水産養殖用ワクチンについて

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海童@カメレス 2002.11.02 魚病ワクチンは1、2年も残留しません。残留は組織で異なりますが、長くても数日だと思います。
ワクチンの持続効果(物によります)が1、2年ならわかります。
らくじん@あゆや 2002.11.02 90日くらい残留してその後、ぱっと消えてなくなるような、ワクチンは開発できないものでしょうか
そうすれば、稚魚の時に処置しておけば、いいのですが。
(浸漬ではそんな虫のいいワクチンは無理ですか)
海童 2002.11.02 90日残留しないといけないんですか?
ワクチンの効果が90日持続すればよいのではないですか。
浸漬ワクチンで3ヶ月の持続効果ですが、病気によると思います。
さて、「冷水」はどうなっているのでしょうか。会議が終わったばかりだと思いますが・・・。
らくじん@鮎屋 2002.11.03 > 90日残留しないといけないんですか?
最近のアユは成長が遅いので、240日以上飼います。速くても、150日は必要です。
そこで、90日残留して、効果は数ヶ月あったらいいなというのが、現場の願望です。
ビブリオワクチンの効果は2ヶ月以上持続するようですので、これを基準に考えたまでです。
(単純な四則計算でした)

> さて、「冷水」はどうなっているのでしょうか。会議が終わったばかりだと思いますが・・・。
結果楽しみです、早速水試に行って話しを聞いてきます。
海童 2002.11.05 >そこで、90日残留して、効果は数ヶ月あったらいいなというのが、現場の願望です。
>ビブリオワクチンの効果は2ヶ月以上持続するようですので、これを基準に考えたまでです。
すみません、上記の意味がわかりません。
ビブリオの浸漬ワクチンは体表や鰓から取り込まれて、2、3日も残留(組織内分布)しないと思います。
それでも、免疫が記憶されて、しばらくの間はビブリオ菌に対して防御効果を示します。
度々で恐縮ですが、残留の有無よりワクチンの感染防御抗原性の質の問題だと思います。
冷水ですでに効果が認められている注射ワクチンの場合、アジュバント(免疫増強剤)を混ぜれば、混ぜないものと比較してより効果が高くなります。
しかし、ご存知のように逆にアジュバントが水揚げ時まで残留すると、食品として問題となってきます。
したがって、数グラム程度の小さい時期に注射すれば、出荷時には残留の問題はないという考え方でしょう。でも、数グラムのアユに注射なんかやってられませんよね・・・。
落塵@鮎屋 2002.11.06 説明不足で、すみません。少しながくなるかもしれません。
ご存知のように、ビブリオは魚そのものが持ち込み、しかも環境水の中では長期に生存できません。
残留が0日でも、ワクチンの効果が60日あれば、それで、ビブリオを池の中から根絶やしにできます。
めったなことで、新たな菌の補給は行われません。
それに対して、冷水病等は、常にどこからともなく病原菌が補給されています。(学問的に証明されたわけではありませんが、現場では補給されていると考えた方が実際と合います。)
垂直水平感染していると考えています。また、空気に載った水滴によっての水平感染も(池間の)考えられます。(通常シュードなどでは、考えられないことですが、)あと、カニを媒介にした感染も考えられないこともありません。さらに河川の場合は、一生、攻撃に曝されることになります。
そこで、仮に、冷水病の免疫がビブリオ同様に60日持つと仮定したら、ワクチンの残留が90日あれば、接種後150日は、魚も安泰だと考えたわけです。
免疫が150日以上持続するのであれば、残留はしなくても良いと思います。
単純な発想で、すみません。

> 度々で恐縮ですが、残留の有無よりワクチンの感染防御抗原性の質の問題だと思います。
はい。

>でも、数グラムのアユに注射なんかやってられませんよね・・・。
やらなければ、倒産あるのみという事態になれば、みんなすると思います。でも、そこまできているような・・・。
海童 2002.11.08 >そこで、仮に、冷水病の免疫がビブリオ同様に60日持つと仮定したら、ワクチンの残留が90日
>あれば、接種後150日は、魚も安泰だと考えたわけです。免疫が150日以上持続する
>のであれば、残留はしなくても良いと思います。
冷水に対して有効性が認められているワクチンは、現在のところ注射する免疫増強剤入りのものですね。この免疫増強剤は2ヶ月ほど残留しますので、ご希望の150日の免疫は期待できるかもしれません。増強剤の食品衛生上の問題や出荷時の残留の問題もないとなれば、この注射ワクチンは近い将来認可されるでしょう。

>やらなければ、倒産あるのみという事態になれば、みんなすると思います。
現在、もう少し大きいサイズ(10から50グラム)の多くのブリやマダイでは、ワクチンが注射されてますから、小さい魚で上達すればいいのでしょうね。
でも、一人で一日に5千から1万尾ぐらいは注射しないといけないのではないですか? 
私は千尾も注射したら疲れますが・・・。
海童 2002.11.08 北欧では、養殖サケ・マスのほとんどはワクチン注射されていると思います。
普段食べているお弁当のサケは、ワクチン注射されたものでしょうね。

アユやサケ科魚のビブリオ浸漬ワクチン、ブリの連鎖球菌経口あるいは注射ワクチン、ブリやマダイのイリドウイルス注射ワクチンなどが実用化され、使用されてます。

組み換えワクチン、弱毒ワクチンは議論すべき課題だと思います。
これらは、魚自身や食べる人間に有害というより、有毒に変異して自然界に出たら問題と考えるからです。

上記のとおり、ブリで連鎖球菌に対する経口ワクチンが使用されてます。
食べ残しが出ないように、空きっ腹のブリに先にワクチン入りの餌を食べさせるなど、投餌に工夫されているでしょうが、万一、食べ残しがあったとしても、ワクチンは不活化されていて、生物や環境に害がないので大丈夫です。

釣り人がワクチン接種して免疫力の高い魚を食べたらということですか? 問題ないでしょう。
らくじん 2002.11.08 > 増強剤の食品衛生上の問題や出荷時の残留の問題もないとなれば、
> この注射ワクチンは近い将来認可されるでしょう。
そうですか、近い将来ですか、では期待してます。

> 一人で一日に5千から1万尾ぐらいは注射しないといけないのではないですか? 
実用となれば、そうですね、10000尾/人/日はノルマになるでしょうから、疲れるでしょうね。
オスメス選別が、5000〜8000ですから、かなりの数です。



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