99年末は、「新巻鮭」が不調?!
今年の年末の景気は、かってなく悪いです。
今日は、12月26日ですが、市場はもちろん、どこのスーパーに行っても、年末という雰囲気がありません。
また、今回のテーマの「新巻鮭」は、「現代の商品」として「消費者にうけいれられるのかどうか。」という問題もあります。
投稿された 方(仮名) |
投稿日 | メールの内容 |
スーパーの@さん | 1999.12.22 | おそらくは、この話は全国的な状況ではないと思うのですが、
当**県チェーン店では、ギフト用新巻鮭が、いまだかつてない不調に陥っています。
昨年の5割程度しか売れない店(うちの店・・・・)から、 良くても7割程度売れているだけです。 うちではすでに、二割引処分を決行するにいたりましたが、 販売関係のかたがた、今年はギフト用新巻鮭の状況は いかがでしょうか。 値上がりも企業努力で抑えていましたが、価格の問題ではなく、 食文化の変化なのでしょうか?? 鮭文化が根強いと思っていた地域ですので、 残念な結果に肩を落としています(^_^; 確かに、一本頂いても、捌けないというお客様は多い現状も ありますし、食べきれないというかたの声や、 銀鮭、紅鮭、キングサーモンなどに好みが移行して しまっているのかな・・と思ってしまったりしています。 予想はしていましたが、鮮魚部門の年末商戦、 かなり逆風が強い毎日です(^_^; (青果はもっと苦戦しています・・・野菜が安過ぎて。 昨年同時期は、相場が高騰していましたから) |
滋賀県の家辺 | 1999.12.23 | > おそらくは、この話は全国的な状況ではないと思うのですが、当福島県チェーン店では、ギフト用新巻鮭が、いまだかつてない不調に陥っています。 全国的な傾向だと思います。 京都では、ギフト用新巻鮭というのは、お店ではほとんど売れません。 (京都は「鮭圏」ではなく「ブリ圏」ですから、お正月と言っても、それほど鮭 を重視しません。特に、最近はその傾向が強くなっています。) 京都では、やはり「カズノコ」です。 これが、売れていません。 昨年と比べるとさっぱりです。 どうなることかと、みんな心配しています。 世相として、良いことがありませんね。 京都では、昨日、小学生が刺し殺されました。 大阪では、ノック知事の猥褻辞職。 JCOの大内さんが亡くなられました。 日産の大リストラで、工場のある宇治市や久御山町は頭を抱えています。 武蔵村山とか、その他も同じでしょう。 介護保険はどうなるのか、保険料だけ払って、介護を受けられないなんて事態が 発生しかねない状況ですよね。 年金をもらえる年代も、徐々に後ろに下がっていきます。今の若い人は、65歳になっても、自分で掛けた年金がもらえないかもしれない、 そんな状況です。 沖縄では、米軍基地の県内移設を、政府主導で強引に決めようとしています。 15年期限とか言ってますが、アメリカは200年使えるものを作るとか言っ てますよね。重大な、住民を無視した、矛盾ですよ。 こんな状況では、とにかく「自分の身は自分で守る」しかない・・・そんな考えが多くなり、なるべくお金を使わないようにしよう、老後や緊急の時のために少 しでもお金を使わないようにしよう、そんなふうに、みんながなっているのではないですか。 > 予想はしていましたが、鮮魚部門の年末商戦、かなり逆風が強い毎日です(^_^; > (青果はもっと苦戦しています・・・野菜が安過ぎて。 > 昨年同時期は、相場が高騰していましたから) 同じです。 今、思うのは、「コンセプトだけは崩したらあかん。」という事ですね。 とにかく、厳しさに耐えて、頑張りたいと思います。 |
北海道の女性 | 1999.12.23 | > おそらくは、この話は全国的な状況ではないと思うのですが、当福島県チェーン店では、ギフト用新巻鮭が、いまだかつてない不調に陥っています。 北海道はばらつきがあるようです。 メジカ、秋サケ、北洋紅、時サケなどとサケの種類にもよる、 ということでした。 まだ、詳しい話は聞いていませんが、 「苦戦している中でも、今年は善戦しているほう」 というところもあれば、 「エッ、そうなの?函館ははやってるよ」 といっている人もいます。 時間ができたら、達人に詳しく聞こうと思います。 近ごろのギフト用の鮭も多様化してきて、さまざまな魚種で 甘塩であったり、粕漬けであったり、定塩であったりと味も 多様で、さらに使いやすい「姿切身」で立派な化粧箱に 入って贈られます。 商品名が「新巻鮭」と言わないのも新巻きでないから 言わないのでしょうか? 流行なのでしょうか?(札幌ではあまり「新巻」と銘うって いないようです。でも新巻きなの????→無知ですねェ) >京都では、やはり「カズノコ」です。これが、売れていません。昨年と比べるとさっぱりです。 >どうなることかと、みんな心配しています。 後ろの座席の魚卵やさんは「ヤバイなあ」と嘆いていました。 あんまり忙しくないみたいです。 |
スーパーの@さん | 1999.12.23 | > 京都では、ギフト用新巻鮭というのは、お店ではほとんど売れません。 > (京都は「鮭圏」ではなく「ブリ圏」ですから、お正月と言っても、それほど鮭を重視しません。特に、最近はその傾向が強くなっています。) そうでしたね。こちらですと、古い家などでは、鮭を軒先に吊るして、 影干して、食べる分を切って、また干す。 そんなふうにして、正月を過ごす。そんな食文化があります。 正確には「ありました」(過去形)ですが・・ 私の親くらいの年代までで、最近では、この光景はあまり見ないです。 私の小さいころは、親も新巻鮭を干していましたが、 今では、切り身を冷凍したりしているようです。 > 京都では、やはり「カズノコ」です。 これが、売れていません。昨年と比べるとさっぱりです。 こちらでは、正直に書きますが、オランダ産の塩数の子は好調です。 オランダ産は、昨年より、なぜか売れているデータが当店では出ています。 単価の高い、カナダ産はどうも不調のようです。 つまり、安物買いが多いような感じです・・・ > どうなることかと、みんな心配しています。 本当です。私も、新巻鮭には悩まされています。 数の子は、味付け数の子がさっぱり売れていないので 心配しています。 正直言って、昨年より売れているお魚を探すのが困難だったり。。 つまり、全体的に売れなくなっています(^_^; > 世相として、良いことがありませんね。 おっしゃる通りです。 〜(中略)〜 > こんな状況では、とにかく「自分の身は自分で守る」しかない・・・そんな考えが多くなり、なるべくお金を使わないようにしよう、老後や緊急の時のために少 しでもお金を使わないようにしよう、そんなふうに、みんながなっているのではないですか。 まったくその通りです。 店舗に納品に来る業者さんでも、四期連続ボーナス無しなんて話がありました。 うちでも、まだ回答がでないので、年越しになるのかも?出ないのかも!?!? これでは、お金を使う気分にはなりませんし、切り詰めるしかありません。 財布の紐は、ますます硬くなっていますね(^_^; > 今、思うのは、「コンセプトだけは崩したらあかん。」という事ですね。 > とにかく、厳しさに耐えて、頑張りたいと思います。 おっしゃるとおりです。 とにかく我慢して、頑張るしかありません!! |
スーパーの@さん | 1999.12.23 | > 北海道はばらつきがあるようです。 > メジカ、秋サケ、北洋紅、時サケなどとサケの種類にもよる、ということでした。 種類にもよる、なるほど。。 うちの場合、紅鮭は重症です(笑)。まったく売れていません(^_^; > 近ごろのギフト用の鮭も多様化してきて、さまざまな魚種で甘塩であったり、粕漬けであったり、定塩であったりと味も多様で、さらに使いやすい「姿切身」で立派な化粧箱に入って贈られます。 そうですよね。切り身加工済みで冷凍されているものや、 昔ながらの塩引き・定塩・山漬など。 本当に多種多用ですものね。 個人的には「塩引き」を食べて育ったので、塩抜きしないと 食べれないような、塩からい鮭が好きです。 > 後ろの座席の魚卵やさんは「ヤバイなあ」と嘆いていました。あんまり忙しくないみたいです。 イクラの高値にも悩まされます・・・三陸品、高すぎ(^_^; 秋鮭筋子なんか、異常な高値です。 高値にも、しっかり理由があるのはわかるんですが・・・ 年末に限って・・そんな気になったりして(^_^; |
北海道の男性 | 1999.12.24 | きょう、知り合いの社長が来て「魚関連ギフトがどこも不調だ」
と聞きました。 そして、「お客はあんたもやってるインターネットギフトに流れて しまったという話だよ」と。 (^。^;) たしかに、インターネットの方は昨年より好調ですが...... ことしは例年に比べ注文が入ってくるのが約一週間遅かった感覚があります。 ウチのように、締め切りがあるお歳暮ギフトに対しタイムラグ のある郵政メールでのオーダーが中心、しかも遠隔地だと 苦戦するのも当然と思ってましたが。 |
一消費者 | 1999.12.24 | 新巻鮭について一消費者としての感想を書かせてもらいます。 私は、すみませんが、新巻鮭を敢えて買おうとは思いません。 幾つか理由はありますが
新巻鮭を買って美味しくないと、 1匹分あるわけで。 人にも送りませんが、自分が買わない物は送らないというだけでなく、 今はアジ一匹おろせない人も多く、おろす手間を考えても、あるいは 量からも一匹もらっても困ってしまう家が多いと思うので遅れません。 保存食品でも発酵品や漬け物、干物で元と異なる風味が楽しめるものは いいと思いますが、そういう要素のない場合の塩蔵品は,冷蔵/輸送技術が 発達しいつでも新鮮な物が食べられる幸せな今日,その必然性が減っており、また塩分控えめがはやりということからも今後段々減っていっても しょうがないのでないかという気がします。 私としては、鮭は切り身よりも生の半身(その半分くらいだと便利)とかで、もっと売ってくれないかなと思ってます。切り身で焼いたり、鍋にしたりも いいですが、半身で北海道の料理のように豪快に鉄板で焼いたり、 香草とオリーブオイルでもかけてオーブンで焼いたり、そういう方が 何となく好きです。 またムニエルなんかでも、骨をすきとって面積を大きく とって薄目につくるとか好きなように扱いやすいですし。また、パーティーや バーベキューでも大きいのを出すと結構受けます。 なぜか鮭は切り身だと 同じことをしても豪華に見えにくいですね。 新巻鮭について冷たいことを書いてしまいましたが、今は新鮮な物が手にはいり、また食べ方も多様化し、それに対応していくこと、あるいはその新巻なら新巻でその新しい食べ方を提案するようなことが必要になってるのではないかなと思います。 別の言い方をすれば、鮭は美味しくて安くて多くの人が好きなものだと思うので、新しい提案などでまた新しい需要が生まれるのではないかなと思います。 以上勝手なことばかり書きましたが、鮭が好きな一消費者の期待をこめた感想と受け止めていただけると嬉しく思います。 |
スーパーの@さん | 1999.12.24 | > きょう、知り合いの社長が来て「魚関連ギフトがどこも不調だ」と聞きました。 多くの現場がこのようです。 隣の売り場でハムギフトがバカ売れしていますので、本当に焦ってしまいます(^_^; > そして、「お客はあんたもやってるインターネットギフトに流れて しまったという話だよ」と。 (^。^;) > たしかに、インターネットの方は昨年より好調ですが...... そうなのですか! > ことしは例年に比べ注文が入ってくるのが約一週間遅かった感覚があります。 販売現場でも、毎年遅れてきています。 とくに今年の場合、我慢の限界!まで遅かったです(^_^; |
スーパーの@さん | 1999.12.24 | > 新巻鮭について一消費者としての感想を書かせてもらいます。
ありがとうございます。 「一消費者」さんのご意見はごもっともだと思いますし、 毎日、お客様から売り場で聞いている声と同様です。 きっと、多くの消費者の皆様が、同じに感じていると思います。 末端現場では、この声は本当に多いのです。 > > 確かに、一本頂いても、捌けないというお客様は多い現状も > > ありますし、食べきれないというかたの声や、 > 私はすみませんが、新巻鮭を敢えて買おうとは思いません。 > 1.鮭は切り身であればいつでも買えます。カマも欲しければ魚屋にある。 おっしゃる通りです。 家庭の冷蔵庫かわりの少量パックが並ぶ時代、 一本購入して、何日も保存して、かえって鮮度落ちになるより、 望ましい部分があると思います。 > 2.塩鮭はあまり好きでありません。程度の問題ですが、昔もらったものは、腹の中にどっさり塩が詰まっていてしょっぱくて食べられないところが多かったです。 現代では、甘口が多いですしね。 当店ですと、半月ほど塩漬けして干した辛口と、 すぐ干した甘口と品揃えしますが、回転は圧倒的に甘口が良いです。 担当者にもよりますが、塩は落とすかたと、漬けたまま梱包するかたがいます。 私の場合は、身に染み込んだ塩より、身についている塩は、 焼いたあとに、なにか尖った塩味になるような気がしていますので、 塩は落として梱包しています。 塩をつけている梱包ですと、常温でも丸のままで保存ができますし、 昔ながらに、自宅で味付けをするかたには、こちらの場合が望ましい場合も あると思います。 > 3.”はずした”場合のリスクが大きいと思います。今は美味しい鮭が日常的にありますから、それで十分。新巻鮭を買って美味しくないと、1匹分あるわけで。 美味しくなかったときのこと・・・これは考えなかったことでした。 こういったご意見、貴重です。 あくまで、こちらでの話ですが・・ 残念ながら、新巻鮭はあまり定番では動かない商材です。 通常の売り場では、チリ産銀鮭・アラスカ産紅鮭・ニュージーランド産 キングサーモン・チリ産トラウトサーモンと、輸入定塩品におされて、 なかなか販売が難しい商材になっています。 > 人にも送りませんが、自分が買わない物は送らないというだけでなく、今はアジ一匹おろせない人も多く、おろす手間を考えても、あるいは量からも一匹もらっても困ってしまう家が多いと思うので遅れません。 おっしゃるとおりでしょう。 実際、切り身加工を持ち込みで依頼していくお客様の多くが、 「一本もらったって、自分じゃ切れないからね」と言っていきます。 量目的にも、毎朝食べたとしても、数日同じメニューが続いてしまったり、 新巻鮭は再冷凍が苦手の魚種(変色する)ですから、 イメージ的に、厳しいものがあるのかな?とも思っています。 > 保存食品でも発酵品や漬け物、干物で元と異なる風味が楽しめるものはいいと思いますが、そういう要素のない場合の塩蔵品は,冷蔵/輸送技術が発達しいつでも新鮮な物が食べられる幸せな今日,その必然性が減っており、また塩分控えめがはやりということからも今後段々減っていってもしょうがないのでないかという気がします。 そうかもしれませんね。 今後、絶対的に数量は減少していくのでしょうね。 > 私としては、鮭は切り身よりも生の半身(その半分くらいだと便利)とかで > もっと売ってくれないかなと思ってます。切り身で焼いたれい鍋にしたりもいいですが、半身で北海道の料理のように豪快に鉄板で焼いたり、 香草とオリーブオイルでもかけてオーブンで焼いたり、そういう方が何となく好きです。またムニエルなんかでも骨をすきとって面積を大きくとって薄目につくるとか好きなように扱いやすいですし。また、パーティーやバーベキューでも大きいのを出すと結構受けます。なぜか鮭は切り身だと 同じことをしても豪華に見えにくいですね。 秋鮭の半身アイテムは売れる商材です。 バーベキューシーズンなど、動きがある商品ですね。 > 新巻鮭について冷たいことを書いてしまいましたが、今は新鮮な物が手にはいり、また食べ方も多様化し、それに対応していくこと、あるいはその新巻なら新巻でその新しい食べ方を提案するようなことが必要になってるのではないかなと思います。別の言い方をすれば、鮭は美味しくて安くて多くの人が好きなものだと思うので、新しい提案などでまた新しい需要が生まれるのではないかなと思います。 とても貴重なご意見だと思います。 食文化の変化に合わせ、当然、提案も多種多様にならねばならないハズです。 とても勉強になりました。 > 以上勝手なことばかり書きましたが、鮭が好きな一消費者の期待をこめた感想と受け止めていただけると嬉しく思います。 消費者の皆様のご期待にお答えする商品を作り出していかねばいけませんね。 今の水産業にとって、急務なのはわかっているのですが、 なかなか実践できない、問題点の一つだと思います。 |