cah36260 |
2001.11.19 |
郷土料理といってもいろいろ有ると思いますが普段よく食卓に上がっているものでよいのでしょうか?
それなら2〜3ご紹介できます。
- 赤穂(播州地方ですが)近くに醤油とそうめん(揖保の糸)の有名な産地竜野市がありますので、にゅー麺といって瀬戸内の前浜で獲れた小魚 (メバルや、カレイなど)の煮汁でそうめんを炊き、煮汁をそうめんによく染み込ませて食べる習慣があります。
お年寄りが好んで食しますが、経済的で栄養価も高く消化の良い食べ方だと思っております。
- 鯛の浜焼き:あまり庶民的ではなく、進物に使われることがあります。鯛を一尾丸ごと塩で包んで蒸し焼き状態にしたものです。藁で編んだ笠に包んで提供しております。一度食べましたがそれほど印象に残るものではなかったように思います。今では造っているところが1件になったとも聞いております。
- 焼き穴子はよく食べます:前浜で獲れた穴子を開いて炭火で焼いて食します。酒と醤油、みりん(砂糖を若干入れる場合もある)直火で穴子の骨を焼きその風味とエキスをつけタレに移して付け焼きしたものをそのまま、或いは刻んでちらし寿司の具に使用したりします。
- 前浜でとれる小魚(黒メバル、かれい、がしら、手長たこ、イイたこほか)を煮付けるに要するだけのタレ(酒、」醤油、みりん少々)を小鍋で さっと煮付けて魚の味を充分に残して食べます。それは美味しい食べ方です。
- ここ数年でブームになり成熟しております「いかなごの釘煮」は、生の活魚で炊く佃煮です。ご存知かと思いますが、春先3月から5月の初旬までに水揚げされるいかなごは、相当量各家庭で、佃煮にし、保存食としたり知人に送られたりしております。もう郷土料理としての地位は確保していることでしょう。まろやかさと柔らかさでは定評があり無添加食品としても評価できます。(釘煮に関してのお問い合わせは得意分野です。何かありましたらどうぞ!)
- コブト海老の塩湯で、或いは煮付け。前浜で獲れる小海老:殻ごと料理しますがこれは旨い。甘くて味が濃いのが、特徴です。そうめん汁のダシとしても良く使います。
- 出ビラカレイ干し:竹にカレイを刺して干したものですが、かなづちで叩いて食べやすくして軽く炙って醤油をかけて食べます。最近ではあまり食べませんが・・・
- ガラ海老:むき海老を殻付きのまま浜で頂いて食べます。夏場でしょうか、食べだすと癖になります。価格は高いでしょう。
- 養殖の殻付き蛎:最近定着しております。三陸物に比べ潮の風味は落ちますが、ふっくらしてあっさりした味です。蒸し蛎、生食でよく食べます。
- しゃこ:茹でて食べます。今は少なくなり高価なものになりましたが、一昔は500円、1000円で食べきれないほどの量がありました。祭りや普段の食卓にも良く上がっておりましたが今は少なくなっております。渡りかに(地物)も珍重されます。
こんなところですか・・・また思いついたら書いておきます。お役に立ちますでしょうか? |