国産と偽る鰻加工品リパック販売と水産業界の体質

投稿された方 投稿日 メールの内容 
琵琶湖の小鮎 2000.09.07 日本養殖新聞の9月5日号のトップに、上記の件名のことが出ていました。
少し、記事を転載します。(高嶋さん、ごめんなさい。)

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今年の国産ブームに便乗し、輸入冷凍物を国内で詰め替え、「国産」表示をして販売する業者が、大きな利益をあげたことに対して、「業界全体がリパックによっ てメチャメチャにされてしまった。」「純粋に消費者が見ればおかしいこと」 「銘柄だけに走りすぎているのではないか。業界全体として反省しなければ」という意見が聞かれた。
こうした状況に対し、「低価格の追求によって起きたこと。安売りによる価格の混乱が原因と言える」と言った意見が出され、「そういう商品を販売するスーパーのモラルにも疑問を感じる」と言った指摘もされた。
−−−−−−−−−−−ここまで、一部、編集しました−−−−−−−−−−−

これは、鰻業界として、そういった商品が出まわっていることを、はっきり認めたということです。
つまり、「国産」の表示、具体的には「四万十」「浜名湖」等の表示をして売っているが、実は、中身は中国産蒲焼のものがあるということです。
こういう商法は、フェアじゃないですよね。
消費者の方、鰻は信頼できるお店で買うようにしましょう。
関根@浦和 2000.09.07 悪いですけど、このような事は、昨日今日始った事で無い。
水産業界に染み付いてしまった、「あか」見たいな物です。
今後、10年たとうと20年たとうと、無くならないでしょう。
JAS法だって、もう、忘れられ気味。
新しい法律や条例作っても、無駄無駄、水産業界はそんなに甘くない。
それと、信頼できる店ほど、客をダマし易い事も確かです。
ぼんくら二代目@
東京
2000.09.08 >悪いですけど、このような事は、昨日今日始った事で無い。水産業界に染み付いてしまった、「あか」見たいな物です。
こういう「悪しき習慣」が昔からあるのは知っています。
業界として対外的に認めたことに意義があるのだと思いますよ。
#日本養殖新聞さんには申し訳ないのですが、この認識が業界に浸透しているかどうかは、私には検証不可能なので鰻業界の総意かどうかは、判断しかねます。

>今後10年たとうと20年たとうと、無くならないでしょう。JAS法だって、もう、忘れられ気味。新しい法律や条例作っても、無駄無駄。水産業界はそんなに甘くない。
「水産業界は甘くない」が通用するから困るのですよ。
はっきり言って「詐欺」ですよ。
「素人には判らないだろう」という意識を、改革する努力はして行かなくてはならないと思います。

>それと、信頼できる店ほど、客をダマし易い、事も確かです。
それはひどい物言いですね。(笑)
正直な店は、騙しをすれば結果自分の首を絞めることが判っていますから、普通はしないです。
本当に追いつめられれば判りませんが...
消費者の行きすぎた低下価格志向も問題だと思っています。
消費者から見て「信頼できるように見える店」と「信頼できる店」は違います。
店はちゃんと選んでくださいね。
日々勉強です。 努力をせぬ者は結果も得ることはできないですから。
関根@浦和 2000.09.08 > #消費者の行きすぎた低下価格志向も問題だと思っています。
まさにこれですね。
一万円利益を出すのに、販売価格が半値になったら、どれだけ売らないとならないか?
マクドナルドのハンバーガーが1コ65円。
アルバイトの子の時給が800円として、利益を出すには何個、販売しないとならないか?
この辺、消費者にも考えていただきたい。
鹿児島の高山 2000.09.08 > まさにこれですね。
そうですね。 まさしく、その通り!
選ぶ事、考える事、比較する事、これが大切だと思います。
質問して答えられない店員がいたら、それだけでも、私は評価の対象にしています。
それだけ、教育がなされていないって事でしょう?
売るだけじゃだめですよ。商売って。

> 一万円利益を出すのに、販売価格が半値になったら、どれだけ売らないとならないか?
そうですね。
あと、そのメーカーが出す景品ですね。
あれもどのくらい企業が儲かっているかの裏返しですもん。

> マクドナルドのハンバーガーが1コ65円。アルバイトの子の時給が800円として、利益を出すには何個、販売しないとならないか?
やすくて、美味しい、、の背景には、添加物がどっさりはいっているとかですね、、
そりゃあ、国がちゃんと許可した添加物ですから、違法行為ではないんですけど、、どうして、あんなに安くで売れるのかとか、考えなきゃだめですよね。

> この辺、消費者にも考えていただきたい。
そうそう^^! というか、教育されていないんですよ。
問題意識を持たないようにされてるんです。
情報発信源がない。聞く所もっわかんない。 聞いたとしても,のらりくらり。。^^;;
ここらへんで、わざかですけど、啓発に動いてはいますけど。。
日本は世界的にみても学力が高い方なんですよ。。
だけど、主婦となって物を買う時、ほとんどが、コマーシャルやチラシを見て買うでしょう?
そこでしか選んでいないんですよ。
女性に限った事でもないですね。この話題。
消費するhow toがわかんないってのはなんだか、異常にもおもえるんです。
信頼がいちばんですよね。
いっとう最後に残るのは、ここですよ。
ここが崩れたらもう、、日本は危ないです。
どこか、切り口がないですかねぇ。。
まっこうに相反するものどうしではなくて、よりよいものを求めて行くって。。出来ないのかなあ。。
琵琶湖の小鮎 2000.09.08 この問題についての「傍証」です。
ある団体の土用の丑のまとめに、下記のような文章がありました。

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JAS法の改定に伴って(鰻蒲焼は対象外)、消費者の要望に添って鰻蒲焼でも大手量販では産地表示を行うようになりました。
このため、今まで「中国産」「台湾産」を知らずに買っていた消費者が、国産の鰻蒲焼を、意識的に買うようになったのです。
しかしながら、一方では輸入物のウナギが約1万トン規模で、「国産の蒲焼き」と して販売されたとの情報があります。 今後、産地表示をすることにより、ますます、原料の由来がはっきりしない製品が、安く市場で売られると思われます。
−−−−−−−−−−−ここまで−−−−−−−

ウナギの年間消費量は、12万トン〜13万トンといわれていますから、1割近いものが、「偽りの表示」で売られたことになりますね。
これは、大変なことだと思いますよ。 業界の秩序も何もあったものじゃない。
消費者の目は「節穴」じゃないです。 こういう「だまし商法」は、いつかは破綻すると思います。
琵琶湖の小鮎 2000.09.08 > こういう「悪しき習慣」が、昔からあるのは知っています。業界として対外的に認めたことに意義があるのだと思いますよ。
同感。 私は、日本養殖新聞さんが、この見出しを使ったことが意義深いと思っています。

> 「水産業界は甘くない」が通用するから困るのですよ。はっきり言って「詐欺」ですよ。
そうです。 そんな「だまし商法」を通用させている業界の体質を改めなければいけないと思います。

> 正直な店は騙しをすれば結果自分の首を絞めることが判っていますから、普通はしないです。
うんうん、ボクもそう思う。

> #本当に追いつめられれば判りませんが...#消費者の行きすぎた低価格志向も問題だと思っています。
消費者自身が、「低価格志向」なるものを作ったわけでは無いでしょ。
状況が厳しくなる中で、競合に勝つために、どこかのスーパーが苦し紛れにやったのがはじめでしょ。
そうなると、他のスーパーは客を取られたくないから、同じ事をやる。
最初は100円、そのうち99円が出て、88円が出て・・・きりがない。
この問題では、もっと消費者の方のご意見を頂きたいです。
河原@福山 2000.09.08 > 水産業界はそんなに甘くない。  
ここで言う「水産業界」は、「水産物流通業界」と理解して良いでしょうか?
この件では,生産者(養殖業者)は問題になってないですよね。  
このままでは「水産物流通業界」は,生産者とも消費者とも信頼関係を築けずに先行き不安ですよ。  
関根さんのメールを拝見すると,流通業界というのは「安定した水産業」とか「水産業の発展」なんてどうでも良くて,生産者からは如何に買いたたき,消費者には如何に(騙して?)高く売るかを常に考えている,そんな業界のように思えてなりません。なんか悲しい。
ぼんくら二代目@
東京
2000.09.09 >状況が厳しくなる中で、競合に勝つために、どこかのスーパーが苦し紛れにやったのがはじめでしょ。そうなると、他のスーパーは客を取られたくないから、同じ事をやる。
>最初は100円、そのうち99円が出て、88円が出て・・・きりがない。
トリガーはそうでしょうね。

>「低価格志向」の始まり。
でも、消費者は選択することにより方向性を示したのだと思いますが?
誤解があるといけないので... 私は消費者を攻撃しているわけではないです。
#そんなことをすれば自分の商売を否定する事になりますから。(苦笑)
情報を集め、自分で考え、自分で判断してほしいだけです。
#だからJAS法は重要だと考えます、消費者の情報元として。
#取引の土壌として、琵琶湖の小鮎さんが仰るようにフェアであることも最重要だと思っています。
琵琶湖の小鮎 2000.09.09 > トリガーはそうでしょうね。「低価格志向」の始まり。でも、消費者は選択することにより、方向性を示したのだと思いますが?
そりゃ、「同じ物なら」安い方を選択しますよ。
リストラ、不景気、将来に対する不安の増大、そういうなかで公共料金だけが上昇する。
安い方を選択するのは、当然のことです。
消費者が積極的に「方向性を示した」わけではないと思いますが。

> 情報を集め、自分で考え、自分で判断してほしいだけです。だからJAS法は重要だと考えます。>消費者の情報元として。
そうです。 ただし、業界がそうなっているかどうかが問題ですね。
問題は、業界が消費者の動きより遅れた場合、どうなるかということが、あまり理解されていないことです。
琵琶湖の小鮎 2000.09.09 > > 水産業界はそんなに甘くない。
関根さんが言っておられる、↑ これは事実でしょう。
しかし、放置しておいてはいけないことだと思います。

>  ここで言う「水産業界」は「水産物流通業界」と理解して良いでしょうか?この件では,生産者(養殖業者)は問題になってないですよね。
うーーん、ここでは問題になっていないと思いますが・・・・・・
私から見れば、生産者(養殖業者)の一部にも問題がある事は、否定できないのではないかと・・・・・・・・・ まあ、象徴的なのは、フグのホルマリン使用問題ですが。
消費者に、すべてを公開することができない養殖業者もおられるのではないですか。

>  関根さんのメールを拝見すると,流通業界というのは「安定した水産業」とか「水産業の発展」なんてどうでも良くて,生産者からは如何に買いたたき,消費者には如何に(騙して?)高く売るかを常に考えている,そんな業界のように思えてなりません。なんか悲しい。
関根さんのメールは、時々、「偽悪的」に書かれるようですが、真意は別のところにあるような気がしています。
ぼんくら二代目@
東京
2000.09.09 >そりゃ、「同じ物なら」安い方を選択しますよ。
ええ、この点は自明の理なので理解できます。

>安い方を選択するのは、当然のことです。消費者が積極的に「方向性を示した」わけではないと思いますが。
では、安く低品質の物と、高くて高品質の物が並んでいた場合どちらを選ぶのでしょうか?
私には、現状では安く低品質の物が選ばれる気がするのです。
このことをさして「方向性を示した」とらえては間違った認識なのでしょうか?
実際、自分の店で、品質の違う同一種の品物を置いてテストしたことがあります。(2回ほどですが)
#ちゃんと、短冊には品質が違うことを明記しておきました。

>そうです。ただし、業界がそうなっているかどうかが問題ですね。
と言うことは、業界は自分で自分の首を絞めていることになりますね。

>問題は、業界が消費者の動きより遅れた場合、どうなるかということが、あまり理解されていないことです。
この観点がすっかり抜け落ちておりました。
ぼんくら二代目@
東京
2000.09.09 (うなぎのリパックの件で)
問題になっているのは、リパック時の加工地?原産地?の表示にうそいつわりがあることです。
仮定の話をします。
たとえば、一般消費者の立場で車を買ったとします。 買った車は最上級グレードの物です。
もちろんお金は最上級グレードの金額を払いました。
しかしちゃんと調べてみたら、実はエンジンは最下級グレードのものだったと判明しました。 これ納得出来ますか?
金額の大小はあれど同じ事ですよ。
更にクレームを付けたら 「自動車販売業界はそんなに甘いところではない。」 「ん年前からこれが当たり前だ。」 と言われたのと同じ事だと思うのですが... こんな事をされたら怒らない方がおかしいと思うのですが。
#「騙し」を肯定する気は全くないです。私ならばペナルティを科しますね。(当たり前ですが)

−−−閑話−−−
マクドナルドの場合、正当な方法であの価格を達成しているそうです。
ビーフ100パーセント表示にはうそいつわりはないです。
当然、厳格な調査の上での価格設定でしょうね。
#世界的に見て商品価値の低い脂肪分の少ない牛の肉と、これ又、商品価値の低い脂肪だらけの肉を、独自の配合法で配合することによってあの価格を達成しているそうです。
#肉の商品価値は低いですが、悪い物ではないらしいですよ。
##netnewsからの又聞きですから、情報の確度は低いですか。
−−閑話休題−−
神奈川の福原 2000.09.09 同じ件名でいろんな問題が出ていますが、低価格の話だけします。
私の立場である消費者に一番近い問題だと思うので。
以前、当MLで、低価格の話題が出てきたときに、私が 「ブランドや低価格を追っかけて、いいものを安く売ろうとする人の邪魔はしたくない」 というような発言をしたことがありました。
(正確にはなんて言ったか忘れましたが、中身はこんなようなことです。)
そして小鮎さんから、fishmlで勉強すれば見る目が養われますよ、というようなお返事をいただきました。
(こっちはかなりいい線で正確です。嬉しかったから覚えているのです。)
上記私の考えが一般的なのかどうか、周囲の消費者にヒアリングしたことはありませんが 、実践するか否かは別として、概念としてはごくあたりまえのものだと思います。
毎日毎日、特一級のごちそうを食べる人はそんなにいないでしょうが、普段だって、普段なりにおいしいものを食したいと望む人は多いと思います。
普段なりにおいしいものを選んで買っていれば、極端な高価格や低価格にはならないと思うのです。
欲しいものが安かったら嬉しい(とっても嬉しい)けど、安いから買う、のではないということです。
じゃあバーゲンに群がるあの人達はなんなのさ、という声が聞こえそうですね。
安いから買う、という方もたくさんいるのは否めません。
安いのを買った喜び、達成感、というのがあるらしいですが・・・(よくわからない)。
見た目が似たようなのに、高いのと安いのがあって、それに関する情報が全然なかったら、損をするのは誰だって嫌だし、つい安いのを買ってしまうのかなとは思います。
高いものは高いなりにその情報を、客寄せは客寄せなりにその情報を、お店にいただけたら、次回からそれを目安に買い物ができるのになあ・・・。 って、それ、JAS法やんけ〜。と自分につっこませていただきます。
こないだこれおいしかったから、今日もこれにしよう! という消費者のごく当たり前の選択を、(不備とはいえ?)JAS法が支えているのでしたという、当たり前の結論になってしまいました。
仕事が忙しいからってコンビニに依存している人間がよく言うよ、という気もしますが。
早くえらくなって家政婦さんを雇えるようになろう。私って前向き。
琵琶湖の小鮎 2000.09.09 > 毎日毎日特一級のごちそうを食べる人はそんなにいないでしょうが、普段だって、普段なりにおいしいものを食したいと望む人は多いと思います。
全く同感。

> 普段なりにおいしいものを選んで買っていれば、極端な高価格や低価格にはならないと思うのです。
これも同感。

> 欲しいものが安かったら嬉しい(とっても嬉しい)けど、安いから買う、のではないということです。
そういうことですね。

> じゃあバーゲンに群がるあの人達はなんなのさ、という声が聞こえそうですね。安いから買う、という方もたくさんいるのは否めません。
「安いから買う」というのは、絶対的な「金額の安さ」では無いでしょう。
自分自身が感じる「その商品の価値観」から見て、「安い」。 だから、買うのでしょう。
ですから、「安い」かどうかの判断は、人によって違います。
最近、特徴的なのですが、いくら安くても、自分にとって不必要なものは買わない。
また、自分にとって不必要な量は買わない。 そういう人が増えていますね。

> 高いものは高いなりにその情報を、客寄せは客寄せなりにその情報を、お店にいただけたら、次回からそれを目安に買い物ができるのになあ・・・。って、それ、JAS法やんけ〜。と自分につっこませていただきます。
だから、JAS法は、不十分な点はあるけど、ちゃんとやらなければいけないと思いますね。
琵琶湖の小鮎 2000.09.09 > では、安く低品質の物と、高くて高品質の物が並んでいた場合どちらを選ぶのでしょうか?
現実には、こういう「二者選択」では無いと思います。
  1. 安くて低品質・・・・・こりゃ、当たり前。
  2. 高くて高品質・・・・・これも、当たり前。
  3. そこそこ品質が良くて、安い。・・・・これがいい。
  4. 値段は高いけど、あまり良くない。・・・これは論外。
こういう4択になると思いますが。
もちろん、それぞれに、「レベル」というものがありますが。

> 実際、自分の店で、品質の違う同一種の品物を置いてテストしたことがあります。(2回ほどですが) #ちゃんと短冊には品質が違うことを明記しておきました。
消費者の価値観の問題でしょうね。
売れる物は、店によって、曜日によって、また、時間帯によって異なります。
給料日の前か後かでも、売れる物は違います。
店側の、宣伝のしかたによっても、当然変わってきますし、売り場の作り方によっても変わるのです。
ですから、客観的な条件はどうであったかをきっちりと見てみないと、評価はしにくいですね。

> と言うことは、業界は自分で自分の首を絞めていることになりますね。
この点は、河原さんからもご指摘がありましたね。
ぼんくら二代目@
東京
2000.09.10 話の流れとしては。

ぼんくら二代目さんの >#消費者の行きすぎた低下価格志向も問題だと思っています。
琵琶湖の小鮎さんの >消費者自身が、「低価格志向」なるものを作ったわけでは無いでしょ。
ぼんくら二代目さんの >でも、消費者は選択することにより方向性を示したのだと思いますが?
琵琶湖の小鮎さんの >消費者が積極的に「方向性を示した」わけではないと思いますが。
ぼんくら二代目さんの >私には現状では安く低品質の物が選ばれる気がするのです。このことをさして「方向性を示した」とらえては間違った認識なのでしょうか?
琵琶湖の小鮎さんの >消費者の価値観の問題でしょうね。
となります。 #一部引用により文章のニュアンス変わってないかな?

話の枝葉(と思われる)を切り取って判りました。
琵琶湖の小鮎さんの投稿に変な反応の仕方をしてしまい、申し訳ないです。
#本人反省しておりますので、ご勘弁の程を。
消費者が積極的に低価格品を選んでいるかどうかは主観の問題でした。
この場で論議するようなことでは無かったと思います。
言いたいことは単純な事です。
「いくら不景気でも、ちゃんと本当の品質も考慮の上で選択して下さい。」と云うことです。
低価格の物を選び続ける事(積極的でも、消極的でも)により利益がとれなくなりますから、より利益の上がるリパック品や、粗悪品の横行、生産、流通、小売りの廃業による選択肢の減少になりますよということです。
議論するのでしたら、いかに業界の透明性を得るか、いかに消費者に品質の善し悪しを判ってもらうかでした。
琵琶湖の小鮎 2000.09.10 > 「いくら不景気でも、ちゃんと本当の品質も考慮の上で選択して下さい。」と云うことです。
提供する側からいえば、こういう思いは、当然のことですね。

> 低価格の物を選び続ける事(積極的でも、消極的でも)により利益がとれなくりますから、より利益の上がるリパック品や、粗悪品の横行、生産、流通、小売りの廃業による選択肢の減少になりますよということです。
これは、そのとおりだと思います。
実は、数年前に、某大手量販が主導した「価格破壊」は、本質的には上記でご指摘のようなものでした。
どこも、「あのやり方はダメだ。」と反省したはずなのですが・・・・・・ また、同じようになってきたような気がします。
このやり方は、そのうち、消費者から見放されるはずです。

> 議論するのでしたら、いかに業界の透明性を得るか、いかに消費者に品質の善し悪しを判ってもらうかでした。
無駄と思える議論の中からも、何か得られる物はあるはず・・と思っています。
関根@浦和 2000.09.11 >  ここで言う「水産業界」は「水産物流通業界」と理解して良いでしょうか?この件では,生産者(養殖業者)は問題になってないですよね。
いや、私としては、少しでもセリ値を高くするため、薬品で鮮度保持する、生産者も同様と思ってますが・・・・・

>  関根さんのメールを拝見すると,流通業界というのは「安定した水産業」とか「水産業の発展」なんてどうでも良くて,生産者からは如何に買いたたき,消費者には如何に(騙して?)高く売るかを常に考えている,そんな業界のように思え てなりません。なんか悲しい。
はっきり言って「安定した水産業」とか「水産業の発展」など、お役人思考は、ほとんど無いですね。
でも、水産業界だけじゃ無いと思いますよ。 流通業界はすべてそうだと思います。
平田@沖縄 2000.09.11 最近のMLでは、リパックの話に関連して水産物の生産・流通の話題が盛んですが、読んでいていろんなことを思ったのですが、関根さんの「どこにだって ある話」に反応したいと思います。  
私はことある毎にいろんな場所で、水産の特殊性を主張してきました。
天候や漁況任せの生産、規格化の困難さ、保存性、産地市場と消費地市場の2段セ リ等々。
水産業界の全段階における特性を列挙してきました。  
しかし、最近はそう思っていません。
農業や加工業、工場製品との違いは当然ありますが、消費者に買って貰う商品という点では、全ての商品が同じだと思うようになりました。・・・思うようにしています、というのが正解かな?  
余りに特殊性を強調したために、水産の入り口で入るのを拒否する人が多すぎるのです。
農業関係や量販店そして金融業界者等、水産の話を始めると「水産は特殊だから」「水産は難しいから」と話になりません。  
水産は決して特殊ではありません。
特殊に見えるところは、昔からの慣行とかで改善が進んでいない点だと思います。
全ての段階でもっとオープンにして、悪いところはどんどん指摘して貰って改善していかないと、社会に相手にしてもらえなくなってしまいます。
閉鎖性と特殊性(業界慣行)では、警察の不祥事問題と似た点があると思います。  
量販店のバイヤーもほとんど専門職で、他の分野との人事交流はないような気がするのですが。
しかも水産バイヤーは余り出世しないような・・・・。    
皆さんのところでも、水産は特殊な分野なんでしょうか? 
河原@福山 2000.09.11 言うまでもないですが,水産業界は圧倒的に男性が多いですよね。
男性で,日常の買い物されている方は,まだ少ないのではないですか?
つまり,消費者感覚を持っている業界人が少ないのではと思います。
この辺に問題の根っこがあるような気がします。  
私はほとんど毎日買い物をする消費者であり,業界のこともかじっている人間 (希少価値あり?)として,関根さんの業界内のぼやき(と,私には受け取れたのですが)が,他の消費者のかたたちにとって「水産てどうしょもない業界なのね」と思われてしまうのじゃないかな,などと危機感を感じて反応した次第です。

> はっきり言って「安定した水産業」とか「水産業の発展」など、お役人思考は、ほとんど無いですね。でも、水産業界だけじゃ無いと思いますよ。流通業界はすべてそうだと思います。  
10年以上役人やってた関係で,つい「安定した水産業」とか「水産業の発展」 なんて紋切り型の言葉が出てしまいましたが,思っていたことを,平田@沖縄さ んが「水産業界はホントに特別?」でうまくまとめて下さいました。私も同感です。

> 関根さんのメールは、時々、「偽悪的」に書かれるようですが、真意は別のところにあるような気がしています。  
建設的な議論の呼び水,と解釈したいと思います。
海童、魚を愛する
魚類免疫学を
学ぶ者
2000.09.12 教えて下さい。

>> この件では,生産者(養殖業者)は問題になってないですよね。
>いや、私としては、少しでもセリ値を高くするため、薬品で鮮度保持する、生産者も同様と思ってますが・・・・・
「薬品で鮮度保持する」とは具体的にどのようなことなんでしょうか。
関根@浦和、
水産放浪歌まだ
覚えています!
2000.09.12 > 「薬品で鮮度保持する」とは具体的にどのようなことなんでしょうか。
薬品名は知りませんが、私が使った事の有る薬品は、
  • 日本海ベニズワイ漁、真っ白な薬につけて、殻・えらなどの変色を防ぎます。
  • 赤魚、赤い色をより引き立てるために、薬につけました。
  • いろいろの魚、目の色を白化させないため、 目薬みたいのを使いました。
冷凍カニの酸化防止剤は、アラスカまで持って行って、使ってました。
目薬みたいな奴はコストが合わず、現在は使用して無いみたいです。
ayutaro@神奈川 2000.09.12 > ・赤魚、赤い色をより引き立てるために、薬につけました。
赤い色の退色は、赤色胞の擬集と崩壊によって起きます。
生きた魚を、氷水に入れると、赤色胞は擬集して白っぽくなりますが、死後硬直が終わると今度は、赤色胞が拡散して、一時期,、鮮やかな赤になります。
その後、赤色胞が水を吸いすぎて崩壊していき、色がどんどん抜けていきます。
真っ赤なキンメダイの場合、水が赤くなることもあります。  
基本的には、魚が冷えた段階で汚れた水氷を換えるか、水氷に塩を添加する等しています。(浸透圧に関係しています)
ところが、色素胞の崩壊を防ぐための薬剤があります。
ビタミンCとE等の入った食品添加物です。
これを魚の体表にスプレーすると、赤い色の退色を防ぐことが出来ます。
問題は、赤い色の退色を防ぐことはできても、肝心の魚肉の鮮度を保持することはできないということです。
このケースは、「薬品で鮮度保持する」には当たらないかもしれませんが。。。。
園@消費者 2000.09.13 >問題は、赤い色の退色を防ぐことはできても、肝心の魚肉の鮮度を保持することはできないということです。
鮮度保持というより、鮮度を惑わすために使われているんですね。
高級魚に使われることが多いのでしょうか?
薬品を使っているかどうかは専門家は見ればわかるのですか?
#以前はスーパーのマグロの刺身は妙に赤くってネチャっとして不自然だと思ってまし た。
#数年前に安いウニをスーパーで買いましたが、消毒薬の臭いがして食べられませんでした。
以来、怖くてスーパーでウニは買いません。
関根@浦和 2000.09.13 > 高級魚に使われる ことが多いのでしょうか?
そうですね。薬もけして安くはありませんから。

> 薬品を使っているかどうかは専門家は見ればわかるのですか?
見たり・臭いで解る場合も有ります。
私の場合は薬品に反応する、試験紙などを使う時も有ります。

> #以前はスーパーのマグロの刺身は妙に赤くってネチャっとして不自然だと思ってました。
これはCO使用ですね。 
アメリカでは使用OKですが、近い将来禁止されます。日本ではすでに禁止。

> #数年前に安いウニをスーパーで買いましたが、消毒薬の臭いがして食べられませんでした。以来、怖くてスーパーでウニは買いません。
これはミョウバンです。 ウニのすべてに使われます。
使用量を間違えたか。 輸入・解凍物かもしれません。
平田@沖縄 2000.09.13 11日付のカツオマグロ通信に、関西方面でフィルピンのCOマグロ出回るとの記事があります。
比国からの陸凍メバチの中に不自然に色目がきれい(なものがある)とのことです。  
関係者の皆さん、お気をつけ下さい。  
それにしても、消費者のひんしゅくをかって、正当なマグロまで敬遠されかねませんよね。
自分の首を絞める悪習って解っているはずなんですけどね。
琵琶湖の小鮎 2000.09.13 > これはミョウバンです。ウニのすべてに使われます。使用量を間違えたか。輸入・解凍物かもしれません。
一時、ミョウバン不使用のウニを扱ったことがあるのですが、表面に張りが無く、すぐ流れてしまい、売り物になりませんでした。 解凍物も流れやすいですね。
琵琶湖の小鮎
あらため
琵琶湖オオナマズ
2000.10.24 だいぶ前に収束したスレッドですが、また資料が出てきましたので復活させます。 (^_^;)
東京魚市場卸協同組合(築地の仲卸さんの組合かな?)が、「魚と生活」という小冊子を発行しておられます。(年4回)
最新号が届いたのですが、JAS法に関連した記事が載っており、その中で、例の「四万十うなぎ」の事が書かれています。 少し、引用します。

−−−−−−−−ここから−−−−−−−−
最近、スーパーの表示を見ると、うなぎは静岡とか、四万十川とか、国産の表示が多くなりました。
わたしのところに入ったチラシでは一つのスーパーだけは中国産でしたが、あとはみな国産でした。
四万十川産があんなに安く売れるわけはありません。
製造地を見ると愛媛県です。
うなぎの蒲焼きは加工品ですから、原産地表示をしなくてもいいんですね。
そうなると、中国から仕入れて四万十川に近いところで加工し、パッケージした製品は四万十川の名前を使ってもいいことになります。
これもおかしいのではないかと思っています。
−−−−−−−−ここまで−−−−−−−

以上ですが、この問題は、もう「社会問題」と言ってもいいような気がしますね。
テレビ局は取り上げないのだろうか・・・・・・
学生B@東京 2000.10.25 そういえば今年の夏、近くのスーパーでまさに「四万十うなぎ」を買いました(笑)。
価格が「中国産」と表示されたものとあまり変わらなかったので、「同じ価格なら国産を買おう」と。
でも、どうやらこれが問題のリパック品だったようですね。
ちなみに、味は「ふーん、こんなもん?」で、また買おうとは思いませんでした。
琵琶湖オオナマズ 2000.10.25 > そういえは今年の夏、近くのスーパーでまさに「四万十うなぎ」を買いました(笑)。
やられましたね。
これがわかっただけでも、fishmlに入った意義がある。(でもないか・・(^_^;)

> 価格が「中国産」と表示されたものとあまり変わらなかったので、「同じ価格なら国産を買おう」と。でもどうやらこれが問題のリパック品だったようですね。ちなみに、味は「ふーん、こんなもん?」で、また買おうとは思いませんでした。
こうなるんですよね。 これで、国産うなぎの評判を落としてしまう。
本物の四万十川産のうなぎだけでなく、全部の国産うなぎに影響するのです。
ほんとに、この問題は、うなぎ業界全体として、撲滅の取り組みをしないといけないと思いますよ。
学生B@東京 2000.10.25 魚に話を戻すと、消費者は魚を購入してそれを食べるまではその味が分かりません。
なので「脂肪含有量」とか「いつ」「どこで」「どのように」 獲れ、保存され、加工されたのか知りたくなります。
それを判断材料にしたいのです。
なので業界の方は疑問視されていますが「原産地表示は」大賛成ですし、もっと加工レベルまで表示義務をつけ、監視・罰則強化して欲しいと思います。
「四万十川」が虚偽であれば刑事罰を果たしてほしいぐらいですし、「ブ ランド化」もきちんとされていれば防げた問題かもしれません。生産者も 防衛してほしいと。(思います。)
あかまんぼ@
スーパーの魚売場
2000.10.26 ☆そうですね、ダマしはいけませんね。  
でもね、ぼくは産地表示云々についても、あまり重要性を感じません。  
行きつけのお店のおっちゃんか、おばちゃんに 「今日は何かいいものある?」とか、「xxxxにしたいけど、どれがいいかな?」と聞いてみて、「んじゃ、これだな!」「今日はこれが美味いよ」と薦められるものを買うのが一番だと思います。
☆ただ、毎日数千人のお客さま一人一人とそんなやり取りはできませんから、スーパーの魚売り場は必然的に、産地表示や、「刺身用」とか「煮つけ用」とかいったラベルが必要になってくるわけなんですね。
学生B@東京 2000.10.26 で「おいしい」かどうかは既にご指摘の通り人によって異なるので置いておくにしても、購入時の参考基準の一つである原産地を偽る「水産業界の体質」を自ら変えられない、しょせん無理だと努力を放棄してしまうのであれば、外からの強力な法的拘束力が必要ではないかとやはり思います。
だって詐欺ですよ、一般の世界では。。。ち ょっと挑発的かな?
観光地で「地場のモノです」という顔をした輸入品もそうですけど。
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