水産物輸出

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関根@さいたま市 2001.09.18 日本は水産物の一大輸入国です。
しかし、最近輸出量が増加してます。
7月だけでも、昨年より
 ・カツオが2倍
 ・サンマが3倍
 ・イカが10倍 も輸出され。
しかし、全てが赤字輸出。
販売価格はkg当り、カツオが84円、サンマが108円、イカが143円。
イカは南米まで獲りに行って・・・・・こんな事で、良いのですかね?
琵琶湖オオナマズ 2001.09.18 > しかし、最近輸出量が増加してます。
> 7月だけでも、昨年より カツオが2倍

ほとんどタイに輸出されているということですが、タイではどういう食べ方をされているのでしょうか。
ご存じでしたら教えてください。

> イカが10倍 も輸出され。 しかし、全てが赤字輸出。
> イカが143円

差損分は、どういう処理をされるのでしょう。この点が、以前から疑問でした。
かごしまのたかやま 2001.09.18 > サンマが3倍  サンマが108円
とすると、日本は
ロシアがロシア領域でとれたサンマを、外国船はたくさん釣りあげ、それを自国ではなく、日本に売り付け、日本はわかっていても買い付けてまた、輸出するんですか?
いったい、日本は儲かっているのでしょうか?
しわよせはいったいどこに?日本国民でしょうか? おおげさかなぁ。。
関根@さいたま市 2001.09.18 タイに輸出されたカツオは・・・缶詰に加工して、欧米に再輸出します。
原料は緩慢凍結のくされカツオで充分。日本のB1カツオなど使用する必要ない。

> 差損分は、どういう処理をされるのでしょう。 この点が、以前から疑問でした。
保証・借入れで処理します。
おかしいと思わない日本人がおかしく思えるのですが・・・
関根@さいたま市 2001.09.18 > ロシアがロシア領域でとれたサンマを
> 外国船はたくさん釣りあげ、それを自国ではなく、日本に売り付け、
> 日本はわかっていても買い付けてまた、輸出するんですか?
> いったい、日本は儲かっているのでしょうか?

ですよね・・・普通では解りませんよ、このカラクリ。

「冷凍サンマ」台湾物がなぜ、国産より良いか?
台湾船は400トン以上もある、旧マグロ延縄船を使用してます。
日本船は5トン前後・大きくて40トン。
台湾船はサンマを獲って船内で、マイナス60度で凍結します。
日本は浜に持ってきて、セリをして、工場へ運んで、マイナス20度で凍結。
すなわち、鮮度が全く違います。
だから、台湾物は解凍しても美味しく食べれる。
一方、日本は加工品用。
たまに、パサパサした解凍サンマがありますよね。
あれが日本産か韓国産です。
日本の場合、生鮮で食べる分は良いが、キズ・脂無し・規格外はそれこそ、二束三文。
これらを輸出して、台湾産を輸入するのです。
鹿児島の高山 2001.09.19 > 普通では解りませんよ、このカラクリ。
私はわからなかったわけですから、、、、私は 「普通」ですね。  あぁ、よかった。^^/

> 台湾船は400トン以上もある、旧マグロ延縄船を使用してます。
これは、もしや、日本から売っちゃった、、、マグロ船でしょうか?
かごしまには島がたくさんあるんですが、三島丸ってのがいるんですけど、まだ、売却先が決まっていないのだそうです。。

> 台湾船はサンマを獲って船内で、マイナス60度で凍結します。
そうですね。マグロ船だったらばそうでしょう。

> すなわち、鮮度が全く違います。
> だから、台湾物は解凍しても美味しく食べれる。

しかしながら、私など消費者はどれが台湾産であるかは、よほどの事がないかぎりはわからないわけですよね?
ん?
台湾の船が一度台湾に帰ってそこから日本に向けて空輸もしくは船で日本にくるのでしょうか?
それとも、北海道などの港に直接とったさんまをおろすんでしょうか?
今まで、外国産のサンマってのは見た事がありません。。。。

> 一方、日本は加工品用。
缶詰めとかですかしらね。。

> たまに、パサパサした解凍サンマがありますよね。あれが日本産か韓国産です。
なるほど。冷凍技術でこうも差が出てくると言う事は、、、しりませんでした。
マイナス60度だと、魚の脂肪も固まってしまうんですよね?
たしか。。。。ちがいましたっけ?

> キズ・脂無し・規格外はそれこそ、二束三文。これらを輸出して、台湾産を輸入するのです。
日本で安い値段でするよりは加工して海外へ出すと言う事ですね。
日本のマグロ船は、、マグロがとれなくなったら、サンマを取りに行くとか、、できないんですか?
捕る船って決まっているんですね?
琵琶湖オオナマズ 2001.09.22 > 缶詰に加工して、欧米に再輸出します。
> 原料は緩慢凍結のくされカツオで充分。日本のB1カツオなど使用する必要ない。

なるほど。鮮度の落ちた魚でも、使い道はあるものなのですね。
問題は、採算が取れるかどうかなのですが、取れてないんですよね。

> 保証・借入れで処理します。おかしいと思わない日本人がおかしく思えるのですが・・・
そのとおりなのですが・・・・・構造的にはどうなっているのでしょうか。
外国まで行って仕事をして・・・・・「赤字」ではねえ。
頭から「赤字」と分かっている事業については、考えなければいけない事は確かでしょう。
食料の自給率を上げるという大義名文があれば、また別の考えもありますけどね。
琵琶湖オオナマズ 2001.09.22 > 台湾船はサンマを獲って船内で、マイナス60度で凍結します。
> 日本は浜に持ってきて、セリをして、工場へ運んで、マイナス20度で凍結。

よく分かりました。
ところで、旧マグロ延縄船を使用した場合、コスト的にはどうなのでしょう。
小型船より余分にコストがかかるということはないのでしょうか。
船上凍結した秋刀魚を日本に輸出して、台湾は利益が出ているのですか。
mituru 2001.09.22 >外国まで行って仕事をして・・・・・「赤字」ではねえ。
>頭から「赤字」と分かっている事業については、考えなければいけない事は確かでしょう。

漁獲割り当ての消化と言う面も有ると思います。
赤字でもある程度消化しないと、次の年に割り当てが減らされてしまう可能性が大きいと思いますが・・
琵琶湖オオナマズ 2001.09.22 > 漁獲割り当ての消化と言う面も有ると思います。
その点は理解できます。

水産基本法では、食料の安定供給の立場から水産業を位置づけていますね。
つまり、「もうけ」だけでは考えないということです。
したがって、国民の食料を確保するという観点からすれば、一定の税金投入も認められると言うことでしょう。
それはそれとして必要かつ重要だと思っていますが、今行われているすべての漁業がそうなのかという点では、個別に検証が必要なものもあるのではないかなと思っているのです。
それは、漁業を正しく国民に理解してもらうためにも、必要なことではないかと思いますが。
「国民的漁業」という立場ですべての漁業が行われているのかどうか、必ずしも「そうだ」とは言いきれないのじゃないでしょうか。
mituru@souya 2001.09.22 >したがって、国民の食料を確保するという観点からすれば、一定の税金投入も認められると言うことでしょう。
ちょっと論点が・・・私はただ単に外国海域での漁獲物が第3国に輸出されている理由の一つとして提示しただけなんですが・・
これに付いては単に、国内で売るより輸出した方が赤字が少ないとか、商社が抱えている国内在庫との兼ね合いからそうしたほうが得策だと判断されて、自主的に判断されたものだと思いますけどいかがでしょ・・

>それはそれとして必要かつ重要だと思っていますが、今行われているすべての漁業がそうなのかとい
>う点では、個別に検証が必要なものもあるのではないかなと思っているのです。

検証したとすれば、国内の漁業が無くても良い・・なんて結論が出る可能性が大きいと思いますけど。
価格が変わるのを覚悟すれば世界中から輸入するでしょう。

>「国民的漁業」という立場ですべての漁業が行われているのかどうか、
>必ずしも「そうだ」とは言いきれないのじゃないでしょうか。

国内漁業にまるで無駄な税金が使われているようなニュアンスで受けてしまいます>私
そのような認識をお持ちなんでしょうか?>消費地では。
琵琶湖オオナマズ 2001.09.22 どうも、私の書き方がまずかったようです。
私は、基本的には、国民の食料確保という点から言えば、第一に沿岸漁業を重視すべきだと思っています。そのことを前提として考えてください。

> ちょっと論点が・・・私はただ単に外国海域での漁獲物が第3国に輸出されている
> 理由の一つとして提示しただけなんですが・・

外国海域まで出ていく漁業はいくつもあると思うのですが、そういう漁業が「国民的漁業」という立場から見てどうなんだと言いたかったのです。
赤字の垂れ流しをしながら続ける意味があるのかどうか、そういう検証が必要ではないかと言いたいのです。

> これに付いては単に、国内で売るより輸出した方が赤字が少ないとか
> 商社が抱えている国内在庫との兼ね合いからそうしたほうが得策だと判断されて
> 自主的に判断されたものだと思いますけどいかがでしょ・・

その場合、赤字はどうなるのでしょうか。
もちろん、商売は、いつもいつも利益が出るときばかりじゃないし、原価を割って売らなければならないときもあります。
しかし、そういう判断も、儲かっていればこそできる判断であって、いつもいつも赤字じゃやっていけないわけです。

> 検証したとすれば、国内の漁業が無くても良い・・なんて結論が出る可能性が大きいと思いますけど。
> 価格が変わるのを覚悟すれば世界中から輸入するでしょう。
たぶん、私の書き方が悪かったから、こういうお答えになったのだと思いますが、なぜ、そんなふうにお考えなのかわかりません。
漁業者自身は、自分がやっている仕事が、国民的大義に基づいた仕事だと考えられておらないのでしょうか。
私の考えでは、基本的に「輸入は最後の手段」であるべきであって、そのことで、国内漁業が駆逐されるのは「国民的大義」に反していると思っています。
水産物の自給率を向上させるために、国内漁業は、最大限の保護政策が取られなければいけないと思います。

> 国内漁業にまるで無駄な税金が使われているようなニュアンスで受けてしまいます>私
> そのような認識をお持ちなんでしょうか?>消費地では。

全く逆に取られてしまいましたね。私の書き方がまずかったせいです。

私が言いたいのは、ひらったく言えば「遠いとこまで行って赤字出して、税金で補填するなんて馬鹿な話や。そんな金があるんやったら、もっと沿岸漁業が発展するように使ったらええやん。」というようなことです。まあ、これも一面的な考えかもしれないですけどね。
mituru@souya 2001.09.22 >どうも、私の書き方がまずかったようです。
いえ、此方も誤解が有ったようで恐縮します。

>私は、基本的には、国民の食料確保という点から言えば、第一に沿岸漁業を重視すべきだと思っています。
心強いお考えを述べて貰いありがたいです。

>外国海域まで出ていく漁業はいくつもあると思うのですが、そういう漁業が「国民的漁業」
>という立場から見てどうなんだと言いたかったのです。

沿岸漁業から見ればそりゃ脅威ですが、消費地からは安定供給と価格の安定と言う面でメリットは
有ると思います。しかし、今の状況ではその他にも直接外国から商社が買い付けした水産物も相当量入ってきていますので複合的に見ると、すでに漁業の大小に関わらず弱肉強食・・
大手水産会社もこと漁業部門は撤退しておりますし、残った魚種も大きな黒字は見込めないでしょう。

>赤字の垂れ流しをしながら続ける意味があるのかどうか、そういう検証が必要で
>はないかと言いたいのです。

きびしい時代ですので、赤字の規模により当然撤退すると思います。
しかし、割り当てを消化しなかったり放棄するとなれば、その国としても割り当てに見合う収入(漁業協力費など)が無くなるので、第3国に回したり自国で漁獲するのが自然だと思います。
ですから、その辺については当事者が一番の悩み事として決断を迫られていると思います。

>漁業者自身は、自分がやっている仕事が、国民的大義に基づいた仕事だと考えら
>れておらないのでしょうか。

たいそうな事は考えていませんが、漁業者は誰もが自分が漁獲したものに自信を持ち誇りを持って市場に出していると思います。
良い評価を得るため努力もしていると思いますが、最近はその努力も空しく海外から水産物に値が左右されています。
生き残るためにさらに日々勉強し、付加価値を付けたり消費嗜好に沿うようにしていかなければいけないと思う今日この頃です。

>私の考えでは、基本的に「輸入は最後の手段」であるべきであって、そのことで、
>国内漁業が駆逐されるのは「国民的大義」に反していると思っています。
>水産物の自給率を向上させるために、国内漁業は、最大限の保護政策が取られなければいけな
>いと思います。

1次産業に対する税金の投入に相当神経質になっている方が相当居ると思いますのが・・
ただ、林業・農業に比べると漁業に回るお金なんてすずめの涙です。
経営に関わる直接投入なんて無いです。
漁港の改修・建造資金への金利補給(地方自治体から)・加工施設建設資金補助など、半分は流通に関係が有るものも含まれると思います。

>私が言いたいのは、ひらったく言えば「遠いとこまで行って赤字出して、税金で
>補填するなんて馬鹿な話や。そんな金があるんやったら、もっと沿岸漁業が発展
>するように使ったらええやん。」というようなことです。

私の認識不足かもしれませんが、そういうところに税金なんて使われているのかな?
他の部門での黒字での補填で何とかしのいでいると思いますが。
大手水産会社の多くは、漁業部門の他に水産物の輸出入をしています。
トータルで国内に回すと自分で抱えた物がどうなる・輸出するとどうなるで判断されていると思いますが
するめいか 2001.09.26 一部誤解されているような節が見られましたので、私の知っている範囲の話をカメレスさせてください。

>「遠いとこまで行って赤字出して、税金で補填するなんて馬鹿な話や。
> そんな金があるんやったら、もっと沿岸漁業が発展するように使ったらええやん。」

私の知っている範囲では、赤字を出して、直接「税金で補てん」される仕組みは、漁業、水産業にはありません。
海外まき網によって漁獲されたかつお(船上凍結品)については、その一部について、海外に輸出される場合に、同協会から輸出奨励金のようなものが支払われる制度がある模様ですが、これは、国の税金が直接補助金の形となって支払われているものではないはずです。
 国際的に、輸出奨励金は認められておりません。
  ガット・ウルグアイラウンドでしたっけ?>有識者の皆様
かごしまの高山 2001.09.26 > 私の知っている範囲では、赤字を出して、直接 「税金で補てん」
> される仕組みは、漁業、水産業にはありません。

では、漁業補償はどうなんでしょう?
たとえば、、鹿児島湾内に人工島を建設していますが、これにかんしても建設するにあたっては、地元漁協権をもっていらっしゃる方は、各漁協に、今までのように漁業ができない、補償として国か、地方自治体からお金はでていると思いますけど。。。。
ここまでは、赤字?ではないにせよ、、、
この人工島も今日の地元新聞での記事では、なぜかしら、大型観光船岸壁の建設を国直轄から県補助へ事業主体を変更した事で鹿児島市の、事業負担金が9億円から14億円と増える事を市が試算して判明しています。。
これって、鹿児島市は、5億円の「赤字」といえるのではないでしょうか?
人工島のことだから、直接水産や漁業には関係ない!と言われればそれで、おしまいのはなしなんですけどね。。。。
勘違いな、話ししてるかも!とはおもうんですけど、もっと有効な税金の使い方ってのも考えてほしいなぁって思うのでした。
するめいか 2001.09.26  経営の結果の赤字をどうするか という視点で、記載したつもりですが。
 難しい話題です。

> では、漁業補償はどうなんでしょう?
 漁業権を買い取る、 と理解していますが、いかがでしょうか。
 道路を作る場合に、その土地の所有者からその土地を買い取る(又は代替地を用意する) ことと、同じだと思います。

> これって、鹿児島市は、5億円の「赤字」といえるのではないでしょうか?
> 人工島のことだから、直接水産や漁業には関係ない!
> と言われれば、 それでおしまいのはなしなんですけどね。。。。

すべて、善意に解釈して。
 増額しても行うとなると、鹿児島市は、5億円の税金を「今」投じても、将来的な税金の増収や、地域住民の生活の改善等が図れると考えていらっしゃるのでは。
 漁業補償も、その金を使っても、将来的に(他の)利益が見込まれるから、「投資」しているといいかえることができるかもしれません。(行政が行うだけではなく企業が補償する例もありますから。)

> 勘違いな、話ししてるかも!とはおもうんですけど、
> もっと有効な税金の使い方ってのも考えてほしいなぁって思うのでした。

 同感です。
かごしまの高山 2001.09.26 >  難しい話題です。
そうですね。
だけど、地方自治体もこれからは、湯水のように市民からかきあつめた資金(税金)を代表者はそれらをどうしていくのか。経営手腕もみられていくような、気もします。
って、、水族館の理事長は市長なものですから。。他人事じゃないし^^/

>  漁業権を買い取ると理解していますが、いかがでしょうか。
漁業補償もいろんなパターンがあると聞いています。
買い取るとなれば、漁業ができなくなる。ということですよね?
ここまでには、なっていないと思います。
人工島海域で漁ができなくなったと言う話をきいています。

>  道路を作る場合に、その土地の所有者からその土地を買い取る(又は代替地を用意する)
>  ことと、同じだと思います。

いわば、切り売りの状態とおなじって事ですね。はい、わかりました。

>  鹿児島市は、5億円の税金を「今」投じても、将来的な税金の増収や、
>  地域住民の生活の改善等が図れると考えていらっしゃるのでは。

先行投資ですか^^ そうだといいんですけどね^^
「県の負担わりあいが減り、市の負担わりあいが増えるのは、市としては、受け入れられない」として9月4日県に申し入れをしています。
これからの動きがどうなるか見て行きたいと思います。
ローカルな話題でもうしわけありません(__)

>  漁業補償も、その金を使っても、将来的に(他の)利益が見込まれるから、「投資」している
>  といいかえることができるかもしれません。
> (行政が行うだけではなく企業が補償する例もありますから。)

投資ですか。。。。。  利益ですか。。。。。。。
ここらも、書きたい事はあるんですけど、おじゃる丸のキスケみたいに、ピーピー、言ってるだけじゃだめだし、はい、べんきょーします.
琵琶湖オオナマズ 2001.09.27 > 私の知っている範囲では、赤字を出して、直接 「税金で補てん」
> される仕組みは、漁業、水産業にはありません。

基本的にはそうですよね。
それに、水産業への税金投入は、農業や畜産業に比べると、圧倒的に少なかったはずです。
(ここで言う「税金投入」というのは「赤字補填」ではありません。)
ただし、いわゆる「公共事業」としての港湾整備とかへの税金投入は莫大なものがありますけどね。(これはこれとして、大きな問題です。)

> 海外まき網によって漁獲されたかつお(船上凍結品)については、その一部について、海外に輸出
> される場合に、同協会から輸出奨励金のようなものが支払われる制度が ある模様ですが、
>これは、国の税金が直接補助金の形となって支払われているものではないはずです。

消費者としてわからないのは、その辺ですね。
「同協会」と書かれているのが、どの団体かはわかりかねますが、輸出奨励金が実質上「赤字補填」になっているのじゃないかと思うのですが。その財源は、どこから出るのでしょうか。
「同協会」が別の事業で儲けた分を、そっちにまわしているのでしょうか。
イカなどは、2年連続の赤字のようですが、その赤字はどういう形で処理されているのでしょうか。
(又、もとに戻っているようですが・・・・・)

>  国際的に、輸出奨励金は認められておりません。
WTOでは認められていないですね。

21世紀の水産を考える会発行の「日本人とさかな」2001年秋号に、面白いことが載っていましたよ。
この会の代表者である河井智康さんの発言ですが、ちょっとだけ抜き書きします。
「問題は、日本の漁業者が減少していることです。一人あたり漁獲量は年間25トンぐらいがリミットです。30万人では750トンが限度になります。イワシが減少していることと、漁業者が減少していることによって漁獲が上がらないわけです。イワシ以外の資源がそれほど減少しているわけではないので、日本近海では一千万トンぐらいは漁獲できそうです。」
 ↑
この認識が正しいとすれば、政治の方向として漁業者を増やす施策を取れば、近海での漁業はまだまだ展望がある、言い換えれば輸入に頼らずにすむという事ですね。(輸入しなければ手に入らない魚介類もありますけどね。)

もう一つ、書いておきます。これも河井さんの発言です。
「未利用資源、投棄魚も問題になっています。底引き網等がそうなのですが、秋田県の調査では、とりわけイトヒキダラの投棄が多い。投棄が360kgで水揚げしたのが80kgというデータもあります。投棄250kgがイトヒキダラでした。
・・・・・・・・・中略・・・・・・・・・
ロシアとの漁業協定ではイトヒキダラもロシアの許可量に入っています。日本では利用していないのが現状です。イトヒキダラの漁獲量は20−30万トンになっているでしょう。」
というようなことで、近海での漁業に関しては、政治の施策としては、まだまだやるべき事はあるなあと思うのですが。
するめいか 2001.09.27 > ただし、いわゆる「公共事業」としての港湾整備とかへの税金投入は莫大なものがありますけどね。
>(これはこれとして、大きな問題です。)

 はい。

> 「同協会」と書かれているのが、どの団体かはわかりかねますが、輸出奨励金が実質上
> 「赤字補填」になっているのじゃないかと思うのですが。その財源は、どこから出るのでしょうか。
> 「同協会」が別の事業で儲けた分を、そっちにまわしているのでしょうか。

 部外者なので、正確なお答えができません。
 憶測の範囲ですが、海外まき網漁業協会の負担金が主たる財源かと推測します。

> イカなどは、2年連続の赤字のようですが、その赤字はどういう形で処理されているのでしょうか。
 正確なお答えは出来ませんが、、、
 農林水産省統計情報部が発行している「漁業経済調査報告」(漁家の部)(企業体の部)によると、
 イカ(大型イカ?)のみならず、多くの漁業で赤字が継続して発生しています。
 ところで、この統計では、専業、兼業区分がありますが、多くの(大型)漁業会社では、陸上加工部門を有していたり、他産業を手がけている会社も多いと聞いております。
 多分、他部門(子会社)との連結によって、処理されているのではないでしょうか。(大型漁業の話ですが。)
 ちなみに、
  私の実家は田んぼと花を作って収入を得ているほか、父親が月給を運んでいます。
  どう考えても田んぼと花の収益はいいとこトントンです。
  また、キャッシュフローからすれば、月給で肥料や資材等を買い、秋に清算していると思います。
 という現実からの推測です。

> 政治の方向として漁業者を増やす施策を取れば、近海での漁業はまだまだ展望がある、言い換えれ
> ば輸入に頼らずにすむという事ですね。(輸入しなければ手に入らない魚介類もありますけどね。)
(中略)
> もう一つ、書いておきます。これも河井さんの発言です。
> 「未利用資源、投棄魚も問題になっています。
(また中略)
> 日本では利用していないのが現状です。
(・・・・)
> というようなことで、近海での漁業に関しては、政治の施策としては、まだまだやるべき事はあるなあ
> と思うのですが。

 漁業者を増やせば、には疑問ですが、同感です。

このMLにも、ときどき話題になるのですが、まだまだ日本近海のさかなは、食べられていない、有効に使われていないと思います。(地元では捨てられているのが、ほかでは高級だったとか。)
政治の施策だけではなく、漁業者・加工業者が、チャレンジする時代に来ている気がします。
(このMLのメンバーの皆様には、がんばっていらっしゃる方が 多いのはいうまでもありませんが。)
mituru@souya 2001.09.27 >ただし、いわゆる「公共事業」としての港湾整備とかへの税金投入は莫大なものがありますけどね。
>(これはこれとして、大きな問題です。)

一つ言わせて欲しい部分が有るんですが・・
港湾=水産への税金投入と、思われるふしが有るのですが、港湾にもたくさんの種類があり直接水産に関連される予算と言うのは、○次5ヵ年計画(長期に予算立てしている)の中でさほどの比率ではないと思いますが。その殆どが運輸関連の予算だと思いますよ。
琵琶湖オオナマズ 2001.09.27 > その殆どが運輸関連の予算だと思いますよ。
あ、そうですね。そのとおりだと思います。

港湾というと頭に浮かぶのが2カ所あるんです。
一つは福井新港、もうひとつは、若いときに行った岩手県の久慈港。
どちらも、ほとんど船が入ってなかった。
久慈港は、昔は鯖などがたくさん水揚げされたようですが、今はどうなのでしょう。
鹿児島のkazu 2001.09.28 >   海外まき網漁業協会の負担金が主たる財源かと推測します。
この財源については、海外巻き網漁業協会の所属船が、水揚げ高に対して ?%づつ積み立てているそうです。税金等は使われていないとの事です
したがって、一本釣り、近海まき網等のカツオの輸出には、この輸出奨励金(正式名称は?)のようなものは使えないそうです。
以上、関係者からの聞きかじりでした。



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