フグとホルマリン問題について(3)

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フグとホルマリン問題について(1)  フグとホルマリン問題について(2)  フグとホルマリン問題について(4)
なみへ〜@愛媛県 2003.05.10 先日、いろんなページを渡り歩いておりましたら、ホルマリンを使用した薬浴というのは、熱帯魚関係の愛好者で「当然の方法」として採用されていることを知りました。
一件のみ、ホルマリンは最後の手段だと警告されるページもありましたが、ディスカス、観賞用エビ、フグ、その他多くの熱帯魚飼育のページで、「ホルマリン薬浴」をお薦めされているようでした。
良心的な方?のページには、使用法に、「使用済液の廃棄には注意を」等書かれていましたが、具体的方法はありませんでした。
ペットショップの方達が、かなり「ホルマリン薬浴」をお薦めされているとか・・・。
熱帯魚類飼育をされている方々が一連の報道を見て、どう思ってらっしゃるのか、興味深いところです。(ホルマリン薬浴のページには「NEW」印がついてるものも。)
ちょっと前にも、大学の使用済みホルマリン廃棄が問題になっていましたが、トラフグ以外でも、ホルマリン使用がこうも一般的なものと認知されているなら、全国でホルマリン使用の履歴を調べていったら大変でしょうね。(まず不可能か?)
大学等はホルマリンのリサイクルをされているとのことですが、観賞用魚の愛好家の皆さんはどのように廃棄されているのか、考えてしまいます。結局は、排水溝に流されて、下水道のない所なんかだと、それらも海に流れていくのかな〜、なんて・・・。
なお、どこかのサイトでは、観賞用魚のホルマリン利用は、フグ養殖から学んだ、とありましたが、最近始まった方法なんでしょうか・・・。
また、ヒドラ退治というのにもホルマリンを数滴落とすとありましたが、エビなどを飼っている人は、エビを殺してしまうので使わないように、という文もありました。

お花(ブーケ等)用のオアシスという緑色の物体がありますが、これを販売(製造も?)している会社のニューズレターには、下記のように書いてありました。
 http://www.oasis-japan.com/newsletter09/

 ■ホルマリン(ホルムアルデヒド)は、微生物によってすぐに無害な
 ■状態となり、太陽光線、身体の代謝機能、水中や土中の
 ■バクテリアによって分解されます。


調べれば調べるほど、いろんな情報が交錯し、何が何だかわけがわからなくなってきているなみへ〜です・・・。
ところで、ホルムアルデヒド協会という団体の存在を初めて聞きましたが(上記サイト)、検索しても出てきません。どなたかご存知の方いらっしゃいましたら、お教えください。
海童 2003.05.10 >勝手な意見ですが、ホルマリン以外の代替策が一定の成果をあげるまでは、
>本当は「禁止」したくなかったでしょうね。

誰が「禁止」したくなかったとお考えでしょうか?
愛媛のなみへ〜 2003.05.10 ちょっとイヤらしい書き方だったかもしれませんが・・・ホルマリン使用禁止の指導を進めていく人達です。
これまでのメールにもありましたように、単に「禁止」するだけではいけない、ということは、県側もわかっていると思います。
もし周知の事なのにずっと黙認していたのなら、負い目も少なからずあるのでは、とも、思っています。あくまでも私見ですが。
海童 2003.05.14 代替策が一定の成果をあげるまでは、本当は「禁止」したくなかったのでしょうか。
確かに、車の排出ガスなどを法律で規制するとき、猶予期間を設けて、その間に規制値をクリアできるように技術開発する(させる)なんてことはよくありますね。
私も勝手な意見ですが、ホルマリンの場合、代替策が出るまで県が禁止したくなかったとは思いません。
というのは、養殖魚の病気に対する抵抗力は、過密や水温変化などのストレスや餌の質によって落ち、開放的な海面養殖では寄生虫が付いて死に易くなります。
細菌なら薬剤の経口投与による治療が可能な場合もありますが、寄生虫に対する有効な駆虫剤の開発などの対策はそんなに簡単に確立できません。
「県の指導する人達」はこのことを理解していると思うからです。
琵琶湖オオナマズ 2003.05.14 この問題については、ずっとイライラしてるんです。
なんでかというと、それは「先が見えない」からなんですよ。
いったい、フグ養殖をどうしようというのか。
フグ養殖に関連する、各種の業界について、どうしようというのか。
全然、見えてこないんですよね。
ホルマリンを使わずに養殖しなさい。養殖法は、自分たちで考えなさい。
儲かるか儲からないか、それはわかりません。
それなら、水産庁や水試は何をするところなの?
過去に、ホルマリンを使いなさいと指導したのは、水試でしょ。
悪いのは、ホルマリンを使っている養殖業者だけなんですか。
そうじゃないと思うのですけどね。
ホルマリンを使わなければ、フグ養殖について生産性が上がらないとすれば、どういう条件のもとなら使ってもいいというような基準を明確にするとかが必要なんじゃないですか。
かなり極端な事を書いてると、自分でも思うのですよ。
この問題については、自分自身、模索中です。
Yamaguchi 2003.05.15 京都精華大の環境社会学科のWEB公開授業で、第3回「フグはなぜホルマリンの海を泳がされるか」というページがあります。
http://www.kyoto-seika.ac.jp/jinbun/kankyo/class/2003/hosokawa/lecture_03.html

細川先生が大学の「生徒」さんたちの教育に取り組む姿勢に共感しています。
大学生の社会意識の幼さはわが方でも同様でしょう。昔は学生と呼んでいましたが、私の周囲の学生たちは大学を「学校」、学生自身を「生徒」と呼んでいます。
私が学生時代、ウナギの寄生虫駆除研究で功績をあげた大先輩がいました。
たしか殺虫剤を使ったと記憶しています。甲殻類をターゲットにすれば確かに殺虫剤が効く可能性が高いわけです。しかし、もしそれを今使えばホルマリン問題と同じようなことになりそうです。現在は何を使っているのでしょう?
フグなどの養殖魚における寄生虫対策として、薬剤に頼った駆除技術の開発一本槍でなく、寄生生物の生態を徹底的に研究して、弱いリンクがあればそれを絶つようなアプローチはしていないのでしょうか。
日本の水産研究一般の根本的な問題は、表面的な排除技術を短絡的に追求したがる傾向です。たとえば赤潮対策は環境管理の問題であって、単に赤潮生物を制圧することが目標になることは問題です。たしか昔は硫酸銅溶液を海に撒いていましたね。
農薬と環境の問題と同様、難しい問題であることはわかりますが、生産基盤を損なうような環境負荷を強いることでしか養殖できないならば、事業そのものが成立しないと思います。沿岸環境と資源を破壊したままで、その流れで養殖業に活路を求めてきた水産業がかかえてしまったジレンマを、根本から見直す時でしょう。
愛知県のpinno親父 2003.05.15 > 私が学生時代、ウナギの寄生虫駆除研究で功績をあげた大先輩がいました。
> たしか殺虫剤を使ったと記憶しています。

甲殻類→橈脚類のイカリムシのことだと思います。
今から20年以上前、路地池での鰻養殖で多発したようですね。
特に越冬中(冬眠中)皮膚ではなく、口の中に多数寄生してしまったとか。
現在のハウス養鰻では全く見られません。
私も、金魚に寄生しているイカリムシを、30年ほど前に見たことがあるだけです。
このように、養殖形態の変化から、なくなってしまった(産業上)、疾病や寄生虫は沢山あるようです。
海童 2003.05.16 >この問題については、ずっとイライラしてるんです。
>なんでかというと、それは「先が見えない」からなんですよ。
>いったい、フグ養殖をどうしようというのか。

見えないのはフグ養殖の先ですか? 誰がですか?
経済活動が決めるのではないですか。
消費では、年中フグを食べたい人もいれば、年に1回でよいという人もいるでしょう。不要な人も・・・。
生産では、資本を投入して、陸上養殖で飼育環境を管理し、滅菌濾過人工海水で病気が出ないように育て、年中大きさや味の均一なフグを供給できるようにする業者も出て来るでしょう。(値段は天然ものより高くなるかも)

>フグ養殖に関連する、各種の業界について、どうしようというのか。
>全然、見えてこないんですよね。
>ホルマリンを使わずに養殖しなさい。養殖法は、自分たちで考えなさい。
>儲かるか儲からないか、それはわかりません。
>それなら、水産庁や水試は何をするところなの?

養殖業者さんはそれぞれ独自の方法で生産されていると思いますが、なかなかそのノウハウを教えてくれないでしょう。
それでも、これまで水試の担当者は、各養殖業者さんの状況に応じて相談に乗っておられるのではないでしょうか。
少なくとも「養殖法は自分たちで考えなさい」とは言わないでしょう。
ただ、水試が商売の方法まで考える必要があるのでしょうか?

>過去に、ホルマリンを使いなさいと指導したのは、水試でしょ。
>悪いのは、ホルマリンを使っている養殖業者だけなんですか。
>そうじゃないと思うのですけどね。

水試がホルマリンを使いなさいと指導したのでしょうか?
本当ですか? 私はそんなこと聞いたことがありません。

>ホルマリンを使わなければ、フグ養殖について生産性が上がらないとすれば、
>どういう条件のもとなら使ってもいいというような基準を明確にするとかが必要な
>んじゃないですか。

開放的な海面での養殖で、寄生虫に限らず病気を出さない、被害を大きくしないようにするには、生け簀の収容密度を低くした薄飼いにすればよいのですが、そんなことしたら儲かりませんね。
やはり儲けるためには、収容密度を上げて、餌をたくさん食べさせ、少しでも多くの魚を早く育てなければならないでしょう。
水試の担当者は薄飼いにしなさいと指導してると思いますけど・・・。

ホルマリンは使用禁止です。
儲けを追求していて、寄生虫が出たら残念ですが、諦めてください。

農薬や化学肥料の効果で見た目が綺麗でサイズの揃っている野菜よりも、少々虫が付いてサイズも不揃いなほうに魅力を感じます。
これからは、養殖業でもトレーサビリティーが進むでしょうから、消費行動が生産方法を左右するでしょうね。
白山@三重 2003.05.16 実は、7、8年前にホルマリン使用の現場を見たことがあります。
使い方は、テレビ報道とまったく同じです。
たまにホルマリンの飛沫が飛んできて、ニオイがきつくて逃げたい気持ちでした。
使用した者を擁護するつもりはありませんが、生産者も好きでホルマリンを使っているとは思いません。
養殖をやめる以外に方法がないから、仕方なく使っているのが現状だと思います。
本当にやめる以外に方法はないのかなと思います。
寄生虫対策というのは、投薬や薬浴による駆除方法のほかに、寄生虫のいない場所に移し、感染機会をなくす方法も考えられます。
例えば、マダイでは白点病という寄生虫による病気がありますが、だいたい、養殖生簀が密集し、潮の流れが弱くよどんでいる場所に発生しやすいです。
発生した場合、一番良いとされる方法は、養殖生簀を潮流の早い場所に一時的に避難することです。
一方、トラフグ養殖の生産者に聞いた話ですが、養殖初めの1,2年は、成長も良く、寄生虫もすくないそうです。
結構初心者でもうまくいくといいます。
ただ、それはその養殖海域に初めて養殖した場合の話。
すでに他の誰かがやっている養殖場では、そうはうまくいきません。
つまり、トラフグの寄生虫は、宿主となるトラフグがいなければ発生しないので、トラフグ養殖は、常に新しい漁場で行えば良いということです。

よく畜産業を農耕文化であり、水産業を狩猟文化であると例えられています。
海面養殖も、場所は固定されていても、海水は流れているので、真の農耕文化になりえません。
いっそうのこと、狩猟文化なら狩猟文化らしく、養殖場をローテーションして使えたら、寄生虫対策になるのではないかと思います。
もちろん、これを実現するには、移動コストなどもかかりますし、漁業権などに絡んで、大きなハードルがあり、法律の整備も必要かと思います。
でも、薬品を使わないで養殖するためには、良い方法と思いませんか?
あとは、役所もだめ、だめとばかり言わないで、どうしたらよいのかを考えましょう。
最近、経済特区がはやりで、トラフグ養殖のローテーション漁場を経済特区などで作ったらおもしろいかと思います。
寄生虫について専門家ではないので、識者のご意見をぜひ聞かせていただきたいと存じます。
大阪のガリー 2003.05.17 ここ最近のホルマリンの話題について・・・・
今日の「ちちんぷいぷい(MBSの15時〜)」でホルマリン問題をやってました(アホが阪神高速で事故ってたおかげでカーナビをゆっくり見ていたので・・・)。
その中で、「昨日薬事法改正法案が参議院を通過したので、早ければ7月か8月にはホ
ルマリンの使用が禁止される」らしいです。これで一安心??
さらにホルマリンについて、「化学変化を起こしやすい物質や」とも言ってました。
ほんまに怖い。
ふと思い出しましたが、今年のふぐの日(2月9日)に、みなみにある某ふぐ屋で、「てっさ」が1人前290円というイベントがありましたが、今日の報道見たら食べる気しなくなりますわ〜。
なみへ〜@愛媛 2003.05.17 私の書いたホルマリン以外の「代替策」というのは、駆除剤の開発だけを意味していたわけではありません。
それにしても、過去のスレッドによると、一番最初の注意勧告通達が昭和56年で、もう20年以上。水産庁からの通達が禁止という文言付きで出回ってから十数年。ど素人の私であっても、研究の成果がそんなに簡単に確立できないということはわかっているつもりです。何百年経ってやっと解明される謎だってあるわけですし。
しかし、私がここで書きたかったことは、「研究の成果が出たら禁止しよう」と指導側が考えていた、なんていう意味ではなくて、それなりの時間の経過は考慮されて然るべきなのに、これまで何時確立できるかわからない調査研究にばかり頼って、他の方法を模索されてこなかった、または模索されていたにしても、それが見えていない現状を皮肉ったつもりの「勝手な意見」です。
見えていないと書いても、これまで興味を示していなかった私に見えるはずはないので、やはり、これも私の意見の「勝手」なところでもあります(^^; この話題が一般にのぼり始めてから、少なくとも5年以上は見ようとしていなかった私ですし・・・。
なみへ〜@愛媛 2003.05.17 > 第3回「フグはなぜホルマリンの海を泳がされるか」というページがあります。
拝見しました。実は、ホルマリンの部分よりも劣化ウランの話の方に自分の頭が集中してしまっていましたが・・・。
細川先生ですか? すごいエネルギーをお持ちですね。
また、次回の公開講義も読みに行ってみたいです!
ところで、この話の中に、「マリンサワー」を使いすぎるとだったか、下手に使うとだったか忘れましたが、フグが死ぬ、みたいなことが書いてありましたが、そうなんですか?
これまでの過去ログでは、「マリンサワー」は効かない、とあったと思いますが、フグが死んでしまうのなら、更に悪そうなモノということなんでしょうか・・・? 
ホルマリンは少なくとも、フグは死なないし、キモ以外には残留もしない、ということだったかと記憶しております。

> フグなどの養殖魚における寄生虫対策として、薬剤に頼った駆除技術の開発
> 一本槍でなく、寄生生物の生態を徹底的に研究して、弱いリンクがあればそれ
> を絶つようなアプローチはしていないのでしょうか。日本の水産研究一般の
> 根本的な問題は、表面的な排除技術を短絡的に追求したがる傾向です。

そして、日本及び多くの国の消費者の根本的な問題は、きっと表面的な(または目に見える)価格の安さを短絡的に追求したがる傾向なのでしょうね・・・。
自分で書きつつも・・・。

> たとえば赤潮対策は環境管理の問題であって、単に赤潮生物を制圧することが
> 目標になることは問題です。たしか昔は硫酸銅溶液を海に撒いていましたね。

最近あらゆるHPに訪問し、どこがどこだったか記憶が曖昧になってきていますが、確か最近でもオホーツクの方だったかに何かを撒いて、海藻を増やす、みたいな記事を読んだような気がします。あー、こんないい加減なレスじゃ意味ないな・・・。
愛媛のなみへ〜 2003.05.17 > いっそうのこと、狩猟文化なら狩猟文化らしく、養殖場をローテーションして
> 使えたら、寄生虫対策になるのではないかと思います。

これは、遊牧ならぬ、遊殖・・・ですかね(^^)
(遊牧だったらラクダや牛が自分で生簀運んでくれるところ)
マダイの避難はよくあるんですか?
海童 2003.05.19 しつこいですが、気になりますので、教えてください。

> 過去に、ホルマリンを使いなさいと指導したのは、水試でしょ。
水試がホルマリン使用の指導をした事実があるのですか。
琵琶湖オオナマズさんは、どうしてそのように言われるのでしょうか?
皆さんは何かご存知ですか?
ぜひ、ご意見をお聞かせください。
水試などの県職、漁協、養魚関係者の皆さんは、答え難いかもしれませんが・・・。
海童 2003.05.19 >何時確立できるかわからない調査研究にばかり頼って、他の
>方法を模索されてこなかった、または模索されていたにしても、
>それが見えていない現状を皮肉ったつもりの「勝手な意見」です。

他の方法って、例えばどのようなことをお考えですか?
琵琶湖オオナマズ 2003.05.19 > 水試がホルマリン使用の指導をした事実があるのですか。
> 琵琶湖オオナマズさんは、どうしてそのように言われるのでしょうか?

私は研究者じゃないし、あくまで伝聞でしか知りません。
この問題は、fishmlの過去ログ
 http://www.fishml.com/yousyokunouo/hugudangi.htm
   ↑
ここの、上から3つ目のスレッドを読んで、そのように捉えていました。
理解が間違っていたら申し訳ないです。
水試で無いとしたら・・・・・・疑問があります。
誰が養殖業者にすすめたのか、短期間のウチに、大きく広がったのはなぜ?
そこには、それなりの大きな力が働いているはず。そんなふうに思ってます。
水試じゃなかったら・・・・水産庁や水試や全漁連は、なぜ、止められなかったのでしょうか。やっぱり、そこには、それなりの大きな力が働いていたのではないか。
そんな疑惑はあります。
上記のスレッドは、1999年9月にやった論議です。
その当時に、すでにあそこまでの論議をしてるんです。
それが、なんで今頃になって摘発されるんだ・・・・これも疑問です。
流通の末端にいる私の立場では、それなりに言いたいことはいっぱいあります。
でも、もういいです。しょせん、グチになってしまいますから。
フグ養殖が砂上の楼閣であっても、カニに変わる年末の売り上げの柱になりつつあったことは事実なんですよ。
決して、ホルマリン使用を肯定しているわけではありません。
農産では、農薬の使用は許容されています。(もちろん、反対する人もいますけど、一般的には大きな問題にはなりませんね。)
畜産では、人間と同じように薬を使いますし、獣医さんもいます。
水産では、なぜ、養殖に薬を使うと、白い目で見られ、「薬漬け」などと言われるのでしょうか。こういう風潮が、私には釈然としないのです。
なみへ〜@愛媛 2003.05.20 > 他の方法って、例えばどのようなことをお考えですか?
例えば、ですが、あくまでも素人意見ですので・・・。
農業だと、それに代わる代替作物の推進政策とか、ありますよね? 
たとえば、みかんの替わりとしてキウイを薦めたり、とか、あったかと思います。
(もちろん、別要因による代替作物の推進ですが。)
漁業でも、問題がある(かもしれない)方法でしか養殖ができないのであれば、一部では別種の魚類の養殖を促進したり、などはありえないでしょうか?
 *もちろん、それだとフグ養殖の解決にはならないし、別種のお魚でも、同じように
 *寄生虫等が発生して、ホルマリンによる薬浴が行われることになるのかもしれま
 *せんが。でも、水温の上昇が寄生虫多発の一因なら、養殖場を北化することは
 *必要かも・・・と。

または、ホルマリンを使用しないフグ養殖のための新たなマニュアル利用の促進とか。利益率が低くなるから浸透していないだけなのでしょうか? 
既にあるのに、知らないだけなのかもしれませんが。
試験的なマニュアルなら、利用者に当面の補償を自治体等がつけて実施を促していってもいいのでは?
貿易促進だと、試験的実施のための自治体の補助金制度があったかと思います。(ちょっと前の話ですが。)
企業秘密は別としても、ホルマリン使用をやめてフグ養殖をされている業者さんから、基本的方法を聞き取りして、事例を集めて示し、指導していくとか。
(このぐらいは各業者さんがされてるかと思うけど)
水質浄化の機械が効果あるのなら、購入に助成金や補助金制度をつけて、推進するとか。(研究にかかるお金を考えたら、そのぐらいやってもいいでしょう?)
漁協で購入して、様子を見てみることもできますよね?

ホルマリンを海中に流すのではない別の使用法とか。
(これは、フグに影響がないことが前提ですが。)
生簀の中に流すのではなく、陸で薬浴させて、使用済ホルマリン液は別の処理をしてから処分するとか。
ホルマリンが化学変化しやすく、しかも、別の無害な物質に変化するという説が存在するのだから、どうやって無害な物質にさせて処分できるかをマニュアル化することだって考えてもいいのではないかと思うのですが。
 *熱帯魚サイトによると、エビの飼育水槽でホルマリンを使うと死ぬそうですし、
 *先日のテレビ報道の中でも、ウニやアサリの実験で、多くが死んでましたので、
 *やっぱりそのまま海水に垂れ流しというのは、例え、そのうちに
 *無害物質に変化するとしても、問題あると思っています。

前に山口先生が書かれていた、寄生虫の生態研究から解決法を新たに考えていくとか。(研究になっちゃうけど)
 *寄生虫を食べちゃうお魚っていませんでしたっけ?
 *その場合は、別の環境問題が出るのかもしれないけど。

白山@三重さんが書かれていた養殖場のローテーションとか、そういった、寄生虫を寄せ付けない方法とか。
 *フグ養殖の特区っておもしろいと思うけどな・・・。

天然のフグが食べるのと似た状態の餌の開発とか。
 *以前冗談で書きましたけど、餌に砂を混ぜるとか?

上記(※私の)は素人が考えつく程度のことに過ぎないし、どれも既に却下されたか問題があったかのことでしょう。
水産庁の、これまで様々な問題に対応されてきた方々が、真剣に代替案を考え出そうとすれば、もっともっと、ちゃんとしたアイデアが出そうな気がするのは、素人の私だけなのでしょうか・・・?
白山@三重 2003.05.20 ホルマリン使用の始まりについて、議論が盛り上がっていますね。
新聞発表やテレビ報道によると、水産庁は昔、稚魚に限ってやむを得ない場合使用してよいとの通達を出していたそうです。
通達本文を読んでいませんけれども。
ただ、私の知る限り、昔、淡水魚の薬浴にホルマリンを使うのが結構普通のようです。
例えば、私の手元に下記の本があります。
 昭和50年3月、水産庁編、「魚病診断指針、サケ・マス類、アユ、タイ」、
 発行所:社団法人日本水産資源保護協会
 発売所:新水産新聞社

 P44. マスのトリコディナ症
 以下一部引用
 「対策:・・・ホルマリンの1:4000液に20分以上病魚を薬浴させる方法。・・・」

この本は本屋で売られている本ではないらしく、関連業界でないと手に入らないと思います。また、編集委員に、江草周三先生などそうそうたる方々がいます。
白山@三重 2003.05.20 >マダイの避難はよくあるんですか?
マダイの避難はあまり多くはありません。
白点病っていうのは、普通は急激に蔓延しませんから。
また、最近養殖業者の数がだんだん減ってきて、昔と比べて、漁場の密度も下がっていて、大被害などは少なくなってきています。
なんといっても、移動するというのは、生産者にとっても、魚にとってもおおごとです。
移動先場所の確保も必要ですし。なかなか思うようには行かないです。
養殖業の避難をみたいなら、鹿児島の錦江湾のハマチ養殖です。
毎年、赤潮が流行り出したら、ハマチの養殖筏が曳航されて避難する風景がよく見られます。今頃、もう始まったのかもしれません。
ところで、養殖場ローテーションの話を賛同していただいてありがとうございます。
結構本気で考えています。
どこか漁協で実験してみる価値があると思います。
手を挙げるところがあるでしょうか。
なみへ〜@愛媛 2003.05.20 すみません、一応誤解のないように書かせてください。
私、素人です! 養殖の現実は何もわかってないです!
でも、フグの特区とか、養殖場のローテーションっておもしろいな、と素人なりに思いました。だから・・・

> 養殖場ローテーションの話を賛同していただいてありがとうございます。
  ↑
というのは、ちょっと困っちゃいます(^^;
私のは「賛同」というのとは少し違うかな・・・。

> 養殖業の避難をみたいなら、鹿児島の錦江湾のハマチ養殖です。
> 毎年、赤潮が流行り出したら、
> ハマチの養殖筏が曳航されて避難する風景がよく見られます。

・・・と、いうことは、愛媛でも見られそうですね。
今度、チェックしてみます。
ある話では、避難の時に泥棒さんが増える、とか聞きましたが???
symphily 2003.05.20 先週は鹿児島市側河口、今日は桜島桟橋ちかくの海岸を歩いて来ましたが、赤潮が波打ち際にありました。
先週は赤潮をペットボトルにすくって、夜中のくらい部屋で光るかな?って、やってみました。
ハマチの養殖いかだの移動のお話は、昨年漁師さんからお話をききました。
南の方に移動するんですってね。
移動しているのは今日はみかけませんでしたが、養殖の餌をあげる船が目の前の海岸を通って行くのは見ました。
海童 2003.05.22 >この問題は、fishmlの過去ログ
> http://www.fishml.com/yousyokunouo/hugudangi.htm
>   ↑
>ここの、上から3つ目のスレッドを読んで、そのように捉えていました。
--------------
>>ところが同庁がその後作成した「トラフグ養殖マニアル」の完成以後、
>>はまちやタイの養殖業者が採算性の高いトラフグ養殖 に転換し、91年
>>からトラフグ養殖は急成長。フグ養殖で多発する鰓虫駆除の切り札とし
>>てホルマリンが多用されると言う歴史があります。

>水産庁の指導基準によるものなら、まるで、国家的犯罪じゃありませんか。
--------------

この部分ですか?
まず、どなたか(上記を投稿された方でも)、この「トラフグ養殖マニュアル」をご存知ですか? そのようなマニュアルがあるのでしょうか?
もし、どのような物かおわかりでしたら、ぜひ教えてください。
さらに、そのマニュアルにホルマリン使用の指導基準が書かれているのでしょうか?
上記のやりとりでは誤解があるように思うのですが。

>誰が養殖業者にすすめたのか、短期間のウチに、大きく広がったのはなぜ?
養殖業者さんの口コミの威力かもしれませんね。

>水産では、なぜ、養殖に薬を使うと、白い目で見られ、「薬漬け」などと言われ
>るのでしょうか。こういう風潮が、私には釈然としないのです。

ご存知のとおり、水産用医薬品は魚類防疫士資格(説明省略)を持った各水産試験場の魚病担当者の指導の下で適切に使用されています。
この点をもっと皆さんに理解してもらわないといけませんね。
海童 2003.05.22 >昔、淡水魚の薬浴にホルマリンを使うのが結構普通のようです。
>例えば、私の手元に下記の本があります。
>昭和50年3月、水産庁編、「魚病診断指針、サケ・マス類、アユ、タイ」

そうですね。ホルマリンの記載は「魚病診断指針」では少ないですが、昭和52年3月、水産庁編、「魚類等防疫指針1、寄生虫病」では駆除法の一つとしてところどころ出てきますね。
このような古い知識と経験から、現場ではフグの場合にもホルマリンを使ってみたところ、良く効いたおかげで(?)広まったのかもしれませんね。
それらの指針以降、昭和54年10月に改正された薬事法では、動物用医薬品についての規制が強化されています。
それに従って、養殖現場では水産用医薬品として指定された薬品だけが各県水試の魚類防疫士の指導の下で基準に従って使用可能となっていますので、原則的にホルマリンは使用できないはずなのですが・・・。
琵琶湖オオナマズ 2003.05.22 > ご存知のとおり、水産用医薬品は魚類防疫士資格(説明省略)を持った各
> 水産試験場の魚病担当者の指導の下で適切に使用されています。
> この点をもっと皆さんに理解してもらわないといけませんね。

そのとおりなんですが、今回の場合、そういうのがちゃんと機能していたかどうかが問題ですよね。
前のメールに「水試でしょ」と書きましたが、それは組織としての水試という意味と共に、上の方の役所のことも含んでいるんです。
もっとあからさまに言えば、水産庁自体が「知っていながら、そうした事実に対して、目をつぶっていたのではないか」ということです。
それなら、結果的には、「表向き禁止していても、実際はすすめている」のと変わりませんから。
水産界(役所含む)も、そろそろ「本音と建て前」の使い分けをやめなければいけないと思いますね。
なみへ〜@愛媛 2003.05.22 > まず、どなたか(上記を投稿された方でも)、この「トラフグ養殖マニュアル」
> をご存知ですか? そのようなマニュアルがあるのでしょうか?

水産庁中心で作成されたトラフグ養殖マニュアル、というものについては、以前、下記を紹介されました。
 http://www.pearl.ne.jp/umi/fugu.htm
こちらに、そのマニュアルの内容が説明されています。
なみへ〜@愛媛 2003.05.23 先日、「見えない」などとぬかした後になってですが、検索エンジンを駆使しましたところ(最近ちょっと上達(^^)(このMLの会員さんの関係ページかもしれませんが)
 http://www.fra.affrc.go.jp/kseika/snf/snf01009.html
↑こちらに、新しいトラフグ養殖マニュアルがありました。
熊本県水産研究センターが平成8年以降に国庫補助で作成されたもののようです。(平成13年作成分?)マニュアル利用促進の具体例は見当たりませんでしたが。

 http://www.mfs.pref.oita.jp/aquaculture/yougyo/147.htm
↑こちらは大分県のちょっと古いページのようですが、中盤にトラフグのヘテロボツリウムについて、という章がありまして、そこに多少アドバイスが書かれていました。
マリンサワーについても、書かれてました。(やっぱり、フグ死ぬんですね。)
新しい経口薬剤の開発についても書かれてましたが、平成9年度報告会からの記述とのことなのですが、
*********************************************
熊本県は薬剤メーカー数社と協力して、数10種類の薬品についてヘテロボツリウムの経口駆除薬剤の開発のための試験を行いました。 トラフグ体外でのヘテロボツリウム駆除能力の調査と、経口投与時の駆除能力、およびトラフグに対する安全性の調査を行った結果、それぞれについて良い成績を残した薬剤が選出されました。とくに前者は、SP-30よりもヘテロボツリウム駆除率が高く、トラフグに対して殆ど影響がないとされており、早期の開発が待たれます。
*********************************************
と、ありました。この時点で薬剤が選出されたということは、もう既に開発されているということでしょうか? それとも、薬剤が選出された後でも、まだしばらく時間が必要なので
しょうか? この結果は見当たりませんでした。
また、同じく上記の大分県海洋水産研究センターでは、新魚種を探る、ということで、カワハギをはじめ、その他の魚種の養殖の可能性について模索されている様子も拝見いたしました。(トップから養魚情報など)
全かん水でも、水産庁受託事業として、新魚種養殖技術開発事業などに取り組んでおられるようですね。トラフグの代替としてではないのかもしれませんが。

と、いうことで、先日お送りしました内容の幾つかは、単に私が探してなかっただけ、というのもあるようです。
大変、失礼致しました。先月頃かなり一生懸命にあるだけのものは読んだつもりになってましたが・・・。
他にも見たことないページがヒットしてますので、まだ確認はできてませんが、他にも取り組み自体がされてきているのは事実なのだろうと反省しております。
艦上かたつむり 2003.05.25 フグ寄生虫の駆除ですが、マリンサワーってそんなに使えないものでしょうか。
実際に使ったことのある者としては、そこそこ頼りになるものと思っているのですが。
もちろん不満はたくさんありますが、それはどんな対処法でも同じです。
薬浴槽への収容密度と薬剤濃度、薬浴時間に気をつければ、フグはマリンサワーでは死にません。もちろんヘテロボツリウム幼虫を落とせるだけの薬浴をしての話です。 
これは自信をもって言います。
業者さんが好んで使いたがらないのは、使用できる水温域が低いこと(水温25度以上は危険だそうです)と、1回の駆除に必要な量が多いことが大きな理由だと思います。
ただマリンサワーは高いです。特許の問題があるのはわかりますが、複数の会社から
発売して価格競争してくれないかな・・・
もちろんマリンサワーで十分だとは思っていません。 
なみへ〜さんが挙げておられたような経口駆虫薬も必要ですし、いかに虫を着けないかといった方向での研究も行われているようです。
養殖業者のなかでは、ホルマリンを使わなければフグは飼えないという神話を信じている方が多いようです。
この神話をどうにかしないと、どれほど規制を強めてもホルマリンの使用は後を絶たないのではないでしょうか。
琵琶湖オオナマズ 2003.05.25 > それにしても、発表のあった、500トンって、数字が大きすぎてよくわかりません。
> ちなみに、海の水って、沿岸だけで、何トンぐらいあるものなんでしょう?
>  影響にしても、これだけあったら、日本国内だけじゃ終わらないでしょう?

海の水がどんだけあるのかという答えではないですが、例として琵琶湖をあげますと、総貯水量は275億トンです。
ちなみに、現在、滋賀県で問題になっている丹生ダムの貯水量は4050万トンです。
したがって、単純に「量」から言えば、500トンというのは沿岸の海の水全体から見れば僅かですね。(沿岸の海の水のほうが、琵琶湖の水量より多いでしょうからね。)

これは、あくまで数値データを出したのであって、特別の意図があるわけではありません。
LOBO@札幌 2003.05.25 ちょっとタイトルから外れますが・・・・
農業も畑に蒔いたら何もせんでも毎年採れる,っていうわけには参りませんよね。
世界史の授業があった方は中世の項目で三圃制なんてご記憶あるのではないでしょうか。連作障害を薬で抑える事ももちろんあるでしょうが,手っ取り早いのは同じ場所での続けての作付を止める事(別なものを栽培する)。
発想は同じですよね(可能かどうかは別ですが)。
モノによっては生育過程で撒く農薬ではなくて,播種前に土自体の消毒が必要な場合さえありますよね。
唯一単一作物の連作が可能なシステムが水田だったりしますが。
松本 2003.05.26 ニュースと呼ぶにはあまりに遅いのですが、下記の通りお知らせします。
ホルマリン使用が確認された長崎県の166万匹のフグは、下記の記事の通り県や自治体、業者が費用分担して買取、焼却するようです。
使用禁止のものを使ったにもかかわらず、その処分に税金を使うとすれば、まともにやるのはあほらしくてやってられないですよね。

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西日本新聞   20030522付 朝刊

◎長崎・ホルマリン フグ166万匹廃棄へ 県など 損失の公費負担検討
 *以下、記事がコピーされていましたが、著作権法上で問題になると
   いけないので、割愛しました。
琵琶湖オオナマズ 2003.05.26 松本さんに質問です。

> 使用禁止のものを使ったにもかかわらず、その処分に税金を使うとすれば、
> まともにやるのはあほらしくてやってられないですよね。

それなら、どうしたらいいんでしょう。
やっぱり、業者の自己負担?
松本 2003.05.26 私はそれ(業者の自己負担)が当然だと思います。
琵琶湖オオナマズ 2003.05.26 松本さんに質問です。

> 私はそれ(業者の自己負担)が当然だと思います。
水産業界だけでなく、旅行業界なんかでも、安いフグで儲けてるんですよね。
量販店もそうですよね。(うちもかな?)
それなのに、「みつかった業者」さんだけが、犠牲になるわけですか。
ずっと、見て見ぬ振りをしてきた役所は、責任ないのですか。

長崎だけでなく、他府県でもあったのでしょう。
そこは、出荷停止にならないのですか。おかしくないですか。

なお、私は、フグ養殖業者さんとは、なんの関係もありませんからね。
もちろん、役所とも関係ありません。みなさん、ご存じでしょうけど。

ついでに言っておきますが、fishmlも私のサイトも、私自身の小遣いで運営しています。
どなたからも援助を頂いていません。(だから、好きなことが書けるんです。)
長尾 2003.05.26 刑法レベルでいうと、窃盗よりも、盗んだものを購入する罪の方が重いです。
盗品を購入する人がいると、窃盗が誘発されるからです。
不都合が起こった場合にその責任をどう危険分散させるかは、重要です。
ただ、法律のレベルでどう現時点で対処されるべきかは、別途考えるべき問題ではあると思うのですけど。
艦上かたつむり 2003.05.26 ホルマリンを使ったフグの処理費用ですが、とりあえずは税金を投入してでも早期に処理をすべきだと思います。
もちろん、ホルマリンを使った業者の責任は追求しなければなりませんし、処理費用の負担も当然でしょう。
しかし、このような事態になり迷惑を受けているのは、フグ業者周辺の他の魚種を飼っている養殖業者や、一般の漁業者たちです。
特に養殖以外の漁業者にとっては、ただのとばっちりです。
少しでも早く、ホルマリンに汚染されている可能性のあるフグを処理してしまい、漁獲物に危険がないことを調べるべきです。
フグ業者に今すぐ対象のフグを処理してしまうだけの力はありません。
業者任せでは、ホルマリンを使ったフグをこっそり出荷する者も必ず現れるでしょう。
まずは処理をする、その後に責任追及でも、遅くないのではないでしょうか。
松本 2003.05.26 > なお、私は、フグ養殖業者さんとは、なんの関係もありませんからね。
> もちろん、役所とも関係ありません。

まず、上記のことについて、私は家辺さんがfishmlやwebサイトを運営するための多くの時間やエネルギーを費やしておられる上に乗っかってはじめて発言させていただいているわけです。そういう点では本当に感謝しております。
もちろん、立場的にも家辺さんご自身がニュートラルな立場で発言されていると思っています。

> 水産業界だけでなく、旅行業界なんかでも、安いフグで儲けてるんですよね。
> 量販店もそうですよね。(うちもかな?)
> それなのに、「みつかった業者」さんだけが、犠牲になるわけですか。
> ずっと、見て見ぬ振りをしてきた役所は、責任ないのですか。

ニュートラルな立場で発言されるからこそ、責任偏重な現在の状況におかしいと言う事で上記のような思いを抱かれるのは当然かも知れません。
ただ、「みつかった業者」さんたちも、役所が見て見ぬ振りをしてきたのであればはっきりそれを明らかにすればいいと思うんです。あるいはそれが本当なら、「以前はうまくいかなければホルマリンを使うといいと勧めたのはあなた方ではなかったのか」ということも可能でしょう。

ただ、あるところで吾智網をしているという漁師さんがホルマリン薬浴作業をしているところを指差して、「あれは禁止されているホルマリンを使っている。テレビの取材や県の人たちが来るときにはその作業は絶対にしない。」と言っていました。
全てそうかどうか分かりませんが、そこでは少なくとも、県職員が来るときにはホルマリン使用はやっていなかったと思います。
うわさ程度では聞こえてきたかもしれないが、見て見ぬ振りまでとはいえないのではないでしょうか。

少なくともこの問題では7年以上前から熊本で騒動になっていた訳ですから、水産庁を始め、全かん水や全漁連も実態掌握と事態解決に実効性ある対策を立てるべきだったと思います。
あるいは、ホルマリンを使わなければどうしてもやっていけないのであれば、その旨はっきりさせて共同薬浴施設を作り、そこで排水の無害化(可能かどうか分かりませんが・・・)をして育てればいいのではないでしょうか?
消費者の人たちがそれでも買ったり、食べたりするかどうか分かりませんが・・・

> 長崎だけでなく、他府県でもあったのでしょう。
> そこは、出荷停止にならないのですか。おかしくないですか。

当然おかしいと思います。私たちには何の権限もありませんが、上記のことについては、より公平な措置が取られるように申し入れをするつもりです。
松本 2003.05.26 > フグ業者に今すぐ対象のフグを処理してしまうだけの力はありません。 
> 業者任せでは、ホルマリンを使ったフグをこっそり出荷する者も必ず現れるでしょう。
> まずは処理をする、その後に責任追及でも遅くはないのではないでしょうか。

個々のフグ業者が経営的にどれだけ余裕があるかどうかは分かりません。
しかし、一般論として税金投入をして早期処理をして、しかるべき時に償還というのは、なかなか難しいのではないでしょうか。少なくとも、新聞記事からはそうは読み取れなかった。
私がホルマリン解決の運動をしている立場ではなく、全く関係ない長崎県民ならあまり妥当とはいえない税金の使途ではないかと感じます。

> しかし、このような事態になり迷惑を受けているのは、フグ業者周辺の
> 他の魚種を飼っている養殖業者や、一般の漁業者たちです。
> 特に養殖以外の漁業者にとっては、ただのとばっちりです。

そうだと思います。しかし、多くの場合、過疎地でなかなか思っていることはいえない状況だと思います。
ある旅館に行って、ただ「海藻があまり生えていないですね」とだけ私が言ったら、主人が「フグ養殖が始まってホルマリンが大量に使用されるようになってから海藻が激減しました。ホルマリンのことは大変不安に思っているが、冬になればうちにもフグを食べに来るお客さんがたくさんいるので強くは言えない。」と返答し、この問題の複雑さを改めて感じた次第です。
なみへ〜@愛媛 2003.05.27 > 海の水がどんだけあるのかという答えではないですが、例として琵琶湖を
> あげますと、総貯水量は275億トンです。
> したがって、単純に「量」から言えば、500トンというのは沿岸の海の水全体
> から見れば僅かですね。

すごいですね・・・何百億トン・・・数字嫌いもあって、さっぱり見当がつきません。
ppbとかppmとかも、実際には実感できない単位ですけど。
そうすると、水路等での0.08ppmというのと、海水での0.08ppmというのとでは、雲泥の差があるみたいにも思えてしまいます・・・。(どっちも困るのは一緒なんだけど)
それで、使用後日数が経った後で、もしも検出限界値を超える数値が出ちゃうってことがあったりしたら、これはとんでもない量が海中に流されたんだってことになっちゃいますね〜。でも、実際に出た時期もあったんでしたよね? 違いましたっけ?
なみへ〜@愛媛 2003.05.27 > フグ寄生虫の駆除ですが、マリンサワーってそんなに使えないものでしょうか。
> 薬浴槽への収容密度と薬剤濃度、薬浴時間に気をつければ、
> フグはマリンサワーでは死にません。

ちなみに、ホルマリンもマリンサワーと同様に、それらの収容密度や薬剤濃度、薬浴時間に気をつけないと、フグが死んでしまうんでしょうか? 
これまでに拝見した限りでは、もう少し簡単な使用法に見えたのですが?

> 業者さんが好んで使いたがらないのは、使用できる水温域が低いこと
> (水温25度以上は危険だそうです)と、1回の駆除に必要な量が多いことが
> 大きな理由だと思います。

フグが死んじゃう発言は失言でした。失礼しました(^^)
正しくは、「ちゃんと管理して使わないと死んじゃう」ですね。
でも、この温暖化が騒がれる中、使用できる水温域が低いっていうのは、かなり痛いですよね・・・?
面倒くさがってちゃ、もちろん、生命を育てる職業なんて務まらないでしょうから、養殖屋さんなんかは、あんまり文句仰らないのでしょうが、私なんかが、こう、好奇心で聞いたり読んだりしてると、使用法が面倒な薬剤ってのは広まりにくいんじゃないかなー、なんて思ったりもします。
琵琶湖オオナマズ 2003.05.27 私がこの問題を知ったのは、↓その頃でした。
> 少なくともこの問題では7年以上前から熊本で騒動になっていた訳ですから、
> 水産庁を始め、全かん水や全漁連も実態掌握と事態解決に実効性ある
> 対策を立てるべきだったと思います。

全く、そのとおりだと思います。
ただ、「禁止」という「おふれ」をだすだけでは、何も解決しない。
実際に、解決しなかったし、より拡大してしまったんです。
僕は、ここに「あいまいにしてきたことの」罪深さを感じてるんです。
流通業界、旅行業界などが、フグとその関連事業を拡大させたのは、それ以降なんですからね。

7年前と言えば、フグは贅沢品でした、まだそんなに安くはなかったのです。
あくまで高級魚、庶民がカンタンに食べられるようなもんではなかったのです。
それが、生産の急拡大と価格低下のなかで、飛躍的に需要が増えたんです。
年末、スーパーの平台には、フグチリ・フグ刺が山盛りして売られるようになったのです。
フグの外食産業でも価格破壊がおこり、いつでも安いフグ刺し・フグチリが食べられるようになったんです。
旅行業界は、下関へのフグ食いツアーをやり、グルメファンを大量に下関に送り込み、旅館・料亭が潤ったのです。
これらの根底に、ホルマリンを使ったフグ養殖があったわけです。
(そういう認識で、[fish 5495] では「フグ養殖が砂上の楼閣であっても・・・云々」という書き方をしたのですよ。)

ロシア産のカニの大量輸入で、カニ相場が大衆化されていましたが、数年前から始まった密輸問題でのチェックにより、輸入量が激減しました。
カニは冬場の主力商品だったのですが、これが厳しくなり、そこにフグが入ってきたのですよ。一昨年あたりから、フグは冬場の主力商品に成長していました。

これらが、すべてひっくり返るんです。(私は、そう思ってます。)
海童さんが厳しい指摘をされています。
「あきらめて下さい。」
実際、そうなるでしょうね。

関係者(誰とは言いませんが)は、放置してきてこのような事態になったことに対して、深刻な反省をして欲しいと思います。

> ホルマリンを使わなければどうしてもやっていけないのであれば、その旨
> はっきりさせて共同薬浴施設を作り、そこで排水の無害化(可能かどうか
> 分かりませんが・・・)をして育てればいいのではないでしょうか?

松本さんの具体的なご指摘は、全くそのとおりだと思います。
これは、僕が主張したかったことです。(今までにも、それらしいことを書いてるつもりですが・・・・)

> 消費者の人たちがそれでも買ったり、食べたりするかどうか分かりませんが・・・
食べるかどうかについては、川下の消費者にまかせるしかないのです。
しかし、養殖法については、川上の責任です。
松本@天草 2003.05.28 > 日本の水産研究一般の根本的な問題は、表面的な排除技術を短絡的に
> 追求したがる傾向です。たとえば赤潮対策は環境管理の問題であって、
> 単に赤潮生物を制圧することが目標になることは問題です。
> たしか昔は硫酸銅溶液を海に撒いていましたね。

少し前には、赤潮プランクトンを殺すウイルスを研究しているとか、近年の有明海異変で注目を集めたノリの色落ちですが、今度は色落ちしにくい品種のノリの開発を目指すとか、まさにおっしゃる通り、「表面的な排除技術を短絡的に追求したがる傾向」そのものです。
根本的な解決を図ろうにも、あまりに水産分野が軽視されて、とても実現しそうにないという「あきらめ」もあるのでしょうか?
まず、土建国家の産業構造を変えないとだめなのでしょう。
水産庁はある検討会で事務局が国産水産物の漁獲量が減った分を輸入で補っていると
の認識を示していますが、果たしてそうでしょうか?
怒涛のように入ってくる安価な輸入水産物の価格競争に押されて、漁師の後継者がいなくなってしまっているというのが現場の実状のように思うのですが・・・
「あんたらがしっかりせんからこうなったんや!」と叫びたい気分です。

> 農薬と環境の問題と同様、難しい問題であることはわかりますが、生産基盤を損な
> うような環境負荷を強いることでしか養殖できないならば、事業そのものが成立
> しないと思います。沿岸環境と資源を破壊したままで、その流れで養殖業に活路
> を求めてきた水産業がかかえてしまったジレンマを、根本から見直す時でしょう。

これも水産行政の本来の任務であるはずなのですが、水産庁自身がほとんど機能不全というくらいの状態なのであまり期待できません。
海の中で起こっていることは一般の人には分かりにくいだけに、地元住民が海況悪化や異変について発信しないといけないのですが・・それもなかなか難しいようです。
松本@天草 2003.05.28 > まず、どなたか(上記を投稿された方でも)、この「トラフグ養殖マニュアル」
> をご存知ですか? そのようなマニュアルがあるのでしょうか?
> もし、どのような物かおわかりでしたら、ぜひ教えてください。
> そのマニュアルにホルマリン使用の指導基準が書かれているのでしょうか?
  1. まず、平成4年3月付で「トラフグの養殖マニュアル」(水産庁・全かん水・鹿児島県)というのが出ています。
    ホルマリン薬浴のことは出ていません。しかし、収支試算や放養密度、歯切りの仕方、エサのやり方などこと細かく記載してあるのに対して疾病の項目では魚病検査の仕方について検鏡するとか寒天培地で細菌分離を試みるとかの記載だけでおよそ現場で出来る魚病対策については全く記述がありません。
    これは少し奇異な感じです。
    「指導」とまではいえないかも知れませんが、口頭での「教唆」程度のことはあったのかも知れません。
  2. 緑書房の「魚病図鑑」のトラフグ-ギロダクチルス症にホルマリンが有効、ヒラメのコスチア症にホルマリンが有効の記載あり。
  3. 水産資源保護協会編・魚類防疫技術書シリーズZ(ヒラメ)のスクーチカ症にホルマリン有効の記載。
  4. 合成洗剤追放熊本県連絡会の人たちが水産庁に要望書提出と署名簿提出を行なった際に、「ホルマリンを使うという指導をしたことがあるか」と聞いて、それに対して水産庁は「昭和56年以前に試験研究としての文書では出たことがある。ウナギなどでの対策として情報提供はしたことがある。」などと回答しています。
  5. 2001年3月に熊本県水産研究センターが「トラフグ養殖マニュアル」を出版しています。巻末に「トラフグ養殖とホルマリン」の項があります。「ホルマリンを使う目的は摂餌回復であったにしろ、結果的に様々な病気の予防や早期治療になっていた可能性が高いと考えています。・・・事実、ホルマリンがなくなった熊本県のトラフグ養殖場ではありとあらゆる病気が流行しました。」などの記述あり。
    その他、淡水魚では相当数の魚病の本にホルマリンの有効性について書いてあります。 それぞれ薬浴の濃度や時間について書いてあります。
    いずれも、疾病対策として有効だが、排水処理が問題となる、という感じの書き方がしてあるようです。
「指導」をどう定義づけるかですが、情報提供は直接的でないにしろ確実になされていたと思っていいようです。
Yamaguchi 2003.05.28 > 根本的な解決を図ろうにも、あまりに水産分野が軽視されて、
> とても実現しそうにないという「あきらめ」もあるのでしょうか?

研究者の数で見れば、「水産」分野は、お金にならない「海洋生物」分野に較べて桁違いに多いだろうと思います。全国で現場に密着した試験・研究に従事されている人数も相当なものでしょう。問題は、伝統的な現場の主体性軽視、中央からの官僚的なコントロールで現場研究者の意欲をそぎ、数年単位のローテーションで持ち場を変えて専門的な蓄積を許さず、といった誤った管理体制ではないでしょうか。

> まず、土建国家の産業構造を変えないとだめなのでしょう。
どのように変えてゆくのかという青写真を作って見せるべきなのですが、この辺でリーダーシップが不在ですね。間違っていることが構造的、大規模であるために修正できないまま、流され続けているのが現状であることは誰でもわかっていることですから、進路をきりなおす舵取りが必要です。

> 水産庁はある検討会で事務局が国産水産物の漁獲量が減った分を輸入で
> 補っているとの認識を示していますが、果たしてそうでしょうか?
> 怒涛のように入ってくる安価な輸入水産物の価格競争に押されて、漁師の
> 後継者がいなくなってしまっているというのが現場の実状のように思うのですが・・・
> 「あんたらがしっかりせんからこうなったんや!」と叫びたい気分です。

食糧の自給問題は水産だけではありませんね。
農林水産業を軽視するような雰囲気が教育を通してフィードバックされているように感じています。

> 海の中で起こっていることは一般の人には分かりにくいだけに、地元住民が海況
> 悪化や異変について発信しないといけないのですが・・それもなかなか難しいようで
す。

沿岸に住んでいる地元住民でさえ、海の異変には鈍感なようです。
指摘されれば「海辺で潮干狩りをする人の姿が消えてしまった」ことなどには気がつきますが、貝などのごくありふれた沿岸生物がまとまって消えていることは見えないでしょう。
沿岸域で何が起こっているのか、問題が見えるようにするために食い下がって調べ続けなければなりません。たとえば砂浜に貝殻が打ち上げられていない状態は、ものすごく異常なことですが、気にする人がすくないようです。
艦上かたつむり 2003.05.28 > ちなみに、ホルマリンもマリンサワーと同様にそれらの
> 収容密度や薬剤濃度、薬浴時間に気をつけないと、
> フグが死んでしまうんでしょうか? 

ホルマリンは、学校の理科室にあったホルマリン漬けでおなじみのものです。
濃度が高ければもちろん死にます。
わたしも標本作りにホルマリン10%溶液を使いますが、生きた魚が一瞬で動かなくなります。(むごい話です)
ちなみに、マリンサワーも傷の消毒に使うオキシドールと同じ成分なので、外傷のあるフグに使うと危ないそうです。
作業時に原液が手につくと泣きそうになるぐらいだから、薄めたとはいえその中で泳がされるフグもたまったもんじゃないでしょうね。

> でも、この温暖化が騒がれる中、使用できる水温域が低い
> っていうのは、かなり痛いですよね・・・?

そうですよね 夏場に使えないのは非常に痛いですよね。
でも無いよりずっとマシですよ。
寄生虫ゼロが理想ですけど、実際問題非現実的ですから、ほどほどにお付き合いしていくしかないでしょう。
艦上かたつむり 2003.05.28 > しかし、一般論として税金投入をして早期処理をして、しかるべき時に償還
> というのは、なかなか難しいのではないでしょうか。

確かにそのとおりだと思います。でも放置できることではないと思います。
難しいからといってやらないのであれば、どこかのお役所でもできます。
もうそれで済む段階は、とうに過ぎたでしょう。

> しかし、多くの場合、過疎地でなかなか思っていることはいえない状況だと思います。
これも、残念ながらそのとおりですね。
言えば後が怖い・・・ 何か、これが一番の問題のような気がします。
海童 2003.05.28 >> 他の方法って、例えばどのようなことをお考えですか?
突っ込んだ質問にもかかわらず、ご丁寧にお答えいただき、有り難うございました。
私はこの2、3年、トラフグの健康評価に関わる仕事をしてきました。
内容は省略しますが、おもに血液診断で病気に対する抵抗性を調べています。
これも試験研究ではうまくいっても、養殖現場での応用は難しいかなと感じていますが、少しでも役に立ちたいと思っています。
海童 2003.05.28 >まず、平成4年3月付で「トラフグの養殖マニュアル」(水産庁・全かん水・鹿児島県)
>というのが出ています。
>ホルマリン薬浴のことは出ていません。

ホルマリンは出てないのですね。

>「指導」とまではいえないかも知れませんが、口頭での「教唆」程度のことは
>あったのかも知れません。
>緑書房の「魚病図鑑」のトラフグ-ギロダクチルス症にホルマリンが有効、
>ヒラメのコスチア症にホルマリンが有効の記載あり。
(中略)
>淡水魚では相当数の魚病の本にホルマリンの有効性について書いてあります。
>それぞれ薬浴の濃度や時間について書いてあります。
>いずれも、疾病対策として有効だが、排水処理が問題となる、という感じの
>書き方がしてあるようです。
>「指導」をどう定義づけるかですが、情報提供は直接的でないにしろ確実に
>なされていたと思っていいようです。

それらの結果は、たいてい実験室で寄生虫単独に対するホルマリンの殺虫効果を認めたもので、病魚の治療試験結果ではないと思います。
なので、学術的な薬剤の殺虫試験と理解するべきではないでしょうか。
これを「指導」や「情報提供」とすると、本に書かれていれば、誰が何をやってもOKになります。

[fish 5514]で書きましたように、水産用医薬品でないホルマリンは使用できません。
養殖業者の皆さんは水産用医薬品として認められた薬剤だけ、使用する際には水試の指導を受けて、水産庁のパンフレット「水産用医薬品の使用について」に従って適正に使用しなければなりません。 
とはいうものの、比較してはいけないと思いますが・・・、
道路交通法で罰則があって、警察が取り締まっていても、スピード違反や飲酒運転などをする人がいますから、なかなか難しい問題ではないでしょうか?
養殖業者さんは精魂傾けて日夜魚の様子を観察し、我が子のように育てておられると思います。それでも、手に負えない病気が出たときは、非常に苦しいですが、「スピード違反や飲酒運転」をしてほしくないので、「諦めてください」と書いたのです。
フグとホルマリン問題について(1)  フグとホルマリン問題について(2)  フグとホルマリン問題について(4)



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