山女の生食は可能か?

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琵琶湖オオナマズ 2001.12.03 下記の質問メールが入りました。どなたかご存じの方がおられましたら、ご教授願います。
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はじめまして、長野県の小谷村からメールを送ります。
山女をマス寿司のようにして食べて見たいのですが、さばを酢でしめるような方法、三枚におろし、塩を
振って4、5時間、それから酢に一晩つけるぐらいで寄生虫の類は克服できるでしょうか。
よろしくお願いします。
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ムツゴロウ 2001.12.04 山女!美味しいです。刺身で食べた事あります。
考えられる寄生虫は裂頭条虫のたぐいですから、安全便利な駆虫薬があります。
販売するのは別として、自分で食べる分にはあんまり気にしなくても、かかったら虫を落とせば良いんです。
ちょっと乱暴でしたか?ごめんなさい。
多田@東京都調布市 2001.12.04 私も奥多摩の釣り堀兼業の養魚場で刺身を食べました。けっこう美味しかったです。
私も一般的に川魚は寄生虫の可能性があるので生食は危険という話を聞いていたので、養魚場の方に尋ねてみました。
「うちで養殖しているのは平気だよ」という話でした。
大元の主題が酢でしめたりすることにより寄生虫を克服できるかという話なので、そこからは外れてしまってすみません。
ただ天然物より味は落ちるのかもしれませんが、寄生虫がいないと保証している養殖物で試すというのも一つの手かと思います。
ayutaro@神奈川 2001.12.05 > ただ天然物より味は落ちるのかもしれませんが、寄生虫がいないと保証している養殖物で試す
> というのも一つの手かと思います。

この 発想は非常に危険なのでおやめ下さい
寄生虫がいるのを知っていて生食させる人はいないはずです。
事故が起きてから、いるとは思わなかった、知らなかった、今までそんなことは無かった。というのが常です。
 寄生虫(人体に影響のないものを含め)のいない魚は海・川・池問わずいないでしょう。
しかし、人体に影響のある寄生虫に対しての処置と対策をきちんと講ずればなんら問題ありません。
 試験池では紫外線殺菌装置やオゾン、アルコール等々 一生懸命消毒して飼育しても魚は病気になるし、寄生虫に冒されています。
無菌飼育よりは、免疫力の強い魚が今求められているのでは ないでしょうか?
有路 2001.12.05 ヤマメの生食の話がでてきたので、久しぶりに参加させていただきます。
サケやマスの場合、寄生虫の心配があるといえば、やはり広節裂頭条虫(日本海裂頭条虫)が考えられます。
これら条虫の第1中間宿主はケンミジンコなので、これを(もしくはこれを食べた小魚を)常食する環境にある場合のサケ・マスは、第2中間宿主になってしまいます。
このときの条虫はプロセルコイド(数cm)という形態になり、サケ・マスの筋肉内(内臓ではない)に住み着き、最終宿主(人間やその他の哺乳類)が食べるのを待ちます。
ひとたびプロセルコイドが人間のおなかに入ると、小腸内に住み着き、1日に数cmというものすごいスピードで育ち、数ヶ月で成虫になります。
成虫は10m以上になります。
成虫は1日に100万個もの卵を生み、便の中に排出され、これがまたケンミジンコに食べられ・・・というサイクルです。
ヤマメもそうなのかもしれませんが、ヤマメの降海型であるサクラマスは、この裂頭条虫の感染率が高いといわれています。
最近、寿司ネタや刺身として、サケを良く食べますが、これはノルウェーやチリ産の養殖物であり、人口の餌を与え、中間宿主のケンミジンコを食べていないために感染が少なく、さらに冷凍している故に安全性が高まっているから生食可能だといえます。
国内産の天然物でも-20℃以下で24時間以上冷凍させると、プロセルコイドは死滅するらしく、生食は可能と言えるでしょう。
結局、-20℃以下24時間という冷凍過程を経たら、生食は可能だと思いますが(ルイベみたいなかんじですね)、淡水産のサケマスに他の寄生虫が感染していることもありうるので、確実に危険性がなくなるとは私は考えられません。ついでに酢はあんまり効かないようですよ。
おまけですが、近年この裂頭条虫の感染者が急増しているのだとか。
感染すると、あまりひどいことになる寄生虫ではないですが、おなかに10m飼うのはいやですね。
ときどきでてくるらしいし。
海人@mie 2001.12.05  山女魚について、いろいろ討論されていますが、いまさらながら「ウェ!山女魚って刺し身で食えないの!」って正に“いまさら”の念に陥ってしまいました。
 皆さんのレスからすれば、恐らく私の消化器官には、実に数百bもの(そんなにデカクならないですね)寄生虫が宿っているのか!ってカンジです。
 幼少より渓流釣りにハマり、大学生の頃には正に日本の渓流巡り。
そこで挙げた数々のヤマメ、アマゴ、イワナ・・・まずは刺し身で食い続けてきたなぁ・・・。
美味いんですよね、これが・・・。寄生虫はいることは大学の授業で習ってましたが・・・。
 ここまでやっちゃうともう取り帰しつかないですよね。
まぁ、ボクはこれからも寄生虫を宿り続けながら生きていきまーす。
 でも10mもの ・・・ が出てきたらヤダなぁ・・・。
  PS.食う、食わないはあくまでも自己責任ですよね。
ですが、まずは正しい知識が必要だと言う事は再認識しました。ごくごく少しだけ反省。。。。
有路 2001.12.05 かなりきれいな源流に住むイワナについては、多分、生食は可能なようなことを聞い
た記憶があります。おそらく食べるものに中間宿主がいないのでは?

ところで、私もよく渓流釣りをするのですが、とりあえず火は通すことにしていま
す。
イワナの場合は、なんと言っても骨酒がたまらないので、火は通しています。お酒の
味が染み込んだ、イワナの素焼きが好きなもんで。でもコイのあらいは子供のときに
食べたなあ。

やっぱり、この点は自己責任なのでしょうね。特に釣りをして、釣った魚を食べる人
は。

追伸として、条虫はおなかで20年も生きるらしいですよ。
鳥居@さけボ 2001.12.05 ヤマメにはサナダムシ(日本海裂頭条虫)の他、顎口虫、吸虫類の寄生の心配がありますね。

↓横川吸虫
 http://jsp.tm.nagasaki-u.ac.jp/~parasite/metagonimiasis.html
↓顎口虫
 http://jsp.tm.nagasaki-u.ac.jp/~parasite/gnathostomiasis.html

> 結局、-20℃以下24時間という冷凍過程を経たら、生食は可能だと思いますが(ルイ
> ベみたいなかんじですね)、淡水産のサケマスに他の寄生虫が感染していることもありうるので、
> 確実に危険性がなくなるとは私は考えられません。ついでに酢はあんまり効かないようですよ。

我家では、養殖・天然問わず、マス寿司用に加工した後、必ず一度冷凍させています。
美味しく食べる事はもちろんですが、後悔するような事態は避けたいですからね。
酢で〆た場合に大丈夫か?という話とは離れてしまいましたが、一度冷凍する事をお勧めします。
ぺぺれえ@横浜 2001.12.05 avutaroさんがおっしゃられている様に養殖している方の保証っていうのは、今一つ安心できないような気がします。
前に北陸のほうで鮎釣りのクラブの会長をされている方とメールを交わした際、鮎の刺身を食べられるといわれるので、「寄生虫は大丈夫ですか?」と聞いた事があります。
そうしたら、「鮎には寄生虫なんかいません!」と(憤慨ぎみに)返され、大変ビックリしました。
可能性は低いかもしれませんが、横川吸虫がいないとは言いきれないと思います。
寄生虫の素人が断言したところで、通院費は”保証”されませんよ(笑)
やはり有路さんのおっしゃるように自己責任だと思います。
ちなみに多くの方詳しい方には釈迦に説法みたいになっちゃいますが、人間を終宿主としている裂頭条虫一匹ぐらいなら人体には悪さをしない場合が多いので、「生でも大丈夫だ!」と”保証”(断言)する人はおそらく寄生されていることに気がついていないのかもしれませんね。



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