カキ養殖について
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投稿日 | 投稿内容 |
こまいかき@広島 | 2003.10.31 | 先日、うちに、「生食用カキ出荷許可証」というのが来ました。 毎年来るので、それがどうということもないのですが、10月中の2回の生食用カキの検査にパスすると貰えるのです。 それ以外に毎月一度以上の自主検査と、抜き打ちの検査で調べられます。 以前から10月に入るなり、「もう生で食べられますか?」等のお問い合わせを頂くのですが、「10月中は加熱調理用なんですよ・・・。」と、それが何故かも良く知らないままに答えたり、「もしかしたら10月以前も、自主検査でパスすると、生食で出荷できるのかなあ?」等と思ったりしていました。 先日、抜き打ちの検査官の方が来られたので聞いてみると、広島県では出荷時期、終了時期、生食出荷解禁日等が厳しく決まっていて、違反は出来ないのだそうです。 海水温や、大腸菌の数などの調査によって決められているらしいです。 恥ずかしながら、お聞きするまで知りませんでした。 生食用のステッカーに「11月1日より」と書いてあるので、明日から出荷できます。 他県ではそういう規定があんまりないらしいですが、全国のカキの生産量のうち6割を占める広島県がいっぺんに解禁になるなんて、何かすごいな、って思いました。 今年は冷夏の影響か、カキの成育がどこも良いみたいです。 うちのカキも、もう10月から出荷していますが、今年は大きめです。 カキは栄養が豊富なので、皆様たくさん食べましょうね! |
琵琶湖オオナマズ | 2003.11.1 | ホームページ、ガラッと変わりましたね。表示すべき事はきちんと表示されてるし・・・・・ いいなあと思ったのは、牡蛎養殖の最初から最後まで、豊富に写真を使って説明しているところです。 細かいことを言えば、例えば、「初水揚げ」の写真では、最後にクレーンで釣り上げたカキを船の上に持ってきたところを写せば、消費者には状況がもっと良くわかるのではないか・・・・なんて思いました。 こまいかき@広島さんご自身の「カキ打ち」の写真もいいですね。 これが、動画だったらもっといいのに・・・と思いました。 一点、気がついたのは、牡蛎料理のところ。ここは、料理のできあがり写真が欲しいですね。 |
こまいかき@広島 | 2003.11.1 | このMLに入会させて頂いてから、オオナマズ様をはじめ、色んな方に色々と教えて頂きまして有難うございました。まだ足らない部分があるとは思いますが、ご指摘の件、検討の上、HP作りに生かしてゆきたいと思います。 デジカメも持っていないのを何とか購入し、購入したのはいいけど、パソコンへの写真の取り込み方がわからず、大阪の友人宅までパソコンを持ってバスに乗り、聞きにいったりして苦労しました。 自分ではカキ仕事は毎日の事で、わかりきっているようなことばかりなのですが、それをどうすれば他の人にも分かりやすく出来るか?今も難しい課題です。 今日もこれから仕事です。 これからお正月明けまで牡蛎屋の一番忙しいシーズンですが、頑張ります。 カキのシーズン中、どこにも外出することがないので、自分の家のカキのことしか知りませんが、実はあちこちの地方のカキを見てみたいし、食べてみたいです。 皆様のご近所で見かけたカキの話題などございましたら、また教えてください。 |
そのくみ | 2003.11.1 | ホームページを拝見致しました。 実は先日三陸牡鹿町の牡蛎加工場などの見学をしてきました。という名目で牡蛎三昧したというべきか・・・ あちらで養殖方法や殻を開ける道具など、広島と比較しながら説明を聞いたのですが、こまいかきさんのページで確認できました。 三陸では「延べ縄式」なので、海にカラフルな浮きがずっと沖まで浮かんでいました。 広島ではイカダですよね。同じ牡蛎の養殖でも海の風景が違って面白いなと思います。 道具も違いますね。でも、殻開けは熟練者は5秒の早業、コンコン・ピシッ・パカッ・シュです。見とれてしまいましたよ。 私もやらせてもらいましたが、商品にならず、そのまま私の口に入りました。美味かったぁ〜! カキの食べ比べですが、最近都会で人気上昇中という「オイスターバー」に行きました。おしゃれなお店で、常時15種類くらいカキを置いているそうです。値段も高かったけど釧路の仙宝趾、厚岸のシングルシード、宮城志津川産、オーストラリア、シアトルのものを食べました。マガキでも大きさ、形、旬、味が違うんですね。 カキはカロリーが少なく蛋白質が多い食品でダイエットに最適と知ったので、私もカキをたくさん食べようと思います。 気のせいか、牡鹿町の女性は皆さん肌もきれいだったし。 広島の牡蛎はこれから美味しくなると聞きました。毎日の作業は大変でしょうが頑張って下さい。 |
こまいかき@広島 | 2003.11.2 | 私自身は、もともとサラリーマン家庭に育った大阪育ちの人間なので、突然広島でカキ養殖をすることになった時は、何もかもわからないことだらけで、そのまま日々の作業に追われ、今に至っています。(夫は漁業育ちなんですが。) それで、勉強のために出来るだけ、カキ関係のテレビを録画したり、本や資料を集めたりしています。・・・が、なぜ三陸が延べ縄式で、広島が筏式なのかはわかりません。 おそらく三陸は波が荒い(?)ので、竹の筏では竹が折れるからなのかな・・・?と思ったりしています。この辺の海でも、ちょっと波の荒いところでは、筏がすぐだめになってしまいます。最近は新素材の筏も作れるみたいですが、値段が高いので手が出ません。 (中上様が羨ましい・・・。) 私も色々な方式を試してみたいです。 カキを打つ道具も、どうも「かき打ち」を使っているのは広島だけで、他の県のテレビでは大抵ナイフ式みたいです。 こちらは私もトライしてみましたが、やはり使い慣れた道具の方が良いと思い、未だに「かき打ち」でやっています。・・・が、何故道具が違うのか?までは分かりません。 > カキの食べ比べですが、最近都会で人気上昇中という「オイスターバー」に行きまし > た。おしゃれなお店で、常時15種類くらいカキを置いているそうです。値段も高か > ったけど釧路の仙宝趾、厚岸のシングルシード、宮城志津川産、オーストラリア、 > シアトルのものを食べました。マガキでも大きさ、形、旬、味が違うんですね。 オイスターバーの話は、聞いたことがあります。が、実際に行かれた方のお話を伺ったのは初めてです。私も是非行ってみたいなあ・・・。 厚岸のシングルシードというのは、インターネットで見たことはありますが、一体どうやって採苗するのか興味があります。 以前お知り合いになったペルーの方に「ペルーにもカキはありますか?」と聞くと、「あるけど、とても小さくて、とても高い」と仰っていました。どんなカキなんだろう・・・?ゴクン(つばを飲む音)。 オリンピア牡蛎とかいうのもあるそうですが、どこで養殖しているのだろう? 宮城種は、以前種苗を買って養殖していましたが、本当に大きい!やはり広島牡蛎とはちょっと違った感じです。 ニュージーランド等でも牡蠣養殖は盛んなようですね。 夫は牡蠣養殖の見学に韓国に行ったことがありますが、私もいつも忙しい身ですが、旅行するならどこか牡蛎の産地に行き、色々見学したいです。 私は、「どこか旅行に行きたいねえ。どうせならカキを食べられるようなところがいいねえ。」と家族に提案してみるのですが、私の子供たちは、魚介類をはじめ、カキを全く食べないので、「うちら行かんけん、おかーちゃん一人で行きんさい。」と言われる始末・・・くすん。どうやったら子供たちが魚介類を食べるようになるんでしょうか? そのくみ様のページで、もっと勉強しなくてはいけませんね。 |
そのくみ | 2003.11.2 | え〜、こまいかき@広島さんは奥様の方でしたか!てっきりご主人かと思っていました。すみません・・・ 突然のカキ養殖で戸惑ったこまいかきさんも、今やカキ打ち名人じゃないですか! あの早わざができるようになりたいなぁ。 > なぜ三陸が延べ縄式で、広島が筏式なのかはわかりません。 > おそらく三陸は波が荒い(?)ので、竹の筏では竹が折れるからなのかな・・・? > と思ったりしています。 こまいかきさんの言うとおり。三陸の海は波が荒くて筏が壊れるんだそうです。 > カキを打つ道具も、どうも「かき打ち」を使っているのは広島だけで、他の県のテレビ > では大抵ナイフ式みたいです。何故道具が違うのか?までは分かりません。 これは私もわかりません。何故でしょうね? > オイスターバーの話は、聞いたことがあります。が、実際に行かれた方のお話を > 伺ったのは初めてです。私も是非行ってみたいなあ・・・。 カキは世界中の海にいるのではないかしら? カキって、何億年も前からほとんど進化しないままだそうですね。 それでも子孫を絶やさず今に至っているんです。なぜか? カキがズボラで、どこにでもくっついて成長できたからだそうです。 「ズボラな性格」と聞いてカキに親近感を持ちましたね。 > 夫は牡蠣養殖の見学に韓国に行ったことがありますが、私もいつも忙しい身 > ですが、旅行するならどこか牡蛎の産地に行き、色々見学したいです。 私も広島のカキ養殖を見学したいです。宮城に行ってカキ養殖には海の環境がとても大事だと思いました。瀬戸内海はちょっと心配しています。 > 私の子供たちは、魚介類をはじめ、カキを全く食べないので、 > 「うちら行かんけん、おかーちゃん一人で行きんさい。」と言われる始末・・・ > くすん。どうやったら子供たちが魚介類を食べるようになるんでしょうか? 同居している私の母も、広島出身なのに「うちゃ〜食べんけんね」とカキは全く食べません。広島弁も未だに抜けません。 私も、子供の頃呉に住んでいたけどカキの臭いが嫌いで、最近まで好んで食べませんでした。今期の私の目標は、母にカキを食べさせることです。 |
隠岐のなかがみ | 2003.11.2 | > なぜ三陸が延べ縄式で、広島が筏式なのかはわかりません。 > おそらく三陸は波が荒い(?)ので、竹の筏では竹が折れるからなのかな・・・? > と思ったりしています。 もちろん波の荒いところでは、竹が折れたりもするでしょうが、のべ縄にする理由は波による揺れを避けるためです。揺れが大きいと成長が悪くなります。 FRPの筏を導入しましたが、なかなか手が出せないでいました。 こちらでは孟宗竹の筏を作ろうにも、そんなに竹がありませんし、作り慣れた人もいません。大船渡では40年くらいたった年輪密度の高い杉材を使ってましたね。 FRPは長持ちするらしいので(ホントのところは?)、小さな面積でも成長の良い場所を選んで、サンドバッグ200俵ほりこんで設置しました。足腰ガクガクになりました。 1回転すればなんとかペイ出来るので10年もてば御の字。 大野町で牡蛎養殖やってる友人は、「竹の方がいい」と言っていますよ。 揺れ方を見ていると、竹の方がバネが強く揺れがカキに伝わりにくいように見えます。 FRPはフニャフニャしてます。 >カキを打つ道具も、どうも「かき打ち」を使っているのは広島だけで、他の >県のテレビでは大抵ナイフ式みたいです。こちらは私もトライしてみま >したが、やはり使い慣れた道具の方が良いと思い、未だに「かき打ち」でや >っています。・・・が、何故道具が違うのか?までは分かりません。 三陸のカキ剥きおばちゃんと広島のかき打ちおばちゃんとで、むき身競争をしたことがあるそうですが、広島のおばちゃんが勝ったそうです。 ちなみに、私は1時間でイワガキを200個剥きましたが、しまいに親指の筋肉が引きつりました。 >どうやったら子供たちが魚介類を食べるようになるんでしょうか? 年頃になるとなぜかカキ好きになることもあるみたいです。 |
こまいかき@広島 | 2003.11.2 | > え〜、こまいかき@広島さんは奥様の方でしたか! すみません。そうなんですよ。夫はパソコンに触れないので、私が主にパソコンを使っています。でも、腕前は殆ど素人同然のパソコンオンチなのですが・・・。 けれど、私もパソコンを買って1年は梱包も解かずに放置してありました。 何か、パソコンに触るのが怖くて・・・。使ってみると結構面白いし、こうやってこのMLに参加することも出来て、良いことずくめでした。 > カキって何億年も前からほとんど進化しないままだそうですね。それでも子孫を絶や > さず今に至っているんです。なぜか? > カキがズボラでどこにでもくっついて成長できたからだそうです。 カキが、何億年も前から殆ど進化しないままというのは知りませんでした。また一つ勉強になりました。 カキはカキにくっつく性質があるようで、よく大きなカキに、小さいカキが幾つもくっついているのを見ます。(そういうのをこの辺では「シンコ(新子?)」といいます。) 韓国では、カキの殻を使って採苗しているそうです。(私達は帆立貝の殻を使って採苗しますが。)でもたまに、大きいカキの殻があるときは、それを取って置いて採苗連の中に混ぜてみたりしますが、本当にカキの殻にはよくカキのタネがくっついています。 普通に、普通の採苗連で採苗できるときは何とも思わないのですが、採苗不調の時(なかなかタネが付かない年)などは、ひょっとして、帆立貝の殻より、カキの殻の方が採苗連に適しているのではないか?等と悩んだりします。 そうやって、カキがカキにくっつき、そしてまた大きくなって産卵して・・・という風に、子孫を絶やさず生きてきたのでしょうか? > 私も広島のカキ養殖を見学したいです。宮城に行ってカキ養殖には海の環境がとても > 大事だと思いました。瀬戸内海はちょっと心配しています。 うちは夫と私の殆ど二人でやっている「こまい牡蛎屋」で、作業場もオンボロですが、機会があればご案内いたします。あまり参考にならないかもしれませんが、でも最近、私も量産することに限界を感じ始め、できるだけカキの声を聞きながら、カキに適した養殖をしていきたいなと思うようになってきて、その道を模索中です。 もしお越しいただけるときは、そういったことをご案内できると良いなと思います。 > 同居している私の母も広島出身なのに「うちゃ〜食べんけんね」とカキは全く食べま > せん。広島弁も未だに抜けません。 > 私も、子供の頃呉に住んでいたけどカキの臭いが嫌いで、最近まで好んで食べま > せんでした。 私は高校の時、1ヶ月ほど北海道の酪農家のお宅でアルバイトしたことがありますが、そのお宅では牛乳を誰も飲みませんでした。 毎日牛乳を出荷していて、とっても美味しいのに・・・。やはり毎日見ているものはあまり口にしないものなのでしょうか? 夫の家(うちの先代)は、昔、夏はたこつぼ漁をしていたのですが、夫はタコを食べなかったそうです。食べない物には何か理由があるみたいですね。 でもうちの子供たちは、多分ずっとカキは食べないと思います。これだけ毎日見ていたらしょうがないのかなと今は思い、半分諦めています・・・。 カキはしょうがないとして、他の魚介類ぐいらいは出来たら食べられるようになってほしいです。(何故かカニだけは好きな様ですが。)だって勿体無いですよね、折角魚介類っていろんな種類や、味があるのに。栄養も豊富なのに・・・。 そのくみ様のように、お料理が上手なお母様だったら、もうちょっと食べてくれるのかもと思いますが、私は料理が下手なので、勉強しなきゃいけませんね。 |
千葉のきんのり丸 | 2003.11.3 | 海苔も、糸状体を育てるのにカキ殻を利用させていただいています。 |
そのくみ | 2003.11.3 | > うちは夫と私の殆ど二人でやっている「こまい牡蛎屋」で、作業場もオンボロですが、 > 機会があればご案内いたします。 ありがとうございます。 広島へは行くチャンスもあると思うので、そのときはよろしくお願いいたします。 >そのくみ様のようにお料理が上手なお母様だったら、もうちょっと食べてくれるのかも > と思いますが、私は料理が下手なので、勉強しなきゃいけませんね。 私も料理は苦手ですよ。最近、気分で料理してきたことを反省しています。 いつも変わらぬ味の変わらぬ料理、そういうおふくろの味というか家庭の味を子供に伝えたいけど、私には何もないなーということに気づきました。 |
こまいかき@広島 | 2003.11.3 | 私は、中上様のホームページの「アルバム2」を見た時、「何てゴージャス(な筏)・・・!」と思いました。つい、その件を書いてしまいましてすみません。 この辺りでは、筏の部分的なところにFRPを使っている人は何人かいますが、オールFRPの筏というのは見たことがありませんでした。 私は素材を触ったこともありません。ただ何となく、あの上を歩くのは大変そうだなとは思っていましたが(細そうなので)、やはり揺れるんですか。尚更歩くのは大変でしょうね・・・。私は竹の筏の上を歩く時でさえ、よく足が滑って海に落っこちています。 でもFRPの筏だと、台風がきても安心ですよね。竹だったらバラバラになりますが。(そういう点では延べ縄も被害が少なくて済みそうですね。)ちなみに、うちは筏も夫と私の二人で全部組み、フロートを入れるところまでやります。だから余計台風で壊れる確率が高いです(笑)。 揺れが大きいと、カキが殻を閉じてしまい、餌を余り食べないので、大きくならないとかいう話をこの辺でも聞きます。余り考えていなかったのですが、(この辺は海が穏やかなので、)そういう事態を避けるための延べ縄式だったのですね。勉強になりました。有難うございます。 この辺の小さな湾の中にもいくつかカキ筏の区域が分かれていて、よく成育する(と言われている)区域とか、生育の遅い区域とか、殻が大きくなる区域とか、区域によって色々特徴があります。(区域同士はそんなに離れていなくて、すごく近いんですけど。) それで、そのつもりで養殖していても、年によっては生育の良い(はずの)区域が生育が遅く、逆に生育の遅い(はずの)区域がすごく生育が良かったり、殻が大きくなる(はずの)区域が大きくならなかったり、逆に殻が大きくなりにくい(はずの)区域が、すごく大きくなっていたりして、毎年「え!?」「なんで!?」「どうして!?」とびっくりすることばかりです。一体海の中ってどうなっているんでしょうね? 「去年こうだったから、今年も・・・」というのは殆ど通用しない世界だなとも思います。 去年は去年、今年は今年で毎年違う。中上様の方はどうでしょうか? |
隠岐のなかがみ | 2003.11.3 | >「どうして!?」とびっくりすることばかりです。一体海の中ってどうなっ >ているんでしょうね?「去年こうだったから、今年も・・・」というの >は殆ど通用しない世界だなとも思います。去年は去年、今年は今年で毎年違う。 日本海は瀬戸内海より広いのですが、二枚貝養殖が可能な場所は少ししかありません^^ 以前うちの漁協では魚類養殖が盛んで、プランクトンの豊富な海域はほとんど占領されてました。 そのため餌の少ない海域しか使えず、生育不良に悩まされ続けました。 つい最近、餌の豊富な海域が使えるようになりました。 こまいかきさんにうらやましがられるような状況は、どこにもありません。 また生育の良い悪いは種苗の良し悪しも大きく関わってきますね、イワガキの場合人工採苗なので特にはっきりと出ます。 種の出来が悪ければ生育も悪い。イタヤガイ、ヒオウギ貝も同じですね。 |
おらっちシーラのカン太郎 | 2003.11.4 | >私は、中上様のホームページの「アルバム2」を見た時、「何てゴージャス(な筏) >・・・!」と思いました。 イカダが良く折れる部分、たとえばレールの部分のみFRPにするなどで、経費が軽減されます。 >揺れが大きいと、カキが殻を閉じてしまい、餌を余り食べないので、大きくならない >とかいう話をこの辺でも聞きます。 >余り考えていなかったのですが、(この辺は海が穏やかなので、)そういう事態を >避けるための延べ縄式だったのですね。 宮城式の延縄は、波浪対策で考案されたものです。 新しいイカダの場合、フロートの浮力が強いため、フロートを入れすぎると浮力が効きすぎて、振動が激しくなるので、出来るだけカキの成長にあわせて浮力の調節をしてみてください。出来るだけ水面近くになるように。 >毎年「え!?」「なんで!?」>「どうして!?」とびっくりすることばかりです。 プランクトンの流れやイカダ自体の構造でかなり違ってくるように感じます。 一番成長に効いてくるのは、餌料と養殖海域の静穏じゃないかと思っていますが。 如何でしょうか。 |
こまいかき@広島 | 2003.11.5 | > 以前、うちの漁協では魚類養殖が盛んでプランクトンの豊富な海域はほとんど占 > 領されてました。 > そのため餌の少ない海域しか使えず生育不良に悩まされ続けました。つい最近 > やっと餌の豊富な海域が使えるようになりました。こまいかきさんにうらやましがら > れるような状況はどこにもありません。 羨ましい等と軽はずみなことを書いてしまい、申し訳ありませんでした。 どんな漁場でも、一長一短があるということは、私なりに身にしみて感じている事でもあります。私の所の海域も、色々あります。 種苗が・・・云々というのは、私は人工採苗じゃないので、具体的にどういうことなのか、よく分からない部分もあるのですが、私なりに今思っている疑問を、ちょっと書いて見ますので、アドバイス等ございましたら、よろしければ教えてください。 私のところは、養殖しているカキが産卵する時、コレクター(帆立貝の殻を連ならせた物)を海中に吊り下げ、カキのタネがそれにくっつくのを採るというやりかたで採苗するのですが、それが年により、よくくっついてくれる年もあれば、あまりくっついてくれない年もあり、まちまちです。 よくくっつく年は、もういいって言うくらい沢山くっついていて、いわゆる「タネが濃い」という状態になります。この辺の人はそういう状態を、あんまり良いとは思っていなくて、「濃すぎる」=「カキのひとつひとつが大きくならない」と言い、タネを削ったり、わざと日に干して、タネを幾つか減らしてから養殖すると良い等と言う人もいます。 それで、私達もそのようにしてみようかと思ったりするんですが、加減がわかりません。 折角採ったタネをわざと減らすことが怖い部分もあります。なので何もせず、そのまま養殖しています。 一方、「タネの薄い年」=「あんまりタネのついていない年」というのもあって、その時はそのタネを大事に養殖するし、その方がいかにもひとつひとつのタネが大きなカキに育ちそうではあるんですが、結果的に見てどうも、濃いタネをそのまま養殖した時の方が、薄いタネの時より、良いカキになっているような気がします。 あくまでも、私の見た感じでしかないんですが、本当のところどうなんでしょうか? |
こまいかき@広島 | 2003.11.6 | > 出来るだけカキの成長にあわせて浮力の調節をしてみてください。出来るだけ水面近くになるように。 私達は、今まで新しい筏を作る時、出来るだけめいっぱいフロートを入れるようにしていました。その方が、作業しやすいと思って。(竹が海水につかるとコケが生えて、歩く時滑るので。)でもそれは間違いだったようですね。 加減が難しいとか、筏の耐久年度が短くなりそうだとか、色々ありますが、それもFRPを併用することによって何とかなるかも知れませんね。有難うございます。早速トライしてみます。 > 一番成長に効いてくるのは、餌料と養殖海域の静穏じゃないかと思っていますが。 やはり、海は穏やかな方が、カキの養殖に適しているのでしょうか? 波が荒い方が、海水が混ざって、餌が全体的によく行き渡るような気もしていたのですが。 どうも、筏養殖は過密養殖に陥りがちのような気がするので、そういった意味でも延べ縄のほうがよさそうな気もしているのですが、(もっとも、漁協等の取り決めで、勝手に延べ縄には出来ないと思いますが) 代替案として、垂下連の本数を減らすという案も出しているんですけど(夫と私の間で)、それは効果があると思われますか? すみません、何か沢山質問をしてしまいました。滅多にない機会なので・・・。アドバイス有難うございます。是非参考にさせて頂きたいと思います。 |
ぼうずコンニャク | 2003.11.6 | 忙しくて最近のものをまったく読んでいなかったのですが、こまいかき@広島さんによろしかったら質問です。 広島は殻つきカキの出荷はしていますか?東京では見かけないのですが? |
隠岐のなかがみ | 2003.11.6 | >一方、「タネの薄い年」=「あんまりタネのついていない年」というのもあって、 >その時はそのタネを大事に養殖するし、その方がいかにもひとつひとつのタネが >大きなカキに育ちそうではあるんですが、結果的に見てどうも、濃いタネをそのまま >養殖した時の方が、薄いタネの時より、良いカキになっているような気がします。 現場で毎年見てる人の目が本当のところだと思います。 これ以上続けると管理者さんにWEB化されそうな気がします^^ それにしても、近隣の同業者はやはり「仇」ですか? |
琵琶湖オオナマズ | 2003.11.6 | > 現場で毎年見てる人の目が本当のところだと思います。 事情はなんにもわからないのですが、これって、決定的に大事なような気がします。 > これ以上続けると管理者さんにWEB化されそうな気がします^^ WEB化するとまずいですか?こうした内容は、企業秘密なんでしょうか? 消費者から言えば、産地の方は「いいことは互いに取り込み、切磋琢磨するなかで」、結果的によりよい製品が出荷されるとすばらしいと思うのですが・・・・・ そうはなりにくいのでしょうか。 |
隠岐のなかがみ | 2003.11.6 | >WEB化するとまずいですか?こうした内容は、企業秘密なんでしょうか? いえ、^^のマークはWEB化禁止を意味しませんが、生産者はそれぞれ海域毎にノウハウがあって、あまり人には教えたがりません。 また、たまたま調子よく育ったりするとそのノウハウを忘れてたりもします。 昨日、私の同業者が私の筏へ船をしばって、私のイワガキがどんな風に育てられているかをのぞき込んでいました。 「こらぁ〜!」とは言ったものの、幼なじみだったりするので、作業を手伝ってくれてノウハウを持って帰りました。こんな風に自分で獲得したものは身に付くと思います^^ こまいかきさんも、他の地域の牡蛎養殖を見に行くべきです、東北の父ちゃん母ちゃんでやっているところは、カキを大事に大事に育ててます。 >消費者から言えば、産地の方は「いいことは互いに取り込み、切磋琢磨する >なかで」、結果的によりよい製品が出荷されるとすばらしいと思うのですが・・・・・ >そうはなりにくいのでしょうか。 いえ、結果的にそうなっていきます。 |
こまいかき@広島 | 2003.11.10 | > 広島は殻つきカキの出荷はしていますか?東京では見かけないのですが? 私は、特に冬は、近所のスーパー以外のお店に殆ど行くことが無いので、よくは知りませんが、確かにスーパーで殻付きカキを売っているのを見たことが殆どありません。 何年かにいっぺんぐらいの割合で、たまに見る事もありますが、それもしばらくすると無くなっています。売れるならずっと並んでいると思うのですが、何故なんでしょう? 考え付く理由はいくつかありますが、あくまで私個人の見解なので、あまり参考にはならないかもしれません。 一つは、かさばるから。剥き身にすれば所詮一粒のカキなんですが、殻が付いていたら、重いし、場所を取るので、むき身のほうがいいのかもしれません。 もう一つは、保健所や自治体の規制とかが関係しているのかもしれません。 もう一つ、殻付きカキは、中身が見えないから。普通の貝は、殻が大きければ身も大きいと思うのですが、マガキの場合は、殻の大きさと、中身の大きさが、必ずしも比例していない場合が時々あるようなので、目利きが難しいと思います。 以上のような理由で、一般の市場には、あまり出回っていないのかも知れません。 私のところも、むき身は仲買業者さんが買いに来てくれますが、殻つきカキは、買いに来てくれません。(小売はしていますが。) インターネットで、「牡蛎」とかで検索すると、沢山の牡蛎屋さんのページをみることが出来ます。たいてい殻付き牡蛎も扱っておられるようなので、色々見てみるのも面白いですよ。私も時間があるときは、できるだけ他の牡蛎屋さんのページを見るようにしています。 |
ぼうずコンニャク | 2003.11.10 | さて、カキは広島というのが定番であります。これは私が子供の頃よりの周知の事実。 ところが、関東の市場を毎日のように見ていますと、現状は違っている。 産地が散らばるとともに、韓国産などが幅を利かせている。 こうなると国産の商品価値のひとつの表明の仕方は殻つきかなと思っていたのに、なんとアメリカはバージニアからの殻つきカキがあるのに、広島産が見つけられない。 ちょっとこれが疑問でした。 また市場ではさんざん味見していますが、今年のカキで感激したのが「じごぜん」という缶入りのものでした。これは素晴らしい味わいでしかも広島産。瀬戸内カキがもつ実力を実感しました。もっと先進の産地をアピールすべきですね。 なにしろ、広島という県はアピールがヘタです。 新宿南口という日本一の立地条件の場に、県の産物を売る店(アンテナショップ)を構えながら、若いOLから?「まずくて最低の店」と評され、しかも確かめにいったら、まさに最低とマスコミの先遣隊に呆れられた経緯があります。 若い女性向けの雑誌に少し関わっているので、これは実録です。 私も、昨年加熱用で最上の味わいであったのは広島産でした。 カキに関しては総合で三重が1位、生だけで簡便さも含めると三陸が2位、広島産は加熱用はいいのだから、生食用もいいはず、でもこれら2県と比べると東京都多摩地区の寿司屋、居酒屋、魚屋に聞いても「広島」の名前が出てきません。 加熱用がいいし、築地でも広島は最高という仲買がいるのに、近年の停滞は残念です。「こまいかき」さんのように、ネットでアピールする、これは素晴らしいことだと感じます。県のアンテナショップよりも何倍か意味があります、がんばってください。 |
こまいかき@広島 | 2003.11.10 | > この「こまいかき」ってどういう意味ですか? 私の友人にも「どう読むのか?」と聞かれましたが、「こまい(広島弁で「小さい」の意)」「牡蛎」です。正確な(?)広島弁で言うところの、「こまぁー牡蛎」って言う感じですが、正直、もうちょっと違うハンドルにすればよかったかなあ?と後悔しています。 広島の牡蛎が小さいと言う意味じゃなく、私の個人的な好みで、こまい牡蛎が好きなのです。広島の牡蛎も大きいですし、大きい牡蛎も当然美味しいですよ。 > カキは広島というのが定番であります。これは私が子供の頃よりの周知の事実。 > ところが関東の市場を毎日のように見ていますと、現状は違っている。 > 産地が散らばるとともに、韓国産などが幅を利かせている。 > こうなると国産の商品価値のひとつの表明の仕方は殻つきかなと思っていたのに、 > なんとアメリカはバージニアからの殻つきカキがあるのに広島産が見つけられない。 そういう意味だったんですね。何か、とんちんかんなレスをしてしまったようで、失礼致しました。私にも正直、その辺の事情はよくわかりません。 その市場に行き、「何故広島産がないのか?」と、私の方こそ聞いて見たいような気がします。けれど今は、外国のあちこちで、牡蛎の養殖が盛んなようなので、いろんな国の牡蛎が並んでいるのは当然のような気もしています。 広島県は色々出荷に規制をかけているようなので、その辺の規制が関係しているのかも知れません。(規制のあまりない地方や、国は、結構自由にカキを出荷しているような気がします。) > また市場ではさんざん味見していますが、今年のカキで感激したのが「じごぜん」と > いう缶入りのものでした。 すみません、この「缶入り」というのは、生の状態ですか?(剥き身でしょうか?) > なにしろ広島という県はアピールがヘタです。 > 新宿南口という日本一の立地条件の場に県の産物を売る店(アンテナショップ)を構 > えながら、若いOLから?まずくて最低の店」と評され、しかも確かめにいったら > まさに最低とマスコミの先遣隊に呆れられた経緯があります。 > 若い女性向けの雑誌に少し関わっているので、これは実録です。 うーん、複雑な気分です。あまり広島という県を、客観的に見る機会もないので、「そうなのか・・・。」と頷くしかありませんね。また一つ勉強させて頂きました。有難うございました。何とか、頑張ってみます。 ただ、生産者の立場としては、良い物を生産する能力と、それを上手に売る能力は、別の能力のような気もしています。だから正直、生産する方で精一杯で、上手に売るほうまでナカナカ頭が回りません。また色々教えてください。 |
ぼうずコンニャク | 2003.11.14 | 我がサイトのハードディスクがまったくなくなって、今混乱の極みです。 やっと「こまいかき」さんのホームページ見させていただきました。 安浦町というのは瀬戸内海の中央、小島が複雑につらなり、さぞや美しい土地ではと想像します。 さて八王子魚市場や他の八王子の市場では築地ほど厳しくないので、暖房器具に関して、また簡単な煮炊きの道具をおいてもいようで、よく市場で試食します。 とくに、カキはストーブの上に鉄板を置いて試食(つまみ食いですが)します。 和食屋さんや寿司屋さんなどと、よくワイワイいろんな海産物を食べてみるのですが、カキは手頃なのでよく焼くんです。 味付けは醤油か塩です。このいちばん簡単な料理法がやたらうまい。 食べ過ぎて、仲卸の店長にイエローカードをもらうこともしばしば、そこでの今年最初のカキは「じごぜん」という広島のものでした。まだ旨味は少ないななんて、八王子の老舗魚屋の隠居はやたら食べていました。ぼくも食べ過ぎたひとりです。 こんど缶入りのカキで安浦のものを見つけたら、ぜひ食べて見たいですね。 それと広島県産の殻つきカキがないのはたぶん県の指導(?)であるようですね。 これは残念。 ホームページは時々見せていただきます。忙しい時期がんばってくださいね! |