養殖魚について
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白山黒水@マダイを世界に売りたい | 2001.08.01 | 毎日暑ーいですね。ウナギはさぞ売れているでしょう。 いつも、みなさんのメールを楽しく読ませて頂いてます。 レスしたいメールはたくさんありますが、追っかけて読むのが精一杯で、なかなか書く余裕がありません。 ところで、お盆が近づいてきました。 例年ですと、スーパーでは大特売などします。 魚についてもこの時期は一年で年始年末に次いで売れる時期です。 しかし、今年はどうも怪しいです。 築地筋の話では、7月後半から値段が下がり気味で、数量もかなり減っているそうです。 しかも、お盆向けの特売話はほとんど聞かないようです。 とにかく、盛り上がらないようです。スーパーの魚離れが深刻だと言われました。 どうしてこうなったのかよく分かりません。 単なるデフレが原因か、それとも他にもっと深刻な理由があるでしょうか? |
Takashima | 2001.08.02 | > 毎日暑ーいですね。ウナギはさぞ売れているでしょう。 ほんとうに、暑いです、うなぎ売れていますね。 > 築地筋の話では、7月後半から値段が下がり気味で、 > 数量もかなり減っているそうです。 > しかも、お盆向けの特売話はほとんど聞かないようです。 > とにかく、盛り上がらないようです。 > スーパーの魚離れが深刻だと言われました。 そうですか?魚離れがあるのですか?肉離れは確かに、日々、感じますが、魚はあまり感じません。 > どうしてこうなったのかよく分かりません。 > 単なるデフレが原因か、それとも他にもっと深刻な理由があるでしょうか? 生鮮三品と言っていた時代から、いまは、四品と言われていますように、加工品や惣菜品が主役になりつつあります。 当店でも、惣菜が大変伸びています、また、この暑さで調理したり、料理したりするのが大変ですので惣菜に手が出るのでしょうね、寿司が良く売れているのを見てもそのような気がします。 |
白山@三重県 | 2001.08.05 | > ほんとうに、暑いです、うなぎ売れていますね。 やはりそうですか。それは良かったですね。 私は今夏はまだ1回しか食べていないです。 どういうのは、春ごろ会社で実験に使ったウナギを食べ過ぎて、食傷気味になったからです。 >そうですか?魚離れがあるのですか?肉離れは確かに日々感じますが、魚はあまり感じません。 意外な返事ですね。私は流通の仕事に従事していないため、情報が偏っているかもしれません。 時々、養殖魚加工の関連会社から聞く程度です。 ただ、統計上、少なくとも魚の消費量は伸びていないと思いますね。 特に養殖魚のマダイ、ブリなどは、ここ数年では、生産量は完全に頭打ちしています。 だから、打開策として、海外に売ろうと思ったんです。 >当店でも、惣菜が大変伸びています、また、この暑さで調理したり、料理したりするのが大変です >ので惣菜に手が出るのでしょうね、寿司が良く売れているのを見てもそのような気がします。 そうです。最近、魚を丸っぽのまま買っていて調理して食べる主婦がだいぶ減ったと言われています。その代わりに調理済みのものを買うそうでね。 ただ、魚になると惣菜になり得るのは、せいぜい寿司、唐揚げ、煮付け、ムニエル程度で、もっとバリエーションがほしいと思います。 例えば、中華レストランで食べた中華風刺身とか、 また、お弁当に刺身をを入れるとか(食中毒の危険性あり、なかなか実現が難しい) Takashimaさんの店では、何か魚の惣菜で工夫されていますか。よろしければ、教えてください。 |
Takashima | 2001.08.05 | > 特に養殖魚のマダイ、ブリなどは、ここ数年では、生産量は完全に頭打ちしています。 確かに、養殖魚のマダイ、ブリは環境汚染やら餌に対する不安などで、人気にカゲリがあります。 私は、養殖のブリや鯛は食べません、高くとも天然物が好きです。 特にブリは天然のカンブリがだい好きです。 > そうです。最近、魚を丸っぽのまま買っていて調理して食べる主婦が > だいぶ減ったと言われています。その代わりに調理済みのものを買うそうでね。 切り身の消費が多いですね、それも冷凍品を解凍したものがどうしても消費の大半を占めます。 おかしら付の魚は今では秋刀魚、鯵、いわし、カマス、アマダイ、あゆ、にじます、焼きたい、とびうお、等々あまり種類がないですね。 これは、あくまでも、スーパーの冷蔵ショウケースでのセルフ販売の例です、対面販売鮮魚売り場は別です。 > Takashimaさんの店では、何か魚の惣菜で工夫されていますか。 私は、直接の担当ではありませんので、私自身は工夫はしていませんが、惣菜は、バリエーションより味が最終的に決め手になるのではないかと思います。 味が濃すぎる惣菜が多いですよね、これも、外注が多いのでどうしても、日保ちのためにいろいろ防腐剤の入った味の濃い惣菜になりがちです。惣菜でも、鮮度の好いもので揚げたてた物が美味い。 それを、大量に売ることのノウハウが難しいですね。これが、課題です。 |
寄生虫ぎらいの釧路のくじちゃん | 2001.08.06 | >生鮮三品と言っていた時代から、いまは、四品と言われていますように、加工品や惣菜品が主役になりつつあります。 この頃はお惣菜も美味しいですから(^^ゞ 自宅で作らないものには手が出ます。。。 >当店でも、惣菜が大変伸びています、また、この暑さで調理したり、料理したりするのが大変ですので > 惣菜に手が出るのでしょうね、寿司が良く売れているのを見てもそのような気がします。 わたしもそうですが、共働き、しかもフルタイムで働いていて、急に残業になっちゃうとつい。。。 殻つきの海老を買ってきてエビフライ作ってる時間なんて、平日絶対ないですから(^^ゞ > そうです。最近、魚を丸っぽのまま買っていて調理して食べる主婦が > だいぶ減ったと言われています。その代わりに調理済みのものを買うそうでね。 わたしの場合は虫がいやで1匹では絶対買いませんが、少ない家族でシャケ1匹買ってどうする?って感じで。家庭用の冷凍庫じゃスペースに限界があるし。 さっさと食べないと生きが下がって美味しくなくなる。なら、切り身に走っちゃいますよね。。。 > 切り身の消費が多いですね、それも冷凍品を解凍したものがどうしても消費の大半を占めます。 > おかしら付の魚は今では秋刀魚、鯵、いわし、カマス、アマダイ、あゆ、にじます、焼きたい、 > とびうお、等々あ まり種類がないですね。 最近はコスト削減?で無人の鮮魚売り場がほとんどですよね。 パックにされているいろんな魚達。あまり耳慣れない魚もあったりして。 でも、誰にも聞けないんですよね。調理方法とか脂っこいのかとか。 先日市場で、じっと冷凍ホッキを眺めていたら薦められたので「バターソテーとかすると堅くなりますよね。」というと「火とおしたら堅くなるよ、熱湯さっとかけたらいいよ。その後、細く切ってサラダにしたりね。」 冷凍ボイルホッキは解凍してから熱を入れずに食べるもの、だと初めて店の人に聞いて知りました。 やっぱ対面販売鮮魚売り場はいいっ! わたしの子供のころは必ずおじさんおばさんがいたのに、最近のお魚売り場は誰もいない。寂しいことですよね。 |
Takashima | 2001.08.06 | > やっぱ対面販売鮮魚売り場はいいっ! そうです、基本は対面販売です、これにはかなわないです。 しかし、対面販売には、最大販売高には、限界があります、要するに、人の手を介入する販売は人件費と販売荒利高に大幅な差が出来きます、売れれば売れるほど人の手がかかる、と言う事は経費がかかると言う事です。その事がスーパーでは、悩みの源泉です。 |
白山@三重県 | 2001.08.07 | > 確かに、養殖魚のマダイ、ブリは環境汚染やら餌に対する不安などで、人気にカゲリがあります。 養殖魚って、イメージがもう一つですね。 確かに、昔は薬漬けなどの問題がありました。 いえ、今でも完全に解決していません。 ただ、養殖業界でもかなり努力がみられます。 例えば、魚の病気に対して、抗生物質の投与の代わりにワクチンを使用する動きが、今年はかなり広がっています。 今年といったら、いかにも取り組みが遅いように見えますが、役所の規制、ワクチン承認の遅れなどが原因だと言わざるを得ません。 それでもワクチンが承認されて、効果が確認されてからは、普及の早さが見事です。 養殖業者は、抗生物質の使用は決して良いとは思っていません。 代替方法があれば使用をやめます。 環境汚染に関しても、今までは生魚を餌として与えていて、海を汚したと言われました。 最近では、ペレット飼料などの性能がよくなって、生餌の使用は減少の一途です。 特に真鯛に関しては、ペレット飼料だけで養殖を行っている業者がかなりいます。 ペレット飼料なら、環境汚染の度合いが低いです。 いずれにしても、養殖業者としては、これからは安全、安心、美味しいと三拍子の揃った養殖魚作りに心がける必要があります。 それにしても、消費者のイメージというのはすごいというか、怖いものですね。 というのは、養殖のブリ、真鯛はだめだと言いながら、ウナギやサケ(サーモン)などを平気で食べていますね。 ウナギは市販品でほとんど養殖物と言っていいでしょう。 サケは天然ものもありますが、輸入物ではかなり養殖物が入っています。 でも、みなさんは大して養殖物と意識していないように思います。 なぜ? このあたり、ぜひ、みなさんのご意見を伺いたいです。 天然物にしても、最近はダイオキシンの汚染が問題視されています。 とくに沿岸で取れた青物はやや濃度が高い傾向が見られます。 まだ、人体に影響を与える濃度ではないと言われていますが、要注意ですね。 ある海の生態系を研究している大学の先生に言われたことがあります。 「ダイオキシンの汚染を止めないと、いずれは天然の魚が食べられなくなる日は来るでしょう。 いや、それはみんなが養殖魚しか食べられない日だよ」と最後は、慰めのような話になってしまいました。ちょっと怖い話です。 |
多田@東京都調布市 | 2001.08.07 | >養殖魚って、イメージがもう一つですね。 そうですね。何でなのでしょうか? 一番の原因はグルメ番組・雑誌・漫画の気がしますけど。 私の鈍い舌ですと、利き酒ならぬ「利き魚」をやってみて天然物と出来の良い養殖物の区別をつける自信はありません。 とはいえひたすら安さと利潤を追求した粗悪な養殖物もあるという話も聞きます。 運動させないよう狭い場所で、薬漬けにして、成長の早い高カロリーのエサを与えてとなると、たるんだ身で味が落ちた魚になるという話には、真実味を「感じて」しまいます。 私は食べ比べていないのでコメントはできませんが、貝類は養殖物の方が上というお話もこのMLで拝見しました。 貝は人工的にエサをやるわけではなく、エサの豊富な海域で飼育するだけであり、魚のように運動するものでも無いというような解説だったかと思います。 これは読んでいて納得してしまいました。 >確かに、昔は薬漬けなどの問題がありました。いえ、今でも完全に解決していません。 >ただ、養殖業界でもかなり努力がみられます。 畜肉や野菜類でも同じ事が言えるのですが、この薬などの問題が購買者に区別のつく形で表示されていない点が問題だと思います。 どこそこで養殖されている何それは、薬漬けでどうたらという話を聞いても、目の前に並んでいる魚が該当するのかどうかを判断するすべが無いのです。 となると「天然物」vs「養殖物」という一律の表記でしか区別のしようが無いというのが現状ではないでしょうか。 もっともお店によっては「天然物」の表記自体が疑問というもっと根本的な問題があるようですが。 鮎とかの比較写真を見ると顔つきが明らかに違うと感じます。 と言っても並べれば判るというレベルで、片方だけを見てこれはどっちと言い切る目は私のような素人にはありません。 加工済みのウナギの蒲焼きに至っては天然と養殖はもちろんアンギラジャポニカ種とアンギラ・アンギラ=フランス種との区別すらつきません。 大きくて肥えた穴子と小さな痩せたウナギを並べられても蒲焼きになって身の側を表にパックされている品だと区別をつける自信はないです。 となると信頼性のあるお店を探すしかないですよね。 >役所の規制、ワクチン承認の遅れなどが原因だと言わざるを得ません。 >それでもワクチンが承認されて、効果が確認されてからは、普及の早さが見事です。 >養殖業者は、抗生物質の使用は決して良いとは思っていません。 >代替方法があれば使用をやめます。 すみません。不勉強なものでこの抗生物質→ワクチンの話すら知りませんでした。 でも同様の消費者は多いと感じます。 >環境汚染に関しても、今までは生魚を餌として与えていて、海を汚したと言われました。 >最近では、ペレット飼料などの性能がよくなって、生餌の使用は減少の一途です。 >ペレット飼料なら、環境汚染の度合いが低いです。 実はこの話も初耳です。 これらの話はもっと消費者にPRした方が良いと感じます。 その費用をどこから捻出するかという大きな問題がありますが、小売店にまで至る水産業界のルートを活かせば、コストを抑えた広報活動もできそうな気がするのですが。甘いでしょうか? この話とは別ですが、以前雑誌かTV番組で魚の養殖場脇に昆布の芽を植えたロープを張って昆布を一緒に養殖することで環境汚染を防止するという手法を見ました。 食べ残された生餌が分解されて生ずる過剰な栄養素を昆布が吸収して成長するという仕組みだそうです。素人考えですが一石二鳥か三鳥の名案に感じます。 >いずれにしても、養殖業者としては、これからは安全、安心、美味しいと三拍子の >揃った養殖魚作りに心がける必要があります。 消費者としてはこれはぜひお願いしたいところです。 >それにしても、消費者のイメージというのはすごいというか、怖いものですね。 >というのは、養殖のブリ、真鯛はだめだと言いながら、ウナギやサケ(サーモン)などを平気で >食べていますね。ウナギは市販品でほとんど養殖物と言っていいでしょう。 ブリ、真鯛は魚屋さんに天然か養殖か明記して両方が並んでます。 値段の差もまぁそれなりで、選択の余地があります。 でもウナギの天然物は店頭に並んでいないことも多い上に、あっても買うのをためらう値段の差があるからだと思います。 >サケは天然ものもありますが、輸入物ではかなり養殖物が入っています。 >でも、みなさんは大して養殖物と意識していないように思います。 サケの場合は意識していないという以前に養殖という表示自体がなされていないのだと思いますが。 私はこのMLに入るまで、サケのような大きな魚が養殖されているという事実自体を知りませんでした。 マグロの養蓄(?)についても知りませんでした。 意識しないのは知らなければ当然の話です。 一般消費者に、店頭で表示すらされていないことを調べて考えろという方が無理だと思います。 >天然物にしても、最近はダイオキシンの汚染が問題視されています。 >とくに沿岸で取れた青物はやや濃度が高い傾向が見られます。 これについて素朴な疑問があります。 養殖は全て沿岸でおこなわれていると思います。 エサにする魚も近海で捕れる安価なものが多いと思います。 ペレットといえども原料はその安価な魚が多い気がします。 どのような根拠で天然物の汚染が高まっても養殖物は安全という結論を導き出せるのでしょうか? |
らくじん@おひさ | 2001.08.07 | > 養殖は全て沿岸でおこなわれていると思います。 > エサにする魚も近海で捕れる安価なものが多いと思います。 > ペレットといえども原料はその安価な魚が多い気がします。 > どのような根拠で天然物の汚染が高まっても養殖物は安全と いう結論を導き出せるのでしょうか? 天然で、特に問題になる海域や地区は狭い範囲です。 直接は、汚染が極度に進んだ地区ということになります。 養殖の餌は、いろんなところからきます。 北洋工船ミール、チリミール、ペルー底物。 穀物も世界が相手です。食用オイルもいろんなところからきます。 これが養殖の飼料原料の実態です。 悪いものや酸化の進んだのは、はねます。(外国に流れるのでしょう?) 現在のシステムでは、魚粉で一番良いところは、日本の、練り製品屋さんが取るそうです。 次は日本の餌メーカー、次が某国の某メーカー、次は某国の・・・・・。(実名はお許しください) でも近い将来、人間が食べられるようなものは無くなるでしょう。世界的に! こどものころ、呑めた水、今川で水がのめますか? |
白山@三重県 | 2001.08.08 | らくじん@おひささん、ダイオキシン問題へのフォローありがとうございます。 海におけるダイオキシン類は、今のところ、沿岸域に多く、遠洋、例えば大平洋のど真ん中にはほとんどありません。 ただ、この状態がいつまで維持できるかは未知数です。 この問題は、海や魚に限ったことではありません。 いずれ、地球温暖化問題と同じで、地球規模で考えなければならない日が来るでしょう。 >どのような根拠で天然物の汚染が高まっても養殖物は安全という結論を導き出せるのでしょうか? 天然物より養殖物が安全だと主張したつもりはありません。 ダイオキシンに限って言えば、やり方などに工夫すれば、避けられると思います。 例えば、魚の餌には、魚を使わないで、穀類(大豆、トウモロコシなど)を使うとか。 元々、魚の養殖業は、哲学的にやや問題があると思います。 つまり、魚を餌に使って魚を育てること自体、資源の無駄遣いではないかと批判されても仕方がありません。私も、この仕事に従事しながら、常に疑問をもっています。 豚、牛、鶏などの畜産類は、基本的に穀類を使います。 光合成で育つ穀類→畜産類という流れは、いわば自然な流れで、それを食べることは、我々人類にとって、豊かな生活の証にもなっています。 一方、養殖魚の場合は魚→魚の流れです。 それも、餌となる魚1キロから、養殖魚1キロは作れません。 技術的にもっとも進んでいるサケ養殖の場合でも、最低でも4倍の量の餌(魚)が必要です。 現在世界で、年間約100万トン以上のサケが生産されています。 逆算して、年間餌として消費される魚は、ざっと400万トンです。 要するに、300万トンの魚は無駄になってます。 ちなみに、日本のマイワシの漁獲量は、ピークで460万トンですから、それに匹敵する量です。 (もっとも、現在は10万トン前後に落ちました。) 本来なら、こういう大量に取れるイワシ類は、まずしい国々に、たんぱく質源として回すべきところです。 なにしろ、資本主義では市場経済至上なので、お金になるところに回っているのが現状です。 これ問題も、養殖魚のイメージに悪影響を与えるでしょうね。 だから、理想は、おいしい魚を穀類で育つことです。 すでに、歴史のある淡水魚(コイ、草魚、コクレン、ハクレンなど)は穀類だけで育てます。 その生産量も1000万トンを超えています。残念ながら、味の方はあまり日本人に合いません。 そこで、穀類で育てられる魚種を探したいと思います。 美味しくて、草食性或いは雑食性の魚について、これだ!とあれば、ぜひ教えてください。 |
白山@三重県 | 2001.08.08 | >私の鈍い舌ですと、利き酒ならぬ「利き魚」をやってみて >天然物と出来の良い養殖物の区別をつける自信はありません。 >となると信頼性のあるお店を探すしかないですよね。 そのとおりだと思います。 よくテレビ番組で、料理の食べ比べがありますね。 美味しい、まずいは人の嗜好や感性に左右されことが多いと思います。 料理を見ながら(鑑賞しながら)食べる時は特にそうです。 「一流芸能人、だめ芸能人」のような番組を見たら、噴飯しながら、考えさせられることがあります。 例えば、8万円するワインと1千円するワインの飲み比べでは、ワイン通と自称する芸能人らが、無惨に間違ってしまいました。 大体の人は、8万円のワインと知っていれば、これは美味しいねと言いながら飲みますが。 知らなければ、これはただのワインだと飲みます。 うちの会社では魚の試食会をよくやります。 この間、官能テストとして、築地市場から買った最高級の天然マダイと、これまた最高だとされる養殖マダイと比べてみました。 テストは、美味しいまずいの判別ではなく、いろいろな角度で点数をつけて、総合評価する手法を採用しました。 結果は、意外にも、総合的には両者甲乙付かずでした。 養殖マダイは香りで好ましかったですが、脂っぽい。 天然マダイは、見た目はよいが、堅すぎて生臭かったとか。 まだ、ウナギの試食会では、ジャポニカとフランスの比較がありました。 蒲焼きと白焼きの2とおりで比較しましたが、区別付かず。 ジャポンニカ信奉の社員の中では、がっかりした人もいたんです。 もちろん、味の違いはあると思います。 ただ、それを正確に区別するのは簡単じゃないってことですね。 >これらの話はもっと消費者にPRした方が良いと感じます。 >その費用をどこから捻出するかという大きな問題がありますが、小売店にまで至る水産業界の >ルートを活かせば、コストを抑えた広報活動もできそうな気がするのですが。甘いでしょうか? 確かに、消費者へのPRは全然足りません。 魚さえ作れば、必ず誰かは買ってくれると信じる業者が未だにいます。 真剣に考えたい問題です。アイデアも募集します。 >この話とは別ですが、以前雑誌かTV番組で魚の養殖場脇に昆布の芽を植えたロープを張って >昆布を一緒に養殖することで環境汚染を防止するという手法を見ました。 近畿大学の平田八郎教授が、不稔性アナアオサを養殖場で栽培して、汚染物質を吸収させる試みを、早くから実験、或いは実践しておられます。 不稔性とは、どこにも付かず、海に浮かびながら繁殖することをいいます。 私もその試験に関わったことがあります。 ちなみに、非常に単純な計算ですが、養殖漁場に投下された窒素とりんを回収するには、その3倍近い面積でアナアオサを栽培しなければなりません。 栽培したアナアオサを水揚げして再利用して初めて窒素とりんの循環が成り立つと考えられます。 3倍面積とは並大抵のことでないので、一部の漁連漁協では試験が行われていますが、なかなかまだ実用までにいたっていません。 確かに三重県漁連では試験に取り組んでいると聞いてますが。 |
Takashima | 2001.08.08 | > ウナギは市販品でほとんど養殖物と言っていいでしょう。 > サケは天然ものもありますが、輸入物ではかなり養殖物が入っています。 > でも、みなさんは大して養殖物と意識していないように思います 大変勉強になりました、一時マスコミで話題になりました、上記の問題点を養殖業界のかたがたの努力が理解できました。 鮭もうなぎも養殖が大半です、なぜ養殖がだめなの?といううわさが出ないのだろう?それは、うなぎでは天然物が少なく市場に出回るのは養殖しか無いことが天然との比較ができないのでは〜? また、鮭の養殖は、海外が多く問題があるか、どうかのの情報が、今のところ少ないからでしょう。 > ある海の生態系を研究している大学の先生に言われたことがあります。 > 「ダイオキシンの汚染を止めないと、いずれは天然の魚が食べられなくなる日は来るでしょう。 > いや、それはみんなが養殖魚しか食べられない日だよ」と > 最後は、慰めのような話になってしまいました。 でも、将来は、これだけの地球規模の人口爆発に、食料の供給は養殖以外または、バイオ以外手立てがないのでは、と思います。 二十一世紀の食料供給を維持するために、養殖業界の方々のいっそう安全な魚を供給する努力をお願いしたいです。 |
フムフム一号 | 2001.08.08 | 白山黒水さんからの、この夏の魚離れの話を知り、気になって仲良しの魚屋さんに情況を聞いてみました。湯河原の某小売店では今年に限っての売上減は無いらしいです。 暑い日に「火」を使いたくない主婦は、晩のおかずに刺身を選ぶそうなので、特に猛暑の夕方には刺身馬鹿売れと言っていました。 一方では「暑い季節は食中毒が心配だから刺身は買わない」という知り合いもいます。 卸売りと小売、小売とスーパー、きっちりイコールでは結べないようですね。 ついでに養殖魚の件ですが、我が家も養殖魚は食べません。 安全でおいしいなら文句ないのですが、安全性が確認できないことと、養殖独特の匂いがどうしても気になるのです。 脂の多い養殖魚(タイ、ハマチ、アユ、スズキ、シマアジなど)に関して言えば、口に入れたときにどれも同じような匂いがするようですが、餌のせいでしょうか? フグは養殖しか食べたことないですが、同じにおいはしません。 でも、もしかしたら九州で養殖されたアジを「沼津産の干物」と信じて知らずに食べているかも知れませんが。 ちなみに養魚飼料で世界一を誇っているのはオランダの会社だそうです。 そういえば日本の冷凍アジの輸入はオランダが一番ですから、知名度低いけど、オランダって水産国なんですね。 |
フムフム一号 | 2001.08.08 | 先ほどのアジ輸入の件ですが、輸入高でオランダは数量、金額とも3位でした。 どちらも昨年の1位はノルウェー、2位は日本産と同一種の韓国でした。お詫びして訂正します。 |
Takashima | 2001.08.08 | > そこで、穀類で育てられる魚種を探したいと思います。 > 美味しくて、草食性或いは雑食性の魚について、 これだ!とあれば、ぜひ教えてください。 私は、この件に関しては素人ですが、魚は魚を食べて成長するのですか。 それとも、海には魚しかいないので、しかたなく、魚を餌にして成長しているのでしょうか? 人間は、雑食ですね。 これは、いろいろ、水陸に食べるものがあるから自然と雑食になったのではないでしょうか? 魚は、魚しか食シナイと言うデータでもあるのでしょうか? もし、魚は魚しか食べないのなら、魚もどきの穀類を開発できそうですね、匂いで?味?成分で?魚に似た穀物を開発されてはいかがでしょうか? |
札幌のLOB | 2001.08.09 | > 我々人類にとって、豊かな生活の証にもなっています。 反論ではないのですが・・・・牛肉増産のためにブラジルの密林を切り開いて放牧場を〜飼料の穀物を輸入〜インフレで国民は牛肉を食べられない〜米国に輸出された牛肉のかなりの量がドッグフードに・・・・何てこともあったようで、個人的には素晴らしいことの様には思えません。 最近はワザワザ見ていませんが、この話を聞いた時にドッグフードを見ると生産国が米国や西ドイツだっ たんですよね。 豚はもともと雑食の様ですが、牛は草食ですよね。 品質と生産性を上げるために穀類を与えているので、我々は多少固い肉で我慢して貧しい国に炭水化物、植物性蛋白質源として云々、話題がそれたので止めます(^^;。 おっしゃられるように、自然のサイクルに近い新たな養殖魚を探すのは面白いと思います。 ただ、記憶にも新しい狂牛病がいわば草食の牛に羊の肉を蛋白質としてエサに与えていたのが原因だったことを思えば、その前程の辺りを取り違えないでうまくやって欲しいものです。 |
札幌のLOB | 2001.08.09 | > ウナギやサケ(サーモン)などを平気で食べていますね。 そうですね。行きつけの居酒屋で刺身に「焼鮭」なるものが加わっていて、見かけは回転寿司の「焼きサーモン」そっくりで脂の載ったハラスの部分?と思って食べていました。 ところが、おさかなの先生が「これはちょっと」といって遠慮したので聞いてみると「養殖でしょ。何もつけないで食べてみなよ」と言われて、そのまま食べてみるとなるほど生臭い(^^;。 店主に聞くと確かに宮城県あたりの養殖物だったそうな。 でも醤油とワサビで消えてしまう程度だし、実際「脂が載ってうまい」というのが大方の反応だと。 |
小樽のたかはし | 2001.08.09 | 現在養殖魚のエサには成長効率を高めるためにペレット、つまり配合飼料が多く使用されています。 むしろ、生エサ、魚だけを与えることは環境保全の観点からも使用されることは少なくなっています。 ペレットにはもちろんいわしなどの魚が原料に含まれていますが、とうもろこしや大豆などの穀物も多くの割合で使用されていると聞いています。 ただ、こういった天然資源のみを原料にしていればよいのですが、これら以外に消費者には隠された(?)モノが加えられていることもあることが問題なのですが。 すでにとうもろこしなんかも安心できる天然資源とはいえないかもしれないですし。 |
琵琶湖オオナマズ@お久しぶり(^_^;) | 2001.08.09 | どうも、このところ、養殖魚が悪者になっているようですが・・・ちょっと納得がいきません。 > ただ、統計上、少なくとも魚の消費量は伸びていないと思いますね。 確かに、うちでも、水産物の供給高は厳しく推移しています。 生魚を家で調理するというのが、決定的に減少してきているという感じはしますね。 いっぽう、回転寿司があれほど繁盛しているという現実もあります。 > 特に養殖魚のマダイ、ブリなどは、ここ数年では、生産量は完全に頭打ちしています。 鯛の場合、過剰生産からくる価格の暴落で、昨年から生産調整をやり始めましたね。 このへんの状況も見なければいけないと思います。 ブリ(ハマチを含む)の場合は、競合する魚種の進出との関係があります。 具体的には、ここ数年、カンパチが伸びてますね。 ブリヒラ・スギなどという新顔も出てきています。 また、全体的には、不況が続いているという事、消費購買量が落ちていることは無視できないことです。 > 確かに、養殖魚のマダイ、ブリは環境汚染やら餌に対する不安などで、人気にカゲリがあります。 そうでしょうか。僕は違うと思ってます。 確かに、一部の人には、まだそういう不安感が残っていると思いますが、「人気にカゲリ」があるということでは無いでしょう。 養殖魚に対する不安は、もう10年以上前に出てきていますね。 したがって、今の時期に、その問題で売れなくなるという状況判断は違うと思います。 この10年の間に、養殖業者さんのほうも、問題点の克服のための努力をされているのですしね。 > 私は、養殖のブリや鯛は食べません、高くとも天然物が好きです。 養殖ものを食べないと言うのは、まったく個人の自由です。 しかし、養殖魚について不安感をあおるような書き方はして欲しくないですよ。 だって、養殖魚がなければ、日本人は魚が食べられなくなると言っても過言ではありません。 より美味しい、より安全な(なおかつ「より安い」)養殖魚を作るためには、みんながどうしたらいいのかというような議論をしていただきたいと思います。 それに、逆説的ですが、天然魚がみんな美味しいわけでは無いですし、みんな「完全」に安全なわけでは無いのですから。(いまだに、大阪湾で取れるスズキやチヌは、油くさいことがありますよ。) 「天然だから良い」というのは、ある意味、信仰にすぎないとも言えるでしょうね。 養殖魚も天然魚も、公平に、かつ客観的に評価をしなければいけないと思いますよ。 |
らくじん@養殖屋 | 2001.08.09 | > どうも、このところ、養殖魚が悪者になっているようですが・・・ ちょっと納得がいきません。 インターネットは健全ですね。 マスコミのように、ストーリーを決めてそれに即して肉付け、誇張して流しませんから。 また、情報が一方的でない分、洗脳されることも少ないです。 さて、本題。(的を絞って二点だけ) @魚を生産する上で、よく問題になることは、人間の食べ物を横取りして、効率を落としてまで魚にすることはないじゃないかということです。(魚ーー>魚) もっともな意見です。研究がなされていますが、まだ実用には時間がかかりそうです。(無論魚も種類によってうまいまずいがあり、この点で養殖も貢献できていると思います。) そこで、前段階として、穀物など植物原料の利用です。これはかなりイイセンにきています。 ただ、これにはいろんな工夫が必要で、コスト面でまだハードルは高いです。 うまくて、安くて、安全なものは(魚)は売りやすい、買いやすいでしょうが、なかなか技術不足でそこまで到達していません。 現場の人間は、ほぼ拘束時間24時間、労働時間週70時間(ほんとはもっと長いです)一年休み元旦だけでがんばっています。(病院にもゆきますが) でも、日々過酷な労働時間の合間を縫って研究をしています。 長い目で見てください。我々の世代がリタイアしても次世代がなんとかしてくれるでしょう。 Aただ、マスコミに踊らされて、天然はいい、養殖はだめだは、やめましょう!!『良いものはいい』のが正解です。 「脂肪酸組成だけいえば、天然がいい。」とか、「総合的な安全だけからいえば養殖がいい。」とか、「安さからいえば、養殖がいい。」とか。「音の響きがいいからは天然がいい。」とか、具体的な論議をしましょう! せっかく我々は、洗脳されない道具を手に入れることができましたので、いろんな話をしましょう。(また、要望も聞きたいです。) |
Takashima | 2001.08.09 | > どうも、このところ、養殖魚が悪者になっているようですが・・・ ちょっと納得がいきません。 そのように感じられましたか?メールではなかなか真意が伝わりにくい事は良くある事ですのであまり弁解したくありませんが、[fishml:15691]を見ていただければ幸いです。 > 養殖ものを食べないと言うのは、まったく個人の自由です。 > しかし、養殖魚について不安感をあおるような書き方はして欲しくないですよ。 そうですか、不安感をあおるように感じられましたか、筆足らずをお許しください。 > より美味しい、より安全な(なおかつ「より安い」)養殖魚を作るためには、みんなが > どうしたらいいのかというような議論をしていただきたいと思います。 残念ながら、私の今ある知識では、「どうしたらいいのか?」という議論は出来かねます。 そう言う話の展開になりましたら、ほかの詳しい方にバトンタッチして、ロム専になります。 > 養殖魚も天然魚も、公平に、かつ客観的に評価をしなければいけないと思いますよ。 養殖魚が好きか、天然が好きか、この事は嗜好の問題でしょうね、「公平に、かつ客観的に評価する」事とは違う気がします。 うなぎは養殖を美味いと言って週一度食べていますよ。 しかし、鯛とブリは天然が私の嗜好に合っている、この事は、両方食べてみてそのような嗜好になりました。 鮭も海外のがおいしい場合は、それを食べまた国内産が美味いのが出ていればそれを食べています。やはり、おいしいことが購入の原点でしょう。 養殖か?天然か?で善悪の評価ではなく、おいしいか?おいしくないか?が、善悪の評価でしょう。 一応、市場に出回っている以上天然も養殖も安全であるという、前提ですが。 |
河原@福山@瀬戸内海の真中 | 2001.08.010 | > つまり、魚を餌に使って魚を育てること自体、 > 資源の無駄遣いではないかと批判されても仕方がありません。 私も学校でハマチを養殖するのにイワシをたくさん使うのは問題だというような話を聞いたことがあります。 > 光合成で育つ穀類→畜産類という流れは、いわば自然な流れで、それを食べることは、 > 我々人類にとって、豊かな生活の証にもなっています。 でも,魚だって元を正せば,光合成で育つ植物プランクトン→動物プランクトン→小魚→大型魚という流れでイワシを使ってハマチを育てるのは至極自然な流れではないでしょうか? かえって穀類は,化学肥料屋さん,種やさんの思惑が絡んでいて人間くさいですよ。 それに引き換え,植物プランクトンは人間社会の出した栄養塩(という名の汚れ)さえ回収して魚に変わります。 どちらが自然かというと,魚じゃないですか? これについてはちょっとうるさいんです,私。 畜産物を食べることが,豊かな生活の証ですか? う〜〜ん,少なくとも私には資本家の豊かな生活を支えこそすれ・・・・ですね。 「養殖」という雑誌に,魚類加工場などの残渣を,養殖魚の餌に再利用しているという記事が載っていました。(オオナマズさんが話題にされましたっけ?) これも別の意味で魚→魚ですが,エコロジカルでもっと一般にアピールしてもいいんじゃないかと思うのですが。 養殖業者さんとしてはそういう餌がメリット(主にイメージ戦略としてかな)があると思われるか,伺いたいところです。 > 本来なら、こういう大量に取れるイワシ類は、まずしい国々に、たんぱく質源として回すべきところです。 イワシを食べる習慣があるところであれば,そうするのがいいのかもしれませんが保存が難しそうですね。 札幌のLOBOさん > 豚はもともと雑食の様ですが、牛は草食ですよね。品質と生産性を上げるため に穀類を与えている >ので、我々は多少固い肉で我慢して貧しい国に炭水化物、植物性蛋白質源として云々、 穀類なら保存は大丈夫そうですね。 レスターブラウンは,淡水産草食魚の養殖が飢餓の世紀をむかえた人類にとって,もっとも有望な食料生産だと書いていましたが,それは人口あたりの海岸線が短い中国を念頭に置いたことだと思います。 幸い豊かな海岸線を持った日本ですから,天然にしても養殖にしても日本の魚を食べたいですね。 瀬戸内海は今,小魚がたっくさん泳いでいます。 昨年話題になった「ネブト(てんじくだい)」や,「ギザミ(べら:人差し指サイズの幼魚が唐揚げ用としてパック売りしています)」がスーパーの店頭に並んでいます。 めんどくさいとは思いながら,地先のものを食べる豊かさを子どもにも教えたくて,気合を入れて買っています。 船着場の浮き桟橋の周囲にはサヨリの幼魚が群れをなして身をくねらせています。 はやくおーきくならないかなーーっと。 近くの造船所の塗料が良く無さそうと思いながら,地先の魚を買ってしまうσ(^◇^;)でした。 |
琵琶湖オオナマズ | 2001.08.10 | > Aただ、マスコミに踊らされて、天然はいい、養殖はだめだは、やめましょう!! > 『良いものはいい』のが正解です。 そうですね。 > 「脂肪酸組成だけいえば、天然がいい。」とか、「総合的な安全だけからいえば養殖がいい。」とか、 > 「安さからいえば、養殖がいい。」とか。「音の響きがいいからは天然がいい。」とか、 > 具体的な論議をしましょう! 今までの議論の中で、「養殖物は安全性を確認できない」という人が何人かおられましたが、私は違うと思います。 養殖は、その魚の住む場所も食べている餌も、確認しようとすれば可能です。 しかし、天然魚は、獲れた場所は分かっても、その魚が獲られるまでどこを泳いでいたのか、どんな餌を食べていたのか、さっぱり分からない。 それが現実だと思いますがねーー。 あ、だから天然魚はダメだと言っているわけではないですよ。 |
琵琶湖オオナマズ | 2001.08.10 | ちょっと、言葉足らずだったので補足します。 >養殖は、その魚の住む場所も食べている餌も、確認しようとすれば可能です。 問題は、消費者一人一人に、産地(この場合は養殖場)からの情報がわたらないことです。 だから、消費者の間で誤解が生じてしまうのですよ。 この辺は、システムとして考えていかなければならないところですし、現にそうした動きはありますが、なかなか進みませんね。 >しかし、天然魚は、獲れた場所は分かっても、その魚が獲られるまでどこを泳いでいた >のか、どんな餌を食べていたのか、さっぱり分からない。 これは、あくまでも「天然魚は細かいところまで管理されていない」ということを言いたかったわけです。 それも、「養殖魚との比較」でということです。 |
神奈川県で学生やってます鷲尾 | 2001.08.10 | > 私も学校でハマチを養殖するのにイワシをたくさん使うのは問題だというような話を聞いたことがあります。 同じく、タンパク資源を使って養殖するのは資源の無駄遣いと一番最初の授業で言われました。 > 「養殖」という雑誌に,魚類加工場などの残渣を,養殖魚の餌に再利用しているという記 > 事が載っていました。(オオナマズさんが話題にされましたっけ?)これも別の意味で魚 > →魚ですが,エコロジカルでもっと一般にアピールしてもいいんじゃないかと思うのですが。 ペレットの原料は現在魚粉と穀類などがだいたい5:5。 原料としてはスケソウやイワシ・アジの加工残査などが使われています。 世界の魚粉の約75%がチリ・ペルー産なのですが、最近チリではサケ養殖にまわってしまい輸出をする余裕がなく、スケソウも資源が減少気味で、魚粉の割合を減らす方向にせざるを得ないようです。 飼料の原料はトモロコシ・小麦・えん麦などの穀物、末粉などの糟糠類、動物質性飼料にたいべつされます。 動物性飼料も魚粉だけでなく脱脂粉乳・蚕さなぎ・血粉・肉粉などなど、魚粉の使用は減少傾向です。 もともとなぜ魚粉が良いかというと魚に与えるには同じ魚の方がアミノ酸バランスがあっているからです。 たとえば、大豆カスではメチオニン・スレオニンが制限アミノ酸となります。 そうすると他のアミノ酸は制限アミノ酸の量だけしか利用されません。 なので、アミノ酸バランスが良くないと飼料効率がよくないんです。 また、血粉は血餅を乾燥させたものですが、これはリシンが豊富で制限アミノ酸はイソロイシンです。 脱脂粉乳は栄養バランスは良いのですが高価格なので主に稚魚用に配合されています。 ちなみにイカミール(イカのくちばし)は高価なのですが卵質を向上させるそうで親魚飼料に使われるそうです。 また油粕類には消化酵素失活・甲状腺機能障害などの問題もあるそうです。 添加物としてはビタミン類・免疫賦活剤・色素剤などがつかわれています。 ちなみにほかにもクロレラ製品・海藻粉末・ニンニク製品などが販売されているそうです。 効果はよく知らないのですが魚の健康食品ですね(^^;; |
海童 | 2001.08.10 | >>役所の規制、ワクチン承認の遅れなどが原因だと言わざるを得ません。 >>それでもワクチンが承認されて、効果が確認されてからは、普及の早さが見事です。 >すみません。不勉強なものでこの抗生物質→ワクチンの話すら知りませんでした。 一月程前になりますが、7月12日付けの「みなと新聞」に「養殖新時代拓くワクチン化の波」と題して特集記事が掲載されています。ご参考まで。 |
多田@東京都調布市 | 2001.08.10 | > 「天然だから良い」というのは、ある意味、信仰にすぎないとも言えるでしょうね。 天然物至高主義については私もそう思います。 信仰というよりマスコミの洗脳に近いと思いますが。 影響力の大きいのは特にグルメ番組/マンガでしょうか。 確かに面白いし見せ方が上手いので信じてしまいそうになります。 でも多くの読者を惹き付けるのは「面白さ」が大きいものであり、「正確なデータ」や「真実」では無いでしょう。 マスコミの「使命・理念」は真実・事実の報道であるはずです。 しかし国営放送以外の一般企業としてのマスコミの「目的」は、売上部数・視聴率の増加およびそれに伴う広告収入の増加です。 それを考えれば優先されるのは読者に受ける面白さであり、真実の優先度が下がっているのは当然の理です。この点を加味して考えるべきでしょうね。 またこれは信仰に近いのですが、個人的に天然魚の値段の高さはある程度許せると感じています。 昔ほどではなくても「板子一枚下は地獄」が漁師さんの仕事です。 その分多くの対価を払うことに対しては心情的に許せるのです。 商社がタコの輸入で関税のかからない国からと偽装して儲けるのは絶対に許せませんが、漁師さんが危険をおした仕事をして儲けて、浜に大きな御殿を建てることは当然の対価だと感じるのです。 とはいえ養殖が安全で楽だと思っているわけではありませんので、その点は誤解しないでください。 私達第3次産業従事者よりは養殖業者さんの方が危険でしょうが、さらに漁師さんの方が危険性が高いと思うということです。 いずれにしても私個人の心情的問題で一般論ではありませんが。 |
多田@東京都調布市 | 2001.08.10 | > 養殖魚も天然魚も、公平に、かつ客観的に評価をしなければいけないと思いますよ。 私もそう思います。 客観的にとなると汚染などの科学的データの取れるものはともかく、味覚については難しい面があると思うのですが。 天然魚は捕れた場所や時期により同種でも味が大きく変わります。 また漁獲量その他の要因で値段も大きく変動します。 それらの要因全てを含めて評価をすべきでしょうね。 素人考えですが養殖魚の方が味も安定している気がします。 メスの場合は両者とも産卵期による要素が大きいと思います。 しかし天然魚の場合は場所と時期のエサの違いによる影響が大きく、養殖魚の場合は時期によるエサの違いは少ないと思うからです。 もしそうであれば客観的に天然魚の方が美味しいと言われる魚でも、味の落ちる時期・場所で捕れたものよりは養殖魚の方が美味しい場合もありそうな気がします。 実際問題どうなのでしょうか? > 詳しい方 味覚については個人の嗜好の問題が大きいところです。 感度(鋭敏さ)も個人によって大きく異なります。 たとえ評論家や身近な人が天然物が美味しいと言っても、自分で食べ比べて差を感じなければ安い方で十分です。 それに評論家の言う弾力性を固くて嫌だと感じる人もいるでしょう。 グルメ誌によく出る「まったり」とかは私にはよく判りませんし。 専門家の言葉でも鵜呑みにする必要は無いと思います。 味覚に限らず感覚は良いものに接し続ければ磨かれるものです。 でも味覚をそこまで磨く必要があるかは個人的に疑問です。 ファーストフード・ハンバーグ・カレー・スナック類が一番の、いわゆる「お子様舌」はさすがに恥ずかしいと感じます。 でも貧乏サラリーマンとしては味覚が鋭敏になりすぎて養殖魚は食べられなくなるような事態は避けたいところです。 また、私にとって値段はやはり大きな問題です。 美味しくても1,500円/100g以上もする本マグロの大トロなど滅多に手が出ません。 ホッケでも羅臼産は大好物なので産地不明の2倍でも買います。 でも3倍もしたらたぶん手を出しません。 次に送ってもらうときか行って食べるときまで我慢します。 # 実際の話、ここ数年魚屋ではホッケを買っていません。 # でも明日は羅臼で食べられるな。ルンッ!! (^^; # 来週挨拶に伺うかもしれません。> よんざえもんさん # お電話してもし都合の良い日があれば宜しくお願いします。 美味しいと知っていても高いと躊躇(ちゅうちょ)してしまいます。 時期によって高くなる魚であれば安い時期になるまで待ちます。 安くて美味しい近海イワシや輸入シシャモは1年中ありますしね。 サンマもまだ高いと思いますが、旬の秋にはたいてい安くなり脂がのって美味しくなるものです。 鮭もそうですね。羅臼産のメジカやマスノスケ(キングサーモン)は絶品ですけど、東京では入手困難で売ってても非常に高価です。 # 超絶品と噂のケイジ(鮭児)は現地でもまだ出会ってません。 でもカナダ産とかの養殖(?)キングサーモンは比較的安価です。 値段を考えれば十分美味しいと思うのでしばしば購入しています。 自分と家族の味覚で実際に判断し、経済状況も加味して考え、選択すべきなんでしょうね。 このMLではその選択の基準となる忌憚のない意見が多いのでとっても重宝しています。 自分自身で数多くを食べ比べるのはなかなか難しいですから。 |
まっちゃん@明石 | 2001.08.10 | > 素人考えですが養殖魚の方が味も安定している気がします。 > メスの場合は両者とも産卵期による要素が大きいと思います。 > しかし天然魚の場合は場所と時期のエサの違いによる影響が大きく > 養殖魚の場合は時期によるエサの違いは少ないと思うからです。 > もしそうであれば客観的に天然魚の方が美味しいと言われる魚でも > 味の落ちる時期・場所で捕れたものよりは養殖魚の方が美味しい > 場合もありそうな気がします。 > 実際問題どうなのでしょうか? > 詳しい方 魚には旬といものがあり、ここのところが大切だと思います。 その時々に旬の美味しい魚を食べる、これが我々の持つ文化で季節外れの魚と養殖物を比較すること自体少し無理があると思います。 養殖物だから良いとか悪いではなく、例えばタイを例にあげると、養殖物、天然物同じ魚ではなく別の魚と認識した方がよいと思います。 天然ダイの持つあの甘みは養殖物には絶対にないモノです。 脂ののる秋のタイはとりわけ値がつきます。 それは天然だからではなくそれだけの価値があるからです。 もし養殖物のほうが美味だといくいら天然といえど、値はつきません。 実際、春の痩せたタイなら養殖並(あるいはそれ以下)の値であります。 旬の魚の持つあの甘味は、現在の技術では養殖物には決してありません。 養殖物の持つ利点は高価な魚が比較的安く安定供給できる、この部分につきるのではと感じます。 余談ですが、 単なる価格論となれば、せっかく与えられた海の恵みをあじわうことができません。 与えられ恵みを大切にすることが、人生をより豊かにするのではと。 価格、便利性を追求しすぎると多くのモノが見失われると思います。 |
Takashima | 2001.08.11 | > 単なる価格論となれば、せっかく与えられた海の恵みをあじわうことができません。 > 与えられ恵みを大切にすることが、人生をより豊かにするのではと。 > 価格、便利性を追求しすぎると多くのモノが見失われると思います。 私も、賛成です、おいしい魚を食べる、食べれた事の喜びが大切な事だと思います。 また、食べれるようになるため働く糧にもなる。 |
ayutaro@神奈川 | 2001.08.14 | rakujinさん 今年のアユ 場所によっては全然成長しません〜 どうしたのでしょう? >ただ、マスコミに踊らされて、天然はいい、養殖はだめだは、やめましょう!! > 『良いものはいい』のが正解です。 週末、千葉県の海へ海水浴へ行きました。 親戚の釣り好きの人から、エビをエサに釣ったマダイ(もちろん天然、しかも種苗放流したものではない)をもらい、食べました。 身は 刺身と塩焼き、頭はうしお汁です。 刺身とうしお汁は美味しかったのですが、塩焼きがいまいちの不人気でした。 子供曰わく”この魚美味しいけど、臭い” 確かに、食べると磯臭さが、舌に残る感じ。 血抜きをちゃんとしてあるから大丈夫と聞いていましたが。 不十分だったのか、それとも、水氷でクーラーに入れてあったのが悪かったのか、漁師が市場に水揚げすれば、キロ3000円は下らない魚も素人が処置すると、キロ1000円に未たいない養殖マダイに味は劣ることを実感。 最近、魚屋を覗いて感じることは、魚屋のプロが少ない。 特に路地の魚屋さんに、魚の扱いがいい加減なところが多いのが気になります。 水氷が濁っていたり、魚の表面が乾いているような魚売ったらダメだよ・・ ・ 以外と、デパートの地下にある魚屋のほうが、鮮度管理に気を配っていますね。 岸壁でたくさん釣った 小鯵。 アミコマセで、内臓はちょっと勘弁の臭いでしたが、三枚に下ろして、酢じめをしたら大評判。 確かに 素材の優劣の議論も良いですが、素材にあった料理法を選択し美味しく食べるのが良い気がします。 磯臭い魚も、千葉や三浦では、たたいて味噌であえ、サンガにします。 我が家のガキ共は、マックやファミレスも好きですが、篭屋丸さんの所で買う金目鯛が一番好きです。 最近の人気は、刺身を軽くあぶる食べ方です。 |
Roku@北摂 三田/山の中の盆地 |
2001.08.15 | > 確かに 素材の優劣の議論も良いですが、素材にあった料理法を選択し > 美味しく食べるのが良い気がします。 養殖物・天然物論議を見ていて思ってましたが、これってとても大事なことですよね。 食品に限らず、安全・安心・納得が何より第一ですが。 > 最近の人気は、刺身を軽くあぶる食べ方です。 お刺身が嫌いという訳ではないのですが、たくさん出ても私は食傷気味になりますので、ちょっとバター炒めにしたり、しばらく醤油につけ込んでお茶漬けにしたり、熱いご飯の間に挟み込んで、ちょっと熱加工して食べるのが、個人的には好きですね。 対馬の漁港(長崎)で育った義父と瀬戸町(愛媛)で育った義母から、チョットばかり嫌な目をされるのですが…。個人の好みで美味しく食べるという工夫も認めて欲しいですね。 子供たちには、もちろん、お刺身の美味しさも知っておいて貰わなくはなりませんしね。 |
多田@東京都調布市 | 2001.08.20 | >魚には旬といものがあり、ここのところが大切だと思います。その時々に旬の美味しい魚を食べる、 >これが我々の持つ文化で季節外れの魚と養殖物を比較すること自体少し無理があると思います。 素人考えで愚劣な質問をしてしまったようで失礼しました。 おっしゃるとおりですね。 >それは天然だからではなくそれだけの価値があるからです。もし養殖物のほうが美味だといくら天然 >といえど、値はつきません。実際、春の痩せたタイなら養殖並(あるいはそれ以下)の値であります。 >旬の魚の持つあの甘味は、現在の技術では養殖物には決してありません。 そうなのですか。勉強になりました。 実は天然ダイ自体を食べた記憶がないもので、全然知りませんでした。 小遣いを貯めてこの秋には天然の明石鯛を試してみようと思います。 その際はよろしくお願いします。 > まっちゃん@明石さん >単なる価格論となれば、せっかく与えられた海の恵みをあじわうことができません。 >与えられ恵みを大切にすることが、人生をより豊かにするのではと。 >価格、便利性を追求しすぎると多くのモノが見失われると思います。 そうですね。 貧乏性の私には平常で豊かな食生活は難しいところです。 とはいえたまには奮発して美味しいものを食べたいのも事実。 ここの情報を元にして、たまには贅沢してみます。 |