてくれたのが好きだったんですが、今はサバも高級品になってしまったので、食べられません。 ノルウェーサバは大量に輸入され、加工されていますが、白子や卵はどうなっているんか、すごく気になってます。 |
アバタノオジサン | 2004.1.10 | ‥‥琵琶湖オオナマズさんから出された話題‥‥ 鱈や鮭のシラコ(精巣)は良く食べられているのいるのに、一方、キモ(肝臓)が有名な、アンコウのシラコ(精巣)はどうなっているのだろうか‥‥? ‥‥から、逆に、次の事にも思いが及びました。 *:鱈のコ(卵巣)は誰にも馴染み深く、シラコ(精巣)も出回っているが、一方、鱈のキモ(肝臓)はどう扱われているのだろうか‥‥? ‥‥と云う事です。 鱈の肝臓は肝油の原料にもなっている筈ですから、立派な肝臓を持っているだろうと思うんですが、そのまま、調理して食べる事は無いんでしょうか‥‥? ‥‥それから、もう一つ、ついでに上げると‥‥ *:烏賊のコロ(肝臓)は良く食べられるが、 同じ頭足類の蛸の肝臓も、本当は美味いのか‥‥? ただ、内臓の入った蛸が流通していないので、 食べる機会が無いだけなのか‥‥? 漁獲される地元では食べられているのか‥‥? ‥‥と、云う問題です。御存知の方居りましたら、教えて下さい‥‥ 卵巣、精巣、肝臓って、魚の内臓の三大美味ですよね。 |
琵琶湖オオナマズ | 2004.1.10 | 金太郎さんが、白子の画像を、fishmlホームページ画像掲示板にアップしてくださいました。 興味のある方はご覧下さい。小さいですね。 http://res9.7777.net/bbs/fishml/ |
mituru | 2004.1.10 | > *:烏賊のコロ(肝臓)は良く食べられるが、同じ頭足類の蛸の肝臓も、本当は美味いのか‥‥? > ただ、内臓の入った蛸が流通していないので、食べる機会が無いだけなのか‥‥? > 漁獲される地元では食べられているのか‥‥? 食べないです はい。 |
アジ南蛮@東京魚屋ペーペー | 2004.1.10 | > *:鱈のコ(卵巣)は誰にも馴染み深く、シラコ(精巣)も出回っているが、 > 一方、鱈のキモ(肝臓)はどう扱われているのだろうか‥‥? マダラのキモは夏から秋頃が大きいように思います。(魚体は5キロ前後で) かなり立派ですよ。 食べたことはありませんが、味噌汁に入れると美味とのことです。 またアンキモのように蒸しても美味しいらしいです。 ただし、表面にアニサキスやニベリニア?が良く付いています。 それゆえいつも捨ててしまっています。勿体無いなぁと思いながら。。。 |
アバタノオジサン | 2004.1.10 | 「鱈と蛸の肝臓」のうち、蛸の肝臓に関して、 北海道宗谷のmituruさん、 fishml:HP 画像掲示板 http://res9.7777.net/bbs/fishml/ に「いらかれ」の写真をアップして下さったRYOさん ‥‥から情報を頂きまして、有難うございます。 以前、NTV「所さんの目がテン!」で、蛸を特集した際は、『肝臓』に埋もれている墨袋の墨は烏賊のものより、旨味成分が強く、蛸墨スパゲティーを作ってみると、烏賊墨スパよりも美味かった。 ‥‥と云う内容でしたし、 また、身の部分に極端に脂肪分が少なく、普段はじっと潜んでおり、時たま、ドカ喰いをするような、生理、生態の生き物は立派な肝臓を持って居る場合が多いでしょうから、蛸の肝臓には、未だ期待して良いと思うんですが‥‥ 蛸が唾液線に毒を持っていることが、蛸の内臓一般を遠ざけている理由かもしれませんね。 ‥‥更に、御意見お寄せ下さい。(鱈の肝臓に関しても) ************************************************ 「所さんの目がテン!(ライブラリー)」 http://www.ntv.co.jp/megaten/library/date/03/09/0928.html |
多田@東京都調布市 | 2004.1.11 | > *:鱈のコ(卵巣)は誰にも馴染み深く、シラコ(精巣)も出回っているが、 > 一方、鱈のキモ(肝臓)はどう扱われているのだろうか‥‥? ご存じのことと思いますが、タラコはスケトウダラの卵巣です。 タラコとタチ(白子)をとったあと、身はカマボコなどの原料のすり身に、肝臓は肝油の原料にまわされるのが大半だと聞いたことがあります。# どのくらいの割合でかは知りませんが >鱈の肝臓は肝油の原料にもなっている筈ですから、立派な肝臓を持っているだろうと思うんですが、 ご想像の通り、マダラもスケトウダラも立派な肝臓を持っています。 腹を割いてみると、内臓の半分くらいは肝に占められている感じです。 残りの半分がタラコまたはタチ、残りの1/4が他の内臓という感じです。 # 素人が見た印象です。正確に計ったわけではありません。 ちなみに胃袋はもちろん内容物次第の大きさです。 へたをするとタラコ以上に大きかったりします。 ボタンエビやメンメ(キチジ)やイカが丸ごと入ってたのを見ました。 これらをなんでも食べる大食漢で「たらふく」の言葉はここからきたそうです。 参照文献は下記サイト ●知床倶楽部 おさかなマップ マダラ http://www.aurens.or.jp/hp/theRAUSU/c20.html スケトウダラ http://www.aurens.or.jp/hp/theRAUSU/c22.html >そのまま、調理して食べる事は無いんでしょうか‥‥? 身を鍋物にする場合は、この肝が味の決め手です。 肝を入れないタラの鍋は、美味しさが半減どころか一桁落ちます。 魚屋さんでも、鍋用の切り身にはタラコか白子と共に、肝の切り身も入ってパックされていることが多いと思います。 パックに入っている多少クリーム色がかった白灰色の塊が肝です。 ちなみに羅臼で教わった漁師料理なのですが、スケトウダラで一番気に入っている鍋料理が以下です。 ●知床倶楽部 羅臼たべもの歳時記 スケソウタラ料理 その二、ちんちん鍋 http://www.aurens.or.jp/hp/theRAUSU/ck8.html 要は肝を溶いたしょうゆのスープでいただくしゃぶしゃぶです。 これはもぅメッチャ美味しいです。 ちなみに一本釣りした新鮮なスケソを凍らしたものは刺身で食べられます。 ちょっと水っぽい感がありますが、味は最高です。 昆布締めにしたら身も締まり、昆布の味も染みてもっと美味しいかもと思うのですが、まだ試してみてません。 # 鮭同様よくアニサキスがいるので生食は不可です。 > 卵巣、精巣、肝臓って、魚の内臓の三大美味ですよね。 そうですよね。私も同意見です。クセが強くて好みが別れるものもありますが。 以前このMLでも話題になった鰰(ハタハタ)の卵ですが、投稿される前に一度試したのですが、違和感の方が大きかったです。 何度か試せばやみつきになるのかもしれませんが、第一印象は高いお金を払って食べたいとは思わないなぁ、でした。 # たまたま美味しくないのを買ってしまっただけかもしれませんが。 # 92年に羅臼で食べるまで美味しいホッケを知らなかった例もありますし。 >マダラのキモは夏から秋頃が大きいように思います。(魚体は5キロ前後で)かなり立派ですよ。 >食べたことはありませんが、味噌汁に入れると美味とのことです。 はい、味噌汁も美味しいですよね。 私は頭も含めたアラでダシをとって身と肝を入れた味噌汁にしましたが、これはメッチャ美味しかったです。 まぁ味噌汁というより味噌鍋に近いですが。 >またアンキモのように蒸しても美味しいらしいです。 なるほど、それも美味しそうですね。今度試してみます。 >ただし、表面にアニサキスやニベリニア?が良く付いています。 >それゆえいつも捨ててしまっています。勿体無いなぁと思いながら。。。 日本近海物のほとんどは、かなりビッチリ密生しているようですね。 最初は指で1個1個取っていたのでかなり大変でした。 でもあれは肝の周りの薄い皮というか膜に付着しています。 なので、その薄膜をぺりぺりと(けっこう簡単に)剥がすと、その薄膜と一緒に全部きれいに取れてしまいます。 それを教わってからは簡単に処理できるようになりました。 本当に美味しいですし、寄生虫は上記の方法で簡単に取り去れるので、ぜひ食べてみてください。 一度食べたら、絶対に捨てられなくなると確信してます。 |
アバタノオジサン@東京 | 2004.1.11 | 鱈の肝臓って、やっぱり、知る人ぞ知り、 食べる所では食べていたんですねぇ‥‥ これで、鱈の肝臓に関してハッキリしました。 ‥‥井の中の蛙であった思いです‥‥ >ご存じのことと思いますが、タラコはスケトウダラの卵巣です。 >タラコとタチ(白子)をとったあと、身はカマボコなどの原料のすり身に、 >肝臓は肝油の原料にまわされるのが大半だと聞いたことがあります。 ># どのくらいの割合でかは知りませんが ‥‥因に、もう一つの肝油の主要な原料である、鮫の肝臓も 直接調理して食べる事はあるんでしょうかね‥‥? それとも、こっちは凄すぎるんでしょうか‥‥? >身を鍋物にする場合は、この肝が味の決め手です。 >肝を入れないタラの鍋は、美味しさが半減どころか一桁落ちます。 >魚屋さんでも、鍋用の切り身にはタラコか白子と共に、肝の切り身も >入ってパックされていることが多いと思います。 >パックに入っている多少クリーム色がかった白灰色の塊が肝です。 最近はあまり、鱈の鍋物は食べていないんですが、昔の東京(我が家)の鱈チリは せいぜい、水と昆布をいれた鍋に葱等の野菜と鱈の身のみを入れた物 の様に記憶しています。 ‥‥いわば、鱈鍋のホッチャレを食べていたのかもしれませんね‥‥ そうは言っても、当事は世の中全体が貧しかったし、また、脂っこい食べ物は 好まれませんでしたから、逆に、質素な鱈チリが、清く貧しくも温かい家族の 団欒のようなものを連想させ、それはそれで良かったんですけど‥‥ >ちなみに羅臼で教わった漁師料理なのですが、スケトウダラで >一番気に入っている鍋料理が以下です。 > >●知床倶楽部 羅臼たべもの歳時記 > スケソウタラ料理 その二、ちんちん鍋 > http://www.aurens.or.jp/hp/theRAUSU/ck8.html > >要は肝を溶いたしょうゆのスープでいただくしゃぶしゃぶです。 >これはもぅメッチャ美味しいです。 私は根が食いしん坊だから、何と何を合わせるとどんな味になるか、 美味いか、不味いか、けっこう勘が働くんですが、 ‥‥この「ちんちん鍋」は本当にメッチャいけそうですし、 アジ南蛮さんも言っている様に、味噌汁(鍋)とも合いそうですね。 >ちなみに一本釣りした新鮮なスケソを凍らしたものは刺身で食べられます。 >ちょっと水っぽい感がありますが、味は最高です。 >昆布締めにしたら身も締まり、昆布の味も染みてもっと美味しいかもと >思うのですが、まだ試してみてません。 ># 鮭同様よくアニサキスがいるので生食は不可です。 「あしの早さ」等、鱈の身の独特の性質が、産地と消費地で食べ方が違ったり、 昔から、様々な加工方が工夫されてきた理由でしょうか‥‥? それから、寄生虫の問題はアジ南蛮さんの所でも指摘されていますが、 やはり、一度凍結するのが、最も確実で有効なんでしょうね。 鰊を生食するオランダでは、昔から寄生虫による消化器障害が多発 していましたが、1964年にその寄生虫がアニサキスと同定され、その後 冷凍処理しなければ、鰊を売ってはならない、という法律ができ、 それから、患者が激減したという例があるようです。 ‥‥尤も「生きの良さ」が尊重される日本では無理でしょうが‥‥ >> 卵巣、精巣、肝臓って、魚の内臓の三大美味ですよね。 > >そうですよね。私も同意見です。 >クセが強くて好みが別れるものもありますが。 「魚介類の内臓部分」って、グルメブームが続く世の中で、 今後開拓される可能性を秘めた「貴重な食の分野」じゃないでしょうか‥‥? ‥‥グルメな消費者にとっても、水産業界にとっても‥‥? fishml:HP「その他いろいろ」(魚の内臓を食べる) http://www.fishml.com/sonotairoiro/uononaizou.htm |