養殖のトコブシ
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うー | 2000.1015 | 小学生のような質問です。よろしくお願いします。
(養殖のトコブシの)肝(ワタ)が大きいのはどうしてですか? フジツボみたいなのが、付いていない理由はなんとなくわかりますが、貝殻のもようが、みんな同じ感じで緑のきれいな渦巻きラインが入っています。 これはなぜ?? |
カラッポ財布 | 2000.1015 | 養殖のトコブシってあるんですね。ちなみに産地はどこなんでしょうか?
養殖物の方が、天然物より肝が大きいんですね。 > フジツボみたいなのが、付いていない理由はなんとなくわかりますが、貝殻のもようが、みんな同じ感じで緑のきれいな渦巻きラインが入っています。これはなぜ?? アワビでは、配合飼料を食べさせると貝殻が鮮やかな緑色になると聞きました。 本当なんでしょうか? |
うー | 2000.1015 | >養殖のトコブシってあるんですね。ちなみに産地はどこなんでしょうか?養殖物の方が、天然物より肝が大きいんですね。 私も使ったことがないので、知らないのです。 私が言ってるのは、台湾産だと思います。 |
河原@ いまは福山 |
2000.1015 | > 養殖物の方が、天然物より肝が大きいんですね。 トコブシやアワビの肝は、生殖時期には本来の肝のまわりに卵巣や精巣が発達します。 雄はクリーム色なのですぐわかりますが、メスの卵巣は肝の色と見分けがつきにくいので、生殖時期には肝が大きいと感じるかも知れません。 人工的に飼われているものは、生殖巣が発達しても産卵しにくい傾向があるような気がしますので、肝が大きいと感じる時期が長いのかも。 産地はどこなんでしょうね。 養殖用のトコブシの種苗をつくっているところは、平成10年度の資料では、神奈川、沖縄、フクトコブシが鹿児島となっています。 ただし、養殖をしている場所はまた違うところだろうと思います。 台湾のトコブシ養殖を昨年の9月に見てきましたが、日本向けに大量生産していました。 大地震の10日ほど前のことでした。 水温が高いので、日本での養殖に比べ圧倒的に有利だと感じました。 台湾ではトコブシのことは「九孔」といいます。 殻のアナが、9個あるかららしいです。アワビより多いですね。 > アワビでは、配合飼料を食べさせると貝殻が鮮やかな緑色になると聞きました。 本当です。 種苗生産された貝は、この「グリーンマーク」を背負っていますので、放流事業では、放流の効果を推定するときに大きな役目を果たします。 褐藻類(ワカメ・コンブ)や緑藻類(アオサなど)の単用でも、緑色の殻になります。 赤っぽくなるのは紅藻類を食べるためです。 これは面白い現象で、私もちょっと首を突っ込んでいます。 |
関根@浦和 | 2000.1016 | > 人工的に飼われているものは、生殖巣が発達しても産卵しにくい傾向があるような気がしますので、
肝が大きいと感じる時期が長いのかも。 そうなのですか?!。 私は養殖物は天然物と違い、餌が豊富にもらえるため、一種の肥満状態で内臓が大きくなると思ってました。 動物園で飼われてるライオンも自然の状態に近づけるため、週に1〜2回は餌をやらないそうです。 自然は厳しいのです。 > 種苗生産された貝は、この「グリーンマーク」を背負っていますので、放流事業では、放流の効果を推定するときに大きな役目を果たします。 天然と養殖を区別する1つの手段となってます。 |
カニ@沖縄 | 2000.1016 | > 産地はどこなんでしょうね。養殖用のトコブシの種苗をつくっているところは、平成10年度の資料では、神奈川、沖縄、フクトコブシが鹿児島となっています。 沖縄で生産された種苗はすべて県内で育成されています。 養殖もまだ始まったばかりです。 > 台湾のトコブシ養殖を昨年の9月に見てきましたが、日本向けに大量生産していました。 生産コストを考えると、強力なライバルであると思います。 台湾の養殖会社や種苗生産会社などは、海岸から、無秩序にどんどん取水パイプを敷設していま すが、この辺も、規制の多い日本では簡単にはいかないので、その辺から既に厳しい競争になっているなぁ、と感じます。 > 種苗生産された貝は、この「グリーンマーク」を背負っていますので、放流事業では、放流の効果を推定するときに大きな役目を果たします。 商品としては、不自然な緑色なので、それを防ぐ飼料もあるみたいです。 恥ずかしながら、まだトコブシを食したことがないのですが、先日、近縁種のアナゴウの仲間を食べました。(トコブシは種子島では漁獲されていますが、 沖縄には生息していないようです) 久しぶりに「磯の香り」のする生物を食べたという感じです。 |
うー | 2000.1017 | > トコブシやアワビの肝は、生殖時期には本来の肝のまわりに卵巣や精巣が発達します。雄はクリーム色なのですぐわかりますが、メスの卵巣は肝の色と見分けがつきにくいので、生殖時期には肝が大きいと感じるかも知れません。 肝自体が大きいわけではないのですね。なるほど。 天然ものでも肝が大きいと感じる時季があるということですね。 > 種苗生産された貝は、この「グリーンマーク」を背負っていますので、放流事業では、放流の効果を推定するときに大きな役目を果たします。 グリーンマークと言う名前なのですね。 放流されたあとは、天然と変わらず海藻(詳しくは??)を食べるんだと思いますが、種苗→養殖のものはその段階でも配合されたえさをあげるのですか? 木の年輪のように食べた期間だけ緑になるなら、ちがいますよね。。これは。 アワビとトコブシの穴の数が違うのは、理由があるのですか?? ただ違うだけですか? |
うー | 2000.1017 | > 私は養殖物は天然物と違い、餌が豊富にもらえるため、一種の肥満状態で内臓が大きくなると思ってました。 私もそういうかんじなのかなと思っていました。。 > 種苗生産された貝は、この「グリーンマーク」を背負っていますので、放流事業では、放流の効果を推定するときに大きな役目を果たします。 放流ものの場合、緑のラインが人工えさやり期間だとしたら、そのあとの茶色は天然期間ということですよね。 何年ぐらいかかるのか知らないんですが、長くかかりそうだし、放流ものは天然とあまり変わらないということですよね?? ですよねとかいってるけど、疑問文です。 知らないので教えて下さい。よろしくお願いします。 |
うー | 2000.1017 | > 台湾の養殖会社や種苗生産会社などは、海岸から、無秩序にどんどん取水パイプを敷設していますが、この辺も、規制の多い日本では簡単にはいかないので、その辺から既に厳しい競争になっているなぁ、と感じます。 値段が安いのには、安い理由があるのですね。 取水パイプがあるということは、廃水パイプもあるということなのでしょうか? 貝の表面がタワシでこすったように最初から白かったんですけど、ひっついてる面がきれいだからなんでしょうか?? > 商品としては、不自然な緑色なので、それを防ぐ飼料もあるみたいです。 確かに目を引きました。 > 恥ずかしながら、まだトコブシを食したことがないのですが、先日、近縁種のアナゴウの仲間を食べました。 アナゴウ??ですか。??? すみません。全然知りません。。。 ちょっと気になるのですが・・そいつは呼吸の穴がいくつあるんですか??? |
カニ@沖縄 | 2000.1017 | > 取水パイプがあるということは、廃水パイプもあるということなのでしょうか? と思います。私は写真でしか見ていませんので想像です。 しかし、排水は何も沖までパイプをひかなくても良いのかも知れません。 吸水口近くに排水してしまっては意味がないですし。 > アナゴウ??ですか。ちょっと気になるのですが・・そいつは呼吸の穴がいくつあるんですか?? えーと、手元の図鑑では9くらいに見えるものと、それ以上のものがあるんですが、先日食べたものの貝殻を探してみます。 手元にある殻は、ミミガイで、ちょっと細長いものでした。 同じ職場の人は、台湾ではその貝を9の穴がある貝と呼んでいた、と言ってますが、これはトコブシのことかもしれません。 |
pinno小澤 | 2000.1017 | 98年の資料を見ていたら、アワビの配合飼料を売っている所が、3社ありました。 昔はN.N.工業だけだと思っていたんですが。 14年ほど前、宮城県のT.H.工業というところへアワビの研修でお世話になりました。 ここでは、ペレットそのものでは夏場に飼育水が悪化するということで、ペレットを一度水に溶かし、 ジューサーにかけてから、こんにゃくの粉を混ぜ合わせ、固めてからスライスして与えていました。 こんにゃくの粘結で配合飼料の流失が少なく、水質が悪化しないんだとか。 特許、だとか、実用新案を取るって言ってたけど、どーなったのかな? |
河原@福山 | 2000.1018 | > 私は養殖物は天然物と違い、餌が豊富にもらえるため、一種の肥満状態で内臓が大きくなると思ってました。 もしそうだとしたら、私の肝臓もパンパンかも〜〜(--;)。 うーさんが肝が大きく感じたのは、食べる部分(肉)に比べて大きいと感じたのかなと思ったのですが、どうなんでしょうか。 栄養状態がいいと、まず贅肉がつく(経験済み)から、かえって内臓は小さめに見えるんじゃないかと・・・。 ガチョウのフォアグラみたいに、無理矢理食べさせて病的に内臓が腫れることもあるけど、トコブシにそこまで食べさせるってのも難しそう。 |
河原@福山 | 2000.1018 | > 天然ものでも肝が大きいと感じる時季があるということですね。 と、私は思ったのでそう書いてみました。 実物見たら一発でわかるんですけどね。 > 放流されたあとは、天然と変わらず海藻(詳しくは??)を食べるんだと思いますが、種苗→養殖のものはその段階でも配合されたえさをあげるのですか?木の年輪のように食べた期間だけ緑になるなら、ちがいますよね。。これは。 台湾では、ほとんどオゴノリ(紅藻)を与えていました。 台湾産ということですから、養殖物でも赤っぽい色をしていると思います。 年輪のように緑色の部分があるということはその期間だけ、配合か、褐藻、緑藻を食べていたんだと思います。 > アワビとトコブシの穴の数が違うのは、理由があるのですか?? 殻の裏にペターとついている薄い肉(外套膜、アワビでもヒモといいますか?) が、貝殻を分泌するのですが、この外套膜の設計図(型紙と言ったらいいのかな) がちょっと違うんだと思います(推測)。 > すみません。またこんな質問で。 いえいえ、知ったかぶりのイヤなやつと思われない限り、知っていることはお答えしたいと思います。お料理するときの「うんちく」に加えてやって下さい。 |
河原@福山 | 2000.1018 | > 生産コストを考えると、強力なライバルであると思います。
国民性というか、国の勢いというか、相当バイタリティありますしねぇ。 > 商品としては、不自然な緑色なので、それを防ぐ飼料もあるみたいです。 そうです、そうです。 特に養殖みたいにずっと飼っていると全面緑色になって、明らかに「養殖物」とわかってしまいます。 #ちなみに、あわびの養殖物はおいしいんですよ。これホント。 「養殖物は(何でも)うまくない」というのが残念ながら一般的なので、殻の色を天然に近くするために紅藻を餌に混ぜるそうです。 あまりばらすと餌やさんに叱られますね。 食べた餌の色素が、貝殻にどうやって移るのか、という研究もしていた(できればもっと続けたいと思っている)河原でした。 |
うー | 2000.1019 | わたしは買い物について行く機会がまだほとんどないので、店にあるものと休み時間などにスーパーや魚屋さんで見たものとくらべたりするパターンです。
今回のはおつかいの途中に小売りの魚屋さんで見たんですが、値段が安かったのと表が真っ白できれいだったのと、貝殻がとてもきれい、なのと肝が大きいー、と感じました。 弾力はありませんでした。ビロンとしていて爪が入る感じ。 その時はあんまり気にならなかったので流してしまったのですが、おせちの話をしていたら、思い出してしまいました。 > うーさんが肝が大きく感じたのは、食べる部分(肉)に比べて大きいと感じたのかなと思ったのですが、どうなんでしょうか。 そうです。割り合いが多かったのです。 これは私が感じたというだけです。 肝が大きいというインパクトが強かったので、あやふやな状態で質問してしまってすみませんでした。 |
うー | 2000.1019 | 専門家の方に、このような質問のレベルで申し訳なく思いますが、お話を聞いているととても興味が湧いてきました。
以後は、ウェブなり本屋さんなりで(座り読み)で自分なりに調べてみます。 もう少し賢い疑問が湧いたら、掲示板におじゃまさせて頂いてよろしいですか? > 台湾では、ほとんどオゴノリ(紅藻)を与えていました。台湾産ということですから、養殖物でも赤っぽい色をしていると思います。年輪のように緑色の部分があるということはその期間だけ、配合か、褐藻、緑藻を食べていたんだと思います。 赤茶色みたいな色に、緑のラインがとびとびに2〜3入っている感じでした。 最初のラインの緑がきれいだったので、あと、藻やフジツボみたいな貝がついて いなくて洗ったようにきれいだったので印象に残りました。 > 殻の裏にペターとついている薄い肉(外套膜、アワビでもヒモといいますか?)が、貝殻を分泌するのですが、この外套膜の設計図(型紙と言ったらいいのかな)がちょっと違うんだと思います(推測)。 貝殻ってヒモが作る?んですか??? 考えたことがなかったです。 >「養殖物は(何でも)うまくない」というのが残念ながら一般的なので、殻の色を天然に近くするために紅藻を餌に混ぜるそうです。 うなぎは養殖の方が好きです。 今回のトコブシたちも、ビローンとしていたのがいやだったけど、貝の色は別にいやではありませんでした。私が見たものの鮮度が悪かったのかもしれません。 |